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BOYS LOVE GAME de NOON Ver.2レポート *メモを取ってないので順序や口調など細かい部分が事実と違うかもしれませんがご了承ください。 *金巻さんから掲載の許可を頂きました。 相当長いことになってます。 この文字色の部分はただのユーザーのたわごとと思ってくださって結構です。 司会:金巻朋子さん・もなこさん(お二人ともb-Wings「Take off!!」のシナリオライター) ゲスト:深澤友美さん(PC NEWS編集部/ ボーイズラブゲーム担当)・某匿名希望開発者B(♂)さん・一条和矢さん・伊東隼人さん 第1部:「この2年とボーイズラブゲーム」 ボーイズラブゲーム(以下ボブゲ)が発売されてから4年。 初めて女の子を対象としたゲーム・アンジェリークから始まってボブゲが発売されたのが2000年。 まずは2002年から今に至るまでのゲームタイトル発売の流れをCGと共にざっと追っていきました。 アリスブルーの王子様Lv1.5のCGが出てきた際に「声優さんがいたらこの場でこのセリフを読ませたい」というもなこさんの発言で早くも一条さん登場。 一条さんを混ぜてタイトルを追っていく中、かわいい系の少年CGに一条さんが「これ男の子?」という発言を。 女の子に見える少年のCGを見ながら「これならヤ(演)れるなぁ」とボソッと言った言葉に金巻さんが「え、ヤれますか?」とつっこんだりして会場から笑いが。 途中で声優の伊東さんがお客さんにインタビューする役として登場。 声優さんがゲストということで、ボブゲに関する仕事の興味深い話がたくさん出てきました。 伊東さんは初めての喘ぎの収録する前に劇団の友達と練習したそうです。 一条さんはボーイズラブ関連の仕事に抵抗はないと仰ってましたが、攻めを演じる場合は相手はかわいい女性を想像するとか。 緑川さんの演技は過呼吸になりそうだ。という発言もされてました(笑 作品紹介の中で、アリスブルーの「楽園行」はやはりボブゲ業界では相当衝撃だった様子でした。 2800円の値段をボブゲでやっちゃっていいの!?という感じだったようです。 色々と会話を織り交ぜながら、実際にプレイしたお客さんの意見を聞いたりしつつ発売タイトルを紹介して第一部終了。 4年間でまだボブゲは55本しか発売されてないそうです。 少ないことは分かっていましたが改めて数字を聞かされるとまだまだということを実感せざる負えないですね。 そのうちの15タイトルがマリンハートから発売されてるのでそれを引けば、平均で他のメーカーさんからは1メーカーにつき1、2本しか出てないわけです。 1ヶ月に何十タイトルも出すエロゲ業界とは全く違う現状です。 第2部:「ボーイズラブゲーム業界のしくみ」 第2部からはボブゲを作っていくのにいくらかかっているのかという話から入っていきました。 実際にライター、プロデューサーなどが登場して人件費について語られてました。 その後、エロゲとボブゲの比較っぽい話に展開。 まず、ボブゲユーザーはエロゲユーザーの10分の1だそうです。 エロゲの場合、発売されてから寿命は1ヶ月と言われてますがボブゲの場合は常に店頭にゲームが置かれて、しかも長くぽつぽつと売れます。 J-POPと演歌みたいなものでしょうか。 長く売れるし、いつ売上げが上がるかも分からない状態のため回収も出来ないそうです。 お客さんに発売当日にボブゲを買うという方に手をあげてもらったところ、2,3人しかいませんでした。 発売日に買う方は、なぜ発売日に買うのかという質問には、「特典の魅力やエロゲの購入の流れでボブゲも発売日に買っている」という意見が。 逆に、なぜ発売日に買わないのかという質問に対しては、「いつお店に行っても買える。評判を聞いてから買いたい」という答えでした。 発売日に買わない人がほとんどだとすると、もしかして広告はいらないのかなどと開発者の方が動揺する一面も。 