さくらむすびプレイ記
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(C)CUFFS
さくらむすび公式
さくらむすびが発売される日を心待ちにしておりました。Canvas、水月がとても好きな私は、両作の原画とシナリオを担当していた☆画野朗氏とトノイケダイスケ氏のコンビが移籍したCUFFSを去年の発表時からずっとマークしていたので、今回ついにゲームが発売と言うことで、まずは嬉しさで胸が張り裂けそうです(笑) 今年の中で一番楽しみにしていたゲームであるといって間違いありません。ところで☆画野朗、トノイケダイスケといえば真性のロリコンビ。その真価は水月で発揮され、●学生の放尿シーンやHシーンを作中に登場させたことで有名であります。実際、今回のヒロインは●稚園児としか思えませんし、オフィシャルのスタッフページでトノイケ氏が「不条理な倫理の壁に阻まれる」などと言う発言をしているなどから、今作もロリ要素は満載に違いありません。発売が延期されたのにもソフ倫の審査が絡んでいたのかもしれませんね。そうそう。勿論私はロリコンではありませんが(ほ、本当に本当だよ?)、☆画野朗氏の絵には超期待してますので(笑) それと、絵とかロリとかばかりが強調されがちですが、水月はストーリーも非常に素晴らいゲームです。今回は水月の様なファンタジックな世界とは違いそうですが、兄妹の葛藤をどこまで真剣に書いてくれるのかが楽しみです。
第一回
空き容量600MB以上必要。まあ、音声無しなのでこんなものかと。DVD-ROMドライブがこれもやはりディフォとなってます。クオリティーの面で嬉しいのですが、ここまでDVDがメインとなってくると、もうパソゲーマーでDVD無しと言う方は殆どいないとみていいのでしょうか。ディスクレスは不可。
ディスクを入れてCUFFSのロゴが流れるとすぐにOPムービーが流れます。ちなみに私はこのムービーを発売まで1日5回は見ていましたので、新鮮味はありませんでしたが、何度見ても良い感じ。ここの音楽が良いんだこれが。良いゲームには良い音楽が必須ですしね! システムとしては、ノベルゲームです。水月からそのままノベルで継続ということで、☆画野朗氏の絵も萌えゲーのみならず、ノベルゲーのキャラとしても活躍出来るという汎用性を確立したと言えましょう。つまり、キャラクター重視ではなく文章重視のノベルゲーにもかかわらず萌えキャラが違和感無く映えるということ。文章の魅力を凌駕しないように、キャラクターの可愛さがプレイヤーに最大限に伝わってくることの難しさ。相変わらず素晴らしい仕事っぷりだと思います<(_ _)>
第ニ回
プレイスタート。で、いきなりなんですが、
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幼馴染みの紅葉って……
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マリアに瓜二つですよね(^^;
いえ、二人ともとても可愛いんですけど。
今回のヒロインは、実妹の桜、幼馴染みの紅葉、親友の妹の可憐の三人です。
私の属性が幼馴染みと言うことはいつも見て下さっている方はご存知かと思うのですが、今回のメインヒロインは実妹の桜っぽいのですよ。
貧乏性の私は好きなものは最後までとっておいて食べるスタイルですので、紅葉を最後に攻略しようと考えていたのですが、メインヒロインを最後に攻略するのも私のスタイル。
さあどうする。いつもなら迷う必要無いんですよね……。幼馴染み=メインヒロインの図式がときメモ以来の法則ですし。
最近この法則が崩れつつありますが。さあどうしようか。
第三回
色々と忙しくて更新がままならないんですが……そんなことよりも!
紅葉がめっちゃ可愛えー!!
画像だけでも可愛いのは分かっていただけるかと思うんですが、これぞ理想の幼馴染み!
朝起こしにきてくれて、料理をつくってくれて、洗濯なんかもしてくれて!
丸っきりメイドと変わらねーじゃんとか言う声が聞こえてきそうですが、メイドとは違うのだよ、メイドとは!
妹の桜の面倒もきっちり見てくれるし。ここで妹と幼馴染みの泥沼の主人公争奪合戦が始まるのかと思いきや、温かくずっと心から桜と主人公の成り行きを見守るその姿に思わず目頭が熱く……。
ここ最近のドーロドーロしたゲームばっかりやってた私の心がバッチャバッチャと洗われていく気がします。
あー、人間ってこんなにも優しくなれるものなのか……(TT)
それに、シチュエーションが最強。
人前でついつい主人公と仲の良いところを露見して周りから冷やかされて「ボッ」と恥ずかしがったり、甘えたそーに上目遣いで見つめてきたり、ちょっとすねて口を尖らせて見たり。
うん、たまらんー!
