School Daysプレイ記



スクールデイズ
(C)Overflow

School Days公式

 延期が一度で終わったのは良かった。ということで、長いこと楽しみにしてましたスクールデイズでございます。私がこのゲームに期待するものは、フルアニメーションという演出でして、正直なところストーリーにはあまり期待していません。ですから、このゲームには強いて言うならば打倒Loversの期待を込めてみようかと思います。ということは今回はHシーンにかなり期待を込めていると言うことだったりしたりしなかったり……ということであります(ぉ

 現在のところ修正ファイルが二つ。内一つは世界のおっぱい縮小ファイルだそうでして、ヒロイン世界のおっぱいを縮めるらしい。まあ貧乳も悪くは無いのですが、学生という身分が既に確定しているヒロインの胸をわざわざ縮めることは無いと思いましたので(年齢不詳の妹キャラなら縮めます)、私はそのままいきます(^^;



第一回


 容量8GBひつよ……って8ギガバイトォオオッ!??
 800MBじゃなくて8GBですよ8GB! 私もこれまで100や200のエロゲーをインストールしてきましたが8GBなんて初めてです。ペン4、1GHz以上の環境が必要。ペン4がディフォとは……。これから買われる方は注意が必要です。ディスクレスは不可です。

 ゲーム開始と同時にアニメーションが始まる……というよりもフルアニメーションなので全部アニメですか(^^; でも、こうして見ると改めて凄い。それも結構綺麗なんだ。これから質が落ちてくると言うことも考えられますが掴みはバッチリ。ゲームデザインですが、普通のADGの様にメッセージボードは現ないという仕様。さながらゲームではなく本当にアニメを見ているかのようですね。

 そして開始5秒で言葉をターゲッティング。



第ニ回


 第三話に突入したんですが、世界株急上昇中です(^^;
 なんかもうあんな涙見せられたら心も揺らぎます……が、俺は負けんぞ!(ぉ
 君望で遙を選んだ貴方なら分かるはずだっ!(謎)

 しかし一話毎にエンディングテーマが変わってスタッフロールが流れるし、OPムービーが流れたりとまさしくアニメを見ている感覚ですね。それに選択肢によって世界と言葉の感情ゲージが動いていくのは面白い。アドベンチャーとしても良い仕事してます。さらに選ばないことによって展開が二転三転することもあるし、サクラ大戦のアドベンチャーパートも真っ青ですなあ。ここ最近、ゲームらしいゲームに当たり続けているので嬉しいですね。単なる紙芝居から新たに脱却していく姿勢は高く評価したいと思います。




■Tea Time with 雪さん■


雪さん
YAMA「まだ始めて二時間も経ってないけどちょっと一休みしようかな」
雪さん「そうですね。二時間毎に小休止を入れるのは良いことだと思います。はい、温かい紅茶が入りましたよ」
YAMA「ありがとう。……いつも雪さんの入れてくれる紅茶は美味しいなあ」
雪さん「うふふ。ありがとうございます。結構期待されてたみたいですけれど、スクールデイズはどうですか?」
YAMA「うぅ〜ん、もう少し後で詳しく書こうと思うんだけど、ここに来てアニメーションに少しチープさが目立ってきたね」
雪さん「と言いますと?」
YAMA「うん、同じパターンを何度も使いまわしたり、立ち絵の動きに若干硬さが目立ったりするんだ」
雪さん「当初の心配通りになってしまいましたね……」
YAMA「ちょっと残念だね。さて、また始めようかな。それにしてもこの誠とか言う主人公、暗いなあ」
雪さん「随分と影を主張される原画なので、絵との相乗効果もありますね。悪い方にですけど……」
YAMA「それに声も暗いんだよ。まあ、無理に明るい声を出されても困るけど。それにウジウジウジウジ悩むのが得意らしい」
雪さん「YAMAさん! 誠さんが何か結論を出したみたいですよ?」
YAMA「どれどれ……ってその結論、死すら生ぬるいわぁあっ!!」





■Tea Time with 雪さん■


雪さん
YAMA森ぃっ! 小泉ぃっ!! 前に出ろぉおっ!! 今から貴様らの頭をAK47で木っ端微塵にしてくれるわぁああっ!!
雪さんや、YAMAさん、落ち着いて下さいっ!




