このゲームで見たかったのは目明し編じゃない。
ましてや、魁トリックなど通用するわけがない。
Keyのゲームは、現実の中で冷静に心理分析をしてキャラクターが解答を導き出してはいけないんですよ。
葉留佳編は、プレイヤーが考える(というか妄想にふける)余地が残されていない。
確かに完成されているけれど、美しくない。
これはKeyのシナリオではない。
KeyにはKeyにしか出来ないシナリオがあるんです。
美魚編で私は違うものを求めてしまいましたが、あれは間違いでした。
美魚編はまさにKeyにしか出来ないものだったんだと。
ここまで私のKeyというブランドに対するイメージが固まっていることが問題ではあるんですが、とにかく、期待が外れてしまったシナリオでした。
リトバスがKeyのゲームでなければ、それなりに評価したかもしれないけれど……。
それと、やはり同じ手は通用しませんよ。
もう少し新鮮味のあるアイデアを見せてほしかったですね。大減点。
話は変わりますが、ひとつ認識したことが。
やはりいたる氏のキス絵はドキドキしますね(^^;
キスの瞬間のへっぽこな顔が逆に現実味を帯びているというか、非常に可愛いんですわ。
美魚の絵を含め、綺麗な顔に纏めてしまう他の原画家さんには真似出来ない素晴らしい特徴だと思います。
昔のクセの強さはかなり鳴りを潜めたいたる氏ですが、ここは変わってほしくないな〜。
次は、来ヶ谷さんを攻略予定。
第九回
来ヶ谷ルート進行中。
付き合うことになった来ヶ谷さんが可愛くて可愛くて(笑)
こういう姉御肌のヒロインが恋に落ちていく様子を見るのはたまらなく好きだったりします。
特に顔を赤くして恥ずかしがる来ヶ谷さんが良いですな。
それにしても、このルートの理樹は情けなさ過ぎ。
言いたいことも言うべきときにビシッと言えないし、何だか暗い。
来ヶ谷さんが格好よいというより、理樹が格好悪すぎます。もう少し男らしさが欲しいよな〜。
セリフも「いや、それ〜じゃないから」とかばかりであまり面白くないし……。
やはり、もう使い古されたタイプかもしれないですが、主人公は恭介タイプの方が良かったです。
しかし来ヶ谷ルート、ただの恋愛コメディーかと思いきや侮れないものがあります。
大掛かりな謎解きと言いましょうか、この感覚はどこかで感じたことがあるぞ……そうだパンドラの夢だ。
これまで少しずつ堆積し続けていた「一体、この世界はどうなっているんだろう?」という不安感、それが一気に爆発したような気がします。
CLANNADの智代ルートのように、本編に対する仕掛けとしての役割はたいしたことないと思っていたんですが、意外と重要そうな感じです。
世界の構造を追求するタイプのシナリオは非常に好きなので、これは期待して良さそうかも。
第十回
来ヶ谷編クリアー。
この終わり方は反則だぁあーっ!?
※悪い意味ではないです。
期待していた方向とは違った結果だったのですが……と言うか今回はこればかりですな。
一体私がこのゲームに何を期待してるのか自分でも分からなくなってきました。
そもそもKeyに理論的な構造解析を求めるのが間違っているわけで、パンドラの夢に似ていると感じたのも結局は勘違い。
……と、それはとりあえず置いておきまして。
来ヶ谷編、あまりに来ヶ谷さんと理樹の二人がかわいそうな結末で心にぽっかりと穴が開いたような気分にさせられました。
何故なら、エンディングの差出人に対するセリフから推測するに、(ややネタバレかもしれないので反転→)どうもこの世界は完全にエンディングの世界とは違う(むしろ存在しない?)ようで、来ヶ谷さんの夢は叶うことがないのでは……と感じたため。
それに、人によっては謎が多くて納得のいかない終わり方かもしれませんね。
私は綺麗であれば解答が出ないままの終わり方でも納得する方なんですが、世界が世界だけに何とも言い難いですな。
最後にきっちり説明されるのかな?
謎と言えば葉留佳編でチラシをばら撒いた犯人も分かっていないままですな。流石に二木委員長ではないでしょうし。
話が逸れました。いずれにしても、来ヶ谷編は面白かったですよ。
次回は小毬編攻略予定。
第十一回
小毬編クリアー。
さっくりとクリアーしてしまったんですが、まずまず面白いトラウマ解消系の話でした。
メインヒロインの位置にある割には、短めだった気もしますが。
ただ、この世界の構造の一つが明かされつつあるという節はありましたね。
私は、主人公と他の人々が住む世界は別で、世界を分断するトリガーが理樹の眠り病の発病なのだろうと考えていますが、真相は如何に?
