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S M L XL B

白濁した液と意識

 狭い部屋。熱の篭った空気に煽られるように体の熱が上昇する。
 少し前までは静寂の満ちた空間だったそこは、今では二人分の荒い呼吸音で静寂は荒らされていた。

「ん……っ…」
 身動き一つ出来ない組み敷かれた体の上で、一回り以上違う体格の持ち主が、外見からは想像も出来ない程情熱的に、まだ未発達ともいえる体に奉仕を続けている。
 正真正銘”初めて”である。
 意識を霞ませるような深いキスも知らなかったし、発熱した時とは違う熱の上がり方も知らなかった。
 なのに何故だろう。触れられればぞくりと粟立つ体は、最初からこうして与えられる快感を知っているような気がしていた。

「大丈夫か……?」
 声をかけられて、朦朧とした意識を回復させる。
「な…に……?」
「いや……大丈夫か?」
 問われて、涙に霞んだ視界で己の体を見下ろす。
 おかしいところはない。
 鋼の片手片足はくっついているし、肌も――普段よりは火照っているが、どこにも傷のようなものはない。
「だ…いじょう……ぶ」
「そうか……」
 答えると微笑んだ顔が、ゆっくりと近付いて、再び吐息を奪うキスをしかけられる。
 呼吸が苦しい。まるで、息継ぎをせずに泳ぎ続けているように。
 再び正気を奪われた思考の中、上に乗った上司にして恋人――ロイの手が胸から下肢に向けて滑るのを感じて、身を捩る。
 何度も受けた愛撫は、既に触れられるだけでたまらない感覚を与え、ともすればそれだけでいってしまいそうになる。
 もう何度目だろう。
 放った数は半端でなく、部屋には行為独特の匂いで溢れかえっていた。
「も……い…から…………」
 表面を撫でられるだけでは、もう体が満足しない。
 一回目でそこまで教え込まれて、既に淫乱になったような気分になる。
 しかも男の体だ。感じるポイントが少ないはずなのに、この男に触れられると、全身が性感帯になったような気分になる。
 それ程――感じる。
「エド、足を開いて……」
 吐息ごと耳に吹き込まれ、意識もせずに足を開いていた。
「もっと……」
 恥ずかしいなんて、もう思っていられなかった。
 限界まで高ぶった体は、その先を求めて暴走を始めている。
 初めてなのに、なのに、何故だろう? こうされるのが正しいのだ、と体が感じているのだ。
 男の身の上なのに。
 これ以上は無理、と体が悲鳴を上げるギリギリまで足を開き、男の前に股間を晒す。
 数えるのが困難になるまで放ったもので下肢は汚れ、ねとついた液が股間を汚している。
 なのに、ロイはそこに躊躇いなく手を伸ばした。
 まだ子供の幼さを残したまま、勃起したものを、指1本で先端から裏筋を沿って撫で下ろしていく。
「ん……んぁ……っ!」
 ぞろり、と激しく感じる一点を通過して、エドワードの体がビクリと跳ねた。
 忘れていた羞恥が蘇り、慌てて股間を手で隠そうとするのを、ロイの手に阻まれ、頭上に二本同時に縫いとめられてしまう。
 さえぎるもののなくなったそこを、丹念に撫で擦ると、ロイの手はそのまま更に奥に進んでいった。
「な、なに?」
「慣らすんだよ。このままでは辛いだろう……」
 慣らす――その行動の意味するものに、エドワードは気付けない。
 ただ、意図を持って進んだ手が、自分ならずとも他人ですら滅多に見ることのない場所に到達すると、やっとその意味を知る。
「うそ……」
「本当だよ。ここで君は、私を受け入れるんだ」
 断定的なその言葉に、エドワードは知らず怯えた。
 触れなくても判る。そんな狭い器官に、受け入れることが可能なのか?
 ちらりと見えるロイの股間には、猛った肉が終を止めてびくびくと脈打っている。
 同じ男の身だから、到達点を極めるまで終われないことは判っている。
 だからと言って、この身で受け止めきれるのか?
 不安と、未知への恐怖でエドワードは怯えた。
「大丈夫……」
 気休めの言葉を放つロイの呼吸は、声が掠れる程に荒い。
 繊細な愛撫を送ってくれていた手の動きが、直接的になり、駆け上がるべき最後への階段を一気に駆け抜けるがごとく、入り口をほぐしていた指が、内部にもぐりこむ。
「やぁっ……い…った…………」
 指1本。それも先端のみだというのに、激しい痛みを感じた。
 痛みから逃れるように髪を振り乱して暴れるエドワードを、ロイは四肢を使って押さえつける。
「すまない……悪かった……」
 謝罪の言葉と共に指が抜かれ、安堵したのもつかの間、今度は両足を広げたまま高く上げられ、それまで指1本を食んでいた場所がロイの眼前に晒される。
 痛みは引いたが、今度は激しすぎる羞恥にエドワードは暴れる。
「暴れないで……君が……欲しいんだ…………」
 欲に掠れたロイの声が、切なくエドワードの耳に届く。
 欲しい――。
 直球のようなその言葉に、エドワードは動きを止めた。
 涙に潤んだ目でロイを見上げると、困ったように微笑む。
 愛しい男だった。
 拒むように伸ばしていた手を体の横に落とし、完全に体を投げ出す。
 ロイは気付いて微笑みを返すと、眼前に晒されているエドワードの股間――その奥にあるすぼまりに顔を近づけた。
「何?」
 酷い羞恥は収まらず、ロイの動き一つ一つを視線でおいかけてしまう。
 その視界に己の猛ったものが見えて、羞恥はいやますのだが、見ることは止められない。
 開かれた足の間、触れる程近くにロイの……。
「!!……ぁあっ……や……」
 衝撃が貫く。
 視線は届かなかったが、知覚で知った。
 ロイの舌が、エドワードのそこ――恐らくいずれかはロイ自身を受け入れるであろうそこを、舐めている。
 すぼまりを開くように指で広げられ、内を濡らすように唾液を滴らせた舌が、奥を探るように差し込まれたのだ。
「やっ……あぁ……あっ……」
 温かく滑る舌が、エドワードの内側をしとどに濡らす。
 舌が抜ければ、今度は指が内側をぐりぐりと書き混ぜる。
 交互に与えられるそれに、エドワードは狂ったように首を振り、過ぎた感覚から逃れようとするが、出来ない。
 差し込まれる度に腰が跳ね、両の乳首がジンジンと疼いた。
 この疼きをどうにかして欲しい。
 エドワードは無意識に腕を上げ、両手で片方ずつ乳首を摘む。
 ロイが施した愛撫をトレースするように捻ると、疼きを上回る快感が体の芯を駆け上がった。
「あ……ああ……っ……ああぁぁ!」
 衝動が走る。
 引き攣れた声を上げると、エドワードは達する。
 勢いよく飛び出た液が、己の顔に飛び散るのを、白く掠れた思考の中で見た。
 射精の際に、丁度収められいた指を締め上げ、ロイが眉を寄せるのも、視界の隅で捕えた。

