料理の種人
ハイネ「本日の挑戦者ぁ!」
レイ「よろしくおねがいします。」
ハイネ「ようこそ!このキッチンスタジアムへ!!」
ハイネ「自信の程は?」
レイ「やれるだけやるだけだ。」
 
ハイネ「さぁ、この挑戦者が挑む種人よ!現われよ!!」
ハイネ「不殺の貴公子!キラ・ヤマト!」
ハイネ「裏切の脱走者!アスラン・ザラ!」
ハイネ「桃色の教祖様!ラクス・クライン!」
 
ハイネ「そして、今日の食材は……これだぁ!!」
 
ハイネ『シン・アスカ!!』
 
ルナ「さぁ、挑戦者は誰を選び、この食材をどう料理するのか?」
ルナ「今日の解説はギルバート・デュランダルさんです。」
ルナ「よろしくおねがいします。」
ギル「こちらこそ。」
ルナ「さて挑戦者は誰を選ぶのでしょうか?」
 
 
レイ「キラ・ヤマト、お前の相手は俺だ!」
キラ「言葉の用法、間違ってるよ?」
レイ「気にするな、俺は気にしない。」
 
ルナ「おーっと、早くも一触即発状態かぁ?」
ギル「よい勝負が期待できそうだな。」
 
ハイネ「お互いの力を出し合い、存分に戦え!」
ルナ「制限時間30分、今日はどんなドラマが展開されるのでしょうか!?」
 

 
ルナ「挑戦者の厨房ですが、なにか動かしてますね?」
メイリン「こちら挑戦者の厨房です。」
メイリン「今日の挑戦者、『あんな補正には負けない!』と闘争心むき出しで語っていました。」
メイリン「どうやら道具の選定のようです。」
ルナ「そうですか。」
ギル「そこにあるバケツはなにかね?」
メイリン「これは……水だそうです。」
 
ルナ「なにやら種人に動きがあったようです。」
ミリィ「こちら種人の厨房です。」
ミリィ「今日の種人、『やめてよね、僕が本気を出したらクローンが勝てるわけないじゃない。』」
ミリィ「と、余裕の表情で語ってくれました。」
ミリィ「今、種人が食材になにか囁いています。」
ルナ「聞き取れますか?」
ミリィ「残念ながら小さくて聞き取れません。」
ギル「種人の方にもバケツがあるが、やはり水か?」
ミリィ「水ではないようですが、何かの液体です。」
 
ルナ「両者、バケツがありますけど?」
ギル「多分どちらも『ぶっかけ』だろう、どう使うかが見所だな。」
 

 
『10分前』
 
ルナ「挑戦者の厨房、なんだか騒がしくなってきましたね?」
メイリン「どうやら色が気に入らないらしく、鍋で煮込んでおります。」
ルナ「これはどういう事ですか?」
ギル「色というのはとても重要だ。」
ギル「目に入る情報を操作出来るからな。」
 
ミリィ「大変です!」
ルナ「どうしました?」
ミリィ「なにらや魔法陣らしきものを床に書いて、種人、祈っています!!」
ルナ「魔法陣?」
ギル「一体なにをしようとしているのか、予想が出来ぬ。」
 

 
『3分前』
 
メイリン「挑戦者、最後の『締め』に入っています。」
ミリィ「こちら種人、どうやら魔法陣を使った儀式は終了したようで、最後の仕上げに入っています。」
 
『5、4、3、2、1、終了!』
 

 
ルナ「今日の審査員は、タリア・グラディスさん、アーサー・トラインさん。」
ルナ「そして引き続き、ギルバート・デュランダルさんです。」
 
 
ルナ「まずは挑戦者の一品目。」
レイ「『夏祭りの夕立ち』です。」
 
ギル「浴衣が雨に濡れて、肌に貼り付いているな。」
タリア「やはり下着は……」
レイ「そんな不粋なものはありませんよ。」
アーサー「フォンドゥヴァオゥ!!」
 
 
ルナ「次は種人の一品目。」
キラ「『濡れて?』だよ。」
 
タリア「大きいTシャツ一枚に大量のローションとは…直球ね。」
キラ「でも、お好きでしょ?」
ギル「反論の余地がないね。」
アーサー「Tシャツがべっとり肌にぃ!フォンドゥヴァオゥ!!」
 
 
ルナ「挑戦者の二品目。」
レイ「『初めてのプレイボール』です。」
 
タリア「野球のユニフォームとバットとは、なかなか考えましたね。」
ギル「部活後の部室の片付け中の自慰とみたが?」
レイ「そのとおりです。」
アーサー「汗の匂いって最高で……フォンドゥヴァオゥ!!」
 
 
ルナ「種人の二品目。」
キラ「『一人で?』だよ。」
 
キラ「たっぷりいやらしい言葉を囁いたからね。」
タリア「だから耐え切れずに一人で擦っているのね。」
ギル「これは……失われた民族衣裳……ブルマ!?」
アーサー「えぇぇ!?」
ギル「知っているのかね?」
アーサー「あ、その、リアクションしたかっただけです……」
 
 
ルナ「挑戦者、これが最後の三品目。」
レイ「『黒と白と』です。」
 
タリア「裸なのに、まるで水着を着ているようなコントラストだわ。」
ギル「まさに日焼け跡!!」
アーサー「水着の代わりに縄!?フォ、フォンドゥヴァオゥ!?」
 
 
ルナ「種人、最後の三品目。」
キラ「『二人で?』だよ。」
 
ギル「君は、フレイ・アルスター……死んだはずでは?」
キラ「頑張って呼んでみました。」
タリア「シンとフレイという通常不可能な組み合わせは、様々な妄想をかきたてますね。」
アーサー「艦長ぉ!もう出そう!!」
タリア「我慢しなさい!」
アーサー「うっ!!」
ギル「折角の作品にぶっかけるとは……これはこれで良いな。」
 
 
ルナ「さぁ、両者の料理が全て出されました。」
ルナ「どちらに軍配があがるのか?」
 
 
 
ハイネ「決めるのは君たちだ!!」
2006/10/05

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