ただ、小毬編も謎がかなり残されているんですよね。
あのじいさんは何者だったんだろう?
それと、こまりって誰?
まったく本編と関わりがない可能性もありますが、あそこまでやっておいてそれはないよなあ……。
エピローグが中途半端に終わっているのでその辺りが謎だらけ。
おそらくは後々にアフターストーリー的な形で一気に明らかになるんだろうとは思いますが、そうでなければ何処かに分岐があったのかな?
話は変わりますが、ここまで四人クリアーしてきて一つも琴線に触れるシナリオがなかったというのは一体どうしたことなんだろう。
私は結構感動しやすい方だと思っているんですけれどおかしいな……。
シナリオのパワー不足以外に原因として考えられるのは音楽が弱いこと。
これはもう個人的な感覚でしかないのですが、やはりKanon、AIR、CLANNADと比べると後一歩心に響かない。
退屈させない良い曲ではあるんですが、泣かせるほどのパワーがない。
これまでのKeyの曲は、シナリオを凌駕していた部分があると思うんですよ。
シナリオがいまいちでも音楽で無理矢理感動させるような、最早BGMの領域を超えた力があったと思うんです。
Key作品において音楽はバックでゲームを支えている裏方ではなくて私にとっては主役の一つだったんですよね。
それが、今回は「BGM」に徹している感があるんですよ。
やはり折戸&まごめコンビでやってほしかったかも。
とりあえず、次回はクド攻略予定。
第十二回
クド編クリアー。
難解だ……。
今回はクド編をクリアーまたはプレイしていないと意味が分からないかもしれません。
ネタバレは出来うる限りしないようにしていますが、気になる方は飛ばして下さい。
まず、忘れそうなので幾つかクド編に出てきた用語について書いておきます。
途中でスプートニクの話が出てきたので、そこからとったと分かったのですが、クドリャフカというのは、スプートニク2号に乗って初めて衛星軌道上を回った生物(犬)の名前。
ところで、クドリャフカには別名があって――むしろこちらの方が知られているかもしれません――その名前がライカです(少し前にこのフラッシュが流行りましたよね)。
途中で「ライカはここにいるわよ」とクドの母親がクドに言っていましたが、これはそういうことでしょう。
テヴアの象徴の13頭とは、ソ連がロケットに乗せて打ち上げたライカを含む13頭の犬のことでしょう。
ちなみにクドが仲の良い二頭の犬、ストレルカとベルカは、この13頭の中で初めて宇宙から生還した犬の名前です。
話の最後でストレルカが子どもを生む話が出ていましたが、実際にストレルカは6頭の子どもを生んでおり、1匹がケネディーに贈られたという逸話があります。
クドが言っていた「C(エス)トゥーワナ」なる単語がありましたが、Cはおそらくスプートニク(Спутник)のことで、トゥーワナが何を指すのかは不明。
グラフコスモスというのはソ連の宇宙総局のこと。
コロリョフとはライカを宇宙に打ち上げたソ連の宇宙技術者セルゲイ・コロリョフ大佐。
グラフコスモスの大佐たちとは彼を指しているのでしょう。
エフトゥシェンコはユダヤ人の迫害についての詩である「バビ・ヤール」を書いた詩人。
一番肝心な気がするクドが話していたロシア語に関してはまったく分かりません。辞書でも買って来なくては無理。
ブラックホワイトは一瞬何のことか分かりませんでしたが、告白(こくはく→黒白→ブラックホワイト)のことでしょう(笑)
とりあえず用語に関してはこんなところですが、分からないのは認識票。
あそこに書かれていたのがクドの母親の名前とすると、時間軸が合わないのです。
しかし、話からすると彼女の母親のものとしか思えない……。一体どういうこと?
もしかして理樹は観測者だったりするんでしょうか。
ラストは感動するところなんでしょうけど、とにかく謎が多くてそっちに思考を持っていかれてぽかーんとしてました。
謎と言えば、タイトル画面を右クリックすると出てくる光の玉が一人クリアーする毎に減っていって残り三個に。
これはCLANNADで増えていく光の玉の逆パターンだと思いますが、これが無くなるとアフターが出現するんですかね。
いやー、分からない。分からないと言ったら分からない。
※考えたら感想を書いていなかったので追加。
この話、非常に幻想的なんですよね。
最後の理樹がクドに話しかけるシーンもそうですが、それ以上にソ連の宇宙開発時代との関連が上手いんですよ。
私は、クドが宇宙犬ライカそのものだったのではないかとすら感じています。
クドが見た空は、本来ライカが見るはずだった宇宙をイメージしたのではないかと。
そんな不思議な一体感がクドルートには現れていたと思います。
ただ、気になるのはバッドエンドとトゥルーエンドで辻褄が合わない点。
バッドエンドではトゥルーエンドと違って箱の中身は分からないので、厳密には辻褄が合わないわけではないとはいえ……。
すると、プレイヤーはトゥルールートとバッドルートではまったく異なる世界を歩む……いや、観測していることになります。
あぁ……やはりリトバスをパンドラの夢に似ていると感じたのは間違いではなかったのか。
むしろこれはinfinityシリーズだ。
こういう謎解きはたまらなく好きでして、これまでのKey作品とは別の感動を味わっている自分がここに。
方向性が違いますが、リトバスはひょっとするととんでもないゲームになるかもしれません。
次回、鈴攻略ですべてが解決する?
