ジオグラマトンプレイ記



ジオグラマトン
(C)ClockUP

ジオグラマトン公式

 パッケージと公式を見る限りではサクラ大戦風味のシステムでストーリー的にはデモンベイン辺りを前例としているのかどうか。あるいはまったくの別物なのか(当然その方が良いです)。個人的には期待していますが、微妙に知名度低そうなのでスルーされる方が多い予感。なるべくネタバレを防ぐ形でつけようとは思いますが、もし駄目だったらすみません(^^; 一応こんな感じで前は書いてました。4月後半〜5月のCLANNAD辺りを参考にどうぞ。

 尚19:00現在、修正パッチが一つ出ていますので購入された方は当ててみると良いのでは無いでしょうか。セーブファイルには影響が無いとのことです。



第一回


 1.5GB以上必須。去年1GBじゃもう驚かないとか言ってたらCLANNADが2.5GBを推奨してくれて呆然としましたが、もう1.5GBは本当に当たり前の世界なんでしょうかね。さて、気を取り直してインストール。

 ロボットものらしいのですが、主人公が二人いるらしいです。とりあえずOPムービーの感想ですが、どことなくガンダムSEEDデスティニーを彷彿とさせる構成。 CGとアニメーションを混ぜております。数年前のゾイドみたいですな。コクピットみたいなのがパッパッパと映るのがカッコいいです。問題はCGの出来が良いのに対してアニメーションは若干粗い気が……? 髪の毛の実線が少なく感じるのですが、これは贅沢というものか。ゲーム本編を見てもそれほど線が細かく描かれているわけでは無いので悪くは無いのですが、風でフワッと髪が舞うアニメーションではどうしても気にかかります。多分贅沢言ってるだけですね(^^; 決して見れないものではないですのでその辺りはご心配なく。それと、主題歌「arcane」は結構上手いです。ただ、ディフォルトの設定ですとプロローグのキャラの音声が大きく再生されるのに対して歌は小さめに再生されます。ムービーが映った瞬間に音を大きめにすると良いかと。

 OPムービー前のプロローグが中々渋い。演出は上手いというか現実的な描写がきっちりと混ざっている所から、単なるぶっ飛んだバカゲーでは無いと思う。思いたい。とりあえず進めてみます。




第ニ回


 一つ分かったことですが主人公がアホです。何と言うか設定がアホです。3Dダンジョンゲームで鍛え上げられた頭脳によって、今まで入ったことの無い施設に突然連れてこられても動じずに大体の施設の概要を把握してしまうとか訳の分からない設定が幾つか為されています。ていうか結構急展開で主人公と幼馴染みのヒロインが十数年ぶりに再会したというのに一瞬で二人ともお互いを誰なのか分かり合ってすぐさま打ち解けるなど、恋愛描写が薄い。まあ恋愛を主体にしてるわけではないというのなら仕方が無いのですがバカっぽさが感じられ始めました。突然人類の敵であるモンスター(時空を超えて突然飛来するらしい)を迎撃する部隊にスカウトされて何も考えずにあっという間に入隊を決意。そのモンスターを倒すためのロボを動かすには何らかのパワーが必要らしいのですが、どうやら主人公はそのパワーを持っていたらしいのですよ。酷くご都合主義的です。まあいっか。

 にしてもサクラ大戦臭さは抜けきれないなあ……。ロボを動かすには要は霊気みたいなものが必要なのも同じだし、入隊直後に あっという間に隊長になってしまうというのも。それに基地は帝国華撃団の様な設定ですし。まあいっか。そんな感じですがどこと無くグイグイ惹きこまれる様なパワーがある気がするので。

 それと、主人公が二人というのが謎。何となく分かったような気もするんですがただ単に視点が切り替わっただけという感じもする(?)
 また、唐突なHシーンもありましたが、こいつもまたご都合主義的です。まず現実には考えられません。微妙に陵辱系な雰囲気を漂わせておりますが、鬼畜では無いのでさほど人は選ばないでしょう。まだ見たHシーンは一つだけですが、濃くは無い。この辺はこれからも期待出来るのか。別にHシーン目当てで買ったゲームではないので多少薄くても構いませんが。特筆すべきは巨乳属性多し!!




