天使湯
レイ「なぜ俺を誘う?」
キラ「たまには男同士で親睦を深めてもいいじゃない?」
アスラン「キラぁぁ!」
キラ「てぃ!」(チョップ)
アスラン「ぐわぁ!」
キラ「やめてよね、僕はレイみたいにそんな趣味はないよ!」
アスラン「すまない、俺は馬鹿だから……」
レイ「俺はこのケロリン桶で全てを凪ぎ払う!」
キラ「隣から声がするよ?」
レイ「そういえば、先程、シンがルナマリアを誘って、何処かへ行くのを見かけたが?」
アスラン「二人が入ってるんだ、だったら覗くしかないじゃないかぁ!」
レイ「まだ二人が入っていると決まった訳では…」
キラ「じゃあレイは下ね。」
レイ「なんの事だ?」
キラ「この垣根を上から覗くには、誰かの上に乗らなきゃならない。」
アスラン「つまり、レイ一人で俺たちの台座になってもらう!」
レイ「一人で二人を担げるわけがない、もう少し考えてくれないと正直困ります。」
キラ「そうだよアスラン、君たちが下で僕が上だよ!」
レイ「なぜ貴様が上になる前提で話している?」
キラ「悪く言えば、欲望?」
アスラン「このままじゃ埒があかない!じゃんけんで勝負だ!」
キラ「レイは覗かないからアスランと二人で勝負だね。」
レイ「待て、なぜそうなる?」
キラ「えー、なんで?乗り気じゃないじゃない?」
レイ「俺も参加する、覗きたいわけじゃないが、お前の下になるのは御免だ!」
キラ「(ちぇ)じゃあ、いくよ。」
『じゃぁんけぇん、ぽん!』
キラ・レイ「パー!」
アスラン「チョキ!」
キラ「くそっ!」
レイ「馬鹿な!」
アスラン「いぃぃやぁったぁぁ!」
レイ「なぜこんな事に……」
キラ「アスラン、見える?」
アスラン「もう少し…よし見えた!」
そして、そこに居たのは……
カガリ「なにしてんだお前!」
ラクス「あらあら…」
アスラン「しまった!キラ!ハズレだぁ!」(即座に下に降りる)
キラ「え?何?」
カガリ「ハズレってなんだよ!」
ラクス「あらあら……」
キラ「アスラン、どうしたの?」
アスラン「カガリとラクスだった。」
キラ「げ!あっちに緊急避難用の通路がある!」
アスラン「逃げるぞ!」
キラ「うん!」
レイ「あ……行ってしまった……」
取り残されたレイ、そして破壊される垣根
カガリ「キラ!アスラン!」
ラクス「あらあら、どこにもいませんね。」
カガリ「おい、キラとアスランを知らないか?」
レイ「……緊急避難用とか言って…」
ラクス「人をハズレ呼ばわりした罪……ふふふ。」