「―――っ!」

岳人の喉から掠れた悲鳴が上がる。
代わる代わるの男達に何時間も突き上げられ続けては、最早声も満足に出せなかった。
漸く最後の一人が離れた時には、破瓜の血と誰のものか分からない体液でドロドロだった。
苦しそうに開かれた口からは涎が溢れているが、それを拭う気力もない。
押さえ付けていた手が離れても、力が入らず、脚を閉じられなかった。
虚ろな目で天井を見つめている。

「最初から全員を受け入れられるとは思わなかったぜ」

近寄った跡部の声は、岳人には聞こえていない。
精液に濡れた赤い髪をクシャッと撫でると、それを次の相手と思ったのか、岳人は一瞬身を震わせた。

「気に入った」
「…ひ…ぁ…っ……」

嫌だ、触るな。
そう言いたげに微かに首が振られた。
その態度ですら、レギュラー陣を喜ばせる。
もうわずかな抵抗もできないくせに。

「褒められたんだ、喜べよ」
「声を出す気力もないのかな?」

ジローが充血した岳人の性器にふぅっと息を吹き掛けた。
くすぐったさに似たその感覚も、今の岳人には大きな刺激となる。

「ふひゃあ゛あ゛あ゛っ!」

机の上で岳人の身体が跳ねた。
喉から出てきたのはいつもの高い声ではなく、耳障りなざらついた声。l
いつからこんなに声がかれてしまったのか、岳人にはもう思い出せない。

「なんだ、声出せるじゃねえか」
「でもだいぶ掠れちゃってるね」

部屋から出ていた滝が会話に入る。
その手には何枚かの蒸しタオルを持っている。
一枚目で汗まみれの額と首周りを拭う。
くすぐったいのか、無意識に岳人の口からかすかな声が漏れる。
一枚目であらかた汗を吹き終わると、滝は二枚目のタオルを手にした。
それで目許と口周りを拭う。
その行為にすら感じてしまうようで、岳人は身体を震わせて喘いだ。

「う゛ぁ……た…たきぃ……」
「ドロドロだね、岳人。このままじゃ気持ち悪いだろ?お風呂にしようか」

確かに、気持ちが悪い。
身体中に精液をかけられたせいで、艶やかな赤い髪はべとべとしているし、膣から流れ出る残滓も洗い流してしまいたい。
何より、初対面でこんなことをするような奴らに触られた、そのことが嫌だ。
一刻も早く、何度も身体を洗って、すべてを洗い流してしまいたい。

思考の回らない岳人は、言われた言葉の意味を正確に理解できていなかった。
わずかでも思考が回れば、滝の言葉の意味に気付いただろう。
自力で脚を閉じることすらできない岳人に、一人で入浴などできる訳がない。
誰かの介助が必要だ。
その誰かは、この場の全員に決まっている。
それがどんな結果になるのか。

「…ん……」

何一つ理解できないまま、岳人は小さく頷いてしまった。










樺地に担がれて着いた脱衣所には、見たこともない器具が置かれていた。
それは産婦人科などで使用する台によく似ていたが、よく見るとまるで違う。
手足を乗せる部分には拘束用の皮製バンドがついており、肩、肘、手首、太腿、膝、足首、それに腹の部分を固定する仕組みになっていた。
また、額の部分には鉄製バンドがあり、全てで拘束してしまうとまったく身動きができなくなるものだった。
それを見せられ、いくら思考の回らない岳人でも、何をされるか容易に理解できた。

「ゃ…」

青ざめて哀願するように周りを見渡し、跡部と目が合う。
肉食獣が草食獣を捕らえたときのような目つきに、逃げ場がないことを知ってしまった。

「乗せろ、樺地」
「ウス」

掠れた声では拒否の声すら発せられない。
備え付けのバンドで身体中を固定され、わずかな身動きすら取れなくなる。
M字に脚を開かされ、両手は万歳をするように上げられ、背は70度程に倒された。
台の下に付いた車輪により、そのままの格好で浴場まで連れて行かれる。
普段なら落ち着くはずの湯の香りにも、恐怖しか感じられない。