第三回


 なるほど……!!
 主人公が二人ってそういうことかっ!! これはやられたぜ……。もうテメエがモンスターのくせにボンテージ趣味とかさっぱり意味不明な設定でも何でもいいわぁあっ!! とりあえずこの一言。





「出陣ぞっ!!」


































……って……え?


 一応一周目の主人公は恭介にしてみようという正攻法でいったのですが、その戦闘が……何これ(汗) まずこのゲームの問題点はマニュアルにさっぱり操作方法が書かれていないことにある気がするのですが、いきなり何の説明も無しに戦場に放り込まれてしまい、何だか分からないうちに終わってしまいましたよ?(汗) 一応サクラ大戦風味且つKOEI的なマップが展開されたかと思ったら何故か自分で操作するということが出来ずに自動でマップの上をキャラが進んで勝手に敵を倒し始めます。まったくマップにつけられたマス目の意味が無い。その間に何故か選択肢が現れるのですが、どうやらこれが時間制限付きの選択肢らしくてこの選択によって自動戦闘機能の勝敗が決まるらしい。というか負けってあるのか? さらに選択肢に時間制限があるなんてマニュアルに載っていないのだからどうしようもありません。とにかくこんな戦闘全然面白くねえよと。次回の戦闘で変わるのだろうか……。




第四回


 れぇえええいほぉぉおおぉアトォオゥウッ!!

 ということで霊宝たんがギガ可愛いのだがっ!! 何か文句がありまして?(<?)
 属性的にはひかりなんですが今のところ霊宝がかわゆーてかわゆーて。チャイナ服に弱いのかしら。そんなことは無いと思うが。ツンとデレの融合のされ方が上手いっす。照れた顔が好みですな。というか気づいたら主人公はモテモテ君になっている様でしてルーとひかりとのバトルも熱い。まぶらほチックで良い感じであります。

 ここまでの展開は完璧にラブコメ。購入前は熱いバトルばかりかと思っておりましたがまったくそんなことは無かった様です。そして相変わらず戦闘がクソ面白くありません。何回か戦闘を行いましたが最初と変わりません。パワプロでいうところの高速試合。提決でいうところの委任戦闘。戦闘中に現れる選択肢による指示を与えた後は勝手に戦闘してくれやがって終わりです。

 また、ゲーム展開としてはサクラ大戦そのものかと。

何かに悩む隊員→敵襲→戦闘→隊員の悩みを解決→アイキャッチ→何かに悩む隊員……

という感じで続いていく様子。選択肢に意味があるのかが疑問ですが、戦闘がとにかくつまらないのがイタイ。とりあえずもう少し進行してみます。




第五回

 一周目終了。霊宝エンドです。
 ラストがあっけない感じ。そしては?と思う場面があったのですが。あのシーンですよ。いくら恭介が特別な能力を持っていても何の説明も無しにパラレルワールドを展開する(?)のは如何なものかと? というか何だありゃ? ちょっと混乱してきた。時間を遡ったんですか。まあ時間軸を操れるんだから良いのかもしれないけど。とにかく諸所の技術的な面でストーリーに矛盾が生じている気がするのは私だけでしょうか。まああまり突っ込むところではないのかもしれないが。あるいはこれから解明されていくのか。

 とりあえずいつも通り中間採点。

キャラクター:80点
シナリオ  :50点
テキスト  :70点
音楽    :60点
システム  :70点

 キャラクターは普通に可愛いです。ほぼ全員が巨乳属性ですがイリューダたんが貧乳、ロリ、綾波系属性を一人でカバーしています。万人向けの絵ですし、クオリティーとしても悪くないのでこちらは満足出来るかと。性格付けに関して全員クリアーしてみないと分からないので何とも言えませんが、やや物足りない感あり。エピソード一つで語りきる点が厳しい。あまり長すぎるとだれますが、もう一つずつくらいエピソードを持たせるべきだった様に思います。ただ、主人公を変えた時点で分かる可能性もあるので保留しておきます。
 シナリオは短い。こじつけと感じる設定も多いのが難点ですがこれは仕方ないのか。また、先ほども述べましたが説明不足な点が幾つかありましたがこれは今後解明されていくのか……?
 テキストは可もなく不可もなく。特段読み難く感じることはありませんでしたが、強大なパワーを秘めていることも無いようです。万人向けかと。
 音楽もまた微妙。印象に残る曲は少ないのですが、これと言って悪い曲も無し。OPテーマはまずまず良いですが、EDは良いというほどでも無いか。
 システムに関してはまた後ほど詳しく述べます。
 また、Hシーンは純愛もの程度。薄めです。

