はぁ、やっと冬休みの宿題が終わったよ。と言ってもほとんど狼帝が(一応教えながらだけど)やってくれたようなもんだけど。
俺は狼帝の部屋で、勉強机の前にいすを二つ並べて宿題を教えてもらっていた。
「狼帝、ありがと。やっと終わったね」
「冬哉、たまには俺も褒美が欲しい」
えっ? と思ったときには既に狼帝の膝の上に抱きかかえられていた。そしてずっと魚が泳いでいる水槽の映像だったパソコンの画面を切り替えた。
そこにはあの夏の‥、恥ずかしくて隠しておきたい俺がいた‥。
「やだって、狼帝。こんなの見ない」
そう言ってるのに狼帝は俺を離さない。後ろからがっちりと抱き締められて動けない。
「ほら、こんなに色っぽい」
俺が射精してるところまで画像をめくり、そこで止める。いっ一番恥ずかしいのにっ。なのに俺の下はしっかりと反応してしまう。だってあの瞬間の気持ちの良さを思い出してしまうから。
「ほら、冬哉もそう思うだろ?」
狼帝は意地悪く俺の硬くなったモノをズボンの上から撫でる。確かめるとすぐに中に手を入れてきた。直接触られて体が震える。
「あっ、ダッダメって」
今日はおばさんもいるのに。もしかしたら勉強が終わった頃を見計らって何か持ってきてくれるかもしれないのに。
狼帝の手は後戻りが難しいところまで素早く動くといったん引いた。あんっ、物足りなくて腰が動いてしまう。
「まだダメか?」
もう、狼帝の意地悪。ダメなんて言えないじゃないか。
「いっイイっ‥」
そう答えると狼帝は俺の耳を唇だけで軽く挟んだ。
「あ、あ‥。耳‥弱い‥ん‥だか‥ら」
「分かってる。これはキスだから」
耳元で囁かれて何故か顔が熱くなる。でも、きっキス? どうしてキスなのか聞こうと思ったけれど、耳の中まで舐められて言葉が出なくなった。
そして耳を嬲りながら下も嬲られて、余りにも気持ち良くて、それだけで俺はイってしまったのだった。
「冬哉、1人でイくなよ」
「ごっゴメン‥」
謝った俺の耳をもう一度甘噛みすると、そのままベッドへ運ばれてしまった。
おばさんがドアをノックしたときにはギリギリセーフで終了していたから良かったけれど。ほんとマジで焦ったよ。
狼帝に言ったら「この際だから宣言してもいい」とか言い出すし。なっ何を宣言するわけ? 全く考えてることが俺にはさっぱり分からないよ。今まで親友ってのは心の中もちゃんと分かり合えていること、って思ってたんだけど、やっぱり狼帝も虎王先輩に似てるのかなぁ。
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