「じゃ、きれいにしようね」

滝がシャワーを捻り、湯を出す。

「岳人は今日が初めてだから特別だよ」

最初は髪から洗われる。
髪に掛けられた誰かの体液が絡まっていた。
自分で洗えないのは嫌だったが、このまま放置されるのはもっと嫌だった。
岳人は目を閉じ、滝の指に身を任せる。

「ん…」
「明日からは自分でやるんだよ」

シャンプーの匂いが鼻をくすぐる。
あんな事をした後だというのに滝の指使いは優しかった。
まるで先ほどのことが全て夢だったかのようなその行為は、一時だけでも岳人を安心させた。
泡を流し、コンディショナーで整える。

「さ……今度はこっちだよ」

ボディソープでスポンジを泡立て、首を、胸を、脇腹を洗う。
元々くすぐったがりの岳人だったが、敏感になっている今は、その刺激が拷問のように感じられる。
できる限り身を捩るが、固定された身ではどうしようもない。

「ゃ…やめっ……んあぁっ!」

涸れた筈の涙がまなじりに浮かぶ。
そのうち、性器にはまったく触れられないことに岳人は気付いた。
これまでのことから、後からそこだけをじっくり洗うつもりだと分かる。
泡が流されたあとも、岳人は小刻みに身体を震わせていた。
そして。

「ひゃうぅっ!いやだっ、やめろおぉっ!」

シャワーが股間に当たるように設置される。
忍足はホースを持ち、まだ精液が零れている岳人の性器に突っ込んだ。

「ひぐっ!」

どろどろになったそこは、何の抵抗も無くホースを飲み込んだ。
ホースが抜けないようにと、忍足は何度もホースを抜き差ししながら奥まで差し入れていく。
そのたびに岳人は自由にならない身体を懸命に捩る。
子宮口付近までホースが入ったところで、忍足はホースから手を離した。
ホースが抜け落ちないように、台にしっかりと固定する。
ジローがシャワーのコックをひねった。

「あひゃあああっ!?」

ホースから流れ出した水が岳人の中に注がれる。
ほてった内部に水をいれられる感覚は、気持ち悪いとか怖いとか、そんな言葉では表すことができない。
残滓も愛液も水も、一緒になって流れ出す。

「しばらくはこのままでええやろ」
「全部流れたらちゃんと洗ってやるよ」

忍足と跡部がそう言い、岳人は当たり前のようにその状態で放置された。
尖った肉芽に、尿道に、膣に、アナルに、シャワーの水滴が降り注ぐ。
岳人の泣き叫ぶ声は、BGM扱いだった。
レギュラー陣は思い思いにシャワーを浴びたり湯船に浸かったりしている。
そのうち、岳人の声がフッと止んだ。
あまりの刺激に耐えられず、失神してしまったらしい。
見れば、愛液とも精液ともお湯とも違う、黄色い液体が岳人の尿道から流れ出ている。
同時に失禁までしてしまったようだ。
忍足が近付き、軽くホースを動かして様子を見る。
少量の残滓が岳人の中から流れ出てきた。

「なんや…まだ全部流れてへん」

忍足は岳人の頬を軽く叩く。

「起きぃ、お姫さん」
「ん…ゃ……」

目を覚ます気配のない岳人の頬を、また数回叩く。
それでも覚醒しない岳人に、忍足は溜め息をつき―――浴場に響く程の大きな音を立て、岳人の頬を平手で打った。

「ヒッ―――!?」

さすがに岳人も目を覚ますが、事態を飲み込めない。
しかし、ジンジンとした頬の痛みを自覚すると同時に、下半身に与えられている拷問じみた快楽にも気付いてしまう。
この異常な状況下を、岳人の脳は正常に認識できなかった。

「やああぁぁっ!?なんでっ、なんでえぇっ!?やだああぁっ!」
「嫌やないやろ。気絶した上お漏らしまでして…自分、恥ずかしないん?」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいっ!もう許してやだああぁっ!嫌なの、助けてえぇっ!これいやあああっ!」

嗄れた声で泣きながら謝り続ければ許してもらえるという希望を持っていたに違いない。
忍足がホースに手を掛けた時、岳人はわずかに安堵の表情を浮かべていた。
しかし、そんな甘い考えで許される筈などない。
微笑み返した忍足の行動は、岳人の想像とはまったく違うものだった。