 さて……とりあえず二周目に進もう。




第六回

 ミーナ編クリアー……? どうも主人公恭介モードでは最後の戦闘前に誰と過ごすかの選択肢でどのヒロインのEDを迎えるかが決定されるらしい。ということはそれまでの過程はさして関係無いと? そこまでで確かに各ヒロインのエピソードは一回ずつ流れるとは言えあまりにも強引。
 ただ、ゲーム性は結構高いと言える。各章毎に基地内のマップ移動(To Heartやとらハ形式です)がありますが、これによって様々な裏話を見ることが出来ます。EDに影響が無い様な気がするのが問題ですが……。ともかく、戦闘パートは面白くないですが、アドベンチャーとしては成功しています。それに、ミーナ編ではマップ移動の順番によって回収出来るCGが変わったり、知ることが出来る情報に変化が起こったりと意外と難易度は高い。全部のストーリーを見ようとするとかなりの時間がかかりそうな予感。戦闘パートであるシミュレーション(実際は戦闘もアドベンチャーでした)に期待していたジオグラマトンですが、アドベンチャーが良かったとはしてやられた気分です。

 ひかり編は後にとっておくことにして、一旦リョウトサイドからも進めてみようと思います。




第七回

「主よ……何故このゲームはクソつまらねえと匂わせて投げ出したくなったと思った途端に話が面白くなっていくのですか……?」

 と、リョウトばりに訊ねたくなる展開ここにありけりっ!!
 いやはやどうしてなかなかリョウトサイドが面白いぞっ!? 本作の真髄はリョウトサイドにありとみた。面白くない戦闘パートが無く、恭介サイドの裏舞台を語りながらジオグラマトンの世界観が明かされていきます。うたわれるものチックながらもこういう話ってかなり好き。進行しながら選択肢によってかなりHシーン回収パターンが変わってくるなど、ゲーム性も問題無し。近年の読むだけアドベンチャーとはまったく異なり良い仕事を見せてくれます。

 ただ、あまりにもストーリーが良い展開を見せてくれるので、リョウトサイドが終わった後が心配になってきました。一旦恭介サイドのルーとイリューダをクリアーしてからもう一度挑戦することにします(^^; ひかりは特別そうなので最後にとっておこう。




第八回

「教官! お世話になりますっ!!」
 ……と思ったらルー編は非常にHシーンは薄いという残念な結末。せっかく涼森ちさと嬢を使っているのに勿体無いといったらありません。ここまでのパターンからして恭介サイドのEDがかなりあっけないと分かっているだけに期待はHシーンしかないのですが。まあ前も書きましたが別にHシーンに期待して買ったゲームでは無いのでさほどダメージはありませぬけれども。あー、何かこの調子だとイリューダも微妙そうな予感がしてきた。ロリは属性的にヒットではあるけれどここまでの調子を見る限りでは果てしなく微妙だ……。このまま沈んでいくのかー。

 ここでシステムについて振り返っておきます。

 オートメッセージ、スキップはきっちり装備されていて環境的に問題無し。バックログ中の音声も再生されます。セーブ数は計100個。クイックセーブ・ロードもあり、かなり使い勝手は良い様に思うのですが、やや使い難い点があります。殆どの操作はキーボードに対応しているのですが、バックログやクリアー後のおまけからタイトル画面に戻る時のキーが対応しておらず、マウスで右クリックせねばなりません。なるべくキーボードで操作したい私にとってはここが微妙。また、メッセージ枠の左側に立ち絵とは別にキャラの顔が表示され、表情が変わります。こんなところでしょうか。




第九回

 その昔、それを手にした者の願いを何でも叶えてくれると言う銀の糸があったという伝説がありました。しかしその銀の糸、どこにあるのかさっぱり分かりません。そんな途方も無い夢のような話など誰も信じるわけも無く、いつしか銀糸の伝説は忘却の彼方にかき消されていったのです。

 それから数百年……。
 現代においてその銀糸を求める男がいました。一体どこからその話を嗅ぎ付けたのか。それは分かりませんが、彼はその伝説を信じて銀糸を探す旅に出かけたのであります。

そして宇宙へ

 銀糸探しの旅は地球に留まることなく宇宙にまで及びました。
 そして……
 そしてついに彼は、その伝説の銀糸を見つけ出したのです!

