愛しい者へ… 3
長い長いキスが終わり、俺はようやく貞治の口を解放した。
貞治は虚ろな目で俺を見ている…
「蓮司…海堂は…どうした…」
「…気に入らないね…」
「蓮司…」
「俺の腕の中にいながら、他の男の名前を呼ぶなんて…」
顔をしかめながら、怯えた眼で俺を見る。
「俺はそんな風に躾けた覚えはないよ…」
「蓮司!冗談を言っている場合では…」
ガシッ!
「蓮…司…」
俺は貞治の肩を掴み、壁にぐっと押し付けた。
両手で俺の腕を掴み抵抗する。
無駄だよ…お前は俺に逆らえない…
「そんなに海堂君が心配か…?」
「当たり…前だ!あいつは俺の…」
貞治がはっとなって、一瞬凍りつく。
何と言おうとしたんだ?貞治…
「俺の…?何?」
「………」
「言えない?可哀相な海堂君だ。彼はちゃんと君の事を恋人だと言ったよ?」
「…海堂に何をした!」
キッと俺を睨みつける。ホント、気に入らない…
あの程度の奴の心配をするなんて…
「心配ない。ちょっと預かっているだけだ。君が協力してくれたらちゃんと生きて返すさ」
「協力…?」
「電話で話したろ?対氷帝戦の…」
氷帝帝国…俺たちの国を脅かす唯一の存在…
青学侵略に失敗した今をおいて、攻略する時はない!
幸村は反対していたが…
「氷帝帝国の詳しいデータを渡して貰いたい」
「それは断ったはずだ!氷帝とはこれから友好を結ぼうとしている!それに水をさすような事は出来ない!」
「それに、俺なんかよりお前の方がより詳しいデータを集められるだろう?」
まぁね…君にデータ分析能力を教え込んだのは俺なんだから…
「勿論…俺のデータは完璧さ。でもね…」
俺は貞治の首筋に唇を落とした。君はここが弱いんだったね…
「実際に戦った者のデータはより完璧なんだよ…」
貞治は必死で声を殺している。随分と我慢強くなったな…
シャツをたくし上げ、貞治の肌に直接触れる…
手のひらで胸の突起に触れると、ビクッと体を震わせた。
「蓮…司…」
「昔と同じ反応をするね、貞治…まだ俺を覚えてくれていたとはね」
「ちがっ…」
「そう?君はここを弄ばれながらキスをされるのが好きだった…」
顔をしかめながら「止めてくれ」と眼鏡越しに虚ろな目で俺に訴える…
そう…その眼だ…
その眼が俺を狂わせる…
顔を近づけ、また唇を塞ぐ…
もう、貞治には抵抗する意思はなくなった…
「ふっ…んっ…ハァ…」
お互いが痺れる様なキスを交わす…
貞治の足に力が入らなくなり、そのままずるずると座り込んでしまった。
俺は彼の眼鏡を外し、その素顔を見る…
めったに見せない、彼の本性…
「相変わらずだね…こんな状況でもちょっとキスをしただけでもう俺を誘ってる…」
「…蓮司…」
「こんな姿、君の海堂君が見たら何て思うかな…」
かっと開かれた眼には明らかに動揺の色が見えていた。
ふぅん…そんなに大切なのか…あんな男が…
「大丈夫…彼はもう立海大王国に護送中だ。ここには俺とお前しかいない」
「だからたっぷり可愛がってあげるよ…昔を思い出して…ね」
そういった途端、貞治は激しく抵抗した。
俺は貞治の両の手を掴み、隠していた手錠を素早くかける。
俺が本気だと分かれば、お前が抵抗するのは予測していたよ。
伊達にお前を見てきたんじゃないから…
彼の肩を床に押しつけ、下腹部に手を伸ばす。
人間は上手く押さえ込めば、片手で身動き取れなくさせられる。
そして一度抵抗する事の無力さを教えれば、たちまちその意思は失われていく…
そう…例えば、言い様のない快楽を与えれば…
「蓮司!やめ…」
「大丈夫…ちゃんと体は俺を覚えているよ…そう教え込んだのは俺なんだから…」
するりとズボンの中に手を滑り込ませ、貞治自身にそっと触れる…
ビクッと体を硬直させ、繋がれた両手で必死に抵抗する。
だが、優しく弄んでやるとその手に力が失われていった…
代わりに聞こえてくるのは、かすかな喘ぎ声…
4年のブランクなど関係なかった…
シャツのボタンを外し、露出した肌に舌を這わす。
首筋から胸へ…
その飾りを舌で丹念に攻めて行くと堪らなくなったのか、抑えていた声が漏れ出した。
「やぁ、ああ」
「ん、いい声だ。その美声を聞くのが俺は好きだったよ…」
