CIRCUMSTANCE REPRODUCTION


≪V6楽屋≫


三宅:おはよぉ。あれぇ、長野くんだけ?

長野:おはよう健。坂本くんはスタッフのとこ行ってる。ついでに岡田はさっき出てった。

三宅:どこに?

長野:さあ? トイレじゃないの?

三宅:ふぅん。剛と井ノ原くんは?

長野:まだみたい。二人一緒のロケが入ってるみたいだったけど。

三宅:あぁ、未成年のロケだっけ。

岡田:なんかなー、押してるらしいで。

三宅:うわっ、岡田! ビックリさせんなよ。

岡田:すまんな。おはよ健くん。

三宅:おはよ。じゃあ収録遅れるかな。

坂本:(ガチャ!)  健来たか?

長野:来たよ。

坂本:よし、皆居るな。剛と井ノ原、前のロケが押しててまだこっちに着かねぇみてぇでさ。

岡田:どのくらいで来るん?

坂本:まだ一時間はかかるらしい。あいつら来るまで空きだとよ。

三宅:そんなにぃ?

坂本:ああ、悪いな。

三宅:坂本くんが謝ることないって。う〜ん、何しよっかなぁ。今日に限って本持ってきてないし。

長野:ジュニアの楽屋にでも遊びに行ってきたら? ほら、ドラマで健と共演してた、死んじゃったコ。

岡田:死んじゃったって・・・どういう認識やねん。

三宅:聖のこと? ひじりって書いてこうきって読む。KAT−TUNとかいうユニットの。

長野:そうそう、そのコ。そのコたち居るみたいだよ。

三宅:そうなの? ならそうしよっかな、聖にも会いたいし。ねえ岡田、一緒に行こ。

岡田:ん〜、ええで。他にやることもあらへんし。

三宅:やった! じゃあ早速行ってきまぁす。

岡田:早! ちょっと待ってや健くん! (バタン)

坂本:なんか・・・急に静かになったな。

長野:そうだね・・・ってこれ子供が寝た後の夫婦の会話だよ。

坂本:同じようなモンだろ?

長野:ちょっと昌行何してんの! この手!

坂本:ん? 何って時間の有効利用。

長野:バカじゃないの? ここ楽屋だよ。

坂本:まあまあ。鍵は掛けておいたし。

長野:いつの間に・・・そういうとこだけ素早いんだから。

坂本:お褒めに預かり光栄だね。それじゃ。

長野:あ・・・っ、もう・・・。全く、仕方ないなぁ・・・。




≪スタジオ廊下≫


岡田:健くん、いきなり行って大丈夫やろか。

三宅:別に先輩の楽屋に行くわけじゃないんだから、そんな気にすんなよ。

岡田:そやな。あ、ココや。 (コンコン)

田中:はぁ〜い、どぉぞ〜。

三宅:あ、聖の声だ。(ガチャ)




≪KAT−TUN楽屋≫


三宅:おはよう!

岡田:おはよーさん。

亀梨:あっ、おハヨーございますっ。

赤西:お久しぶりっス。

上田:ども、おはようございますぅ・・・。

田中:健くん、ドラマではどうも。今日はどうしたんですか?

三宅:んーなんかね、急に空きになっちゃって。

岡田:しかも一時間も。

三宅:で、遊びに来ちゃった♪ あ、仕事入ったら気にしないで行ってね。

赤西:要するにヒマなんだな。・・・イテッ!

亀梨:先輩に向かって何てコト言うんだよ! バカ西!

赤西:何も殴るこたないだろ〜?

亀梨:うるさい。どうもすみません、コイツ馬鹿で。

赤西:おい。

岡田:ええよええよ。そんなん気にせんといて。 (にっこり)

亀梨:はい・・・。 (赤面)←カミセンファンの鏡♪

赤西:あーっ、カメちゃん何赤くなってんのっ!? 俺がいるのに・・・。

亀梨:バッ、バカ! そんなコト先輩の前で言うなよ!

三宅:え〜っ、なになに? 二人はデキてんの? (興味津々)

岡田:・・・健くん率直過ぎや。こういうときはもうちょっと遠回しな言い方するもんやで。

三宅:いーじゃん分かり易くて。で、どうなのどうなの?

岡田:あんたは女子高生か。

三宅:違うね。スーパーコギャルだもんオレ。なぁ、付き合ってんの?

赤西:そうっス。もう二年近いよな〜?  (自慢)

亀梨:うわぁ、もう・・・。あの、このことは・・・。

三宅:分かってる。絶対外に漏らしたりしないから安心して。 (にこっ)

亀梨:すみません・・・。

岡田:ええから、彼のトコ行ってやりや? なんや俺らに君をとられたみたいな顔しとるで。

亀梨:はい。 (とたとた) 仁〜♪

三宅:可愛いねぇ。初々しくって、なんか新鮮じゃない?

岡田:ちょっとへっつき過ぎの気もせんでもないけどな。あ、なあなああの子、名前何て言うん?

田中:え、今の、カメのことですか?

