ハプニング    By こうもり女



「ちょっ…総悟!やめ…。」

夜の帳が降りきった丑三つ時。残務処理に追われる土方に忍び寄る不埒な影一つ。

「何言ってんですかぃ?もう何日ヤってないと思ってんでさぁ。」

不敵としか言い様無い笑みを浮かべ、土方の両の手を一纏めに彼の頭上に縫いとめた沖田は
真っ白なシーツに上で羞恥を浮かべ尚も抵抗する可愛い情人の姿を満足気に見つめた。
男にしては白すぎる滑らかな肌は桃色に染まり、恐怖からか瞳は潤んでいる。

これで止めろ?誘ってるの間違いでぃ。

乾いた唇を舐め、極上の獲物を何処から喰らい尽くすか思案した沖田は、
目の前の細い首筋に迷いもなく噛み付いた。

「ぃたっ…。」

痛みに耐える土方を楽しげに見つめた沖田は自分の噛み跡の残るその首筋に丁寧に舌を這わせる。
何度も何度も。そこが土方の性感帯だと知っていて。

「ふ…。そ…ぉご…。」

熱っぽい吐息が口から漏れ、その官能的な音は場の雰囲気を更に淫靡に演出する。

「色っぽい声ですねぇ。さっきまであんなに抵抗してたのに。全く淫乱な身体でぃ。」 


笑いを含んだその言葉は理性のたがが外れかけている土方の意識を容赦なく引き戻した。 


「おめぇが変なことするからだろ!」

顔を真っ赤にして吠える土方は沖田の鬼畜を増長させる。

「変なこと?そりゃどうゆうことですかぃ?」

ニヤニヤと実に楽しそうな沖田。土方が気の毒だとしか言い様が無い。
意地悪な問いに土方の視線が宙を彷徨う。

「どういうって…。」

人一倍羞恥心が強く理性的な土方に二の句を繋げよう筈は無い。

「言えねぇんですか?まぁ無理やりされてるって割にはココは結構ソノ気みたいですしねぇ。」
「…ゃっ…」

尚も言葉で土方を追い詰める沖田。その手が土方の着流しの裾を割り土方自身をいきなり包み込んだ。

「やぁ…ふっ…んぅ…。」

勝手知ったる人の身体。沖田はじっくりだった行動をいきなり早め、土方の肢体を快楽に染めていく。
実は土方の最も感じる場所である胸の突起を左手で弄り、もう片方は舌で蹂躙、
それと同時に土方自身にも右手で刺激を加える。

「気持ち良いですかぃ?」

紅い果実を口に含んだままの言葉。紡ぐための吐息や舌の動きは土方に強い羞恥と快感を一緒に与えた。

「しゃ…べるなぁ!…」

荒い息遣い。性感帯をダイレクトに弄られている土方は絶頂寸前。
沖田は手の中で一際大きくなったことを確認すると、それの根元ためらいなく握り込んだ。

「…ぁ?」

快楽に焦がされた熱い濁流を吐き出せないことで思わず不安の声が上がる。

「いけませんぜぇ?一人だけ悦くなろうなんて。」

土方は沖田が何を言っているのか、つまり何を望んでいるのかよくわからなかった。

「69っといきたいとこなんですが、あんたにゃまだ無理でしょうから。手でいいですぜ?」
「何言って…。」

土方が頬を引きつらせる。しかし反論の前に沖田によって彼の手は、沖田のものに導かれてしまった。

う…でけぇ…。

沖田との情事は初めてではなかった。しかし沖田の象徴を実際に手で触るのは初
めてである。

この顔でこの大きさは犯罪だろ…。

思わず感心してしまった。顔とものの大きさは関係ない。土方にもそれは解っている、
いくらごつい巨漢でも小さいやつは小さいのだ。
とはいえ、沖田のアイドル顔とその身体には余りに似合わない。


これがいつも俺の中入ってんのか?


