怪談
シン「肝試し?」
キラ「あぁ、近くにいい感じのお寺を見つけたんだ。」
シン「そんなの一人で行ってくださいよ。」
キラ「あれ?恐いのかな?」
シン「そ、そんな事…」
キラ「じゃあ、決まりだね!」キラ「それと、行くときはこれに着替えてね。」
(渡されたのは一枚の浴衣)
シン「……また透けるとかじゃないですよね?」
キラ「大丈夫、本当に普通の浴衣だから。」
キラ「ただし、○○○○○」
(シンの耳元でささやく)
シン「え!?」
キラ「それが正しい着かたなんだよ。」
シン「…わかりました、そうしますよ。」


――――――――――――


キラ「えーと、なんで君たちが居るのかな?」
アスラン「お前だけだと、」
レイ「シンに何をするかわからないからな。」
キラ「チッ」
シン(…何を企んでいたんだろう?)
―鬱蒼とした森の中、お寺を目指し階段を進む―


(バサバサバサッ…)


シン「やっぱり帰えろうよ…」
キラ「恐い?」
シン「それは…」
(クェークェークェー!)
シン「うわぁ!」
(思わず、キラに抱きつく)
キラ(こんなに震えて、抱きついて……僕はこれを待っていた!)
アスラン(キラ、許すまじ!)
レイ(いつか必ず息の根を!)


?「……ラ、…キ…、キラ……」
キラ「シン、呼んだ?」
シン「……は、はい?」
?「…キラ、…ラ、キラ、…」
キラ「そんなに呼ばなくても、僕はここに居…」
シン「……呼んでませんよ。」
?「キラ……ここに居たのね…」
キラ「……その声はまさか…」


キラが振り向くと彼女はそこに居た、そう、救えなかった彼女が。


キラ「フレイ…君は死んだはず……」
フレイ「キラが恋しくなったから来ちゃった。」
シン「なに独り言言ってるんですか?」
フレイ「さぁ、一緒に行きましょう、二人だけの世界へ」
キラ「うん。」
アスラン「キラ?」
レイ「そっちに道はないぞ!」
キラ「待ってよ、フレイ!」
フレイ「ふふふふふっ。」


そしてキラは森へ消えて行った…


シン「……一体、どうしたんだ?」
レイ「我々の声も届かなかったようだ。」
シン「これからどうする?」
レイ「とりあえず戻ろう。」
シン「でも、キラさんが…」
アスラン「それだとあとを追った俺たちまで迷子になってしまう。」
レイ「腐ってもスーパーコーディネーターだ、自分でなんとかするだろ。」
シン「……わかった、でも…」
アスラン「朝になったら捜索してやるから安心しろ。」


?「…やっぱり隊長は頼もしいですね。」
アスラン「俺はいつでも頼もしいぞ。」
レイ「?」
シン「隊長まで独り言を…」


どこからともなく響く、アスランにしか聞こえないピアノの音色


アスラン「ニコル?ニコルなのか!」
ニコル「そうですよ、アスラン。」


レイ「これではまるで…」
シン「キラさんと同じ!」


アスラン「でも、お前は…」
ニコル「また僕のピアノを聴いてくれますか?」
アスラン「あぁ、もちろんだとも。」
ニコル「じゃあこちらへ…」
アスラン「待ってくれ、ニコル!」


キラと同様に森へ消えて行くアスラン…


シン「なんなんだよ、これは!」
レイ「ここは危険だ、急いで戻るぞ!」





―階段を全速力て駆け降りる二人―


シン「なにがどうなってるだよ!」
レイ(浴衣がはだけて、谷間が……はっ、いかんいかん。)
レイ「(俺も)落ち着け、まずは戻ることだけ考えろ!」
シン「わかっ…うわぁー!」
レイ「シン!?」


シンの足に紐のようなものがが巻き付き、その拍子で転んでしまった!(射撃+ブースト)


レイ「シン、大丈夫か!」
シン「これぐらい、どうってこと……レイ、あぶない!」
レイ「なに!?」


さきほどの紐のようなものが、今度はレイめがけて飛んできたが、シンはそれに気付き、レイを突き飛ばし……


シン「痛っ!」
レイ「シン!お前、俺なんかの為に…」
シン「咄嗟に体が動いただけっ…くっ…」
レイ「痛むのか?」
シン「大丈夫って言いたいけど、もう走れそうにないや…」
シン「レイだけでも戻って……」
レイ「そんな事出来るか!」


?「おぅおぅ、熱いねぇ。」
レイ「誰だ……って」
シン「ハイ…ネ?」
レイ「なぜ貴様がこんな事を?」
ハイネ?「ハイネ?あぁ、この体の『元持ち主』のことか?」
シン「『元持ち主』?」
レイ「貴様、何を言っているんだ?」
ハイネ?「察しろよ、でないと…」
ベシッ!(持っていた鞭で木を斬り倒す、横入力+射撃+格闘)
ハイネ?「…死ぬぜ?」


ハイネ?「というか、そこの浴衣の子以外に用はないんだ。」
レイ「目的はシンか!」
ハイネ?「そ、だからお前にはここで死んでもらうっ!」
ビシッビシッ!(飛びかう鞭、格闘+ブースト)


レイ「ちぃっ!」
ハイネ?「避けるなよ、殺せないだろ?」
レイ「当たらなければどうということはない!」
レイ(しかしどうする?避けてばかりでは……)
シン「レイ、もういいから、お前だけでも逃げるんだ!」
レイ「シン!」
(う、浴衣がはだけて太ももが!)
ハイネ?「そこっ!」
レイ「しまっ…」


ゲシッ!(射撃+格闘)