「いや…今でも好きだよ。その声で俺の思う通りに啼かせたい」
そのまま下へなぞるように舐めまわし、貞治自身にそっと口付けをする。
しっかりと自己主張していたそれは、すでに先走りで濡れていて、早くどうにかして欲しそうに脈打っていた。
懐かしい色と形を確かめるようにその筋に舌を這わす。
そして自身をすっぽり咥え込むと、貞治は身を反り返して悶え、俺の頭を押さえ込んだ。
「あっ、んんぁぁぁ!!」
一際高い声を出して、貞治は俺の口の中で果ててしまった。
「随分堪え性のない体になってるな。海堂君はおしゃぶりが得意ではないのか…?」
貞治の出した精をすべて飲み干し、俺は口を拭って嫌味を言った。
「あまり満足してないんじゃないか?彼とのSEXは…」
「ハァ、ハァ…」
「この分じゃ、一から教え直さなきゃいけないか…?」
湿らした指を貞治の秘所へとあてがうと、失われていたはずの抵抗の意思が再び芽生え、俺の腕をギュッと掴む。
ここまで来て、まだ…
そんなに…あいつが好きか…貞治…
「俺に捨てられてから他の誰かに抱かれた事はあるのか?」
「は…なせ…蓮司…」
「なさそうだな…分かれたショックで攻めに転じたか…」
抵抗する腕を無視して、ズブリと指を挿入させる。
「んぁ!あああ」
「背も…随分高くなってた…俺を超えていたね」
ぐちゅぐちゅと音を立てて中をかき回す。
「やぁっんん」
「表情も硬くなってた。俺と居た時はもっと楽しそうに笑っていたよ…」
指を増やし、より一層の快楽を引き出す箇所を執拗に攻める。
「あぁ、んんあああ…」
「貞治…俺が欲しい…?」
答えを聞く前に…俺は己の欲望を突きいれた。
嫌だ…という言葉を…聞きたくなかった…
「あああっ!!」
全身を痙攣しながらも俺を受け入れ、その快楽に身を委ねていった。
両足を抱えて激しく腰を動かし己を貫く…
同時に貞治自身を掴んで上下に擦り上げる。
「はぁっ…んあああ!」
「変わらない…変わってない…貞治…お前は俺の…」
貞治の顔に近づき、そっと唇に触れる。
貞治の眼からつぅっと涙がこぼれ落ちた。
繋がれた両手を俺の首に回す。
「俺は…今でも貞治の事…愛してるよ…」
それでも彼は俺の名を呼ばない…
漏れてくるのは、艶っぽい喘ぎ声だけ…
片足を肩に乗せ、更に奥まで己を咥えさせる。
身を反り返して反応を示し、それが中の俺自身を締め上げた。
「んっくぅぅ…」
ぐぶっと貞治の中に精液を吐き出し、同時に貞治も俺の手の中で達していった。
虚ろな目で見る貞治に再びキスを交わし、こう告げた…
「3日以内に対氷帝戦の攻略データをまとめてこい」
「でないと君の可愛い海堂君は赤也の玩具になるよ…」
「なっ…」
「散々犯して、SEXDOLLにしてもよし。あの器量だ。さぞかし高値で売れるだろう」
「俺の調教のレベルの高さはお前が良く知っているだろう…?」
「蓮司!!」
「忘れるな…3日だ…」
「他の奴に知らせるな。もしお前以外の奴が関わったら3日待たずに赤也に好きにさせるからな」
ズブッと音を立てて俺は精液でぐちょぐちょの貞治の中を再び掻きまわす。
「ひっんん」
「お前が俺の元に戻るなら…無条件で海堂君を解放してあげるけど…」
顔をしかめながらも首を激しく振る…
俺は眼を閉じ、貞治の中から己を抜いた。
「んっくっ!」
ビクッと体を震わせ、圧迫感がなくなったのを感じると脱力感が貞治を襲う。
衣服を整え、放心状態の貞治を見つめながら、俺は赤也に連絡を入れた。
「赤也…交渉は決裂。3日の猶予を与えた」
『へぇ〜〜柳さんでも駄目だったんすか。結構強情っすね、乾って人』
「すぐに本国へ帰る。全員に撤収命令を出せ!」
『はいはい。仰せの通りに』
3日…
その間に海堂て奴がどんな男なのか、データを取らせて貰うとしよう。
貞治の中から俺を消し去った海堂薫…
ふふっ…楽しい3日間になりそうだ…
To be continues
う…やってしまったよ…
乾受け…
やっぱり書いててめっちゃ抵抗が…
きっと二度とやらないと思う…(泣)
柳がめちゃくちゃ黒いっす…
では続きは表で!
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