〜昼下がりのジョージ〜 |
「オイ、ハラマキ!」 掛けられた言葉とともに、のんびりと昼寝をしてたゾロの腹に相当な衝撃が走った。 瞬間頭に血が上ったが、ゾロはサンジの顔を見てちょっと驚いたように固まってしまった。 ・・・コイツ・・・やたら上機嫌じゃねぇ?・・・ 腹に喰らったのは毎日の事ですっかり身体に馴染んだ衝撃、それには変わりはない、 それでもサンジの表情はやたら浮かれている様に見える。 そう、まるでナミを目の前にしてる時みたいに・・・。 「ちょっと来い。」 「・・・何だ?・・・」 スキップでもしそうな足取りで、ゾロを倉庫の方に引っぱっていくサンジ。 「いいからガダガダ言ってねぇでついてくりゃいいんだよ。」 言葉は悪いが語尾にハートマークでもくっつけてそうな機嫌の良さ。 ・・・くだらねぇ事には違いねぇ・・・そういう確信がゾロにはある。 ・・・だが、ここまで浮かれてんのに逆らうのも大人げねぇか・・・。 「はぁ〜〜。」 ひとつこっそりとため息をついて、それでもしぶしぶと、ゾロはサンジの後からついて行った。 昼でもなお薄暗い倉庫の中。 そこにゾロを「それは小走りか?」っていうスピードで連れ込んだサンジは、 なにやら物がごちゃごちゃと置いてあるあたりから、一つの紙袋を取り出した。 ジャーーーン! 効果音が聞こえてきそうな取り出し方をされた袋の中身は・・・。 ・・・・・・・・ヌード写真集・・・・・・・・・だった・・・・・・・・。 ・・・やっぱり・・・ ゾロの身体からくたくたと力が抜ける。 ・・・くっだらねぇ、バカじゃねぇか・・・。 文句を言う気もないくらい、脱力して本からサンジの顔に視線を移すと、 ・・・生き生きしすぎている・・・ まるで島を見つけたルフィのようにだ。 「すげぇだろ!魚屋のオヤジが、おまけにってよこしたんだよ。 俺様の宝物だ。もったいねぇけど、てめぇにも見せてやる!」 どうだ!とでも言いそうなサンジの顔・・・。 それはまるで、捕まえたカブトムシを見せて歩いていたルフィにそっくりだ。 ・・・これは・・・止められねぇ。・・・ 「いや、俺はいい・・・他の奴らに見せてやれ・・・。」 ゾロはサンジのあまりの迫力に思わず一歩引いてしまった。 「それがよ、ルフィに見せたんだけどよ・・・。」 ・・・じゃぁイイじゃねぇか。 「野郎、『俺本読むと眠くなるんだよなぁ』とか言いやがって、本当に寝ちまった。」 ・・・まぁ、ルフィにはまだ早ぇのか。 「じゃぁウソップは?」 ・・・アイツならそろそろ、こういうの見たがるだろ。 「奴は表紙を見ただけで『持病のチンコが腫れる病がぁ〜〜!』とか叫んで逃げて行っちまった。」 ・・・それは・・・病っていうより健康なんじゃねぇ? 「じゃ、チョッパーは?」 「チョッパーはそんなのよりもわかりやすいのがあるって、医学書の『人体のしくみ(女性)』ってやつを見せてくれた。」 ・・・ある意味間違ってねぇよな・・・。つーかコイツ、マジでチョッパーにまで見せやがったのか? 「じゃぁひとりで見りゃぁいいじゃねぇか。」 「見損なうなよ、俺様はそんなセコイ人間じゃねぇ。 折角の男のバイブルだ、独り占めしようなんて、狭ぇ了見の持ち主じゃねぇんだよ!」 ・・・そうしてくれても構わねぇんだが・・・。 ひょっとしたら、大剣豪を夢見る男の中にもちょっとくらいは見たい気もあったのかもしれない。 それとも面倒になったのか、サンジの迫力に気圧されたのか、 ゾロはともかくサンジから一冊受け取り、床にどっかり腰を下ろすとパラパラと本をめくり始めた。 「かわいいだろ?」 うれしそうに聞かれて頭が痛くなった。どうやら、今見ているページの女の事らしい。 半開きに開いた口がバカっぽい・・・こんな女のどこが可愛いと言うのか、ゾロには全くわからない。 ・・・どれもこれも似たような女が、裸で似たような格好してるだけじゃねぇか。 「てめぇ昨日足りなかったのか?」 ふっと・・・気になった・・・。きっちり3回は昇天させたはず・・・。 昨晩、サンジに気合を入れて突っ込んだ。一昨日もむちゃくちゃはりきってサンジにエロい事をした。 別段、こんな女の裸の世話になる必要はないのだ。 ・・・エロコックの考えてる事は訳わかんねぇ・・・ 「バカ!