第十三回
ここ数日体調が悪くてゲームどころではありませんでして(汗)
今も調子が良くないので今週は更新速度が鈍るかもしれません。
とりあえず、鈴編クリアー。
非常に後味の悪いエンディングと言いますか……。
二種類ほどバッドエンドを見せられ、最後にたどり着いたエンディングもとてもグッドエンドとは言い難いものでした。
と言うか何ですかね、これは。
鈴編はこの世界に秘められた謎を解き明かすためのピースとしての役割しか持たず、それ単体では意味を成さないものなんですかね。
強制で二周させたにもかかわらずグッドエンドの一つも用意しないとは何というトラップ。
鈴編をクリアーしたことで「リフレイン」とかいう項目が現れたので、これですべてが明らかになるんでしょうけど、鈴編のグッドも用意しておいて欲しいな。
それにしても思い切ったことをするものです。
これまでの作品は家族愛を表現するために謎めいた世界観を構築していましたが、今回は逆。
世界構造を解き明かすためにプレイヤーがゲームをしているのです。
選択肢は少ないけれど、コンセプトは昔のアドベンチャーゲームのようで面白い。
リフレインに大いに期待したいところ。
最終回
リフレイン編クリアー。
更新が遅れましたが、真人編含めて全員クリアーです。
世界の秘密が科学というよりは、やはりファンタジーに近い形での説明になってしまうところがKeyだなーと思います。
感動させるところはきっちり感動させていますし、良い話には違いないです。
個人的には謙吾が一番グッときました。
あー……何と言えば良いのか……このゲームの登場人物たち。
彼らは本当に良い奴で、友人でありながらも家族なんだな、と。
特に恭介、真人、謙吾の野郎三人組にはそう感じざるを得ません。
プレイしてみると分かるかと思うんですが、彼らには常に見守られて大切に育てられているような感覚なんですね。
まるで彼らが、初めて出来た子どもに接する父親であるかのような感覚。
実際にその感覚は正しかったとも言えたことが分かりましたし。
それと、エンディングを二つ用意したのは正解だと思います。
わざとらしさを感じさせはしますが、あれをしなければ主人公の成長度が半分しか伝わってきませんよね。
まあ、そう考えると一回目のエンディングは「世界の秘密」的には破綻していますし、必要性が無いともとれますが、ああ言う悲しいエンディングも個人的には好きなので(^^;
むしろ小毬視点で見ると、言葉は悪いですが全滅の方が美しいとすら感じます。
最後に簡単に全体的な感想を。
ムービー感想でCGが公開され過ぎていてネタバレではないのか、と心配した私でしたが、実際は謎だらけでこのゲームは一体何なのかと思わされました(だが、ムービーの構成は上手くない)。
それだけ、リトルバスターズはこれまでのKeyの作風と異なる点が目立っていました。
閉鎖・隔絶されているように見えたこれまでの作品と、実際に閉ざされた今回の作品。
一人のヒロインや家族愛を追及するのではなく「世界の秘密」と言う構造を追求するゲームの性格の変化が一番のポイントだと思います。
ファンタジー要素が多く、ジュブナイル的なイメージがまだまだ強く残っている点は変わらない良さですが、これまでのキャラクター性を強く意識した「ギャルゲー」臭さが消えつつあるのかな、と。
それが、リトルバスターズとKeyに私が感じたものです。
麻枝氏は本作でシナリオから去ってしまうそうで、心配ではあるのですが、これだけガラリと作風が変わっても一つの作品として成り立っているところを見ると、次回も期待して良さそうですね。
気が付いたら時間が過ぎているような楽しさと謎を秘めているゲームなので、ほとんどの人におすすめ出来ます。
ただし、Kanon、AIR、CLANNAD程の「泣ける」感動はないかもしれません。「泣き」要素を求める方は注意。
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