神仙沼探訪

〜嵐を呼ぶ男達〜

2009年8月

参加メンバー

 私は帰省すると必ず現地のメンバーと飲みにいきますが、今回はそれだけではなく小旅行にも行ってきたので、コラムに記録しておくことにします。
 飲み会前に麻雀をしにサイレンサー宅に集合していた我々。何も考えずにノリだけで「明日温泉にでも行かない?」と提案したところ、何故か予定が立ってしまったのがことの始まりです。その場であーだこーだと行き先と宿を適当に決め、途中で偶々帰省していたクイックローダーKも交え、飲み会へ(この飲み会で飛び出したKのトンデモ発言は我々の記憶に永遠に刻まれることになりましたが、それは別の機会に)。実はこの時点では移動手段を何も決めておらず、正式な決定は、フラフラになって帰った後に深夜2時まで行ったメッセンジャー会議の終了を待ってのことでした。
 行き先はニセコ。温泉目当てでしたが、思いもかけないものがメインイベントに……。





雨のフラワーパーキング  レンタカーでニセコまで向かった我々を迎えてくれたのは暴風雨でした。
 普段は美しいであろうフラワーパーキングも御覧の通り。朝まで満開であったはずの向日葵も情け容赦なくなぎ倒され、花弁が吹き飛ばされております。
なぎ倒される向日葵




ニセコ駅  チェックインする前にニセコ駅を経由していきます。中々お洒落な駅舎でしょう。
 ホームには小樽駅にある「むかい鐘」のミニチュアレプリカがあり、乗客を労います。
 雨は少し弱まってきましたが、写真を撮っているとまた本降りになってきました。こりゃいかんということで車に退避し作戦会議を開いたところ、宿に行く前に近くの「神仙沼」なる湿原を観光しにいくことになりました。今考えるとまるで意味不明な結論です。
鐘


5m先が霧で見えない  止せばいいのに何故かノリノリで沼へ向かう一行。辺りは鬱蒼と樹が茂っており、何やらまがまがしい雰囲気で、とても観光地とは思えません。しかも目的地に近付くにつれ、霧が発生し始め、遂に5メートル先がまったく見えなくなりました。
 今だから笑えますが、当日はかなり危険な状況で、対向車がいたら事故になっても不思議ではない天候でした。ドライバーのサイレンサーは頑張ったと思います。
鬱蒼と茂る木々


石碑  苦戦しながらも何とか神仙沼自然休養林に到達。ここにはレストハウスもあるのですが、車は我々の他に一台限り。おそらくレストハウスの関係者のものだと思われます。つまり観光客は0。まあ、天候がコレだから分からないでもありません。 レストハウス


展望台への道  まずは沼とは逆にあるという展望台に行ってみることにしました。水浸しになった砂利道を歩くこと100m程度。すぐに展望台が見えてきます。 展望台


展望台からの眺望図  備え付けてあった眺望図を見ると、泊原発や三角山、八内岳、さらに日本海までが見渡せるようなのですが……。
 実際の眺めは右写真の通り。清々しい眺めとはまるで無縁の、ホラー映画にでも出てきそうな雰囲気が漂っています。
展望台からの素晴らしい眺め


神仙沼入り口  仕方ないので駐車場へ戻って逆方向の沼へと向かうことにしました。
 しばらく道なりに歩くと、分かれ道が! 段差ありコースとなしコース。RPGだとこのパターンは前者の方が良いお宝をゲットできるものですが……。
看板


段差なしコース  左が段差なしで右が段差あり。この時点では大きな差があるようには見えなかったので、段差ありコースを選んだ我々でしたが……。 段差ありコース


密林を行く男達  徐々にその選択が間違っていたことが明らかになっていきます。
 前で傘を差しているのはギョータマ隊員。サイレンサー隊員は傘を差さずにずぶぬれになりながら先頭を行きます。
 右は途中で発見した「がんばってね」の看板。
 何だかコケにされているような被害妄想に捉われつつも一行は進みます。
がんばってね看板


もはや何だか分からない道  ここまで来ると最早、道という感覚がまったくありません。
 段差のある道に覆いかぶさる雑草や樹木を薙ぎ払いながら、ただひたすら雨と霧の中を進んでいきます。
 虫とか獣が出なかったのは幸いでしたが、もし出たら本当にRPGの世界ですな。


道を抜けた先の看板  ようやく道を抜けると、そこには巨大な沼を囲うように板張りの遊歩道が張り巡らされていました。
 ここまで気付かなかったのですが、カップルが一組後から付いてきていて驚きました(写真奥の二人組)。
沼の周りには歩道が……


神仙沼  最奥に辿り着くと、面積の予測がつかないほどの沼が広がっておりました。霧の中で沼を見たのは初めてですが、中々幻想的な光景でしたよ。それこそRPGに出てきそうな雰囲気です。苦労しながらも来た甲斐はありましたね。
「神仙沼」は昭和3年10月7日にボーイスカウトの生みの親である下田豊松氏一行が発見したそうです。沼に映る名もなき草やアカエゾ松の様子があまりに神秘的で「皆が神、仙人の住みたまう所」との印象を受けた下田氏が名づけたんだとか。
幻想的な沼の風景


廃屋  観光が終わり、何とか霧だらけの道路を抜け出した我々。
 ……しかし、最後にとんでもないサプライズが待っていました。

 泊まるべき宿が完全崩壊していたのです。
今日の寝床





戻る

テレワークならECナビ Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!
無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 海外旅行保険が無料! 海外ホテル