何でも叶えてくれる銀糸

 長い年月と莫大な資金をかけて探し求めた銀の糸は神秘的な輝きを放ち、彼を迎え入れました。何と綺麗な糸なのでしょう。まさにこの世のものとは思えません。彼は早速銀糸を手に取り、意気揚々と願い事を叫びました。

































イリューダたんとHしたいっ!!


 前振りは長かったんですがそういうことです(ぉ つい先ほどHシーンを期待してるわけではないとか書いておいて往生際が悪いんですがそれはもう知らん(<!?) 言い訳するつもりは無いんですが、恭介サイドはもうマップ移動で起こるイベントをほとんど見たのでもう残すはHシーンくらいしか楽しみが無いんだよっ! いいじゃん! イリューダのHシーン楽しみにしたって!




第十回

イリューダァアアアアアアッ!!


大爆発

グバァッ!?



 どこのどいつだよイリューダは微妙そうだとかこのまま沈んでいくんじゃないかとかほざいた大馬鹿野郎はぁああっ!! 俺だぁあっ!? 落ち着け_| ̄|○

 いやもう参った(土下座) 決してやたらめったら濃いわけじゃないんですが、ルーと霊宝を見て甘く見ると痛い目をみます(笑) いやー、これがロリっ娘の秘めたるパワーなのか!  とりあえずロリっ娘大好きな諸兄はイリューダのHシーンだけで買いだろう。ネタバレはしたくないので深くは追求しないが、水月の香坂姉妹のHシーンが好きな人にはお勧め。「イリューダたんが貧乳、ロリ、綾波系属性を一人でカバーしています」とか書いてましたが、Hシーンまでイリューダたんがカバーしています(ぉ うぅ……、イリューダたん本気でお持ち帰りしたいよぉお〜。はぅ〜。

*リョウトサイドを再攻略したんですが、どうやら恭介サイドを最後まで進めないとEDまで辿り付けないようです。こんな仕掛けまで用意していたのか。本当にアドベンチャーとして微妙に良い仕事しているとしか言いようがない。ということで恭介サイドひかり編行って来ます。




第十一回

 ひかり編攻略完了。
 幼馴染み万歳!な私にはちと物足りたさが募りましたが、まあよしとしましょう。それだけ?と聞かれるとそれだけなんだ……(汗) ラストバトルの特攻していくムービーやひかり宅写真観察場面の画面がスクロールしていく辺りに演出の良さを感じたんですけど、如何せんエピソードがあまりにも短すぎてコメントのしようがない。そして相変わらず唐突なHシーン。これもエピソードが短すぎるからそう感じざるを得ない。Hに至るまで主人公とヒロインとが愛情を育むイベントをもっともっと描いて欲しかった。そうした意味で、本作は恋愛ゲームとしては機能しきれていないんですよね。全体として見ると面白いのかもしれないけれど、恋愛面には少し……というかかなり弱さが目立つと言わざるを得ない。惜しいなあ。