「お仕置やで、可愛い姫さん」
「うあああああっ!?」

ホースを激しく出し入れされる。
その水音が浴場内に響くほどに激しく。
先ほどまでの刺激にも耐えられなかったのに、こんなことに耐えられるはずがない。
許されると思っていた岳人には完全な不意打ちだった。
見開かれた目から涙が止まらない。

「なかがっ、中がおかし…んああぁぁっ!やめてやめてーっ!」
「全部キレイにしたるわ。滝、ジロー」

綿棒を持った滝と、細いブラシを持ったジローが近付いてくる。
泣き喚く岳人はそんなことすら分からない。
滝は、ぷっくりと尖った岳人の肉芽をピンッと弾いた。

「ふぇああぁっ!」
「ここ。触ったことなかっただろ。汚れを徹底的に落としてやるよ」

素早く皮を剥き、綿棒を当てる。
度重なる絶頂に、そこはもうこれ以上ないほど大きくなっている。
滝は恐怖で怯える岳人に微笑む。
そして、細かく振動させるように綿棒を動かす。

「うああ゛あ゛ああぁぁっ!」

一際声が大きくなった。
どこにそんな体力が残っていたのかと思うほど、岳人は叫び、暴れた。
それでも滝は手を止めない。
続けて、ジローがブラシを岳人の窄まったアナルに無造作に突っ込んだ。

「くひっ!?そ、な…とこっ…いやあああっ!」

ブラシを激しく抜き差しし、回転させる。
シャワーの湯が中に入り、ジュポジュポと音を立てる。
三人がかりでの洗浄に、岳人が耐えられるわけがない。

「やめっ、抜いっくひゃあぁっ!願…っやああぁぁ、狂っちゃ…はぅああぁぁっ!」
「はいはい、大丈夫だよー」

ジローがブラシを思い切り奥まで突っ込んだ。
アナルがきゅうっと収縮する。
ビクビクと岳人の痙攣が止まらない。

「お尻もちゃんと開発してあげる。こっちだけでイケるようになろうね」
「そろそろ薬の効き目も切れるんだけど、これだけ反応できるなら明日からも期待できるんじゃないかな」

岳人が完全にイキっ放しになっているのを見て、滝は笑った。

「はぁっあああああっ!」

岳人の尿道から透明な液体が迸った。
潮吹きは暫く止まらず、終わった頃に岳人は、今度こそ完全に気を失った。

「うわっ、潮噴いたよ!すっげー!」

ジローが嬉しそうに声をあげた。
ジローの位置からだと、潮を噴く瞬間もすべて見えていた。

「もういいかな」

滝はシャワーを止める。
気を失った後も、岳人はシャワーの刺激だけで達していた。
水滴が止まったために、ようやく痙攣がおさまる。
それでも苦しげな表情は変わらない。

「風邪ひかないうちに身体拭いてやるぞ」

宍戸がそう言い、台を動かす。
台の動きに合わせて、岳人の口から喘ぎが漏れる。
脱衣所に台を固定し、バスタオルで濡れた体を拭いてやる。
その間にも岳人は2,3度絶頂を迎えた。
固定された身体を解放し、それでも目の覚めない岳人を、樺地が支えた。
涙の痕が頬についた岳人の髪を、跡部が撫でた。
濡れた髪を乾かしてやらなければと思う反面、これ以上一緒にいればまた岳人に手を出してしまうだろうとも思う。

「今日はこれぐらいで勘弁してやる。寝かせてやれ」
「ウス」

樺地が岳人を担ぎ、部屋まで連れて行った。

これ以上岳人に無理をさせる必要はない。
なにしろ、時間はいくらでもあるのだから。
岳人をここから逃がさない限り―――







後書き



最初から飛ばしすぎだぜ。
色々ひどいくせに、一応の理性は持ってる跡部様。
しかし、三年生はどうにかならんのか。
なりませんね。
いきなりこんなことされたら、気が狂いますって。
薬使われてなかったらガチ泣きだぜ岳人。

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