サイキックフォース
PS/1996年発売
格闘ゲーム/タイトー
サイキッカーとは、かつて人類が持ち得なかった
未知なるパワーを操る超能力者のことである。
だが、その「力」は必ずしも使うものに
「幸福」をもたらすものではなかった。
国家権力にむさぼり喰われていくサイキッカー達・・・。
闇に葬られていく同胞たちを救うため
サイキッカーの理想郷を築くため
1人の男が立ち上がった。
男の名はキース。
しかし彼の理想郷はいつしか
「サイキッカーによる世界征服」へと
その姿を変えていったのである・・・。
ー 虐げられた者たちの反乱がはじまる ー
(上記説明書より)
☆
キャラクターは戦う目的によって 「アンチノア」 「ニュートラル」 「ノア」
に分けられます。
また空白の「」はEDのネタバレをしていますので大丈夫な方は反転して下さい。
ここでは主にEDについて書きますが、
ゲーム中では対戦前にキャラクター同士の会話があり、
そこでもストーリーが綴られます。
キャラの絵はそのうち描きたい・・・;
・アンチノア・
バーン・グリフィス
火炎
突然失踪した親友キースを探している間に能力が覚醒、
キースのテレパシーを受けノアへと向かう。
しかしノアのやり方に疑問を持った彼は
同じくノアと意見の合わないウェンディー、エミリオを連れて脱出。
その後、キースを止める為
単身ノアへ乗り込む。
・・・
個人的に特に萌えキャラなわけではないのですが、
バーンとキースの関係と戦いはサイキックフォースの顔だと思っています。
これがなかったらサイキじゃない。
初版のブックレットでは誤植により火災使いだったのは有名な話。
前髪の赤いのは当たりソーメン。
「どんなに説得してもキースは耳を傾けない。
仕方なく力ずくでノアの野望を阻止しようとするバーン。
譲れない戦いに勝利したのは炎だった。
君に止められるのを待っていたのかもしれないな、
そんな言葉とサイキッカーの未来を託して、
親友は笑顔で息を引き取った。
・
バーンの知力が低いから説得に失敗したわけではない。ハズ。
」
ウェンディー・ライアン
風
行方不明になった姉・クリスの手がかりを求め、
ノアへ向かった少女。
しかし姉の情報は手に入らないどころか、
ノア自体、彼女の肌とは合わないものだった。
バーン、エミリオと共にノアから脱出後も
姉を探し彷徨う。
・・・
オーストラリアの大地が生んだノーテンキ娘。
上の設定からじゃ到底そんな感じには見えないのだがとにかく元気。
勝ち台詞の「やったの?」が
「殺ったの?」なのか物議を呼んだ。
「姉の行方をキースが知っていることを突き止めたウェンディーは
真相を(力ずくで)教えてもらう。
クリスはウォンの手によりソニアとして生まれ変わっていた。
しかしすでにウェンディーは追跡者としてのソニアを倒した後だった。
怒りのままウォンを倒すものの
現実に打ちのめされ只泣くしかないウェンディー。
そこに記憶を取り戻したソニアが全身傷だらけで現れる。
再会を喜ぶ二人だが、
もう自分の命が長くない事をソニアは知っていた。
・
ノーテンキ娘なのに話はダーク。
ぬか喜びは辛いなぁ; 」
エミリオ・ミハイロフ
光
記憶が始まったときにはすでに
異能者として恐怖の目で見られてきた。
友達もいない。
只、両親だけは自分を暖かく見守ってくれていた。
しかしその優しかったはずの両親が 突然彼を襲ってきた。
無意識のうちに能力を開放するエミリオ。
そして街が一つ瓦礫の山となった。
その後、彼は実験体として研究所で生きることになる。
そこから彼を救ってくれたのはノアの総帥キースだった。
しかしながら強引なノアのやり方にも馴染めず
やはり独りだったところに
