なでしこ 〜朱色のらせん〜 プレイ記



なでしこ

Circus
(C)F&C

なでしこ公式



 うっ、目を悪くしそうな背景色だ……。
 Canvasっぽくしたのが裏目に出たかもしれませんが、この際、目を瞑ってもらうことにしまして。
 さて、2007年一発目は「なでしこ 〜朱色のらせん〜」です。
 公式の紹介を見て、非常に嫌な予感がしつつも本作を買ってしまったのにはわけがあります。
 それは、本作が「赤いCanvasシリーズ」の名を冠しているからです。
 どうやら、Canvasの舞台である撫子学園が登場する以外にさしたる関連性はないようなのですが、それでもCanvasシリーズと銘打たれていれば買わないわけにはいかないというもの……。
 とは言え、あまりにも従来のCanvasとの方向性の違いそうなので、ギリギリまで買うか買うまいか迷っていました。
 そして、発売日当日、迷いつつもメロンブックスの新作コーナーで私を待っていたのはさらなる苦難。
 この作品には、初回版と特別限定版が存在していたのです。
 どちらを買うべきか(この時点で買わないという選択肢が消滅)悩む。
 メロンブックスの価格では初回版が9240円のところが6980円、特別限定版が10290円のところが8980円。
 初回版は2000円下がっているのに、特別限定版は1000円しか下がっていないのは、どういうことだ!
 しかも最後の一個……悩む。
 私に天使と悪魔が語りかけてきます。



 ……………………

天使「YAMAさん、特別版を買う必要はありませんよ。どうせ大した違いはないんです。特別欲しいものでも無いんですから、ここは別のものに2000円かけなさい」

悪魔「おいおいYAMA、最後の1個だぜ? これを逃すともう買えないかもしれないんだぞ。それをみすみす見逃す手は無いだろう? お前なら分かっているはずだ」

天使「YAMAさん、いつもF&Cの初回版を買ってもどうせF&Cカードは使ってないでしょう? ここは我慢のしどころです。アイマスも通常版を買ったあなたなら出来るはずです」

悪魔「YAMA、お前はいつも言ってるだろう? 『迷ったら買え』と。今回も同じだ。買っちまえよ」

天使「YAMAさん、直感がヤバイと告げているんです。ここは直感に従うべきです。さ、他にも欲しいものがあるでしょう? ほら、隣の棚にあなたの好きなシナリオライター早狩武志氏が書いた「潮風の消える海に」が2980円で売ってます。特別限定版を我慢して、そのお金でこれを買えばいいんです」

悪魔「おい、天使! 余計なこと言うんじゃねえ! 後もう少しなんだぞ! YAMA、天使の言うことなんて聞くな。考えてもみろよ、8900円なんて普通のエロゲーと同じ値段だ。どっちを買っても大して変わらねえよ。それならここは特別限定版だろ!」

天使「(こっちも後一押しね!) ほら、YAMAさん、この前買い逃した『もしも明日が晴れならば ExtraSoundtrack』も売ってます。こっちを買った方が断然お徳です」

悪魔「黙ってろって言ってるだろ!」

天使「いいえ、黙りません。YAMAさん、そこに冬コミで出た『narcissu ドラマCD』もあります。買うならこっちですよ!」

YAMA「プスプス……」

 ……………………





あれ、何で全部買ってるんだ?

 うーん、よく分からないけど、とりあえず開封してみるか。

 ……………………

 ……やられた_| ̄|○
 特別限定版についていた小冊子の内容は、Canvas(便宜上1)の説明書の最後に付いていたような白黒の設定用資料と描き下ろし絵2枚。
 これで2000円差は納得いかーんっ!(実際は1000円差ですが)

 そんな感じなので、皆さんは買うときはじっくり吟味して下さい〜。




第一回


 約2.3GB必要でDVD、ディスクレス可
 何気無く説明書のクレジットを見てみたら、鷺ノ宮藍の名前が。
 皆さん、僕たちの藍ちゃんが登場するみたいですよ!
 それと、みなみおねいさんって復活してたんですね。久々にこの人の名前を見た。

 スタートするとムービーは流れずに、プロローグっぽいものが始まります。
 どうもこのゲームは、メインヒロインであるメイドの伊万里と既に付き合っている状況から始まるようです。
 このパターン……君望!、そしてメモオフ2!!
 ギャーッ!! あれですか「好きな人が出来たから君とはもう付き合えない」のパターンですかっ!
 勘弁してくれ。
 一番苦手なパターンです……。

 プロローグ1週間の後にムービーが始まるんですが、伊万里エンド以外何を狙えと?




