何故か胸騒ぎがした。弥勒が珊瑚をその場に残して、白霊山の麓まで戻ると殺生丸がいた。いつも連れてる少女を人質に取られ、蛇骨が刃を向ける。 「ほんっと、好みじゃないけどいい男なんだよな〜。まっ、でもせっかくだから着物でも脱いでもらおっか」 殺生丸が身動きがとれないのをいいことに、蛇骨は信じられないことを要求した。普段ならそこで即死であろう相手に殺生丸は無言で従う。片手ではかまの紐を解くと下に落ちて着物姿になった。そして鎧をも落とした。 「ほら、早くしねえと小娘が死ぬぞ」 表情を微動だにさせず殺生丸は着物の腰紐も解こうとした。 「待って下さい」 弥勒は耐えられずに飛び出した。あの殺生丸が知らぬ男に裸を晒すのが悔しかったのだ。どうせ見せるなら自分だけにして欲しかった。 「ひゅ〜。色っぽい法師様じゃないか。どした。ヒーヒー言わされに来たのか」 どうして初めて会ったときにこの風穴で吸ってしまわなかったのだろうか。弥勒は激しく後悔したが、後の祭りだ。 「そうです。私では不満ですか」 「いや、おめーの方がずーっと好みだ。代わりに脱ぐってのか。可愛いとこあるじゃねーか」 弥勒が自分の法衣に手をかけ、襦袢一枚になる。蛇骨が気を取られ、睡骨が焦れた瞬間、殺生丸は闘鬼神を振り向きもせずに投げた。それとほぼ同時に蛇骨の心臓を一気に突き破った。ほんの一瞬のことだった。 だがそれではこの二人は死ななかった。再度少女が掴まったとき桔梗の矢が睡骨を貫いた。 「あの女、一番おっかねえ」 蛇骨はそう呟き蛇骨刀で睡骨の四魂のかけらを取ると、武器を何も持たない弥勒に当て身を食らわせ気絶させ、抱えて逃げ出した。 壊れかけた小屋の前まで来ると蛮骨と落ち合う。 「なんだそいつは」 「蛮骨の大兄貴にみやげ」 大兄貴と呼ばれた蛮骨は蛇骨よりも若く見え、身体も一回り小さかった。 「だ〜か〜ら、おれは女がいいって言ってんだろ。そりゃおまえの趣味だろうが」 「へへっ、あんまり色っぺーから連れて来ちゃった」 蛇骨は小屋へ弥勒を運びそこへ寝かせた。 「ふうん、趣味は悪くねえな」 蛮骨は弥勒を見てニヤリとした。 弥勒は余りの身体の熱さに目が覚めた。自分の下半身が剥き出しにされ、男が二人腰の位置にいた。 「なっ、なんですか」 逃げだそうとしたが、両手が頭の上で一纏めにされていて何かに繋がれている。それよりも腰から甘い疼きが沸き起こって、身体が縫い止められる。 「はぁっ‥‥ん‥」 蛇骨が弥勒のモノを銜え、蛮骨が下の口に指を入れていた。 「やっとお目覚めか。すっげーのんきだな」 蛮骨は挨拶代わりに中の指を動かした。 「ああっ‥」 中心を熱いモノがまとわりつき、中から一番いい所を押されて腰が跳ね上がる。 「やっぱ色っぺーな。好きなだけヒーヒー言っていいからな」 蛇骨が口を離して、舌舐めずりをする。 「はっ放せ」 「こ〜んなにしといて言う言葉じゃないだろ」 蛇骨が弥勒の硬くなったモノを扱く。合わせて中からも刺激が走る。 「くっ‥うんっ‥」 肩と腕にしか残ってない白の襦袢は何の役にも立ってない。興奮して尖っている胸をもっと反らした。そこをもう片方の手で蛇骨が摘む。 「あ、あんんっ」 「こんなところまでかわいいなんて」 弥勒の反応をひとしきり楽しんだ後、足首を掴んで前に倒された。尻が高く突き上がる。一番恥ずかしい所が一番高くなり、男二人の目前に晒される。 「蛮骨の大兄貴からどうぞ」 「ちえっ、ほんとは女がいいんだけどなー」 蛮骨は文句を言いながらも弥勒に己を突き立てた。 貫かれて弥勒は喘ぐ。 「ああああっ、やっ止め‥‥」 止めて欲しいと言いかけた言葉は蛮骨が抜き差しを始めて堰き止められる。圧迫感で苦しんでいると蛇骨がまた中心を扱きだした。 「あっあっ‥そっそん‥な、こと‥さ‥れ、たら‥」 弥勒がなんとか自分のたぎりを止めようと踏ん張ると、それは中に入ってる蛮骨をより味わうことになるだけだった。 そしてあっさりと白濁したモノを吐き出した。 「くう‥ん‥んんんっ‥んん」 身体中で痙攣していても蛮骨の突きは容赦がない。 「ヤメツ、‥やめ‥ろ」 弥勒の身体が落ち着いた頃に蛮骨も達する。 「けっこういいじゃねーか」 「今度おれね」 休む暇もなく次は蛇骨のモノを受ける。何度も何度も挿出入を繰り返され、またすぐに頂点をみる。 「そう一人で何度もイくなよなー」 蛮骨は意地悪く笑うと弥勒の根元を押さえた。 「ううっ‥ん」 準備が整ったものが止められて思わず蛇骨を締め上げた。 「うわっ、すげー締まる」 そして蛇骨も弥勒の中に吐き出した。 「おまえ、こういう事慣れてるんだな。こんなに気持ち良さそうにするたー思わなかったぜ」 蛮骨に指摘されて弥勒の顔が染まる。淫乱だとばれたようで恥ずかしかったのだ。 「きっ気持ち‥良く‥なんか」 「ないってのか。じゃあこのまんまでいいんだな」 蛮骨は弥勒の根元を押さえる力を強める。 「どっちだ。素直に言ってみろ」 「正直に言った方がいいぜー。どうせなら気持ち良くやろうぜ」 蛇骨は弥勒から分身を引き抜くと、また指を入れる。中から一番感じる所を強くさすられた。 「ほら、気持ちいい」 「言わないんならこのまんまだぞ」 二人に攻められて弥勒はとうとう降参した。 「イイっ、いい‥から‥、イかせ‥て」 「ふふん、言ったな。一晩中楽しもうか」 蛮骨が手を放すと弥勒は溜まったモノを解放した。 「あああっ」 そして腹に白い液を飛び散らせた。 降参した弥勒は大人しく次の蛮骨を受け入れる。蛮骨は数回動くと蛇骨を誘った。 「おれも‥気持ち良くなりてー」 「兄貴、久しぶりだ」 弥勒の上に被さる形になった蛮骨に、さっきの液を塗り込めると蛇骨は、兄貴と呼んだ男の中に侵入した。 蛇骨が腰を打ち付けるとそれは蛮骨を通りそのまま弥勒に伝わった。蛮骨は中も外も熱いモノに包まれ貫かれ、恍惚の喘ぎをあげる。 「大兄貴‥。また‥兄貴の中に入れるなんて、大儲け」 「蛇骨‥。おまえだけだ」 弥勒も三人が繋がるという異様な状態に興奮する。 そして先ほど蛮骨が言ったように、朝まで狂乱は続いたのだった。 終わり |