ささやかな反抗








「さ、寒かった」

「ご苦労さん」

私は侑士の部屋に入ると、手にハーっと息を吐いた。

窓の外は、この秋一番の寒さ。

ふきつける冷たい風が、私を凍えさせていた。






私はテーブルの前に座り込むと、ほっと息をつく。

そんな私に、侑士はカップを差し出す。

「これでも飲んで、あたたまり」

「ありがとう!」

珈琲の香ばしい香りが部屋に広がる。

うーん。いい匂い。

私は、砂糖とミルクを入れて、かき混ぜる。

一口、口に含むと、甘ったるい味の中にちょっとした苦味があった。

「おいしい・・・」

「ちょっとは暖まったか?」

「ん、だいぶ」

「じゃ、もっと暖まらんとな?」

ん?

そう思ってカップから顔を上げた私に。

不意に近づいてくる顔。

柔らかな感触が、私の唇を塞ぐ。

ブラックで飲んでいた侑士の唇は、ちょっと苦い。

「・・・ん」

侑士の手が私のカップをテーブルに置く。

その甘い口付けが私の思考能力を奪う。

キスをしながら、侑士の手にブラウスのボタンが外されていく。

私はその様子を、ぼんやりとした頭で見ていた。

いつも先に仕掛けてくるのは侑士。

なんだか主導権を握られてるみたいで、くやしい。

ちょっとでもいいから、それを覆したい。

私は唇を重ねながら、それを考えていた。

侑士の手が、自分のワイシャツのボタンにかかる。

私は今だと思った。

「ん、駄目っ!」

「・・・?」

訝しげに私をみた侑士の手を取る。

「私が外すの」

私は侑士の首元に手を伸ばし、ワイシャツのボタンを外し始める。

ちょっとだけ、侑士から主導権をとれた気がした。

プチン。

まずは一つ。

「・・・っ!」

次のボタンに手をかける前に、侑士が私の耳たぶを甘噛みする。

その後、耳をじらすように舐めた。

私はそのことを気にしないようにしながら、ボタンを外すことに集中する。

プチン。

もう一つボタンが外れた。

私は次のボタンに手を伸ばす。

その間にも侑士の手は、動きはじめていた。

侑士は私の背中に手を回すと、ホックを外す。

「ちょっとゆ・・・あ!」

そのままブラを押し上げ、両手でふくらみを柔らかく刺激し始める。

「ん・・・はぁ」

侑士の手が動くたび、ボタンを外す手にも体にも力が入らなくなっていく。

プチン。

震える手で、3つめのボタン。

私は我慢できなくなって、胸にあった侑士の手をおさえる。

そんな様子を見て、侑士は口元に意地悪な笑いを浮かべた。

「どうしたんや、

ボタン外してくれるんやなかったんか?」

「ゆ、侑士が・・・っ、触る・・・から!」

「そないなこと言われても、が外してる間、俺暇やしなぁ?」

耳元に息を吹きかけるように、侑士は口を開く。

そして、ふくらみを包んでいた右手を下着の中に潜ませた。

「も・・・う!・・ひ・・ま・・・っあぁん!」

暇とかそういう問題じゃないでしょ?

そう続けようとした私の体がビクンと跳ねた。

体中の神経が、過敏になっていく。

侑士の指が、下着の中で動き回り始める。

じわじわと快感を引き出すように、私の敏感な部分に指を遊ばせた。

「はぁっ・・・ゆ、・・ぅし!」

侑士の手に、あふれる声も快感も止められない。

私はワイシャツをきつく掴んで、体を仰け反らせた。

・・・」

侑士は私のうなじにゆっくりと唇を滑らせていく。

そのまま床に押し倒されて、侑士の顔が真上に見えた。

私は荒い息をつきながら、侑士の肩に手を伸ばす。

「・・・ボタン、まだ・・・外して・・ない・・・よ」

は、外し終わる前に我慢できなくなりそうやん?」

「そんな・・こと・・・や・・ぁん」

言葉の途中で、侑士の手が太ももを撫でた。

「まぁ、俺が我慢させたらんけどな?」

侑士は耳元に低くそう囁くと、快感を高めるための行為を再開する。

それは、いつもと同じ、主導権は侑士で・・・。

侑士の言葉の意味を何度も感じさせられることになった。














琉雨さんに頂いたお誕生日夢のお礼に書かせていただいたものです。
忍足裏。
久しぶりの裏だったので、どうなんでしょう?どうですか?
ちょっと抑え目ということで。
こんな出来ですが、もらってやってください。
琉雨さん、今回はありがとうございました!









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