そうそう、シチュエーションと言えば。
筋肉痛の主人公にマッサージをするためにミニスカートのままで背中に乗ってきて、下の方に移動するに連れて「ずれたショーツを直すのが感じられる」とか、その辺りのエロティックなテキストも上手いっす。そんな妄想を駆り立てられると夢に出てきそうです。
第四回
紅葉クリアー。
いやー、もう二人のいちゃいちゃっぷりに思わずこちらも赤面してしまいましたよ(^^;
うん、それはおいておきましてストーリーですが、トノイケイズムがここにあるといいますか。水月が好きな方は好きになれる話だと思います。
私、さくらむすびは現実路線オンリーだと思っていたのですが、こういう形で絡めてくるとは予想外でした。
んー、伝承とかそういうどこか謎めいたものを取り入れるスタイルが今回も光ってます、と言っておきましょう。Key系が好きな方も意外と好きになれるかもしれません。
それと、今回も聖水がディフォ疑惑発動。
これが無きゃ駄目なのかトノイケダイスケ(^^;
まあスカトロというほどのものでは無いですし、この程度なら私も大歓迎許容範囲ですけどね。
と言うかこの人は本当にキャラクターを可愛く見せるのが上手いよなあ。
トノイケ氏のテキストのクセですが、理屈っぽくてやや冗長気味なところだと私は思います。そんな氏のクセからは可愛いキャラというのは中々繋がってこないんですが、何か知らない間に惹き込まれてるんだよなあ。理屈っぽいけど感情描写が細かいというのは挙げられるので、そこに要因があるのかな。とにかく良い仕事してます。
それに、泣けないかと言われると結構泣ける。ボロボロとということではないんですが、ヒロイン――特に桜――と主人公の感情の葛藤の描き方が上手い。しんみりと感動させてくれます。良い話です。
また、音楽がデモムービーの時の予想通りに良い働きをしてますね。決して目立つ音楽では無いのですが、静かで綺麗な曲調が切なさ炸裂です。
ただ、桜のことで一つ謎が残ったのでこの問題が桜編で解決されていくのかな、と。お次は可憐を攻略する予定です。
第五回
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「だ、だっこ……」
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グバァッ!(吐血)
うああああああ可愛すぎるよ可憐……
この甘えん坊具合……もーっ!!
とにかくたまらん……
子犬のように抱きついてくる可憐!
恥ずかしがって顔をそらしてしまう可憐!
「ふえぇえええん」と赤ちゃんのように涙する可憐!
そして相変わらず聖水をほとばしらせる可憐!
どの可憐もめったくたに可愛い!
どうしてこうも抱きしめてあげたくなるキャラばかりなんだよクソォウッ!!
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そしてどうしてこうも可愛すぎる絵を描きやがりますか!
こんなの見せられたら本当に脱帽するしかないです(^^;
参りました。こう言ってしまって問題ないでしょう。
さくらむすび最高!
第六回
可憐クリアー。
ポジション的におまけ扱い程度かな〜とか思っていたんですが、そんなことはなくきっちりつくられていて良かったです。
やはり桜との絡みがここでもあって、紅葉よりも激しい葛藤が描かれてますね。
桜という「妹」。告白と言うあってはならない禁忌の行動をとる桜。
そんな桜に対して、一部で「気持ちが悪い」とか「異常だ」と言う捉え方をする主人公。
これはギャルゲー的視点から見ると信じられないわけですが、確かに「異常」であるわけで、現実的視点から事態を俯瞰するスタイルはある意味新鮮に映りました。
それでも「女」としてではなく「妹」として桜を愛することをその後も選択し続ける点は好感をもてます。
桜との決着に関しては紅葉編の方がしっかりしていたのですが、後味は悪くないな、と。
何よりも卒業式の桜が泣ける(TT)
あの後の主人公の独白も良いです。
と、可憐よりも桜に話が向かってしまいました(^^;
可憐ですが、前述した通り、めっちゃ可愛いですー!
秀才なヒロインですけど棘が無く、やんわりと包み込むような優しさを持っていながら実は甘えん坊と言う設定がたまらん……!
やはり私は甘えん坊と言う設定には極限に弱いらしいです(^^;
それと「先輩」と言う呼び方もたまらん……!
うん、年下万歳(笑)
ストーリーも中々素晴らしい。邦彦が良い味出してます。
何よりもラストの邦彦と可憐のシーンには思わずホロリとしてしまいました。
ただ、今回も幾つか謎を残して終わってしまったところがありました。
桜編で解明されそうなものもあるんですが、そうでないようなものもありますね。
例えば邦彦の父が気にしていることとか。
水月もかなりの謎を残して終わったので、今回も謎のままで終結しそう。
主人公は何となく分かった気がするとかゲーム中に言ってますが、プレイヤーは分からんよ(^^; まあ、何となく想像つきますが。その辺を解明してほしかったなあ……とか思いもしますが、明かさないからこそこのストーリーも成り立っている気もするので微妙なところ。とにかく良い話でした。
後、やっぱり聖水はディフォっぽいです。
最終回
桜クリアー。
さて……4時間かけて朝からぶっ通しで攻略に勤しんでおりました。
可憐をクリアーしても可憐のCGが埋まらなかった貴方、桜をクリアーすれば埋まります。それは分かったんだ。
ところが、桜をクリアーしてもCGが埋まらない。埋まらないと言うかスカスカなんだ。
格闘する俺。何が悪かったのか。全部桜寄りの選択肢をしたのに。
30分後、俺はようやくそのことに気付いた。
桜ってエンディングが二つあるのかー!!Σ( ̄□ ̄;)!?
