レッスン1 by AKI
どうしてこういうことになってしまったのか・・・
ロイは自分の不用意な発言に深く後悔していた。
エドと付き合うようになって、何度か体も重ねた。
だが、エドは若さゆえに、SEXに対してかなり自分本位で行動してしまう。
だから、ロイは毎回エドに振り回され、自分の欲望のままに貫かれ、そして一人でイッてしまう。
「いい加減にしろ!エド!」
「何でだよ?気持ちいいことしてんのに!」
「気持ちいいのはお前だけだろう!?私は痛いだけだ!」
「お前なんかよりも、大総統閣下の方が何十倍も上手くて、私を悦ばせてくれるさ!」
思わず言ってしまった言葉・・・
エドは悲しそうな顔をして、「そっか・・・」と呟き、そのまま服を着てその日は帰ってしまった。
本当は分かっている・・・エドは自分の事が好きで一生懸命なんだという事・・
充分反省している・・・今度会ったらすぐに謝ろうと思っていた矢先・・・
ブラッドレイ大総統に呼び出され、差し出された飲み物に薬が含まれていて・・・
気がついたら、ベッドに全裸で寝かされている。両の手は手首のところで拘束され
後ろにまわされていた。
また大総統閣下の度の過ぎた遊びにつき合わされるのかと思っていたのだが・・・
「へぇ!そういう格好も悪くないね・・・」
一番聞きたくない声が頭の方から聞こえてきた。
「エド!?何でここに!?」
体を起こそうとしたのだが、薬が効いているのか、起き上がることが出来ない。
「あぁ・・・軽い弛緩剤だ。一晩もすれば薬は切れるから安心したまえ。」
そういってブラッドレイが黒い笑みを浮かべながら近づいてきた。
「大総統閣下!一体これは!?」
「だって、大佐が言ったんじゃん!大総統の方が自分を悦ばせてくれるって…」
エドがロイの顔を覗き込み、その頬に触れる。
「だから、大総統に教えてもらいに来たんだ。大佐を悦ばせるにはどうすればいいのか・・・」
確かにエドより大総統のほうが上手いといったが・・・
よりによって当人に教えを請うなんて!!
「随分と愛されているもんだね、マスタング大佐。昨日エドワード君が私のオフィスに
乗り込んで来た時には流石に驚いたよ。」
「あまりにも真剣に尋ねてくるから、私も一肌脱ごうと思ってね。」
そう言いながら大総統はベッドサイドのイスに深々と腰掛ける。
「エドワード君、始めたまえ。最初はキスからだ。」
「うん!」
そう告げられると、エドは服を脱ぎ、ロイの上に覆いかぶさるようにベッドに乗り、ロイの口を塞ぐ。
いつもと同じ、性急なキス・・・
「あぁ・・・それでは駄目だ。もっとゆっくり、舌を絡めるようにして・・・」
「こう??」
エドはゆっくりとロイの舌を絡め取るようにキスを交わす。
その舌に合わせる様に、ロイもその動きに応じていく。
それと同時にかすかな喘ぎ声がロイの口から漏れ出してきた。
「ふ〜ん・・・キスだけで感じるんだ・・・」
「そうだよ。君の動作一つ一つにマスタング大佐は反応していくようになる。
さ、次はそのまま舌で体の線をなぞるようにしてごらん。」
エドは首筋からなぞるように舌を這わせていく。
その度にロイは身悶え、喘ぎ声を上げていく。
「マスタングが一番反応した所をよく覚えておく事だ。そこが・・・」
「分かった!大佐の性感帯だね!!」
エドはロイが反応した部分に強く吸い付いた。
「ひっあぁぁ!!」
「すっごい反応!!俄然やる気が出てきた!」
そのまま下のほうに移動し、胸の突起へと舌を這わしていく。
軽く吸い付くと、すぐに下のほうに移動しようとした。
「あぁ・・駄目だよエドワード君。そこは丹念に攻めてあげないと。」
「え?何で?女じゃあるまいし・・・」
「そこは、ペニスに次いで感じるところだよ。舌で転がしたり、爪で突いたり手で弄ったり・・・
色々な事をしてごらん?きっといい反応を示してくれるだろう。」
エドはみるみる歓喜の表情を表していく・・・