土方は改めて人体の神秘を思った。

「あんた何握ったまんま固まってんですか。」

土方の思いが顔に出ていたのか沖田は呆れ顔を浮かべている。

「あ…いや、その…。」

一瞬にして顔を真紅に染めた情人を尻目に、沖田はある気配に気付いた。

「予定変更。一回イカせてあげますぜ。」

口の端を吊り上げ明らかに何かを企んだ顔。
普段の土方ならばその異変に気付いただろうが、生憎言葉と共に自身を握り込まれてしまった彼に
そんな余裕は無く…。

「っ…はぁっ…」

中途半端で放って置かれた身体に情欲の火が灯されるのは簡単だった。時に速く時に緩く。
沖田の愛撫は的確に土方を高みへと上らせていく。

土方に出来るのは屯所に淫らな声を漏らさぬよう必至に唇をかみ締めることだけ。

「我慢ですかい?無駄な努力だと思いますがねぇ。」

にやりと鬼畜に微笑むと、沖田はまたも限界ぎりぎりまで張り詰めた土方自身を咥える。 


「ひっ…。」

そして最後の一押しとばかりに鈴口をぐりっと舌先で抉った。それは土方の最も感じる行為の一つ。

「うぁ…ひぃぁっ…。」

擦れた吐息交じりの断末魔と共に土方は熱き白濁を迸らせた。

「気持ちよかったですかぃ?」

なんの遠慮も無い沖田を土方は快楽の涙に潤んだ瞳で睨みつける。しかしそれは
情事に興じた男を悦ばせるものでしたかない。

「じゃあそろそろ鼠にご登場戴くとしますかね。」
「鼠?…まさか。」

沖田の真意に気付き、息を整えていた土方が青くなる。

「きったねぇ。天パの銀色鼠でさぁ。」

ばんっ…。

「ちょっと!それひどくない?!」

「ぎ…銀髪!?」

相変わらずの軽口と共に障子を開けて現れたのは、坂田銀時。

「出歯亀野郎なんざ、鼠で十分ですぜ。」

「好きで覗いたわけじゃないよ。愛しの大串君に夜這いかけようと思ったらもう先に
泥棒猫が入ってたってだけ。」

「泥棒?そいつは心外だねぃ。泥棒は旦那の方じゃないんですかぃ?」
「へぇ〜。」


びりびりと飛び散る火花…いや、地雷でも爆発していそうな修羅場の中。
当の爆心地――土方は未だ銀時登場のショックから立ち直れずにいた。
人一倍羞恥心と誇りを重んじる彼のこと、中々正気に戻れないのは仕方の無いことだろう。

「しっかし、腹黒くんも本当に人が悪いよね〜。俺がいるのわかってて、
大串くん鳴かせてんだから。公開調教ですか?このヤロー」

「どうしたって触れないんだから、せめて見せてやろうってのが男の優しさじゃないんですかぃ?」

更に悪化する場のムード。いい加減世界大戦レベルに達しそうな戦火の中、
聞き捨てならない言葉にようやく土方が正気に戻る。

「ま…待て!沖田てめぇ!銀髪がいるのわかっててヤってたってのか?!」
「へい。」


まるで悪びれない反応に鯉のように口を開閉させる土方。

「ひどいよね〜。ねぇ大串くん。こんなドS王子止めて俺に乗り換えない?」
「冗談も休み休み言いねぇ。このマダオ。」
「マダオじゃありませ〜ん!銀さんです〜!」

まるで子供の喧嘩だ。

こんなイカレ野郎どもに付き合ってられるか…。

こうなってしまっては収拾がつかないことを知っている土方はこれ以上
ややこしいことに巻き込まれないためにも部屋から出て行こうとした。
二人が気付かぬうちに障子をゆっくりと開ける。

とその時。

「「なぁにしてるんですか(でさぁ)大串くん(土方さん)」」

…。バレバレであった。哀れ土方、早々に回りを彼曰くイカレ野郎どもに囲まれる。

「あんたなに逃げてんでさぁ」
「こんなとこに俺ら二人残して行こうってわけ?」

二人とも眼が笑っていない。正に絶体絶命。

「お…お前ら俺無しでも十分楽しそうだし…。二人っきりのが良いんじゃねぇかと…。」 


ここに神楽が居ればこう言ってくれただろう。


「トシちゃん、墓穴掘るの上手いネ。」 



「ねぇ、腹黒くん。一端休戦にしよっか。やりあう前にさ、悪戯好きなお姫様にお仕置きしてあげなきゃ。」
「そりゃ、いいですねぃ。二人でた〜っぷりと可愛がってやりやしょう。」

嗤うドSが2人。哀れ土方、この夜屯所には明け方まで土方の悲痛な声が響いていたそうだ。

                                了




あとがき

ん?これって3Pものの筈では…。はい。肝心のところ逃げてしまいました、製
作者です。ほんっとうにこれ以上無い程の駄文すみません(汗)しかも中途半端
なエロで…。

嗚呼、文章力が欲しい。などと悲観してみてもssの出来は変わりません。Ak
i様こんなんでいかがでしょうか(駄目だろう…)よろしければもらってやって
下さいませ。

では、失礼します(逃亡)

                     こうもり女




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