岡田:ちゃうちゃう。あの隅っこで雑誌読んどるコ。俺らが入って来たとき挨拶したっきりやん。

三宅:しかもあの本、女の子のファッション雑誌じゃない?

岡田:健くんも一時期読んどったやん。女のコの。

三宅:今は読んでないもん。 (ぷんぷん)

岡田:まぁまぁ、拗ねんといてや。

田中:あいつ、上田竜也っていうんですよ。俺の2コ上で今高3。

岡田:高3? スマン、中3かと思ったわ。しっかしかわええコやな。

三宅:岡田っ!? (うるっ)

岡田:健くんはもっとかわええで? なんてったって、ウチのお姫さんやからな。

三宅:(ホッ) よかった。

田中:健くんはお姫様なんかじゃないです! たくましくって、オレの理想なんですから!

岡田:理想?

田中:ハイ。健くんみたいな体目指して日々鍛えてますから!

岡田:ほぉ〜お。

三宅:恥ずかしい・・・。

岡田:ええやん。自分を目標にしてくれる後輩がおるのはええコトやん。

三宅:でも、なんか違う・・・。 (バタンッ!!) なっ、何!?

中丸:竜也! お前の好きなミルクプリン(探して)見つけたから(無理矢理頼み込んで)貰ってきた!

田口:上田くん! ノド渇いたって言ってたでしょ? ミルクティー買ってきたよん♪ (ニコニコ)

上田:あぁ、ありがと。でも遅かったね。

中丸:それはコイツが、俺がスタッフのお姉さんに頼み込んでるとき邪魔するから! (色仕掛けで)

田口:よく言うよ! 中丸くんだって自販機の前で僕の邪魔してきたじゃないか! (飛び蹴りで)

上田:分かったから、ちょっとウルサイよ二人とも。うしろ見てみなよ。

田口:ん〜? って、え!? あ、ども、おはようございます! (ニコニコ)

中丸:すみません、見苦しいところをお見せしちゃって。

三宅:いや〜それはいいんだけど、凄い楽屋だなぁ。

岡田:ホンマ。なんかどっかで見たことある光景や・・・。

三宅:お前も思った?

岡田:健くんもか。

田中:どうかしたんスか〜?

三宅:いや何でも。

田口:ハイ上田くん、ミルクティー♪

中丸:あっ、ズルいぞ田口! 俺のが先!

田口:僕だってば! 上田くん、どっちを先とるのっ !?

上田:ん〜とぉ・・・。

田中:また始まったよ。

岡田:いつもああなん?

三宅:いいじゃん面白いし。ちょっと見てようよ。

岡田:面白がってええコトなんかな・・・。

中丸:竜也!

田口:上田くん!

上田:う〜ん、どうしよっかなぁ・・・。

中丸:竜也、俺だよな? このグループ組む前からずっと一緒にいた俺だよな?

田口:ちょっと何言ってんのさ! この! 細高い僕の方だよ!

中丸:俺だって竜也よりは背高いんだよ! 包み込むように抱きしめることだってできる!

田口:そんなの僕だって余裕でできますぅ〜。

中丸:大体お前年下の癖に図々しいと思わねーのか!

田口:年下とか関係ないじゃん!

中丸:だったらお前、竜也が『宿題で分からないところあるんだけど教えて』っつったら教えれんのかよ。

田口:それは中丸くんだって同じでしょう? 上田くんの方が頭良いんだから!

三宅:・・・まーうるさいこと・・・。

田中:まぁ、いつものことっスから。

岡田:あっ、あのコ、二人無視してプリン食べとる!

三宅:しかもミルクティーも開けてるよぉ。 (ちょっと欲しい)

田中:まぁ、いつものことっスから。

三宅:お前よくこの中にいられるなぁ。

田中:でもオレ、いつも一人で筋トレしてるんで平気ですよ。

岡田:それもどうかと思うんやけど。

中丸:あっ竜也! いつの間に食べ始めてんだよ。

田口:上田くん! どっちを先に選んだの?

上田:え〜、う〜んとぉ・・・どっちだっけ、忘れちゃった☆

田口:かっ、可愛い・・・可愛すぎる・・・。

中丸:いいよ、もう、忘れても。竜也が喜んでくれるなら、何度でも貰ってきてやるからな。

上田:ん、ありがと雄一。田口も。

岡田:・・・くっ・・・あはっ、はははっ・・・。

田中:!? どうしたんですか?

三宅:ちょっと岡田、そんなに笑うなよぉ。

岡田:せっ、せやけどっ、ははっ、あかん、笑いが止まらんわ。

三宅:もぉ、岡田ってばぁ・・・。

赤西:どうしたんですか?

岡田:どうって、この楽屋の様子があまりにも似とってな。

亀梨:何にですか?

岡田:俺らV6の昔の楽屋風景に、な。

中丸:そうなんですか?

三宅:似てる。似すぎてる。昔の自分たちを見てるみたい。

田口:そういえば人数も同じですよね。

岡田:せやからモロにその役割がうまく割り当てられとるんや。

赤西:へえ。どんな風に?