エドは性に関して無知な事が多く、自分の性欲だけでSEXをしていたので、
あまり相手を弄ぶような事はしなかった。
ブラッドレイに丹念に教えてもらい、新たなる発見を今、まさに体験しているところだった。
知らない事を知る喜び・・それが性に関してとなると、もう止め処がなく興奮していった。
エドはロイの胸の突起を丹念に舐める。その度にロイは反応し、淫らに悶えていく。
爪で先を刺激すると、ぴくんと体をそらし、声を上げる。手で弄ると声と息が荒くなっていく。
今まで見たことのなかったロイの姿を見て、エドは感心したようにブラッドレイのほうを見た。
「すごいっすね。こんなに乱れるんだ・・・」
「よく分かったようだね。では次に行こう。さ、そのまま腹部から太ももの方に舌を這わしていきなさい。」
「え?太もも??大佐自身は舐めないの??」
「まだまだ・・・じっくり焦らさないとね。決して触ってはいけないよ。触れる程度に・・・」
エドは言われた通りに舌で舐めていく。
均等に筋力のついた腹部から、自身を避け、太ももの方に・・・
ロイは今までの行為で自分の中心が疼き、早くどうにかして欲しかった。
目をギュッとつぶりその疼きに耐えていた。
不意にエドがロイ自身にそっと触れる。
ビクッと体が反応し、自然と喘ぎ声が上がっていく。
「ひ、ああああっ」
「すごい!!こんなに濡れてる!」
「くくっかなり我慢できなくなっているね、大佐・・・」
ブラッドレイは黒い笑みを浮かべて二人の行動を見つめていた。
「ねえ!もう触ってもいい??俺、早く大佐に入れたい。」
「まだまだ・・・ここは大佐に聞いてみないと・・」
「大佐に聞く??」
「そうだよ。大佐にどうして欲しいかを聞かなくてはね。」
ブラッドレイは妖しげな目でロイを見つめる。
ロイはもう、気が狂いそうだった。体が疼いて疼いて、でも触りたくても両の手が
後ろで結ばれていて自分ではどうにも出来ない。
「ねえ、大佐・・・俺にどうして欲しい?」
エドはブラッドレイに教えられるまま、ロイに質問した。
ロイは唇をかみ締め、その問いに沈黙を守っていた。
「ふむ…まだ我慢が出来るようだ。エドワード君。ペニスの周りをそっと撫でてあげなさい。
ただしペニスは触ってはいけないよ。」
うん、と頷きながらエドはロイ自身の周りをなぞるように触る。
「んあぁぁぁ・・・」
じれったい感覚がロイの体の中を襲っていた。
「ね・・・言ってよ・・俺にどうして欲しいの・・・?」
「・・・・・・・・・・・ちゃんと・・・触って・・・」
「ちゃんとって・・・どこ??」
エドは教えられてはいなかったが、こう言えばきっといい反応をしてくれると思いそう言ってみた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・私の・・・・・・ここを・・・・・・」
そう言ってロイは体をずらし、エドの手に自分のペニスを擦り付けた。
エドはブラッドレイに負けず劣らずの黒い笑みを浮かべ、ロイ自身をギュッと掴んだ。
「ひあぁぁ!!」
「ねえ、大総統!もう舐めてもいい??」
「よしよし。たっぷりと舐めてあげなさい。ちゃんと言えたご褒美だ。」
エドはロイ自身をなぞるようにその筋を舐め、そして先端の割れ目に舌を這わした。
「んああああああ・・・」
ロイは背中をぐっと反らし、我慢できずに最初の放出をしてしまった。
「すごっ!!!いきなりイっちゃった・・・」
エドの顔に白濁の液がかかってしまったが、そんなことは気にせず、エドはロイの醜態に歓喜していた。
ロイは荒い息をしながら呆然としていた。
エドに舐めて貰っただけでイってしまうなんて・・
「ねえ!挿れてもいい??俺、もう我慢できない!!」
「まだ駄目だ。今は大佐だけが気持ちよかっただけだから、君も気持ちよくなりたいだろう?」
「うん!だから・・・」
「ふふふ・・・まぁ、待ちなさい。君がSEXに対して上位だという事を大佐に分からせなくてはいけないよ。」
