for Tatsuya Ueda |
<1.赤西 仁>
あ〜あ。 また今年も明日で終わりか。 長かったようで短かったこの三ヶ月間。 俺が、アイツと同い年でいられる時間。 親友のピーと最近はずっとこの話ばかりしている。 アイツも一コ年上の恋人斗真の誕生日を控えてるから。 けどピーは半年も同い年でいられるんだよ? 俺の倍もあるんだよ? ずりぃよな、俺なんかたった三ヶ月だっての。 どっからどう見ても俺の方が年上なのに。 あ〜、Pの話はどうでもいいんだった。 本題は明日誕生日を迎える俺の恋人のこと。 あのほわほわ天使ちゃんは常に見張っていないと飛んでいきそうでさ。 あんなヤツがもう19だって、何も知らないヤツが知ったらぜってー驚くぜ。 まぁ、俺はそんなところに惚れたわけだけど。 だってさ、アイツ俺より年上とは思えないくらい可愛いじゃん? この前二人で歩いてたら俺らのこと知らないらしい人に兄弟に間違えられたもん。 あ、勿論俺が兄貴で、アイツが弟ね。 アイツは気に入らないらしくてその後暫く膨れてたけど、その顔がまた可愛くて。 お前マジで後一年で成人かよ!? …でも、アイツがそんなおかげで、置いてかれるって気分はほとんどない。 年齢は変えられないから、多少は悔しかったりするんだけど。 むしろ俺が引っ張ってる感じっつーの? まぁ、そう思えなくもない訳よ。 だから置いていくな、なんて言わないけど、とりあえずどっか行くな。 ふらふら他のヤツについて行くのも、らしいっちゃらしいけど極力やめて欲しい。 スタジオの中を一緒に歩いていて、急にいなくなるのも…って俺の監督不行届かも。 19にもなって迷子になんて、シャレになんねぇからな。 それに一応リーダーな訳だしさぁ…なんか話変わってるけど。 ともかく、俺は今明日の準備に忙しいわけです。 プレゼントも用意したし、アイツをびっくりさせてやるつもりなんだよね〜。 アイツの喜ぶ顔と、驚いた顔が見られるの、今から超楽しみ。 マジでボロ泣きしてそう♪ それこそ昇天でもさせてやるから、楽しみに待ってろよ!
可愛い可愛い、年上の天使へ。
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