窓の隙間から漏れてくる薄い光。

疲れて寝ている景吾の腕をそっと解く。

私は景吾のシャツを羽織ると、ベッドから抜け出した。







faith







ベランダに出れば、早朝の空は青でもオレンジでもない。

はーっと息を吐けば、白い。

真っ白で不思議な…世界。

一日の中で、現れる中立の時間だと私は思う。

景吾との間にときどき感じる距離感は、それに似ていた。

景吾の気持ちはどっちなんだろう?

私のこと、思ってくれてるだろうけど。

そこまで確信できるほど、自信がない。

景吾はどのくらい、私に素顔をみせてくれてるの? 

そんな、どちらともはっきりしないところが似ていた。

ガタッ!

後ろの窓が開く音がして、私は振り向いた。

「あ・・・景吾」

、何してんだよ」

「日の出前の景色を、一人で楽しんでただけ」

そんな嘘をついて、私はベランダの手すりに持たれる。

正直に素直に不安を口に出せるほど、私は強くない。

景吾は横に立つと空を見上げた。

まだ、朝日は見えない。

「バーカ、風邪ひくぞ」

「景吾こそ」

景吾は私がシャツをとってしまったせいで、上半身はなにもきていない状態だった。

その肌にそっとふれると、ひんやりとした。

「中入るぞ」

「うん」

私と景吾は連れ立ってベランダを後にした。









部屋に入ると、どちらともなく抱き合って唇を合わせる。

キスしながら二人で寝台の上に倒れこんだ。

背中にスプリングがきしむの感触。

目を開ければ、景吾の後ろに天井が見えた。

「ん・・・ふぅ」

絡めあう舌と、交じり合う吐息。

冷たくなっていた唇がキスで暖まっていく。

キスを離して、少し体の位置をずらした景吾。

その唇が私の首筋をなでる。

触れられたところがどんどん熱くなっていく…。

私は景吾の髪に手を差し入れた。

景吾に触れるのも触れられるのも気持ちがいい。

触れるたびに、実感するその事実。

そして、景吾の手が私の胸をなで始めた。

チュッと音がして、唇が先端を捕らえる。

優しく舌先で転がされて、片方の手はふくらみを強く揉みしだかれ始めた。

「はぁ・・・ん・・・ぁっ!」

大小の刺激をいっぺんに与えられて、私の体の中心が疼いてくる。

触れてほしいという欲求。

それを知っている景吾は、胸にあった手で私の太ももをゆっくりと撫で、

そのまま足の付け根においた。

「ひゃっぁ・・・」

くちゅっという音がして、一番敏感な部分に指が入り込んでくる。

突起を軽くつまんだかと思うと、優しく撫でた。

ぴくりと腰がはねた。

「あ、やぁっ・・景吾!」

今度は指を中に入れて掻き回す。

さっきとは比べ物にならない刺激が、体中を支配する。

くちゅくちゅとあふれ出した雫が、景吾の指先に絡みついた。

景吾はそれをぺろりとなめて笑う。

、もう限界か?」

「はぁ…っ、だって…けー…ごっ、ひゃん!」

私の反応を見て、意地悪にさらに指先を大きく動かした。

「ひぁ、ん・・・も、う!」

さらに大きく甘い声がでてしまう。

景吾の指によって、さらに増した水音。

それによってすぐに終わりをむかえてしまいそうな私がいた。

「・・・どうしてほしい?」

「お・・願いっ・・・きて」

景吾は指を引き抜くと、私の膝を抱えた。

そして、ぐぐぐっと一気に貫かれる。

「ああん!・・・やあぁ」

ぎしっぎしっと一定のリズムでベットが揺れる。

景吾の動きが強まれば強まるほど、私の声の大きさが増した。

体中の血液が沸騰するみたいに熱い。

「あ・・・はぁっ。やっ・・ん」

小さな動きが続いたかと思うと、次の瞬間、大きく突き上げられる。

とめどなく与えられる快楽に、意識が朦朧としていた。

景吾の声とともに、ぎりぎりまで抜かれて一気に奥まで入ってきた。

っ・・・くっ!」

ぎゅっと私の中が景吾を締め付けた。

もう・・限界っ!

「はぁっ!あぁあっあああ」

私は景吾の肩につめをたてて、体を弓なりにそらせた。

そして、体の力がふっとぬけてそのまま眠りに落ちていった。













「ん」

目を覚ますと、今度は明るい光が目に映る。

窓を見ると、空が青い。

今度こそ起きる時間だ。

私は起き上がる。

「おはよう」

隣の景吾に声をかけてみたけど、まだ寝ているみたい。

きりっと上がった眉、すっと通った鼻筋、きっと結ばれた唇、整った顔は綺麗だった。

そんな景吾の寝顔を見ながら、ずっと胸に抱いていた疑問を口にする。

「景吾は私のこと、どう思ってるの?」

はっきりと聞きたいのは、あなたの本当の気持ち。

でも、それを本人に面と向かって聞くことができないから・・・。

「・・・愚問だな」

帰ってくるはずのない答えが帰ってきた。

へ?

私は瞬きをして、思考が停止する。

不敵に笑う景吾。

それは間違いなく、私が問いかけていた人物からのものだった。

「けけけい、景吾!起きてたの?」

「あぁ、お前が起きる、ちょっと前からな」

頭が混乱する。

景吾が起きていたことに驚いたのもあるけど、私の独り言が聞かれていたなんて!

「景吾も性格悪いわよ!起きてるんだったら起きてるって言ってよ!」

「もう一眠りしようと思ったんだよ。

・・・にしても、お前、そんなこと考えてたのか?」

「・・・」

私はその言葉に赤くなって、黙り込む。

呆れられるってわかってたから、聞きたくなかったのに。

「俺がどう思ってるか、聞かせてやろうか?」

「え?」

そう思っていた私に意外な言葉。

どくんと胸がなる。

景吾は私の耳元に囁いた。

「なーんてな・・・バーカ」

「な?!」

私は景吾の言葉に、耳を疑った。

バカとは何よ、バカとは。

期待させといて!

「けい・・・・んっ!」

景吾は言い返そうとした、私の唇をふさいだ。

そして・・・。

・・・お前って飽きねぇよな。

・・・だから離せねぇんだよ」

そう言った景吾の瞳には、私だけが映っていた。







怒りたい気持ちもあったはずなのに・・・。


私の瞳から一滴の涙が流れ落ちた。


ただ・・・景吾の言葉が嬉しかった。






私も景吾のこと、離さないから。


だから、ずっと離さないでいてね。

















前作、ベットの上の続きで裏でした。
前のを読んでいなくても読めるようになっております。
というよりも、文才がなくて続かなかったというつっこみは不可(汗)










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