 ぐったりと弛緩する体。
 だが、終りではない。
 何時しか数本の指をくわえ込めるようになったそこを、ロイはまだ慣らし続けている。
 出し入れを繰り返され、中で広げられると、収まったはずの快感が湧き上がる。
「ん……ふ…………」
 呼吸を収める間はなかった。
 肺が苦しくて、上手く息が吸えない。
「すまない……」
 軽い呼吸困難もあって、ぼんやりとする意識の中で、そんな言葉を聞いた。
 高く抱え上げられていた両足がロイの肩に担がれる。
 腰の位置を合わせ、先端に熱い塊が触れたのも、霞んだ意識の中で知った。
 ぐ、と腰が押し付けられ、灼熱をはらむ塊が体内に侵入する。
「んぁ……あ……あぁっ!」
 めりめりと音がしそうな程、太いもの。
 限界まで広げられた入り口が、悲鳴を上げる。
「う……あ……あぁ……あ」
 痛いなんてものじゃない。けれど、その肉の持ち主を思った時、エドワードの体から侵入を阻む一切の力が抜けていた。
 出来るだけ――自らも広げるべく下半身を楽に保つ。
 痛みは酷かったが、最初に指を入れられた程ではなかった。
 ぐいぐい、と数度角度を調節されて、ゆっくりと押し込まれるそれに、次第にエドワードは慣れていった。
 そして――。
 素質が開花したのだとは思いたくはない。
「やっ…あっ……ぁ!」
 飲み込む肉槐に、一点を擦られ、エドワードの苦痛が一挙に快感に変換される。
 驚く程の射精感にさいなまれ、エドワードは再び熱を上昇させる。
「な……に、そこっ……やっ!」
 エドワードの変化に気付き、ロイは一度奥まで収めると、直ぐに抽挿を開始する。
 過ぎる度に艶声を上げるエドワードは、初めてだというのに既に痛みを快感に変える方法を知ってしまった。
 ぐい、と――ロイも一度でエドワードのイイトコロを覚えた。
 何度も同じ場所を、肉槐の先端でこする。
「んぁ…い……やぁ、そこ……も……だっ…………」
 狂ったように腰をくねらせるエドワードは、しかし快感から逃れようとはしなかった。
 ロイは抽挿のスピードを速め、同時にパンパンに張り詰めていたエドワードの幼いものを、同じリズムで揉み上げる。
 響く水音はもう狂気に似た快楽の前では無意味だった。
 ぬちゃぬちゃと淫猥な音を立てながら、ロイは一気にエドワードの体を貪り尽くし、同時にエドワードも食んだロイを淫らに締め上げる。
「エ……ド…………」
 苦痛に似た声を上げて、ロイがエドワードの中で果てる。
 そしてエドワードも……。

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