……そんな夏の日(^^;
ということで、コンプリート致しました。
前述した様に、桜は二つエンディングがありまして、最後まで桜寄りの選択をし続けるとグッドエンドに辿り着きますが、
最後の最後の選択肢で別世界への扉が開きます。
皆さんはもう見ましたか? あれこそまさにトノイケワールド。
プレイ記最初の方で言いましたけど、私はさくらむすびは完全な現実世界を描いたゲームだと思っていました。
ですが、今回もマヨイガは存在したのです。
水月ほどゴチャゴチャと世界が転移したりややこしくなることはありませんが、その本質はまったく同一。
つまり、桜の国=マヨイガなんですな。
どういうことかは桜を攻略すれば分かるはず。
ぼちぼちまとめに。
シナリオですが、桜エンドの一つを除くと大体現実路線での兄妹の関係と他のヒロインとのラブストーリーが丁寧な描写で進められます。
思わず顔を覆いたくなるような恥ずかしくも微笑ましいヒロインとの関係や桜との修羅場が展開されていきます。
主人公と桜、そして紅葉と可憐の感情描写がとにかく丁寧なので、じっくり読み進めていくべし。ビジュアルノベルで良かった。
思うに、シスプリを真面目にやったらこんな感じになるのかも。
久々に兄と妹の関係を真面目に見詰め合ったゲームだったなあ、と思いましたね。
ただ、ややボリュームが不足気味。
ヒロインが全員で3人と少数なのと、共通ルートが結構多いので一人クリアーすると意外とはやく終わってしまうかも。
また、ネタバレになるので詳しくは書きませんが、今回も残された謎が多い。
おそらく意図的にやってるんでしょうけど、これが誤解を生むんだろうなあ……。
いや、私も出来れば明らかにして欲しいんですけどね(^^;
明らかにならないからこそ桜の国が際立つと言う点はあるのでしょうけれども。
キャラクター。
誰か絵に文句つける人いる?
と言うくらい素晴らしい。イベントCGは後光が射して見える。
☆画野朗は今回も素晴らしい……の一言で充分でしょう。
特筆すべきは、全員ロリ体型と言うところでしょうか(笑)
性格的には、精神的にも肉体的にもロリっ娘なのが一人、精神的には歳相応なのが一人、大人っぽくて実は甘えん坊なのが一人。
萌えに関しては150点でしょうこれは。
ということで、私は何の不満もございません(^^;
テキストは、トノイケ氏っぽい書き方。
細かい描写と理屈っぽい主人公。
決して読みやすくはないんですがいつの間にか惹き込まれているのはシナリオも凄いからなんだろうなあ……。
音楽は、目立たないですが良い仕事してます。
静かながらも心を優しくしてくれるような……。
場面にもピッタリと合っていましたし、本当に影ながら良く支えてます。
ビジュアルノベルに打ってつけの音楽だったと思います。
システムは、普通のビジュアルノベルだな〜と。
スキップの既読判定はありますし、クイックセーブ・ロード機能があるので特に困ったことはありません。
オートメッセージは無いのですが、ビジュアルノベルだしまあ良いか、といったところでしょうか。
欲を言えば、水月のようにメッセージが縦書きでも表示出来れば尚良かったな、と言う気はしますが。
また、発売前は回想機能が無いという話が出回っていましたが、きっちりついてますね。
音楽鑑賞モードもCG鑑賞モードもついてますし、低価格ながら頑張ってますよ。
Hシーン……。
再三再四言ってますが聖水は全員標準装備だーっ!
後、全員ロリ体型だーっ!
いずれにしてもロリ属性の方は買っとけと(笑)
萌えあり、ロリあり、放尿ありと少なくともHシーンで損することは無いと思います(笑)
回数は全員複数回。桜:紅葉:可憐=4:4:2
シチュエーションは着衣、風呂ありで陵辱、鬼畜は一切無し。
ただ、声は無いので想像力で補って下さい(笑)
今回、トノイケ氏は本当にこういう世界が好きなんだな、と分かると同時に私もこういうのが大好きなんだな、と。
エンディング後のイラストを見て非常に強く感じました。
これを「素晴らしい」と評価するか「全然話になってないじゃん」と見るかは完全に人の好き嫌いに分かれるかと思います。
水月が好きな方はさくらむすびも気に入るんじゃないですかね。
逆に水月が苦手な方は納得いかないかも。
で、私ですが、「さくらむすびはいいものだ……!」と言っておきますよ(笑)
私的にはお勧め。期待通りの一品でした♪
*批評は後日書き上げます。
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