第十ニ回

 リョウトサイドですが、実は進み方によって大きく二つに分かれるらしいです。リョウトが地球を侵略するために動くストーリーと、ジオグラマトンの世界の真相が明かされるストーリーの二つです。どうやら先に私が恭介サイドを最後まで進めなければリョウトサイドの最後に進めないと思ったのは、ジオグラマトン真相編の方向へ進んでしまったからであって、リョウト地球侵略計画編には恭介サイドを最後まで進めずとも行けた様でありました。それで、真相編に入る前に地球侵略編を終わらせたのですが、ストーリー中は陵辱の嵐で酷くギトギトとしたものでしたが、終わり方は意外と綺麗でして後腐れない感じでした。にしてもこのリョウトが悪者のクセに中々憎めないキャラですなあ。色々とマヌケな行動を見せるし。ヒロインたちと食事をするシーンや司令との風呂場シーンなどが微妙に微笑ましかったです。
 そうそう、このゲームはHシーンが薄いと思ってましたが、リョウトサイドのHシーンは濃かった。ふたなりからレズビアンまで取り揃えており、各ヒロインの喘ぎ声もグッドであります。ふと疑問に思ったのですが、何故霊宝やルーが淫語を話すとテキストも音声も一文字二文字かき消されているのに、ひかりが話した時は音声が修正されていないんでしょうか? あれ? これって聞いてはいけないこと? ただ気つけたいのは鬼畜度がやや高いものもあること。大半は陵辱なのですが、微妙に痛々しいものも混じっていますので苦手な方はリョウトサイドは回避が賢明かと。Hシーン目当ての方で何でも良いという方なら満足いくんではないかと思います。

*次回最終回。ジオグラマトンの真相に迫る!




最終回

 そうか……そうだったのかぁああっ!?
と、叫ぶまではいかないけど、真相が、ジオグラマトンの裏舞台が明かされて終了!
 何か後半は本作をドラゴンボールかと錯覚したがこうも世界観が大きく、敵を強大化させてしまってはそれも止むなしか(^^; どんどんと敵が強くなっていく様にはフリーザーが変身したくらいのダメージを受けますし、それに伴い恭介が強くなっていく様はラディッツに自分がサイヤ人だと知らされたくらいのショックがありました。設定の無茶苦茶さを実現不可能な理論で固めてプレイヤーを唖然とさせつつも壮大なスケールのシナリオで強引にもスマートにひっくるめてしまう点がある意味笑える素晴らしい。
 そろそろ纏めに。

 ストーリー全容を見たから言えることなのですが、ジオグラマトンはシナリオ重視のゲームです。恭介サイドで各ヒロイン単体のエピソードが短く恋愛要素が薄いのに何故そう言えるのか? それは本作が恋愛要素をストーリーの全面に押し出していないからです。飽くまでジオグラマトンの見せ場は真相編(と勝手に命名する)であり、それまでは単なるスパイスでしかないのであります。恋愛より地球を守ったり破壊したりするストーリー……というかヒーロー・ダークヒーロー気分を楽しむことこそが本作の真髄。勧善懲悪の強引な締め方もこうも徹底されるとスカッとするというか、あぁ、俺が5歳くらいなら素直に納得出来たんだろうと思わされます。要するに大人の視点から見るとバカゲーと紙一重です。
 反して最大の難点がキャラクター。絵が可愛く声も良いだけに、エピソードが短く恋愛要素が薄いために感情移入しにくいところが残念。もう少し各キャラのシナリオをがっちり書いてくれれば良かった。惜しい。
 Hシーンは純愛物から陵辱物まで幅広く。リョウトサイドは濃いHも満載なので、H目当ての方でも満足出来るかと。
 音楽はそれほど印象に残るものは無しですが、真相編をクリアーした時に最後に流れる音楽が○。
 ゲーム性はまずまずあった方です。ことミーナ編においてはCG回収やシナリオなどにも細かく分岐があり、アドベンチャー性を感じさせてくれました。反面、戦闘パートには「何だこりゃ?」と思わずにいられない感あり。非常に微妙。シミュレーションに見せかけて実はシミュレーションではないのが限りなく微妙。まあ、時間は節約出来るのは確かなんですが、面白い……とは言い難い。うぅむ。私としては戦闘は面白くなかったと結論付けておきます。
 また、演出が良かったと思います。ラストシーンもそうですが、スクロールを効果的に使ったり、ムービーや時間加速の際にパッパッと色が変わっていく辺りなど、細かい点に気が配られています。あまり書かなかったけれども演出の憎さが光った作品であることは言っておく必要がありそうです。

 クセの無い可愛らしい絵に、微妙な戦闘、そしてそれらを大きくくるみこんだビックスケールなシナリオ。白黒はっきりする勧善懲悪の展開は、5戦隊物が好きな方にお勧めかも。批評は後日書き上げる予定です。




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