それとこれとは全く別もんだ。」 ・・・?・・・そういうもんなのか?・・・ 「素敵なレディ達が、素晴らしい身体をご披露してくださってんだありがたく拝め。」 なんか・・・違ってるような気がする・・・女の裸って溜まってる時とかそういう時に使うもんなんじゃねぇのか? ヌード写真を『見る』感覚と『使う』感覚・・・二人はこの相違に気づくような男達ではなかった。 くだらねぇとは思いつつも、手に入れた宝物を見せびらかすように次々と手渡される本を一通り見ていく。 「あ、これはつまんねぇから。」 最後の1冊になった時、サンジの手が止まった。 「何だそれ?」 そう言われると、気になるものである。 「あぁ、小説なんだよ、俺そう言うの読まねぇし・・・てめぇ読むんだったら好きにしていいぜ。」 別段、ゾロにだってそういう本を読む趣味があるわけじゃない。というか本自体読む習慣がない。 それでも、ひとまず受け取ってパラパラと中身に眼を通した。 『あっ〜あぁ〜ん・・・もっとぉ〜〜』 本の中では派手にヒロインらしい女が喘いでいた。 ・・・そういやコイツはあんまりこんな声出さねぇな・・・ 不意にゾロの中に一つの考えが浮かんでしまった。 「オイっ!」 「おおっ?」 急に眼を輝かしてサンジの方を振り返ったゾロにサンジが驚きの声を上げる。 「これ好きにしていいんだな?」 「あぁ・・・。」 あまりの剣幕にサンジは迫力負け。 「じゃぁこれは俺の宝物にするから、てめぇこれ読んで聞かせろ。」 「あぁぁぁ!?!?なんだそりゃ?」 「いいじゃねぇか、俺はてめぇの宝物を見たんだし、てめぇは俺の宝物を読む。間違ってねぇ!」 力強くきっぱりと断言した。 「そういうもんか?」 「そういうもんだ!」 多分、そういうもんじゃないだろう・・・。 だが、あまりにもはっきりと断言されて、うっかりサンジもそんな気になってしまった。 「仕方ねぇ・・・読んでやるよ、貸しやがれ。」 サンジはゾロから本を取り上げると、適当なところから読み始めた。 「おお、ロクサーヌ愛してるよ。」 「ジョージ!わたしもよ、いいのあなたになら何をされても、お願い早く私を奪って!」 ジョージの腕がロクサーヌの洋服を乱暴に剥ぎ取り、たわわに実った胸を揉みしだく。 「あっ・・・あぁあんっ、いやぁぁん、あっあ〜んっ」 朗読最初のひと喘ぎでかなりキタ。 最初はちょっとしたいたずら心だっただけなのに・・・。 思っていたよりもずっと、サンジの声はダイレクトに腰にきた。 ゾロのソレはいきなりの臨戦体勢。 声に出して本を読んでいるサンジをゾロは後からぎゅっと抱き締めて、するりとシャツの間に手を滑らせる。 「てめぇ何しやがる?」 「いいから続きを読め。」 言いながら、すでにガチガチにテンパってるモノをサンジの腰に押し付けて、胸の突起をぐにぐにと弄る。 「バカ言ってんじゃねぇ・・・。」 耳の裏に口づけられ、胸を刺激されてサンジの身体も徐々に熱くなっていく。 「読めねぇのか・・・?」 耳元で囁かれて、しかも、すでにゾロの手はサンジのモノに伸びている。 「誰が読めるかっ!」 きゅっと握りこまれてサンジの身体がピクッと反応する。 「だったら俺の勝ちだな、俺はてめぇに何をされても平気でてめぇの宝物を見てられるぜ。」 いつから、そんなわけのわからない勝負になっていたのか・・・。 ゆっくりと上下に扱き上げられて、だんだんとサンジのモノも硬く勃ちあがってくる。 「俺だって平気だ・・・。」 「だったら読んでみろ。」 「クソっ・・・こんくれぇ・・・何だってんだ・・・。」 べとべとに濡れたロクサーヌの秘所にジョージの指が差し込まれる。 サンジのモノをキツク扱いて、先の方を指で押し潰すように刺激する。 ダラダラと零れ落ちた雫を指に絡め取って、そのままゆっくりとサンジの中に埋めていく・・・。 そのままゆっくりと抜き差しを繰り返し、同じリズムで前のほうも扱っていく。 だんだんと、上気してゆく身体。うなじに唇を這わせ、キツク吸い上げる。 「あっつんんん・・・あふっ・・・そこ・・・すご・・くいいっ・・・あ・・・んっ」 意地と気力でサンジが朗読を続ける。 だんだんとサンジ自身の息が上がっている所為か、喘ぎ声に臨場感が増してくる。 