BOARDING

「俺、氷帝に転校するから。」

その日、は言った。

「この前、氷帝の監督がスカウトに来た。

 青学でやるテニスも楽しいけど、氷帝の完璧な実力主義のテニスがしたい。」

は俯いたりしないで顔を正面に向けて行った。

多分、も悩んだりはしたんだと思う。

それでも。

行かないで欲しいと思うのは、俺のワガママ?

「本当に行っちゃうの?」

「ああ。」

そう言ってから、はくしゃり、と俺の髪をかき混ぜた。

「泣くなよ、菊丸。

 絶対に強くなってくるから。

 そうしたら本気でテニスしようぜ。」

泣いてないって言いかえそうとしたけど、

の言葉を聴いて泣いてしまった。

「応援しないから!

 だけど、氷帝でレギュラー獲んなかったら許さないからな!」

ああ、って言いながらは俺の頭を撫でてくれて。

「絶対、約束するよ」

「約束。」

小指を立てて、の顔の前に出す。

「ん。」

笑って、小指を絡めて。

指きり。

「俺、レギュラー獲るまでは会わないから。

 みんなと。

 だから、レギュラー獲ったら試合会場で会おうな。」

そうして。

は青学からいなくなった。

この時した約束どおり、は氷帝でレギュラーを獲った。

だけど、それは。

まだ俺が知らない話。

いつも以上に短い気がする。
ちなみに主人公は、不二夢の彼と同一人物。
青学から氷帝に転校する直前の話。
菊丸を泣かせる予定は初めにはなく。
予定は未定だなと。(違)
BGM:BOARDING by T.M.Revolution





 

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