ウェンディーと出会い心を開き始める。
ノア脱出後も積極的に戦おうとしているわけではないが、
ノアやアンチノアの戦いに巻き込まれていくうちに
能力が暴走を始める。
・・・
自分の能力を嫌っているが潜在能力は一番高い。
背中の翼は小さい体に収まりきれないパワーが
溢れ出し具現化したものらしい。
サイキが出た当初男性プレイヤーが多かったが、
性別が男と判明した途端、
プレイヤーの男女比率が逆転した。
「暴走した彼を止めようとするバーン。
しかしエミリオの能力はバーンをも超えていた。
自分に優しくしてくれた人を殺してしまった事に動揺し脅えるエミリオ。
そこに優しかった頃の母親の姿が現れる。
懐かしい、大好きな母の胸に飛び込むエミリオ。
すでに彼の目は現実を映してはいなかった。
・
・・・合掌。」
・ニュートラル・
六道 幻真
呪術
表の顔は僧侶。
しかしその正体は日夜魔物との戦いを繰り広げる
影高野の退魔師であった。
以前から朧げに感じていた邪悪な気配が動き始める。
その先に見えるのは人類の滅亡。
そして影高野の総本山が
「サイキッカーは人類にとって危険なもの」
という決断を下す。
人の世を守る為、幻真はサイキッカーに戦いを挑む。
・・・
確かに人類にとってサイキッカーの能力は脅威です。
けどそのサイキッカーと互角に戦える影高野も十分脅威では?;
もう少し会話で平和に解決して頂きたい頑固おやじ。
「ノアの総帥キースを倒したが、一向に邪悪な気は消えない。
その気はウォンから発せられるものだった。
諸悪の根源を滅する為、ウォンに戦いを挑む幻真。
そして平和が訪れた。
しかしまたいつ新たな悪が生まれるかもしれない。
幻真は今日も修行に励む。
・
って、もしかしてキース殺され損?」
ゲイツ・オルトマン
機械
彼には愛する妻・ティーナと娘・シェリルがいた。
しかし二人の命はキースの手によって奪われてしまった。
キースを憎むゲイツ。
復讐を果たす為、軍の対サイキッカー部隊に志願。
生身の体を捨てサイボーグとなり、
家族の仇を打とうとする。
・・・
対サイキッカー用サイボーグ第一号。
ティーナもシェリルも重要人物なわけではないが、
ノアの無差別な攻撃によって亡くなったらしい。
(無差別とはいえ、夢は世界征服だから関係ないか)
PSのOPの墓を見つめるゲイツは気の毒・・・。
「長い戦いの末、キースを倒し
ノアの本部から軍に勝利を伝えるゲイツ。
妻と娘の写真を見つめる彼の頭に突然激痛が走る。
そして彼の口から抑揚の無い機械の様な声が漏れる。
「任務開始」
彼の体の中の、彼の知らない自爆装置が
ノア本部を壊滅させた。
・
そりゃねぇだろ軍!(TT)」
・ノア・
ソニア
電気
ウォンの施設研究所で作られた人工生命体。
しかしその心はウェンディーの姉クリスのものである。
開発中に原因不明の事故が起こり、
ソニアと研究員クリスの心が一体化、
またその時のショックでクリスとしての意識も失っている。
人工的に作られたサイキックパワーが不安定の為、
一定時間ごとに鎮静剤を打たなければ暴走してしまう。
・・・
妹は結構体力勝負な感じがですが、
姉は頭脳派だったみたいです。
「ソニアはウェンディーと対峙していた。
奇妙な感覚に襲われながらも
ノアの為、裏切り者を処分する。
その断末魔の叫びにソニアの中のクリスが目覚める。
ウォンを問い詰めるクリス。
事故もウォンによるもので
ソニアを作る為、クリスの心を利用したのだという。
全ての感情も作られたもの。
復讐鬼と化した彼女はウォン、
そしてかつて愛情にも似た感情を抱いていたキースをも手にかける。
鎮静剤も手に入らなくなったソニアに残されたのは暴走の後の死。