第ニ回




負けだ……俺の負けだよ……

 まさか、F&Cのゲームにこの賛辞を送ることになるとは思ってもいませんでした。
 だが、ここは潔く認めようではないか。
 皆さん、このゲームはエロいです。

 思えば過去数十本とインストールしてきたF&Cのゲーム。
 確かに、絵とキャラクター性は一流でした。
 しかしながら、エロいと思えたものはありませんでした……いや、辛うじてNaturalがあったか
 そもそもF&CのHシーンに期待して買ったことなんて一度もありませんでした。
 そんな、駄目な子だと思っていたF&Cでしたが。

 F&Cはやれば出来る子だったんです!
 この子は腐ったみかんなんかじゃない!
 歴としたエロゲーメーカーなんです!

 いつもならコントロールキー押して10秒くらいでスキップする最後の1回くらいしか出ないHシーンが、今回は違う。
 毎日のようにシチュエーションを変えてHシーンが登場します!
 フェラあり! 青姦あり! 聖水あり!
 ワンシーンも3連続射撃は当たり前だっ!!


 ……傍目に観てとんでもないことを書き散らしている気がしてきた……落ち着け俺(汗)<とんでもない部分を自制

 まあ、そんなわけでF&Cのゲームで初めてH項目に合格点を出せそうです。
 Hシーンに期待して買ったわけではないので嬉しい(?)誤算と言えばそうなのですが。
 それにしても、Canvasの初々しさは一体何処へ飛び去ってしまったのだろうか……。




第三回




「クヵヶカァォヵェエェッ!?」


 どうしていつも伊万里を泣かせるんだ……!!
 悔しいと言うかやり切れないと言うか。
 ついつい声にならない叫びをあげてしまったではありませんか。
 途中まですごく良い感じで進んでいたのに、やっぱりこれか……。
 伊万里には、私的な理想のギャルゲーヒロイン要素がほとんど詰まっているんです!
 だからこそこれまで、万難を排すべく数々の非情な選択を行ってきたと言うのにっ!!
 どうしてこうなるんだっ!?



■演出およびグラフィックについて■

 本作は「赤いCanvas」と銘打っておきながら、これまでCanvasにあったものが欠けてます。
 すなわち、口パクと淡い色彩。
 特に、後者はCanvas固有のいわばCanvasがCanvasたる所以のような「条件」のひとつであるだけに非常に残念。
 ハーゲンダックとか恋とか天音とかそういうのは出てるんですけどね。
 にしても浩樹の立ち絵が用意されてるのは一体(笑)




第四回


 完璧に忘れてましたけど、各ヒロイン紹介&印象など。


●蓮水伊万里:主人公の専属メイド兼恋人。駆け落ち後は教え子に。

 幼少期より主人公に仕え、主人公のことを溺愛。
 料理も裁縫も一流で言葉遣いも丁寧でスタイル抜群。
 おまけに甘えん坊で少々ヤキモチ焼きな性格。
 Perfect!!
 まさに、私の理想を具現化したヒロインであります。
 これだけの設定を兼ね揃えているとは雪さんクラスですよ。
 歳が離れすぎているので、幼馴染といえるか怪しいラインですが、それを差し引いても充分合格。
 まさに、エロゲーヒロインのエベレストと言えましょう。
 と言うことで、伊万里は渡さんっ!!<誰に