ゾロはと言えば、もう我慢も限界に近い・・・。 耳元にストレートに響くサンジの嬌声、それだけでイッてしまいそうだった。 サンジの中をかき回す指を増やして、裏のいいところを狙って責める。 サンジのモノもゾロのもう一方の手の中でグッと質量を増し、呼応するかのように咥えた指を締めつけた。 吐き出す瞬間のソレを、根本を硬く抑えて留めると、先端から我慢しきれなかったものがボタボタ落ちてくる。 塞き止められた快感で、小刻みにサンジの身体が震えるのをゾロの全身が感じ取る。 「あっ・・・もう・・だ・・めぇ・・・ねぇ・・お願いもう・・ほしいの・・あん」 律儀と言えば律儀、バカと言えばバカ・・・サンジは朗読を続けていた。 読む声の合間の吐息がたまらなく色っぽい。 「何が欲しいんだ、言ってみろ。」 耳たぶを甘く噛みながら、囁く・・・男ロロノア・・・男子一生本懐の台詞。 こればっかりは自分がとばかりに台詞をひったくった。 「ああっん・・・いやぁ・・・そんなの・・恥ずかし・・・ってやってられるかーーーこんな事っ!!!」 ぶち切れたサンジが本をぶん投げて、無理やりゾロの手から離れる。 ・・・もうちょっとだったのに・・・ がっくりと肩を落とすゾロ。 あからさまにがっかりされた顔をしているのを尻目に、サンジはちょっと考えたような顔をすると、 いきなり、自分の適当にはだけられていただけの服を全部脱ぎ落とした。 「まぁ、俺の宝物って程じゃねぇけどな・・・似たようなもんだろ。」 サンジはそんなわけのわからない事を呟くと、 すっはだかでゾロの目の前で、ぺタリとその場に両足をたたんで両脇に開いて正座した・・・女の子座りというやつである。 片手で髪をかきあげ、上目使いでゾロを見上げる。 ゾクリ・・・ゾロの中に火が灯る。 そのまま、指を唇に持っていって、折り曲げた人差し指をゆっくりと舌で舐め上げた・・・。 どちらもさっき見たヌード写真集に載っていたポーズ。 しかも目の前!さらにモデルはサンジ! 我慢なんかできるわけがない。 そのまま、サンジに手を伸ばし、腕の中に抱き込もうとするのを、するりとサンジが逃げる。 「てめぇ、何をしても黙って見てられるんじゃなかったのかよ。」 言葉の揚げ足を取っただけの事、でも、最初にそんなバカな事を言い出したのはゾロの方。 後ろ向きから前をふっと振り返る・・・このポーズもさっきあった。 写真の女なんかと、比べ物にならないくらい色っぽい・・・。 「クソっ・・・。」 強引に引き寄せ強く抱き締める。 もっと見ていたい、そんな気もほんのちょっとだけした事はしたが、これ以上の我慢は出来なかった。 「てめぇの負けだな・・・。」 「あぁ・・・。」 素直に白旗を揚げたゾロにサンジが囁く。 「やけに素直だな・・・。」 「てめぇが欲しくて・・・我慢できねぇ・・・。」 その率直な言い方にサンジがクスリと笑った。 「まぁ、敗者へのプレゼントだ・・・。」 サンジが一呼吸おいて、ゾロに腕を回すとその耳元に小さな声でそっと告げた。 「早く挿れてくれよ・・・てめぇのソレ・・・・・。」 翌日サンジは昼寝中のゾロのハラマキの中に例のエロ小説が入っているのを見つけてしまった。 ・・・どうしようもねぇな・・・ クスっと小さく笑い、何気なく本をめくってみる。 眼に止まったのは赤でアンダーラインの引かれた個所。 「あぁ〜ん、早くぅ・・・おっきいのぉ・・・挿れてぇぇぇぇ」 「どこに挿れて欲しいんだ?それに・・・お願いしますだろ?」 「あぁん・・・そんなにジラさないでぇ〜〜〜おねがいぃあなたのオ〇〇〇〇をあたしのオ×××にぃ・・・」 ザワっと・・・背筋に悪寒が走る・・・。 信じられないものを見るような目で、ゾロの幸せそうな寝顔を眺めると、 サンジは手の中の本を思いっきり海へと投げ捨てた・・・。 ・・・コイツ・・・怖ぇ・・・ ロロノア・ゾロ19歳・・・大人(オヤジ)への階段を1歩のぼった日のことである。 |
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リク内容は「オヤジゾロとオヤジゾロにビビるサンジ」です。 ありがとうございました♪ 私の絵 → ■ ■ ■ |