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小さな幸せ 秀麗から手作りの贈り物をもらった後、それぞれに秋祭りを楽しんでいた。 静蘭はいつものように秀麗の後についていたのだが、一緒にいたはずの燕青がいないことに気付いた。 ただそれだけなのに、なぜか落ち着かない気分になる。 「どうかした、静蘭? ……あら、燕青ってばどこに行ったのかしら?」 「お嬢様が気になさる必要はありませんよ。あれは鉄砲玉ですからね。 子どもとおんなじです。楽しんでいるのでしょう」 「そうかしら。燕青ってみんなでわいわいするの好きみたいだから、 一人だけで楽しむなんてしないと思うんだけど……」 秀麗の言うとおりだ。いいかげんに見えても、燕青はちゃんと周囲に気を配って動いている。 何も告げないでいなくなるということは…… (――茶家の残党でも出たか……?) 祭を妨害する可能性は充分にある。しかし――しかしだ。 燕青が気付いて自分が気付かないのはどいういうことだ。 燕青並みの腕を持つ者が、この茶州にいるはずもないのに。 「……燕青ってば、実はいい人いたのかしら?」 秀麗の何気ない一言に、静蘭は動揺した。考えていた方向性とは違うが、 ない可能性ではない。例えそれはなきに等しい確率でも。 「――そ……んなことはありませんよ。あれに近寄る女性なんていません」 そう。燕青に近寄る女性なんていないに決まっている。 だいたい髭もじゃだし、見るからに不潔だし――まぁ、毎朝水浴びしているのは知っているが、 知っているのは私やお嬢様くらいだろう。がさつで不作法で無頓着でいいかげんで馬鹿で…… 人の心の中にずかずか入ってきて掻き回すわ、ほじくり返すわ、 指摘は鋭い上、間違ってないからよけいに腹が立つ。 そのくせ本当に触れてほしくないところはきちんとわかってて…… なんだかむかついてきた。 「そんな断言しなくても。ほら燕青って髭剃るとかっこいいし。そのこと知っている人なら……」 「いいえ。いませんよ。保証します」 にっこりと笑う静蘭。秀麗にはその笑顔が怖く見えた。 「では、あれを探しに行ってきますね、お嬢様」 「え、いいのよ。楽しんでるなら邪魔しない方が……」 やんわりと制止する秀麗の声は聞かなかったことにして、静蘭は燕青を探しに出かけようとした。 そのとき。 突然、がばっと首に腕が回された。 「な……!」 「静蘭、あれ! あっこの店がさ、めちゃ美味いんだ、姫さんの分も買ってこようぜ!」 抱きついてきたのは、燕青。満面の笑顔で静蘭の顔を覗いている。 それだけで。 ――たったそれだけのことなのに、苛立った心が凪いだ。 「ば、馬鹿! 無理矢理引っ張るな!」 気取られたくなくて、慌てて引きはがす。燕青は首を傾げたが、 「悪い悪い」と言うだけで気にもしていない様子だった。 むかつく。 「姫さん、今買って来るからなー。ホント、マジ美味いんだぜ。あ、でも、俺金ないから――立て替えといて?」 「まったく。おまえはお嬢様にたかる気か!? お嬢様にたかるくらいなら身を売ってこい、この甲斐性なし!」 「ええ!?」 「まぁでも、お嬢様のためだというのなら、少しくらいは出してやる」 「さすが静蘭ー。大好きだ。恩に着るぜ」 パンと手を合わせて、燕青は静蘭を拝んだ。そして出された財布を受け取って出店へと向かっていく。 「……静蘭、なんだか嬉しそうね?」 「……そんなことはありません」 「そお?」 くすりと秀麗が微笑む。 「本当に燕青みたいな友達がいて良かったわ」 「違いますよ、お嬢様。あいつは友達なんかじゃ……」 秀麗は「無理しないの」と笑って、燕青の後に付いていった。 ――大好きだ―― この一言で嬉しくなったのもまた事実。 けれど、悔しいから絶対に認めてやらない。
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後日談…
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七さんから頂きました! 燕静です!燕静!!(*´д`*)ハァハァ 彩雲国にはまっている訳ではないのですが、緑川さんが声の静蘭と、 伊藤さんが声の燕青は大好物です!(笑) で、ある程度アニメを見たら、やっぱり静蘭総受けで燕静派に収まりまして。(くす) 七さんがノマCPの方で、燕秀なんですよ! チャットで何度もその話を聞き、それなら一回七さんの為に燕秀描いてみようかな。 となりまして、裏の裏にあるAKI人生初の男女18禁を描きました。 いや〜〜辛かったっす!(笑) 乳上手く描けないし、ちん○ん擦りあげもフェラも出来ないし。 胸を弄るにも弾力を描かなきゃいけなくて。 何度秀麗を静蘭に変えようかと思ったことか!(笑) でも七さんに喜んで貰いたい一心でがんばって完結しましたよ! そのお礼に「何でも描きます〜」といった七さん。 そりゃぁ、BL作家の私がノーマル書いたんだから、ノーマル作家の七さんはBLよねぇ。(くす) という事で燕静書いて貰いました!(わーい) 最初の一枚はアンソロの時のお礼。燕静でじゃれあってるというテーマで。 なんと小説まで頂いちゃいましたよ!わーい! 二枚目、三枚目は18禁漫画「契り」の等価交換で。(笑) 最初18禁燕静で!とお願いしたのですが、 「でこチューは18禁ですか〜」 などと腑抜けた事をおっしゃるので(笑) 「18禁は裸でイチャイチャかべろチュー」と返してあげました。(くす) 七さん、頑張ってくれましたよ! でこチューまで貰っちゃいました!(イェア!) その後の反動がかなりあったらしく、七さんの日記に燕秀ひとコマ漫画があり、思わず苦笑。 その日記絵も頂いちゃいました! ありがとうございます!七さん!めっちゃ嬉しいです〜 そしてお互い鳴れない事はしない方が宜しいかと…(笑) 七さんのサイトはこちら![]()