第三回


 いやー参りましたよ! あの言葉が手を握ってきた瞬間ですよ! 参った! 不覚にも胸がドキドキしてしまった。初々しさが光るというか、もう言葉に対して感情移入しまくってますので(^^; 何しろ非常に可愛いんですよ。もうやることなすこと全部健気って言うか、自分のことを見てほしいって頑張っている姿が私の心を捉えて離さない。何でそんなに頑張れるんだ、というかどんなに虐げられても最後まで諦めないその姿に心打たれるものがありますな! 一途なところが最高です。こんな娘に好かれるなんて三国一の幸せ物ですよ!(ぉ

 そして注目のHシーンに突入です。
 ふむふむ……。やはり巨乳は良いですな!まあ、巨乳っていうほど大きいわけでは無いんですけど、言葉の胸はある程度の大きさがあるので揺れる揺れる(笑) ただ、残念ながらLOVERSには勝てんな。質・量ともに負けていると言わざるを得ない。選択によってパターンが増えるところは評価しますけどね。まあ、LOVERSが異常に素晴らしかっただけで、スクールデイズが悪いと言うことでは無いのでご安心を、と言ったところではありますが。



第四回


 ちょ、ちょっと待って……何この展開っ!? いや、俺そんなこと一欠けらも思ってないって言うかメチャメチャ言葉のこと好きなんだけど、お、おい、ちょっと待てって待ってまっ







…………








 誠ぉおおおおおおおおっ! 貴様絶対にゆるさぁああんっ!



■Tea Time with 雪さん■


雪さん
YAMA「ふぅふぅ……」
雪さん「や、YAMAさん、もうお静まりになりましたか?」
YAMA「う、うん。ごめんね、雪さん。もう大丈夫だよ」
雪さん「良かった。やっぱりYAMAさんは優しいお顔が一番です。はい、温かい紅茶が入りましたよ」
YAMA「ありがとう。……いつも雪さんの入れてくれる紅茶は美味しいなあ」
雪さん「うふふ。ありがとうございます。ところでどうされたんですか? まだ始めてから30分くらいしか経っていませんよ?」
YAMA「それがねえ、テンションと言うかボルテージがMAXになって第五話に突入したはいいんだけど、バグが発生して先に進めないんだ……
雪さん「えっ? それは残念ですね」
YAMA「まったくだよ。修正パッチを当ててもこうだもんなあ。しかもオーバーフロー公式はサーバーダウンしてるし
雪さん「まあ、ある程度のバグは予想していましたが……」
YAMA「まったく折角のGWをどうしてくれるんだよ!」
雪さん「まあまあ、昨日は他にも色々なものを買ったじゃないですか。Tears to TiaraとかPS2版Dear My Friendとか魔女っ娘アラモードDVDエディションとか。それにAIR第二巻もありますよ? それを消化していったら良いと思いますよ? それに積みゲーだって沢山ありますしね」
YAMA「やだやだ! 俺はスクールデイズをやりたいの!」
雪さん「いい歳して駄々をこねないで下さい……」




第五回


 そんなわけで、言葉ルートが進めないのでとりあえず世界ルートを進めております。 意外と早々と世界とのHシーンが訪れまして世界たん萌えなわけですが、一つだけ後悔したことがあります。やっぱり貧乳バージョンにしとけばよかったーっ!(ぉ 確かにこりゃ若干大きめに感じます(^^; まあ良いんだけどさ。
 ところではっきりさせておかねばならないことがありますね。それは







判決:伊藤誠 死刑

判決骨子:お前は許せん。







 ということです。ギャルゲーは他ジャンルより遥かに腹立たしい主人公が多いという傾向があります。中でも私が今のところ最も腹立たしく忌々しく思っている主人公がMemories Off 2ndの伊波健と言う男ですが、今回のスクールデイズの伊藤誠と言う男も非常に許しがたい。
 世界ルートを進めて行くうちに前から感じていた世界の感情がクローズアップされて世界の気持ちをとても嬉しく思う反面、だからこそ言葉に対する誠の態度が許せません。特にあの文化祭での言葉の姿を見ていると、誠が如何に万死に値する行動をとってきたかが浮き彫りにされることと思います。ということで死刑。

 それにしても世界も可愛いですね。言葉のことを考えるとやや腹立たしい行動もとりますが、罪は誠に全部被せておこう(ぉ こういう時は男がはっきり決めないと駄目なんです。

*しかし、言葉にせよ世界にせよ彼女たちの一途さにはやられる。自分のことを一心に愛してくれる人なんてそうそういませんよ。



第六回


 はぁああああああああっ!???

