レイ「シン、早く起きろ!」
シン「…んん…あ、おはよう、レイ。」
レイ「おはようじゃないだろ?」
レイ「今日は朝から機体の調整するんじゃなかったのか?」
シン「…あ、そうだっけ?」
レイ「とっとと、シャワー浴びて目を覚ませ!」
シン「あ、あぁ。」
風呂に向かい、シャワーを浴びるシン。
シン「………!?」
シン「なんじゃこりゃあ!?」
レイ「おい!どうした?」
シン「……いや、なんでもない、先に行っててくれ!」
レイ「?まぁいい、早く来いよ。」
シンは悩んだ。
一体これはどういう事なのか?
しかし一人では解決できそうにない。
とりあえずルナの所へ相談に行ってみる事にした。
シン「ルナ、居るか?」
ルナ「どうしたのシン?朝から機体の調整じゃあ?」
シン「ルナ!今はお前しか居ないんだ!」
ルナ「え?」(何?この真剣な眼差し…まさか告白?)
シン「実は俺……」
ルナ(とうとうこの日が、シンに貫かれる日が来たのね……)
シン「女になった。」
ルナ(シンの事だから、きっと激しい……きゃ!)
シン「聞いてるのか!ルナ?」
ルナ「ちゃんと聞いてるわよ、女になったんで………はぁ?」
シン「信じられないかもしれないけど……」
ルナ「またぁ、冗談でしょ?」
シン「……触ってみて。」
ルナ「……胸があるね……」
ルナ「じゃあ、まさか?」
シン「!?そこは……んんっ……」
ルナ「……ない……」
ルナ「なんでないのよ!私を貫く予定のがぁ!!」
シン「ん……そんなにぃ…まさぐるぅ……なよ…」
ルナ「つまり、理由はわからないけど女になった。」
シン「うん。」
ルナ「こんな事を相談出来る人を考えたら、私ぐらいしか居なかった。」
シン「そうなんだよ。」
ルナ(期待して損したじゃない!)
シン「これから俺はどうしたらいいんだろう……」
ルナ「艦長に報告しよう!」
シン「え?」
ルナ「このまま隠すにしてもバラすにしても、二人だけじゃ対処しきれないよ。」
シン「……うん、そうだね。」
シン「……と、言う訳なんです。」
アーサー「フォンドゥヴァオゥ!!」
タリア「大体事態は把握しました。」
シン「俺はどうしたらいいんでしょうか?」
タリア「隠し通した方が良いわね。」
タリア「艦内の混乱は避けたいし、あなたはどう思う?」
シン「俺もそれでいいと思います。」
タリア「決まりね。」
タリア「くれぐれも女とばれないように!」
シン「はい!」
タリア「アーサー、あなたも今回の事は忘れる事、わかった?」
アーサー「はいぃ!わかりました艦長ぅ!!」
レイ「シン、遅いぞ!」
シン「わりぃ、今度何かおごるから許してくれよ!」
ヨウラン「おーい、レイ、ちょっと来てくれ!」
レイ「あぁ、わかった、今行く。」
レイ「……高く付くぞ。」
シン「ちぇ。」
その夜
アスラン「シン、ちょっといいか?」
シン「なんです?」
アスラン「情報が不明確なんだ、だったら調べるしかないじゃないか!」
シン「ちょっと!なにするんですか!」
レイ「気にするな、俺は気にしない。」(腕を掴む)
シン「なにを!?レイ!離せよ!」
レイ「仲間内で隠し事とは、正直困ります。」
シン「!?」
アスラン「観念しろ!」
シン「やめろぉぉ!!」
アスラン「……噂は本当のようだ。」
シン「見るなぁ!!」
アスラン「さて、シンにはこれからたっぷり女の喜びをおしえてやろう!」
シン「いや…いやだぁぁ!」
レイ「アスランは錯乱している。」
レイ「最初は俺だ!」
シン「レイ?」
レイ「おごってくれるんだろ?お前の体を!!」
シン「あんたら一体なんなんだぁ!!」
その頃
アーサー「シンは女なんだよ?」
メイリン「嘘ぉ?」
キラ「みっなさーん!キラ・ヤマトでーす!!」
レイ「かなりうっとうしい登場だな。」
アスラン「キラ、お前の出番はまだだぞ?」
キラ「やめてよね、僕が本気になったら、出番なんて関係ないじゃない!」
ラクス「でしゃばっても良いのです。」
キラ「悪く言えば、欲情?」
アスラン「ギィィラァァァ!」
キラ「アァズゥラァァンン!」
レイ「やっかいな存在だよ、君たちは!」
ルナ「あのー、お取り込み中の所、申し訳ないんですけど、」
ルナ「シンが逃げましたよ?」
全員『なぁぁにぃぃ!?やっちまったな!!』
シン「さて、これからどうしよう……あ、あれは!」
シン「副艦長!!」
アーサー「フォンドゥヴァオゥ!!」
シン「助けてください!」
アーサー「フォンドゥヴァオゥ?」
シン「なぜか知らないけど、みんな俺が女になった事を知ってて……」
シン「しばらくの間、かくまってくれませんか?」
アーサー(これは神がくれたチャンスなのか?)
