嬉しさは、すぐに悲しみへと変わった



























〜逢いたい〜


























「本当は、跡部君の気持ちなんて知らなかったんだ。」
の顔を凝視していると、あたしの頬には一筋の汗が流れた
「告白したその時までは・・・・」
「告、白?」
がそれから喋った話は、あたしの耳に入ってきているようで、
実際には詳しくは入ってこなかった。
要するに、跡部に告白したはいいけどふられて、
誰を好きなのかって聞いたらあたしの名前が出た。
自分の好きな人が自分の姉を好きだなんて・・・・・
ショックは倍だろうに。
それから、は跡部に何日かだけでもいいから恋人になってほしいと、そ
うすれば諦めると、それに跡部にとっても邪魔な女の子が消えて楽だろうって・・・もちかけた。
そんな話だった。
この子がこんなに跡部に思い入れがあったなんて、思わなかった










・・・・・」
「ごめんね。」
「ぁっ・・・・・!」
何を言えばいいかわからなかった。
そんな時だった。
あたしとが話していると、跡部は立ち上がり、喫茶店を出ていってしまった。
「・・・まって・・・・!」
少し経ってから、跡部を追いかけなきゃいけないと思った。
追いかけて、あたしの気持ちも、聞いてもらわなきゃって・・・
でも喫茶店を出ると、すでに跡部は道路を挟んで向こう側。
信号待ちなどしていたら間に合わない
あたしは左右など確認せずに道路に飛び出した。
そんなあたしに跡部は目を見開いて何か叫んだ
何を叫んだのかはわからなかった
多分、跡部からはあたしに迫っている車の存在がわかったんだろう。
あたしは・・全然わからなかった・・・・・
飛び出そうとした跡部の目に次に映ったのは、
あたしを助け出そうとしたが飛び出して、あたしを押した。
そして・・・かわりに、がひかれた。
あたしは押されて前にすべりこんでしまって、なんで押されたのかわからなくて後ろを向いた。
っ・・・・!」
そこにあった真実は、非常に残酷な光景
ひいた車の人は、すぐに外に出てきての傍に寄った。
でも、そののあられもない姿に目を逸らす
誰だって目を逸らしたくなるような光景だった
頭から血を流し、その流れている血の量は尋常ではない
の服がみるみるうちに血の色で染まっていく
あたしはすぐに整理しきれない頭で考えて、
ゆっくりと立ち上がり、の傍に寄る。
・・・・?」
ぐったりとした身体を抱き上げて、何度もその名を呼ぶ
・・・・・・ねぇ・・」
よくドラマであるような場面
でも納得できない現状
今なら、あのドラマのヒロインの気持ちがわかる。
・・!返事してよっ・・!」
その光景に涙を流す人もいれば、騒ぎ出すような人もいる。
でも、誰も助けてくれない
助けも呼んでくれない
誰か、
誰か、
だれ・・か・・・・
!大丈夫か!?・・・っ・・っ・・」
そんなあたしに声をかけたのは、跡部だった。
今まで呆然と見ていただけだった跡部が我にかえり、
自分の携帯で救急車を呼んだ









でも、そんな行為も空しくは、この世から消えた











に逢えるならば、逢いたい
逢いにいきたい
逢って、謝りたい・・・・



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うぁー、ぐろいねぇ。
今後、跡部・忍足・の関係が微妙になりますよぉ!
さてくっつくのはどなたとでしょう?(ニコニコ)
2004.6.20 片桐茜

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