売れるためにかかせないのが声優。 シナリオ・システム・キャラクターに関わらず裏切らないのがこの声優ファンの方たちです。 売り上げにはこの方たちが随分、頼みの綱となっているということは声優さんももちろん豪華にしなくてはならない。 そして広告や雑費などがかかって結局、お金が削れるのは人件費だけということに。 すると結果的にお給料が減ってダイレクトに開発者のモチベーション低下に繋がっていくという結果です。 現在のボブゲの売れ方の現状と制作費についてのながれが分かったところでなんとも暗い感じで第2部終了。 欲しいゲームを発売日に買わないという方が多いのにはフラゲすら期待してる自分には結構衝撃でした。 現在のボブゲユーザーは求めているものが多すぎてなかなか簡単にボブゲに手を出しません。 価格としても決して安いものではないので、女性の場合余計にお財布が固くなってしまうようです。 長く売れる理由としては早く新しいゲームをプレイしたいと思うくらい熱心なユーザーが圧倒的に少ないことと、発売タイトルが少ないために自分のやりたいゲームが済んだ際、他のゲームに手を出せる期間があるってことが挙げられるかとも思いますね。 第3部:「業界人が語るボーイズラブゲームのこれから」 第3部は現在のボブゲユーザーが何を求めているのかという話から始まりました。 会場内で「とにかくボブゲの数を今後どんどん増やして欲しい」のと「数は少なくても良いから質の良いものを出して欲しい」 というどちらかに手をあげてもらった結果、ほとんどの方が後者でした。 男性の場合スク水萌え幼女萌えなどで単品のゲームを作ることが可能ですが女性の場合、萌えが非常に細分化されているため、せめてジャンル化するとしても学園もの、リーマンものくらいしか作ることが出来ないという話も出ました。 逆に一つのゲームに色んな属性を詰め込んだとしても成功するとは言えないわけです。 制作において、一条さんから声優が開発の時点から参加するのはどうかなどといった提案もされてました。 司会の金巻さんが女性は抜くということを普通には恥ずかしくて言えないのでその建前として好みや萌えなどの要求が増えているのではないか、とも仰ってました。 更に、もなこさん曰く、「ボブゲユーザーの8割は抜いてる」という情報も。 本当に8割なのかどうかは私には分かりませんが、この点については実際、女性はあまり中古で売ろうとしない点を見ても抜き目的で購入してるわけではないんじゃないかなぁと思いました。 こんなに討論をしていても、ボブゲが発売されてからまだ4年、されど4年。 まだまだこれからがボブゲ業界の創世期であって、ちょっと動かそうと思えばどんどんこれから変わっていく時期にあります。 それを動かすのはユーザーであり、製作者であり。 お互いが少しずつボーイズラブゲームというジャンルを形にしていきましょう。といったような感じで3時間のイベントが全て終了しました。 現在のボブゲユーザーは数が少なくても質の高い作品を求めています。 しかし、その質の高さというのは一体どこなのかという問題が今ボブゲ業界では暗中模索なんではないでしょうか。 中高生は今のボブゲをやりたいけど出来ない、本来購入層なはずのユーザーは要求が多い。 J-oの日記跡地さんでも書かれていましたが今、ボブゲをプレイしたくてGAMEピアスにしがみついてる中高生が購入層になった時、ボブゲの売り上げは変わってくるはずでしょう。 その代わり現在のユーザーが今、各メーカーの移植の動きに感じているような気持ちはずっと絶えないのではないでしょうか。 まさに今、光の見えないトンネルの中なのです。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 最後まで読んでくださった方、お疲れ様でした。 少しでも関心を持ってくだされば・・・と思っております。 男性の方も購入検討いかがですか?(ぇ この長い文を書いた後、熱出しました・・・_| ̄|○ 寒気がする(((( ;゜Д゜)))ブルブル |