シン「ダメですか?」
アーサー「よし!このアーサー・トラインに任せなさい!」
シン「ありがとうございます!」
アーサー「ここが僕の部屋で……」
タリア『アーサー、居るの?』(モニター通信)
アーサー「フォンドゥヴァオゥ!!」
アーサー「はいはい艦長ぅ、ここに居ます!」
タリア『ちょっとこっちに来てくれるかしら?』
アーサー「わっかりましたぁ、今行きます!」
アーサー「と、言う訳だから、部屋は自由に使っていいからね。」
シン「あ、はい、ありがとうございます。」
アーサー「ふぅ、やっと終わった。」
シン「遅かったじゃないですか!」
アーサー「フォンドゥヴァオゥ!?なんでシンが?」
シン「え?かくまってくれるって……」
アーサー「あ、あぁ、そうだったね。」
アーサー「ん?この匂いは…カレー?」
シン「あ、その、部屋を自由に使っていいって言ったから、」
シン「料理を作ってみただけです!」
アーサー「あ、それはどうもどうも。」
シン「じゃあ、温めなおしますね。」
アーサー「おぉ、これは美味そうだ……って二人分?」
シン「だって、俺はまだ食べてないんですから、当然ですよ!」
アーサー「え?もう先に食べてるもんだと?」
シン「そ、それは先に毒味させてから食べようと思ったからですよ。」
アーサー「それはひどいなぁ……」
アーサー「じゃあ、腹も減ったし、いただきまーす!……パクッ!」
シン「どうかな?」
アーサー「フォンドゥヴァオゥ!!!」
シン「もう少し辛い方がよかった?」
アーサー「これは美味い!」
シン「よかったぁ。」
アーサー「僕はこのぐらいの辛さが丁度いい……って、」
アーサー「『毒味』とか言って、ちゃんと味見はしてるんだね。」
シン「こ、細かいことは気にしない!」
アーサー「いやぁ、実に美味い!これならいつでも『お嫁さん』になれるね!」
シン「え……それって……」
アーサー「シン、顔が赤いけど、風邪?」
シン「………馬鹿。」
アーサー「そしたらここでお風呂が沸いてて……」
タリア「アーサー?」
アーサー「かくまったお礼とか言って一緒に……」
タリア「アーサー!ちょっと聞いてるの!!」
アーサー「フォンドゥヴァオゥ!!艦長、いつからここに?」
タリア「……ここは艦長室で、私はあなたをここに呼んだの!」
アーサー「あ、あぁそうでしたね、で、一体なにがあったんですか?」
タリア「単刀直入に聞くわ、シンが女だと広めたのはあなたね。」
アーサー「フォンドゥヴァオゥ!!なぜそれを!!」
タリア「やっぱりそうなのね!」
アーサー「しまったぁ!自らバラしてしまったぁ!!」
タリア「そのおかげで、フリーダムがミネルバに取りついて、すべての武装を無力化、」
タリア「兵士達が洗脳されたりで、本艦は行動不能に陥ってるのよ!」
アーサー「さすが艦長、見事な誘導尋問です!」
タリア「……営倉行きね、とっとと連れていきなさい!」
ザフト兵「サー!イエッサー!」
アーサー「フォンドゥヴァオゥゥゥゥ……」(連行される)
タリア「どうやって副艦長になれたのかしら?」
その頃
シン「……よし!これで入口のバリケードは完璧だ!」
シン「食料も確保したし、当分は大丈夫だな。」
さらにその頃
ラクス「ルナマリアさん、あなたのアホ毛で居場所はわからないのですか?」
ルナ「レーダーじゃないんから無理ですよ!」
キラ「レイの空間認識能力ならいけるよね?」
レイ「もう少し言葉の意味を把握してください、正直困ります。」
ラクス「じゃあ、あなたたち、キスしなさい。」
ルナ「はぁ?」
ラクス「二つの能力を融合すれば…」
ルナ「だから、そんな能力はないってば!」
レイ「気にするな、俺は気にしない。」
ルナ「レイ!?ちょっと…やめ…」
アスラン「ルナマリアが嫌がっているんだ、だったら代わりにレイとキスするしかないじゃないかぁ!」
レイ「そんな事をしても俺に徳はない、正直困ります。」
アスラン「俺は不器用だから……」
レイ「やめろ!せまるなぁぁ!」