花々の想ひ…。プレイ記



花々の想ひ…。

(C)LIBIDO

花々の想ひ…。公式



LIBIDOは本作品の完成をもちまして
制作チームを解散することに致しました。
これまでのたくさんの方からのご支持
本当にありがとうございました。

現在、LIBIDOの制作チームはわずか2名で構成されています。
そんななか「花々の想ひ・・・。」はLIBIDO出身者、
外注スタッフ、仲良くして頂いている他社メーカーさんの
制作チームの方々などにより制作されています。
本作品はLIBIDOとしては大作過ぎて、正直、完成度の高さはあまり望めません。
しかし、今まで完成度が高い作品を作った覚えもありません。
LIBIDOらしく
こき下ろすひともいれば、面白かったといってくれるひともいる・・・
そんな作品を目指して今、命を削る日々を過ごしています。


公式ホームページより



 LIBIDOと言いますと、アリスソフト、エルフ、アイデス(旧F&C)、バーディーソフトが栄えていた頃(アリスは今も頑張ってますが)に登場した老舗メーカーであります。そしてLIBIDOと言えば、JoyRide氏描く大きな瞳、カモシカの様な綺麗な足が魅力の可憐な女の子が糞尿を垂れ流すと言うゲームが売りだった気がしたのですが、意外と普通の恋愛ものも出していることは出しています。いました。
 そして今回の解散宣言です。解散宣言が笑えそうで笑えません。何と言うかいつかは消えそうな予感はありましたが、ついに来てしまいましたか……。この思いっきり開き直った文を見ると寂しいような気もしますね。この業界で公式が一億ヒットを達成したメーカーなんてそうそうありませんし、もう少し粘ってくれても良かったような。まあ私自身はLIBIDOファンではありませんし、このメーカーのゲームを全部プレイしているわけでもありませんけどね(^^;
 そんなわけで、LIBIDO最終章を見届けようではありませんか!



第一回


 1.8GB。インストールせずにDVDを突っ込むだけでプレイすることが可能です。私は一応HD内にコピーしてプレイします。注意点としてはXPしか対応していません。95〜2000を使用している方はお気をつけを。また、ペン3の600MHz、128Mbが必須環境となっています。

 と言うかこのサイトを見ている人でこのゲーム買った人はいませんよね? そしてこれから買うって人もいないですよね?
 ではネタバレして進めた方が楽しんでもらえるのではないか……とか思ったりもするのですが、とりあえず普通に進めてみましょうか。

 スタート……!







 ……私、特に前情報見ないで買ったんですが……















 やっぱりボイス無しデスか?(滝汗
 ここは声無しで出すのがパターンなんですが、最近のリニューアル版は声つけて出してたのに……。
 あれですか、声優雇う金も無かったと(汗)
 いきなり苦難の予感……(汗)



第ニ回


 んー、キャラクターは流石に可愛いですわ。これを見るだけで買った甲斐は一応あった。うん、実際これを見るためだけに買ったんだけどね。

 いきなりメインと思しき幼馴染みヒロイン桜井稚を攻略しております。絵は問題無し。性格も問題無し。完璧にオーソドックスな正統派幼馴染みですな。
 それで、キャラを見るために買ったとかさっき言ったばかりでなんですが、これってLIBIDOですか!?と思わせる感じで意外とストーリーが良い感じなんですが(汗)  LIBIDOのゲームはテキストは良いけれどシナリオは破綻しているケースが多いので少々驚いております。
 テキストの方はレベルは落ちていない様子。ただ、どうしても古臭いなあ……と言う感じは否めないかもしれません。ギャグのパターンとかキャラのノリとかが今風ではないんですね。でも、私はこのノリは好きですよ。古き良き時代を思い出させてくれる……とは違うと思いますが、安定感はあるよなあ、と。

 例でもないですが、妹キャラがお兄ちゃんとシリトリをするシーンがあるんですが、

「昨日は『インド像』で終わったから……『うさぎ』!」

「ぎ? まじで?! じゃあ明日は、ぎ、からね」

 ……なーんかこういう本当にしょーもない日常の連続が笑えます。明日かよ!と(笑) 大笑いはせずともクスッと笑わせてくれます。日常を大袈裟に書き上げて笑いをとるライターは多いですが、こういう脱力系のライターは最近あまり見ないだけに古臭さがかえって新鮮に感じられます。後は何でしょう。教師が毎日「ここ、試験に出るぞ。要チェックや。」とかがツボでした。 誤字は多いけどね。



第三回


 うーい、稚編クリアーしましたにょ。にょってなんだ。

 感想ですが、意外と良いかも?
 稚編のあらすじを大まかに書くと、

 米の有機栽培をしている祖父が血を吐いて倒れてもう長くないらしい。幼少期より祖父に育てられて祖父を慕っている主人公俊幸は祖父に代わって有機栽培の田を守ろうとするが、これまで何も畑仕事をしてこなかったためにそんなことは不可能かと思える。しかし、幼馴染みとしてこれまで共に育ってき、同じく俊幸の祖父を慕っている稚と共に田を自ら育てて守っていこうとする成長物語。

と、こうなります。これがLIBIDO独特の細やかな心理描写と相まって中々上手く描かれているんですよ。途中までは。
 田を二人で運営していこうと言うところは良いのですが、稲が病気になったり害虫がついたりとピンチが訪れた時の解決法が笑える。
 その解決法とは……







 ずばり、神通力です。

 街を放浪している農業に詳しそうな謎のじいさんに二人が協力をお願いすると、突然このじいさんは

「ワシの神通力を見てみたいか?」

とか言いはじめて、次の日に何と突然鳥の大群が田に押し寄せて虫を食い尽くしました。めでたしめでたし。
 と言う、あまりにも失笑を誘う結末がイカス。
 そんなわけでお粗末過ぎるラストがどうしようもないのですが、そこまでの二人で頑張っていくというところは良かったです。ただ、Hシーンが無かったのが非常に気になるのですが……。EDテーマが流れましたし(今作も歌だけはきっちりあります)ハッピーエンドには違いないはずなのですが、何か選択を間違えたか?

 また演出が良いですね。電車で学校に通うシーンなど、電車がきっちり揺れるのが中々グッド。また、イベントCGは場面によってスクロールしたりアップになったり(例えばキスシーンだと顔がUPになったりします)するお得意の演出も良いですね。ただ、安心は出来ません。使い方がまたLIBIDOでして、二人で田んぼの草むしりをしながら、今後の稲の育て方などシリアスな話しかしていない時にずっと稚の尻をUPし続けるのってどうなんだLIBIDO。




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