 逆寝取られですかっ!? シリアスそうに見せておいて最後の写真に映っている世界の顔を見てこれはギャグゲーなのかと思ってしまいましたし一体これはどういうゲームなんだ(汗)
 と言うか意味が分からない。何この三角どころか四角にも五角にも六角にもなる関係図は!? ちょっとルートを外すとすぐバグるし全然私の予想通りに事が進まない。おいおい何だよこのヒロインたちはーっ!

 そんなわけで一周目終了したのですが、このゲームの難易度は意外と高いらしいです。もう一回修正ファイル出してもらわないことにはまったく進めそうにありません。しかしこの様な予期せぬ展開を用意してくるとは……。分岐が凄まじい。これはゲームとしては面白いですわ。やってくれるじゃないかオーバーフロー。



第七回


 嫌ぁああああああああああっ!!

 ななななな何なんだこのゲームわぁあああっ!???
 ちょっと別ルートで攻略してみたんですが、そんなまさかこんな展開が来るとはあわわわわわ……
 最終話「永遠に」ですよ。怖いよこれは。なに、スクールデイズって普通の学園物じゃないの!? ここまでやるかよ普通!?
 何周かしてるんですけど、今のところどのルートを辿っても言葉が不憫でならないEDばかりに辿り着いているのですが、究めつけがこれです。
 グシャッですよ!? グシャッ(察して下さい)
 あの時の言葉の目が、目がぁあああああっ!!
 改めて誠の犯した罪の深さを再認識すると共に、恋愛とはかくも恐ろしいものなのかと。このEDに関して言えば、君望すら目じゃないです。これはある意味トラウマになる。このゲームは進め方次第では本当にとんでもない結末ばかりであり、これは自身を持って誰しもに勧められる様なゲームではないですな(汗) 修羅場云々を通り越した内容まで到達しているので。

 それにしてもこのエンディングは後味は悪いが私は評価したい。
 これまで誠の最低人間ぶりを露呈させておきながら、最後には能天気な結末に終わるものばかりで、三角関係とセックスと言う行為があまりにも軽んじられていたきらいがあった。
 対して この結末は異色中の異色であると同時に、誠のしたことがどれだけ最低なことだったかを非常に如実かつ的確に表し、取り返しのつかないこととはどういうことなのかを明示した重苦しいラストを用意している。そして如何にセックスが大きな意味を持つのか、そして「好き」と言う一言一言がどんな意味を持つのか、このあたりの重要さにスポットライトが当てられているのである。そしてそれを軽んじた行動をとったものがどうなるのか、恋愛の明るい部分だけではなく負の部分も描いた点は、ただのハッピーエンドしか作らないそこら辺に転がっているゲームとは大違いなのである。

 ということで、これはもう少し真面目にプレイしなくては、などと思いました。スクールデイズは単なるHアニメが売りのゲームじゃないのね。ストーリーも中々やるじゃないかと。



第八回


 発売前、本作がこんな展開まで用意するなんて一体誰が予想しえただろうか? 「鮮血の結末」終了。

 ええと第七回で私が恋愛の恐ろしさとかハッピーでは無いエンディングのあり方とかについて書いてましたが、すみません。本作はそんな綺麗な言葉で締め括れるゲームではありませんでした。
 あまりにもアレな方向へ進んでいくと言うか、もう見るに耐えられないエンディングのオンパレードです。
 これは最早学園物じゃない。三角関係云々とか生ぬるいゲームじゃない。限りなくダークなストーリー。
 壮大なラブストーリー? ふざけないで下さい。こんなのラブストーリーなわけがありません。言葉と世界という二人のヒロインを巡る狂気の世界です。
 今のところ修正ファイルが出ないのでグッドエンドを見ていないのですが、バッドエンドが本当にバッド過ぎて激しく凹む_| ̄|○

 何と言いますか……このゲームにはマトモな登場人物はいないんですか?
 今の今まで言葉だけはマトモだと思ってましたが、「サクッ、ブシュー」なエンディングを見せられた後とあっては最早誰も信用出来ません。
 そもそもこんなエンディングを用意して一体何が言いたかったのか? いや、今回に限ったことでは無い。他の一見ハッピーそうなエンディングも、冷静に考えてみるとあからさまにおかしい。誠にしても言葉にしても世界にしても、彼らの精神を疑ってしまうようなイカレタ結末ばかりです。少なくとも「愛」を感じ得るエンディングは一つもありませんでした。

 ……と、どうやら修正ファイルが公式で出てますね。ようやくバグが修正されてグッドエンドを見れるのか……。これ以上変なエンディングばかり見せられてはこっちがおかしくなりそうだ。



第九回


 言葉編ハッピーエンド(多分)