しかし愛する妹を手にかけた時から
生きる意味も無くなったクリスは只その時を静かに待つのだった。
・
個人的にはEDの「愛する人」は
ウェンディーとキース、二人に係る言葉だったらいいのになーと希望。 」
ブラド・キルステン
重力
いつの頃からか彼には自分の知らない時間というものが存在した。
そして決まってそのあとは血まみれの自分がいた。
そんな自分を恐ろしくなってきた矢先、
彼は知ってしまった。
返り血を浴びた自分と足元に転がる死体。
そして理由のわからない高揚感。
自らの死を望みながら死にきれず苦しむ彼の元に
キースからのテレパシーが届く。
救いを求め、ブラドはノアへ向かった。
・・・
この人眉毛が見えません。
キャラデザ曰く、白髪で光って見えないだけとのことですが。
が、美化して描く同人姉ちゃんのせいか(耳が痛てぇ)
サイキ2ではかなりヴィジュアル系に。
唇紫。爪も紫。股間は白。
それでも大好きだよマイハニー。(笑)
「キースにより抑えられていたもうひとつの人格も
徐々に抑えられなくなり、
そしてそれはノアの同胞・ソニアを殺した時点で
完全に表の人格に成り代わっていた。
殺人衝動に駆られるままかつての恩人キースの命をも奪う。
しかしそれだけではブラドの心は満たせない。
新たな獲物を求めてノアを後にした。
・
最後まで正気に戻そうとするキースが気の毒・・・。
でもマイハニー。 」
リチャード・ウォン
時間
大手貿易会社社長の愛人の子として生まれる。
その生まれ故、一族から忌み嫌われてきたが、
持ち前の頭脳と能力で
会社のトップにまでのしあがる。
しかし彼はそれだけで満足するような人間ではなかった。
世界をこの手に。
そんな折、キースからのテレパシーが届く。
これを利用しない手はないと彼はノアへ赴く。
・・・
なんだかんだとサイキで唯一の悪人かと。
それも彼の育った環境が悪かったせいでもあるんですけどね。
1Pカラーは社長だけど
2Pカラーにすると課長にいきなり降格する。
「ウォンは世界を手に入れようとしていた。
その為にも人工バイオロイドの完成が必要だった。
ウォンの考え通り、 ノアはデータ集めに最適な場所だった。
しかし必要なデータが集まった今、必要の無いもの。
ノアの総帥を倒し、ノアを後にする。
世界を手に入れるのも時間の問題だった。
・
世界を手に入れてどうするんだろ?
と凡人の自分は考えてしまいます;」
キース・エヴァンス
氷
自分の能力を隠し生きてきた彼だったが、
留学先の地で軍に捕られ、 研究所のサンプルとなる。
日々の実験の苦痛に耐えかね、
同じく捕らえられていた異能者たちと暴動を起こすが
最終的に生き残ったのはキースただ一人だった。
その後彼は全世界のサイキッカーに向けて
テレパシーを送る。
そして集まった者たちにより「ノア」が作られた。
全てはサイキッカーの未来の為に。
・・・
10代でありながらすんごいカリスマの持ち主。
超能力者カット。
「パズル大戦」のOPムービーのバーンに対する表情が
冷静でありながら複雑な想いを感じさせてとても好きです。
(というか、悲しい;;)
「一度自分の元を去ったバーンが再びキースの前に現れた。
彼の敵として。
再度仲間になるよう即したが
バーンはただキースの考えを否定するばかりだった。
ノアの総帥として、邪魔するものは排除しなくてはならない。
長い戦いの末、親友の体が凍り、動かなくなった。
ノア本部のホールに親友の亡骸を安置し、
キースはサイキッカーの先導者として
愚かな人類に制裁を与える。
抜け落ちた何かを感じながら。
・
相関図の矢印はともかく一応親友と認めてもらえたようだ。
よかったねバーン。」