鞭をかろうじて腕で防いだが、吹き飛ばされてしまった


シン「レイーー!」
ハイネ?「てこずらせやがって…」
ハイネ?「さて、と。」
シン「こ、こっちに来るな!」
ハイネ?「えらく嫌われたようだな…だがそれもすぐ終わる……」
レイ「…………待て…」
ハイネ?「!?」
レイ「……シンに近づくな!」
ハイネ?「へーまだ立てるんだ?」
ハイネ?「でもね。」


レイの後ろに二人の影


レイ「アスラン、キラ・ヤマト!」


ハイネ?「ずいぶん手間取ったな。」


アスラン?「あぁ、だが手間取った甲斐はあったぞ。」
キラ?「なかなか良い体だね。」


レイ「まさか…」


キラ?「弱みに浸け込めば、」
アスラン?「侵入は容易だ。」


レイ「くそっ、三対一か…」





―操られたものたちの攻撃を執拗に受けるレイ―


レイ「ぐはぁ!」


シン「キラ!アスラン!ハイネ!みんな目を覚ましてくれ!」
ハイネ?「無駄だよ、もう意志なんて残ってないのさ。」
シン「そんなぁ…」

レイ「…もう、駄目なのか…」


レイ(キュピーン!)
レイ(なんだ、この感覚は?)
?(この状況を君はどう見る?)
レイ(脳に直接響いているみたいだ……俺はシンを助けたい、ただそれだけだ!)
?(よかろう、ならばこうするがよい。)
レイ(……そんな事で?)
?(それが人の業!)
レイ(わかった、やってみる。)
?(頑張れよ、もう一人の私。)


―突然、レイはシンに駆け寄った―


ハイネ?「なんの悪あがきだ?何をしても無駄だと言うのに。」


レイ「すまん、シン!」
シン「レイ?」


レイはシンの浴衣の帯を取り去り、浴衣を広げた


シン「レイ!なにするんだよ!」
レイ「……下着は?」
シン「キラさんが『浴衣を着る時は下着を付けないのが常識』だって言ったから」
レイ(見事だ、キラ・ヤマト!)
レイ「はっ、我を忘れるところだった……」
レイ「シン、今から俺が言う事を復唱しろ!」
シン「なんで?」
レイ「いいから、〇〇〇〇」
シン「言わなきゃ駄目なのか?」
レイ「恥ずかしがるな、これが俺たちに残された最後の手段なんだ!」
シン「わかった……」



『キラーー!新しい体位の研究に付き合うぞーー!』
『アスランーー!どんな衣裳でも着てやるぞーー!』
『ハイネーー!首輪付けて公園に行ってやるぞーー!』



ハイネ?「あまりのショックに気でも狂ったか!」
ハイネ?「まあいい、お前ら、あいつを捕まえろ!」
キラ?「なん、だ…」
アスラン?「からだ、が…」
ハイネ?「どうした……うっ!?」



レイ「よし、トドメだ!」



『俺の体を好きにもてあそんでくれーー!』



キラ?「…それ…は…」
アスラン?「ほん…とか…」
ハイネ?「…うれし…いぜ…」
ハイネ?「馬鹿な…」
アスラン?「こんなことが…」
キラ?「ありえない…」


三人『お前ら、邪魔だぁ!』



その瞬間、三人の体から黒いオーラが飛び出した!



キラ「……くっ」
アスラン「ここは?」
ハイネ「俺は何を?」


シン「みんな!」
レイ「どうやら元に戻ったようだな。」


三人『!?!』


シン「どうしたん……あぁ!」


必死に浴衣で体を隠すシン


アスラン「レイ!」
キラ「君って人は…」
ハイネ「俺も混ぜてくれよ!」
レイ「待て、今はそれどころじゃない!」


?『まだ終わってない…』」
?『もう一度、』
?『その体にぃ!』


キラ「空に浮かぶあれは何?」
レイ「あなた達はアレに体を乗っ取られていたんです。」
アスラン「悪霊みたいな奴か!」ハイネ「でもどうする?そんな相手に勝ち目はないぞ?」
レイ「大丈夫。」
?『覚悟しろっ!』
レイ「…時間です。」



その時、空は輝きだした…そう、『朝』が来たのです。



?『ぎぇぇぇ!』
?『体が、体がぁ!』
?『…ここまで来たのにぃ!』


レイ「朝日に抱かれて消えろ!」


?『ぐぇぇぇぇぇ……』





―そして夜が明ける―


シン「終わったのか?」
レイ「あぁ…痛っ!」
シン「レイ!」
レイ「安心したら急に…大丈夫だ、これくらい。」
シン「駄目だ!」
ペロッペロッ(レイの傷口を舐めるシン)
レイ「シン!?」
シン「この傷は俺が声をかけなきゃ出来なかったんだ、これくらいはさせてくれよ。」
レイ「あぁ、わかった。」(ちょっと違うがまぁいいか)


ハイネ「じゃあ、俺は擦り剥いたシンの『ヒザ』を。」
シン「……あっ」
アスラン「俺はこの『背中』を。」
シン「……んっ」


キラ「僕はこの『割れ目』を……」


三人『そこは怪我じゃないだろ!』


キラ「僕は今舐めたいんだ、渇いた喉を潤すために、シンの割れ目を舐めたいんだ!君たちはなぜそれがわからないん……ぐはっ!」


言い終わる寸前に見事な連携攻撃(鞭で束縛→ショルダータックル→居合い二連撃)


レイ「人の業か…」
シン「レイ?」
レイ「いや、なんでもないんだ……さぁ、帰るぞ!」



終わり。
2006/07/26

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