 ふいーっ、ようやくまともなエンディングに到達しました。
 世界ともう少しまともな決着をつけてほしかったり、誠の気持ちがあまりにもセリフと矛盾しているような気はしましたが、それでもここまで見てきたエンディングの中では一番すっきりしておりました。

 いやはやそれにしても攻略泣かせです。バグの分を差し引いてもエンディングの数が多い。ここまでで10ほどエンディングを見てきましたが、分岐のタイミングが難しいの難しくないの。メモを取っているので後日攻略ページは作成しようと思いますが、難易度は非常に高いでしょうね。そう言えば去年もRemember11が同じ様な感じでヒイヒイ言ってたなあ。スクールデイズの場合、エンディング総数では下だろうけど、分岐がとにかく曖昧なのでこっちの方が難しいかもしれません。アニメーションでこんな複雑なゲームを構築するとはまだまだアドベンチャーと言うジャンルも捨てたものじゃないですな。



第十回


 幼馴染み萌え且つ妹萌えな私は乙女と止に激しく萌えるのだが如何か。

 ということで加藤乙女をクリアーしましたが、乙女が良い設定してるしポニーテールが可愛いしおまけに貧乳だし、十二分に影のヒロインになれそうな素質を持っているにもかかわらず、勿体無い!!
 いや〜幼馴染みがイジメっ子って結構ショックでかい……。まあ、幼馴染みと言っても中学からクラスが同じだった程度では天音たんには勝てんがな!
 と、張り合う対象が作品の壁を越えるスペクタクルをお見せしましたが、それだけ勿体無い。これで普通の性格で影ながら好きでした、という設定にしてくれたなら素直に好きになれたのに。このゲームってそんなキャラクターが多すぎるよね。
 甘露寺にしても刹那にしても凄く良いキャラクターになれる素質を思っているのにもかかわらず、言葉をいじめているというたった一点のために良いキャラクターが台無しです。意図的にやってはいるんだろうけど、不憫なキャラだ。

 そんなわけでサブヒロインどもを纏めて斬って参りましたが、メイン二人よりよほど良い話ばかりです。特に刹那の話は少々胸が締め付けられると言いますか、思わず感動してしまえる良い話です。ドロドロした抗争を繰り広げる言葉と世界を尻目に、僅か1シーンで誠の心を奪い取ってしまうなど、ロリ体型やはり強し(ぉ



第十一回


 おそらくほぼ攻略終了したと思います。
 攻略ページも作成しましたので、苦戦されている方は御覧下さい→攻略ページへ!

 次回更新でプレイ記は終了します。その時に感想やアニメーション及びシステムなどの雑感を書こうと思いますが、一先ず簡単な感想でも。

 まずは何度も申し上げておりますが伊藤誠は極刑すら生ぬるいわぁああっ!!
 久々に最低主人公ランキング更新の兆し。長い間伊波健が頂点に君臨しておりましたが、伊藤誠と交替かも。
 何が悪いかと言うと、この男の考え方と行動には一切同情出来ないんですよ。鳴海孝之や黒崎崇はヘタレですが、私は若干同情出来る部分がありました。特に孝之は彼自身が不憫だった様に思えますし、私は彼をそれ程非難しておりません。
 伊波健は同情の余地が一切無い自分勝手な男でしたが、それでも選択肢には忠実でしたよ。クソくらえな選択肢が出るかわりに、選んだ行動はきっちりとるので痛いながらも納得は出来ました。いえ、彼の心ではなくてどうしてそういう行動をとるのか、ということであります。
 対して伊藤誠は、自分で言ったことすら守れない最低男。つい先ほどまで言葉のことを愛していると言ったにもかかわらず、数分後には他の娘とHしております。しかもそれでいて深刻そうにどの娘が好きだ……とか悩んでいます。こんな奴を許しておけるわけが無い。とにかく百回くらい豆腐の角に頭をぶつけてくたばっていただきたいと思います。



最終回


 全エンディングを埋めたと思ったらクリスマス何とかというエンディングのチャートをUPし忘れていたことに気付き、至急UPしました。お兄ちゃま、私ドジだけど見捨てないでね。

