over18

S M L XL

好きな彼と嫌いな彼

 我ながら我侭だな、と思う時がある。
 今だって、ガーデンの、彼を慕う女の子と話してるのを無理矢理引っ張ってきてしまった。
 だけど仕方ない。
 自分の前で、他の誰かと楽しそうにしているのが悪いんだから。
「アーヴァイン?」
 不思議そうに首を傾げる仕草。
 何時の間にそんな可愛らしい仕草を身につけたのか?
 最近の彼は放っておけない。
 気が付けば、どこかで誰かに群れられてる。
 人気のない教室に入って、奥まった翳りで案外と細い体を押さえつける。
「あのね~スコール。自分が最近どんな目で見られているか、自覚があるのかな?」
「はぁ?」
 人を寄せ付けるのが嫌いな孤高の狼を気取っていた癖に、何時の間にそんなに人気者になったのか、不思議過ぎる。
 原因は判ってる。
 ――覚えてろ、シド学園長~。
「そうやって、普段は滅多に見せない笑顔とか見せて、誰か危険な人物がいたら、どうなるか判ってる?」
「どうなるかって……別に……」
 自覚なし。なまじっか強いだけに、その力に安心しきってる部分がある。
「あのねぇ。幾ら戦闘に強くたって、ものによっては体力勝負でも負ける時があるんだよ~?」
「……何を言ってる?」
 心底不思議そう。きっと数々の言葉が意味不明なものと、インプットもされもせずに脳から飛び出していってしまってるんだろう。
「例えば、ほら」
 アーヴァインはスコールの足を引っ掛けてバランスを崩させる。
「うわっ!」
 慌ててアーヴァインの服を掴んで事なきを得た――と思っても、それは認識が甘過ぎる。
 バランスが崩れた瞬間に薄く開いた足の間に膝を入れ、足を開かせた。
「アーヴァイン?」
 不思議そうに見つめてくる目が、あまりにも無防備すぎて、腹も立ってくる。
 良くも今まで無事だったものだ。
 肩と肩を触れ合わせ、壁に押し付けると、空いた手を股間に差し込み、衣服の上からスコールの股間を撫で上げた。
「あ、アーヴァイン!?」
 今更驚いても、遅すぎる。
 ジッパーを下ろし、隙間から手を差し込むと、今度は下着越しに。
 緩く形をなぞると、スコールはびくびくと震え始めた。
「というようなことを、されてしまう場合があるってことなんだよね~」
「してるのは……お前……」
「だけど~、他の誰かもしたいと思ってるかも?」
 今度は下着の中に手を入れる。軽く撫で上げると、薄く立ち上がったものは先走りの液を滲ませアーヴァインの手を汚した。
 ビクリと震えたスコールの顔に朱が散り、それを隠すかのようにアーヴァインの胸に顔を押し付けるスコール。
 吐息は甘く荒く、甘美な熱をはらんで、アーヴァインですらも高ぶらせる。
「ホント、魔物……」
 ベルトを外し、ズボンを下着ごと下ろす。
「何を……」
「ここで終わりは辛いでしょ~」
 言うと、怯えたような顔が首を振った。
「だ、駄目だ……」
 快楽の声を滲ませて言われても、説得力なんて欠片もない。
 指を見せ付けるように舐め、湿らせると、ゆっくりと下ろして後ろへ。
 尻を滑らせた時に滑りがついたのが判ったか、震えたスコールが正気に戻りかけた。
「駄目駄目」
 逃れようと抵抗を始めるのを、キスで塞いで、後ろの門に指の先を潜らせる。
「ぐ……うぅ……」
 口中での唸りがダイレクトにアーヴァインに伝わったが、それは欲望を掻き立てるだけの結果となった。
 双丘を開いてゆっくりと感覚を知らしめるように指を潜らせると、わなないた指が固くアーヴァインの服を握った。
 かわいそうなスコール。好きでもない相手に、こんなことをされる結果になったのは、自業自得。
 何度も何度も唾液を送り、その最中に前へのサービスも忘れない。
 前後に犯され続けたスコールは、ついには陥落した。
 最初に感じていた違和感は去ったのか、それともアーヴァインが上手いことポイントを見つけられたのか?
 唇を塞がずとも、逃げる様子の見えなくなったスコールは、いまやアーヴァインの性の虜になっていた。
 自ら足を開き、誘いすらする。
 途中にサービスのように入る艶声は、男なのに見事にアーヴァインの下半身を直撃し、触れなくても固く力をみなぎらせた。
「良いかな?」
 尋ねると、意味も判らないだろうに、スコールはガクガクと頷く。
 片足からズボンを抜き取り肩に足を担ぎ上げる。
 体勢的には多少無理があったが、腰を落として角度を決めると、一気に貫いた。
「あ、あぁっ!」
 しなる背を支えて、奥まで突き刺す。
 ビクンビクンと脈動を伝える互いの触れ合った場所が、リアルに互いを教えている。
 挿入の衝動に耐えているスコールが落ち着くのを待って、正気に戻る寸前で腰をグラインドさせる。
「ふ……ぁあ……」
 動きに合わせて呼吸の合間に喘ぎを漏らすスコールに、愛しかったり憎かったりの感情を乗せながら、アーヴァインはその体の甘美さに酔っていった。



「ってようなことを、されるかもしれない危機があるんだよ~」
 ぐったりと床に座り込んでいるスコールに、アーヴァインは平然と述べる。
 ズボンは半分脱げ、上半身の衣類も乱れに乱れていたが、それでも鑑賞に堪える体と顔の持ち主。
 特に味わった体は見事で。無駄な筋肉も贅肉もない細身は、爪弾けば甘美な歌声を上げて耳も目も、触れ合った体をも喜ばせてくれる。
「お前だけだ……」
 唯一萎えさせてくれるのは、言葉だけ。
「そうかな~。最近スコール委員長は人気者だしね」
「俺が? 冗談だろ?」
「だと良いんだけど……」
 まるで自分の魅力という奴に気付かない鈍ちんなのに、なんで人気があるのか判らない。
 この辺、あっちの世界でのラグナに似通ったところがあるな、と思いながら、でもあれは抱けないと思いなおす。
「ということで、スコール委員長。特別警備員を雇わない?」
「何?」
「遠距離近距離にお得な戦闘要員アーヴァイン君は、無料奉仕でスコール君を守りたいと思います~」
 暢気にほけほけと笑うアーヴァインを見ながら、スコールは溜め息を吐く。
「お前が一番危険人物じゃないか……」
 腰の痛みを抱えながら、スコールは言い切った。
 そんな彼の口の悪さにも、アーヴァインはニコニコと笑うだけ。
 何しろ、ずっと狙っていた宝が手に入ったので。

Gポイントポイ活 Amazon Yahoo 楽天

無料ホームページ 楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] 海外格安航空券 海外旅行保険が無料!