急がずに、恐れずに、歩み続けて・・・
―――――――まだ君の戦いは始まっていない。

                          
まだ君に眠る『チカラ』は目覚めず、完全な『力』として同調しきれていない。

その『力』は戦う術――――――

これから君が進む道は、一歩でも踏み出せば後には戻れない戦いの道。

―――だけど忘れないで、君が本当に必要とする『力』は別にある。

その『力』を――――君自身が見つけて・・・・
―――――君自身の生きる『力』を・・・



「隣いいさ?」

教団で迎えた初めての朝、朝食をとっているに、黒の団服を着たオレンジ色の髪の青年が
にこやかな笑みを浮かべて話しかけてきた。

「あ、うん。どうぞ・・・・え〜とエクソシストだよね?」
「あぁ、ラビって言うんさ。だったよな?ヨロシク。」
「昨日入ったばかりなのによく知ってるね。よろしく、ラビ。」

ニコニコした笑顔で自己紹介をし、片手を差し出すラビにはその手を取る。

「ユウに聞いたんさ。新しく入団者が来たって・・・」
「ユウ?」
「神田の下の名前。意外と可愛い名前だと思わ・・・」

ニヤッと悪戯を思いついたような笑みを浮かべ、ラビが話していると
スッと首元に刃が突き付けられ、ラビはピタッと言葉を止める。

「何、勝手に俺の話進めてやがんだ、テメーは・・・・」
「わー、噂をすれば影さ〜。・・・ユウ、公共の場でイノセンス発動は止めといた方がいいぜ?」

神田のピリピリとした雰囲気を笑顔で受け流しているラビ、周りの人達の視線を集める中、
その2人の間にが介入する。

「あ〜・・・ハイハイ、そこまで!周りの人達に迷惑でしょうが・・・あ、神田も一緒に食べる?」
「・・・・・・チッ。」
「ありゃりゃ、行っちまったさ・・・」
「あのね・・・近くで食べてる私の身になってよ。あんなピリピリした状態の近くにいたんじゃ食が進まないって・・・」

はぁ〜と溜息を溢しそう呟いただが、ラビはというとマイペースに自分の分の朝食を食べている。
そんな様子の彼にはもう一度溜息を吐くと残りの朝食に手を付けようとした時、パタパタとリナリーが駆け寄ってくる。

「あ、丁度2人共いた。あのね、朝食の後コムイ兄さんの所に行ってね。任務だって。」
「ん、了解さ。」
「分かった。知らせてくれてありがとね、リナリーちゃん。」
「ううん、これぐらい何でもないし・・・あと、呼び捨てでいいよ。」

かわいらしい笑顔でそう言うリナリーには先ほどの神田とラビが原因で出来た心労が
癒されたような気持ちになり、つられる様に笑う。

「了解。リナリーも私のこと呼び捨てでいいから。」
「うん。あ、私これからこの書類リーバー班長のところに持って行くから、またね。」

来た時と同じように忙しそうに走り去っていくリナリーを見送るとは急いで残りを食べ始めるのだった。




「今回の任務はラビくんとちゃんの2人。資料は行きながら読んでね。何か質問は?」

黒いファイルをそれぞれに手渡され、はペラペラとそれをめくり、書類の整理をしながらハンコを
押しているコムイへと視線を移す。

「この任務・・・イノセンスが関わってるんですか?」
「うん。そういう風に報告を受けたよ。たぶんアクマが邪魔しに来ると思うけど・・・頼むよ、2人共。
他に質問がないようだったら、早速行って貰うよ。」
「分かったさ。行くぜ、。」
「うん。」
「あ・・・ラビくん。」
「ん?」

科学班の研究室を出て行こうとしたラビは扉の近くでコムイに呼び止められる。

「どうかしたんさ、コムイ?」
ちゃん・・・ちょっと特殊なイノセンスだから、不安があるんだ。今回、彼女初任務だしね・・・」
「・・・・何かよく分かんねぇけど・・・女の子を危険な目に逢わすわけにはいかんっショ!」

コムイの苦笑いにと共に出た言葉にラビはニカッと笑うと「気にはかけとくさ。」と言った。

「ラビ〜、何やってんのさー!私まだ城内のこと分かんないのにー!!」
「今、行くさ〜!じゃな、コムイ。」

廊下で叫ぶの声にラビも大きく叫ぶと、研究室を後にしたのだった。


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