 ということで纏めに入ります。
 まずは肝心のアニメーションについて。
 はっきり言って質は低かったぞ。
 フルアニメーションで構成されているとのことでしたが、まあ前編を通してアニメーションであったことは否定はしません。でも動いているのが口だけというのは如何なものか?本作は始終誰かが話しているというスタイルをとっているために必然的に常に主人公かヒロインが映っていて、彼らが会話しているアニメーションが流れているわけですが、その際に動いているのは口だけだったりします。周りにいるクラスメートや、授業をしている先生、街中にいる一般人エトセトラエトセトラにはまったく動きが無いのです。ゲーム中でプールに行くシーンがあります。彼らの会話からするとそのプールはかなり流れの速い仕様であるとのこと。ふむ、プールサイドで会話する彼らの口は確かに動いている。これはアニメーションなのかもしれない。しかし、一緒に映っているプールの水はまったく流れていないのです。これらの事象を見て、まったくもってレベルは低いと言うか本当にアニメにしようという意気込みを感じられなかった。救いがあるとすれば、Hシーンだけはまともにアニメしていたということでしょうか。それでもLOVERSには程遠いのですが。と言うことで、もう少しアニメに関しては頑張って欲しかったところですな。

 対してOPムービーは素晴らしいですね。前半、後半で変わるのは良かったし、構成も中々良し。

 システム。これがまた使い難い。スキップなどと言う概念が無く、早送り機能が代わりに存在するのですが、既読判定が一切存在しない上、巻き戻ることが出来ないために一度聞き逃すと酷いことになります。それに、今時のゲームなんだからせめて音楽鑑賞機能くらいつけて欲しかったし、クリアー後のリプレイ機能ってなんですかあれは。クリアーしたシナリオの第一話からアニメで見せてくれるというのは分かるけどあれって使う人いるのでしょうか。Hシーンだけ別に分けるなど工夫が必要な気がします。

 ゲーム性。久々の攻略泣かせ。幾つ存在するのかすら分からないエンディング総数。次々と勃発するエラーとのコンボには非常に苦しめられました。どのような行動をとったかではなく、感情ゲージの最終的な値のみでシナリオの方向が決まるのは何だかなあ、とも思いましたが、ゲーム性は非常に高かったと思います。アドベンチャーでここまで気合の入ったゲームは久々に見ましたので絶賛しておきます。最近で言えばCLANNAD級の威力はありますので、遊べるゲームをプレイしたい方には胸を張ってお勧めします。

 音楽はまあまあ。あまり印象に残りはしなかったけれど、雰囲気を壊すような曲は無し。歌は流石といったところでしょうか。各エンディング毎に何曲も歌を用意するところは良かったです。全員上手かったですしね。









 まあ……何と申しましょうか、久々にあっと驚くゲームでした。
 Ever17などをプレイしたときに受けた驚きとは、驚く方向性がまったく違っていたと言いますか、予期せぬ展開のオンパレード。
 三角関係ものらしいことは購入前から分かってはいたのですが、正直なところこんなにイカレテいるとは思わなかった。

 プレイヤーが選んだ選択肢とはかけ離れた行動をとり続ける主人公。
 一話毎に論理的矛盾を何度も繰り返す主人公の謎の思考回路。
 誠に振り回された挙句にナイフを持ち出すヒロインたち。

 マトモな人間がいません。
 では完全に気が違っているのかと言うとそれは語弊がありますが……。しかし、私には伊藤誠の思考回路はまったく理解出来ませんでした。そうですね、こいつは伊波健を越えました。今までプレイしてきたあらゆるゲーム中で最低主人公確定です。
 とにかくも、飽くまでエロアニメがメインで、ストーリーなど小学生の恋愛芝居に毛の生えたもの程度だろうと予測していた私にとってはこのゲームは非常に衝撃的でしたね。こんなムカつくけれども面白くてゲームとしても遊べるシナリオを用意したオーバーフローさんにある意味拍手を送っておきたい。







 良くも悪くも私には合わないゲームでした。
 各シナリオのエンディングのあり方に納得出来ない。このゲームで、幸せだと思えるエンディングはありませんでした。二股をかけて片方を諦めたから幸せだと思えるわけないじゃないか、とかそういうことではありません。片方を諦めても納得のいく決着をつけられたのならそれはまともなハッピーエンドだと思えますので。つまりです。本作の主人公伊藤誠は、各ヒロインに対して最終的な決着をつけているようには思えないのです。最後の最後までどっち付かずの態度であり、おそらくエンディングの後も永遠に揺れ動き続けていると思います。こんな主人公に私は同感出来ないししたくもありません。

 シナリオとしては面白いですが、最低人間の体現であるような主人公に共感出来ない方にはまったくお勧めしません。エロアニメだけが見たいと言う方は買ってもいいかもしれませんが、全部見るのは大変です(笑)
 とにかく異色中の異色の恋愛ゲームでした。

*批評は後日書き上げます。




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