メイリン「今日の依頼者はルナマリア・ホークさんです。」
ルナ「よらしくおねがいしまーす。」
メイリン「もってきた品物はなんです?」
ルナ「これなんです。」
登場したのは
『ザフトの制服』
ルナ「これは先週までシンが着てたものです。」
メイリン「では、鑑定おねがいします。」
ギル「きみはどうやってこれを手に入れたのかね?」
ルナ「あ、シンのロッカーから新品とすり替えました。」
ギル「よく気付かれなかったね?」
ルナ「シンは『なんか綺麗になってるんだけど?』って言ってきたけど、
『汚れてたから洗濯したのよ』って答えたら『ありがと!』って。」
メイリン「鑑定結果は!」
ピッピッピッ……
メイリン「でた、10万HSです!」
説明しよう!
このSSの作者は種の通貨単位を知らない。
しかし「円」とか書くとなぜか凹む難儀な性格。
ゆえに新たな単位として『HS』=『えっちなシン』を考案。
ただし『1円』=『1HS』という不条理……
ギル「ザフトの制服+シンが数日間着用+未洗濯で判断させてもらった。」
ギル「これはあくまでスタート時の数値であり、これ以上になる事も十分考えられる。」
メイリン「次の方はアスラン・ザラさんです。」
アスラン、軽く会釈。
メイリン「品物はなんです?」
アスランの胸ポケットから出てきたのは、透明なプラスチックケース
メイリン「これは?」
アスラン「シンのちぢれ毛だ!」
会場からざわめきが生まれた
メイリン「さ、さて鑑定おねがいします。」
ギル「どうやってこれを入手したのかね?」
アスラン「決まってる、シンの部屋の床からだ!」
ギル「すまんが、この毛を裏で調べさせてもらうよ。」
メイリン「さてどうなるのか?結果はCMのあと。」
―CM中―
キラ「アスラン、あれをいつ拾ったの?」
アスラン「あぁ、一昨日の夜だ。」
キラ(それはもしかすると…)
―CMあけ―
メイリン「さて、結果が出たようです、おねがいします。」
…………
メイリン「どうしたんでしょう?機械が動きません。」
ギル「あー、いいかね?」
メイリン「はい、どうぞ。」
ギル「これはシンのではありません。」
アスラン「なんだと?」
ギル「本物であれば、お守りの中に入れたり、シンのクローンを作る事も可能なんだが、」
ギル「残念な事にDNA結果によると…」
キラ(ごめん、その日の昼に僕が…)
ギル「レイ……君なのか……」
レイ「ギル、ごめんなさい…」
ギル「あやまる必要はない。」
アスラン(くそ、先客がいたのか!)
キラ(……朝から!?さすがシンだね、あなどれないな。)
メイリン「次の依頼者はキラ・ヤマトさんです。」
キラ「どうも。」
メイリン「なにを持ってきてくれましたか?」
キラ「これですよ。」
それは『白の水着』だった、しかし……
メイリン「うわっ、強烈な匂いですっ!鑑定おねがいします。」(水着から逃げる)
ギル「これはきついな、どういう経緯でこれを?」
キラ「これは前プールに行った時にシンが着てたものです。」
アスラン(あの時のか!)
ギル「なぜこんな匂いに?」
キラ「それは、プールに居た小学生から老人までの……」
ギル「わかった、もう言うな。」
キラ「『ぶっかけ』は世界共通語なんだぁ!」
メイリン「えっと、結果はどうします?」
ギル「こんなマニアックな物を欲しがる奴など……」
アスラン「キラ、お前って奴は!……あれを譲ってくれ。」
ギル(居たぁーー!)
メイリン「今日最後の依頼者はレイ・ザ・バレルさんです。」
レイ「おねがいします。」
メイリン「品物はなんです?」
レイ「こちらです。」
その台には、写真集、DVD、CD、アイドルグッツらしきものが並んでいた。
レイ「これはとある事情により発売されなかった『アイドル、シン・アスカ』関連の商品です。」
キラ「そんなものがあるはずない!」
アスラン「そうだ、キラの言うとおりだ!」
レイ「静かに!」
ここからレイは手に持った資料を読み上げる
―芸名―
シン・アスカ(本名と同じ)
―キャッチフレーズ―
『君の運命変えてあげるよ!』
―CD―
『一途に貫け!乙女の刄!』
(初回プロモーションDVD付き)
―写真集―
『運命計画〜花婿募集中〜』
―DVD―
『運命計画〜花嫁修業中〜』
ギル「噂に聞いたことがある、確か某姉妹によって潰された新人有力アイドルが居たと。」
レイ「それがシンです。」
ギル「まずはCDから……」
ギル「なかなか、かわいい曲ではないか。」
レイ「プロモーションDVDを見てからその言葉がいえますか?」
ギル「ふむ、その意味がよくわからんが、見せてもらおうか……」
『頬を伝う、濡れた雫ぅ♪』
水着でプールから上がるシーンを撮影、下の水着から太ももを伝う水滴…
ギル「……連邦のモビルスーツは化け物か!」
レイ「ギル?」
ギル「すまない、少々錯乱してしまった、次は写真集だな。」
ギル「制服、ブルマ、水着か…題名通りウエディングドレスも……!?」
ギル(編集チェックミスか?ウエディングドレスを上から写しているから、乳首が服の隙間から丸見えではないか!)
ギル「なんて火力だ!」
レイ「ギル?」
ギル「大丈夫だ…DVDか、私は無事でいられるだろうか?」
ギル「写真集のDVD版だな、これなら先程の写真集が動いているだけ……ん?」
レイ「気付かれましたか。」
ギル「背景に文字が…「鯛」「取」「出」「警察」「番号」?」
ギル「つまり『タイトル画面で110』と押すのだな!」
野菜を使って、まだ見ぬ旦那さまへのご奉仕の修業中
ギル「そうか、これが真の『花嫁修業』か!」
メイリン「さぁ、結果は?」
………
メイリン「またも出ません、これはどういう…」
ギル「出ないのではない、足りないのだよ。」
メイリン「足りない?」
ギル「電光掲示板の桁がぁ!」
終わり。