●神楽坂皐月:主人公の許婚のお嬢様。

 主人公を「お兄様」とひたむきに慕う。
 才色兼備のレディー……なはずだが、主人公にはやたらと甘えてくる。
 プライドが高くやや高飛車なのが玉に瑕……そこが良い人もいるか。
 伊万里同様、やはり歳が離れているのですが、こちらは幼馴染っぽいです。
 妹で幼馴染――一見完璧なんです。
 ただ、どうしても「お兄様」というのとお嬢様言葉が幼馴染感を遠ざける。
 惜しい……かなり良いものを持っているが、若干コースを外しているんだ。
 雪さんの時もそうだったけど、メイドさんがいると幼馴染の存在感が薄れますな。
 いつも側にいる確率が、メイドさんの方が高いからでしょうね。
 とすると、姉や妹もこれに当てはまりますが、それはまた別の機会に。


●笹峰理花:教え子でバスケ部キャプテンのスポーツ少女。

 出たか、スポーツ少女。
 嫌いではないのに、どうにも攻略意思がそがれるんだよな〜。
 この辺は、完全に私の属性を外しているだけなんですが。
 その辺を差し引いてみると、明るくて惚れっぽく、主人公を慕う可愛い娘です。  やはり、甘えん坊なのがポイント。


●麦穂奏:超真面目委員長キャラ(非眼鏡)

 いわゆるツンデレに属するのかもしれませんが、まったくデレの場面が拝めない……。
 しかも、自分で自分のことを優等生とか言ってるのがかなり微妙であります。
 悪い娘じゃないんでしょうけど。
 絵は可愛いので、今後に期待しておきましょうか。


 とりあえずは、こんな感じであります。




第五回


「ク、クケェエエーッ!」<呪詛の言葉

 ぐあー! 皐月が鬱陶しい……!!
 一方で、そういう風に感じている自分が悔しい……。
 幼馴染で妹のようないわば究極の理想体とも言える可愛い皐月。
 本来なら、誰よりも愛すべきヒロインになるはずなんですよね。
 でも、今回の私には既に心に決めた娘がいるんだ。
 ということで、皐月……君には消えてもらうっ!!

 

















 

 :y=-( ゚д゚)・∵;; ターン




第六回


 

 終盤に向けて、この親父イベントは中々良い味出してます。
 この場面の音楽も個人的には色々な意味で感動的でありました。
 胡散臭いテーマ曲と風体も含めて、梅三郎は愛すべき親父ですよ。
 しかし、その顔で●●●とか言われても……(笑)

 それにしても、今回の主人公哀川総司は前回の浩樹に輪をかけてヘタレです。
 決断力がまったくなく、よくそれで社長が務まったな、という感じであります。
 一応はプレイヤーの意思通りに動いてくれる(伊万里ラブの姿勢は崩さない)ので、ギリギリ許せますが。
 人によってはかなりイライラさせられるかもしれません。

「赤いシリーズ」ということで、昼ドラ的な展開だろうことは予想済みでしたが、案の定ドロドロしてます。
 人物相関図もきっちり纏めてはきているので、出来は今のところ悪くはないと思います。
 ただ、これをCanvasと言えるかと言うと限りなく際どい。
 コンセプトは掴めている面がありますが、ベクトルは明らかに違うよな〜。



●おまけ>

 
 やばい、熱すぎるぜこの人達(笑)




第七回


 伊万里編クリアー……で良いのかな?

 というよりも、このゲームは個別ルートの概念があるんでしょうか?
 何かよく分からないけど、一応、スタッフロールが流れたのでエンディングは見ることが出来たんでしょう。



 裏切られた気分です。
 何だあのエンディングは……。
 主人公もヘタレだが伊万里もヘタレ。
 一体、ここまでプレイしてきたのは何だったのかと。
 いくら皆のためとは言え、あれでは、皐月を裏切り親父を裏切り、最終的には自分たちをも裏切っているんじゃないだろうか。
 これがこの二人の「幸せのかたち」とやらですか?
 納得いかないな……。
 ある意味、一番安易な結末だけど、一番あってはいけない結末でもあると思う。
 このエンディングがハッピーエンドやトゥルーエンドに該当するものではないと信じよう。
 イベントCGの最後の一枚がもう埋まっているのが気になるけど。




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