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本能

この話は、アニメVer鋼。エドワード「リオール」へ二度目の潜入の際、仮軍司令部にてアーチャーに直談判をしに行った時の部分の、パロである。

一階級上だったはずのロイが何時しか同等にまで追い詰められ、しかも指令最高権限を持ったのがその下克上アーチャーと知った途端、エドワードはロイに頷いて見せた。
「俺に任せろ!」
何も言ってくれるな、俺ならやれれる。
とでも言いたげな態度に、ロイは驚き「何を?」と尋ねるが、エドワードはそれすら判っていると頷き(実際には二人の思考の間には深く長く広い川が横たわっていたのだが)たったかと室内を飛び出していった。
驚いたのはロイである。
「鋼の!?」
思わず叫んで後を追いかける――と。
目の前を走っていたエドワードは、信じられないことに、某なりあがり大佐が司令室と使っている部屋に、飛びこんでいったのだ
即ち、アーチャー。
「エド!」
慌てて自分も室内に身を躍らせると、そこに見えたのは驚愕の光景。
デスクの上で固まっているアーチャーと、その膝の上にちょん、と腰掛け、よりにもよってロイの敵であるアーチャーにしなだれかかっている、齢十五の色気皆無で少年にしか見えないエドワード。
「ねぇ、アーチャー大佐ぁ。ロイにぃ、ちょっと指揮を取らせてよ~」
それが色気の具現だとでも言いたげに、鼻にかけた声で言い募るエドワード。しかも生身の左手が人差し指だけを立てた状態で、アーチャーの軍服の胸をつんつんしている。
――な、なにをしておるかぁ!
叫びたいロイだったが、己も同階級の指揮官である。迂闊なことを言って弱みを握られるわけにはいかなかった。
ロイが呆然としている間にも、エドワードの(多分)色仕掛けは続き、硬直していたアーチャーがやっと復活した。
が……。
――げ、落ちた!?
頬を赤く染め、エドワードを見るアーチャーの腕が、エドワードの腰に回るのを見る。
ただでさえほっそい堪忍袋の緒が切れるかと思ったロイ。しかし、ここは耐える。
なにしろもう少しで……。
「い、良いだろう……しかし……判っているね」
鼻息が荒くなったアーチャーは、確認するようにエドワードに囁き、エドワードは……。
「んなの、当然だろう? 夜を徹して、俺が、楽しませてあ・げ・る!」
ぶはぁ!
アーチャーは鼻血を吹き、気絶。
呆れたようにその膝から降りたエドワードは、不思議そうにアーチャーを眺め。
「このおっさん、もしかして欲求不満なのか?」
と首を傾げる。
ロイは……。偶然にも窓の外に見えたハボックが構えているものを見て、にやりと笑った。
「さてエドワード。これで私も指揮官をとれることになった。とういうことで、私達は私達で楽しむとしよう。勿論、夜を徹してね」
と、エドワードを自室へお持ち帰りすることになった。

後日、アーチャーにとっては不名誉な噂が、軍部内部を流れることになる。
即ち――アーチャーはお稚児趣味。その趣味故に、マスタング大佐の指揮下にある鋼の錬金術師を誘惑しようとした。
ばっちり写真付きで発表されたそれに、アーチャーはブラッドレイに「ロリコン」のレッテルを貼られ、更には「あの色気皆無な鋼のどこが良かったのだね?」といじめられる結果となった。

一方のエドワードと言えば。
「俺のどこに色気がないかぁ!」
もたらされたその写真付き情報を見て、怒り狂っていた。
何しろその文章中に「色気皆無な鋼の錬金術師に」との記述があったからだ。
先程までロイとひたすら楽しんでいたので、彼女は現在全裸である。全裸であるのに関わらず、どこも隠そうとはせずに仁王立ちしてロイに噛み付く姿は、とてもじゃないが、色っぽいとは思えない状況であった。
が――。
「本当に失礼だな。エドの真価は入れてから発揮されると言うのに」
「な、な、なにを……」
ニヤニヤ笑ったロイは、エドワードの腰を引き寄せるとベッドに押し倒し、両手を戒めた状態で下肢に触手を伸ばしてくる。
先程までロイをひたすら受け入れていたそこは、しとどに溢れた愛液で濡れており、進入を容易く許してしまう。
「あ、あん……っ」
途端に甘い声を上げるエドワードは、普段からは想像もつかない程にお色気たっぷりで艶っぽい。
ぐちゅぐちゅと音を立てて出し入れされる指に翻弄されたエドワードは、ついには自ら足を開きロイの腰に足を絡め。
「ちゃんと……入れて……」
可愛いおねだりに笑みを深めたのだった。

更に後日。
醜聞が軍部内に広がったアーチャーは、開き直った。
「私はロリコンでショタコンです!」
叫びながら大手を振って軍部を練り歩き、更には「鋼の錬金術師が大好きです」まで言い切ったのだ。
慌てたのがエドワード。
まさか本当に落ちるとは思っていなかったので、適当なことを適当に言って誘惑したのだが、アーチャーが余りにも素直に乗ってきてしまった為に身の危険を感じることになってしまった。
リオールの暴動鎮圧に向かったはずの軍部は、そこで皆任を解かれ、エドワードは再び旅立ったのだが、その旅先のあらゆる場所にアーチャーが現れるようになったのだ。
聞けば、軍部を退いてエドワードの追っかけに身を転じたらしい。
日々怯えるエドワードは、ひたすらロイにヘルプを送る。
答えたロイは、何故か婚姻届を己のサイン付きで送ってきた。
曰く――結婚すれば諦めるだろう。とのこと。
「そんなのやだよぉ!」
まだまだ若いのだから、もっと自由にしたい。とはエドワードの言。
しかし、アーチャーの追捕が激しくなるごとに、エドワードの手が婚姻届に伸びる回数が増えてきているのを知っているのはアルフォンスのみ。
「いい加減、観念しちゃえば? アーチャー大佐とマスタング大佐、どっちが良いって考えれば済むことでしょ?」
少なすぎる選択肢にエドワードが頭を抱えるのはその後一年間。

そしてエドワードは……。

ギャグですよ。ギャグ。
少し短めなのがちょっと。

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