岡田:まず、グループ結成前から既に深い仲になっとって、楽屋で二人の世界を作っとるのが君ら二人。

田中:赤西とカメだね。

岡田:俺らで言うたら坂本くんと長野くんや。

亀梨:二人の世界・・・オレ達作ってた?

上田:うん、思いっきり。そこだけ空気違うもん。

亀梨:嘘・・・恥ずかしぃ・・・。

岡田:んで、上田? そのお姫さんなトコロはまるっきり健くんや。ウチの姫にも二人のナイトがおってな。

三宅:岡田、あんまり皆の前で姫、姫、って言わないでくれる? 超恥ずかしいじゃん。

岡田:ええやん。その通りなんやし。

上田:オレもそんなに姫ってワケじゃないと思う・・・。

亀梨:・・・アンタのその態度が姫じゃなかったら、誰が姫なんだよ。

赤西:そりゃあもちろんカメちゃんでしょう♪

田中:あっあのっ、健くんのナイトって誰なんですかぁ〜っ!?

岡田:中丸みたいに付き合いの長さを持ち出すんは剛くん、もう一人がイノッチやったわ。

田口:あぁ、分かる気がする・・・。

田中:ってコトは、オレのポジションは岡田くんですよね。

岡田:せやな。我関せず、ってトコが当時の俺そのものや。君ほど筋トレはしてへんけどな。

田中:ふぅ〜ん。


(約30分後)


亀梨:(コンコンッ) はい、どうぞ。

坂本:悪い、健と岡田来てるか?

三宅:なぁに、坂本くん。

坂本:剛たち来たから、そろそろメイク始めろよ。

三宅:はぁ〜い。じゃあ、オレ達行くね。

上田:また面白いお話聞かせてください。

中丸:竜也、俺がしてやるから。

田口:それは僕の役目だよ。中丸くんは引っ込んでて!

岡田:ケンカすんなや〜。

中丸:あっ、岡田くん!

岡田:何や? 健くん達ならもう行ってまったで。

田口:いいんです。あの、さっきの話なんですけど、結局健くんはどちらを選んだんですか?

岡田:ん? あぁ、さっきのか。

中丸:どうしても知りたいんです。プライベートな事だってわかってはいるんですが。

岡田:(くすっ) ほな、教えたるわ。健くんが選んだんは・・・。

田口:選んだのは?

岡田:俺や。

中丸:は?

岡田:漁夫の利、とでも言うんかいな・・・。

田口:はぁ・・・。

岡田:とにかく、健くんは一歩引いたところにいた俺に心奪われてもーたらしいわ。

中丸:一歩、引いた・・・。

岡田:そういう訳やから、お前らも頑張りや。ほな。 (パタン)

田口:ってコトは・・・。

上田:オレが選ぶのは聖ってコトだね。

田口:うわ〜! そんなの嫌だ〜!

赤西:あっでも俺、井ノ原くんと森田くんが付き合ってるって噂、聞いたことあるな。

亀梨:それって失恋した者同士って訳?

田口:う〜わ〜!! もっと嫌だああ〜!!

中丸:こっちこそ願い下げだっつーの!

上田:うるさいなぁあの二人。あ、ねえねえ聖、コレ可愛くない?

田中:ホントだ。可愛いね。 (田口も中丸くんも、報われないなぁ・・・)




≪V6楽屋≫


三宅:たっだいまぁ〜♪ あ、二人ともおハヨ〜。

いの:おぉ健ちゃんおはよー。今日も可愛いねぇ

森田:井ノ原くん、いー加減やめなよそーゆーの。フられて何年経ってると思ってんの?

いの:ん〜、ざっと四年かな? って剛、それはお前も同じだろ?

森田:そうだけど・・・今はオレと付きあってんじゃん。あんま健ばっかりかまうなよ。

いの:なぁに、剛ちゃんヤキモチ? かあい〜 (ぎゅっ)

森田:だっ、誰が妬くか! (じたばた)

長野:(くすくす) ごお〜、素直になりなよ。

森田:長野くんこそ。二人してスッキリした顔しちゃって。オレらが遅れてる間何してたんだよ。 (にやり)

坂本:ん、まあ、愛の確認を・・・ (バコッ) 痛っ!

長野:バカ!

三宅:ねぇ准一?

岡田:なんや健くん。

三宅:あいつらも、いずれこんな風になるのかなぁ。

岡田:さあな。あいつらはあいつらや。俺たちとは違うやろ? 全く同じってのはありえへんからな。

三宅:こういうことってどんな風になるのか分かんないからいいんだもんね。

岡田:案外予想もしない組み合わせで落ち着いたりしてな。

三宅:そうだね。どうなるのか楽しみ♪ 一緒に見守っていこうね、准一v

岡田:ああ、そやなv











END











ごめんなさい。これは私が後に、この時こんな事考えてたんだな〜って思い出すための覚書きですね。 まだ裸の少年を見たことが無くて、キャラとか全く掴めていないうちに書いたモノなので、お互いの呼び方や口調がかなり嘘偽りです。今思うと「なんだこれ」…。カメちゃんはカミセンファンというより剛くんファンなのに、なんで頬を染めてるんでしょ。気がつけば准健ってこれが最初。


V6   KAT−TUN

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