エドはブラッドレイが一体何をいっているのかさっぱり分からなかった。
だが、彼の言う通りにすればロイを悦ばせられると信じて疑わなかった。
「さぁ、マスタング大佐の顔の傍まで来て跨ぎなさい。」
エドはブラッドレイの言う通りに、ロイの顔近くで馬乗り状態になった。
エドのモノはしっかりと起ち上がっていて、ロイの口元すぐ傍で、先端を濡らしていた。
「わかった!俺のも舐めてもらうんだね!」
「ちょっと違うよ、エドワード君。これは服従の証だ。」
「服従の証・・・?」
「自分を貫くものを、自分の口で大きくさせる・・・下に組み敷かれる者が上に立つ者への服従の証だ。」
「そっか・・・くすっ!よくわかったよ。」
エドはにやっと笑いながら、自分のものをロイの口にあてがった。
「さ、大佐・・・俺のを大きくして・・・」
これ以上どう大きくするんだ!と心の中で叫んだが、声にならず、ロイは震えながらもそのモノを口に含んだ。
クチュクチュという厭らしい音が、部屋中をこだまする・・・
ロイのあまりにも巧みな舌さばきにエドはもう限界寸前だった。
ただでさえロイに挿れたくて我慢しているところなのに・・・
「もう・・駄目!イっちゃうよ・・・」
「構わんよ。大佐の口の中にすべてを吐き出しなさい。」
その言葉を聞くや否や、エドは小さく痙攣してロイの口の中に放出した。
「んっ・・はぁぁ・・・」
「大佐!残らず飲み干すのだよ!」
優しく、しかし絶対的な命令調でロイに指示を出す。
「ん・・・くっ」
ごくりとのどを鳴らし、ロイはエドの精を残らず飲み干した。
ハァ、ハァと息をつき、ロイの顔を覗き込む。
僅かに飲みきれなかった精がロイの口端から流れ出ていた。
その姿が、あまりにも淫猥で、エドのモノはすぐに頭を持ち上げ始めた。
「大佐・・・あんたって淫乱なのか?」
そう侮蔑の言葉を吐きながら、エドはロイの唇を奪う。
教えられた通り、ゆっくりと、絡めるようにロイの口の中を舌で犯す。
「大分分かってきたようだね。では最後の仕上げだ。エドワード君、君の指を大佐の口の中に入れなさい。」
こくんと頷き、エドは人差し指をロイの口の中に入れる。
唾液と精液が口の中で混ざり合い、エドの指をぬるりと湿らせた。
「それをそこに入れるかは・・・」
「うん!わかる!後ろだね!」
そう言うとエドは濡れた指をロイの秘所へと回し、そのまま差し込んだ。
「ひっ!!んんっ!」
「あ、ゴメン、痛かった・・・?」
「くすっ・・・最初は優しくしてあげなさい。エドワード君。最初はね・・・」
含みのある言葉を残し、ブラッドレイは次の指導に入る。
「一本目が入ったら、そのままかき回すようにして充分解してあげなさい。」
「そして余裕が出来たら、2本目を入れなさい。」
エドはブラッドレイの指導のままに、指をロイの中でかき回した。
「やっあぁぁぁ!!!」
たちまちロイの体は反応し、萎えていたロイ自身が頭を持ち上げ始めた。
指のぬめりの他に、ロイ自身からも愛液が湿りだしてくる。
エドが2本目を入れるとロイはビクッビクッと体が痙攣し始めた。
「そんなに気持ちいいの?大佐・・・」
「もっと気持ちよくしてあげなさい、エドワード君。」
「え、でもどうやって??このままかき回してればいいの??」
「ふふっ・・・指をゆっくり動かしてごらん。ある一点に来ると一際感じてしまうところがある。」
エドは言われた通り、指をゆっくりとロイの中で動かしていった。
「はっう!!んんっあああああ!!」
突然ロイが体をそり返し、激しく悶えている。
エドはびっくりして指の動きを止めてしまった。
「今の場所を忘れてはいけないよ。そこが大佐の前立腺だ。」
「ぜんりつせん??」
「体の中で一番感じるところだよ。そこを攻められれば、どんな人間だって娼婦に成り下がる」
へぇ・・・と感心しながら、エドはその場所を更に攻め立てる。
ロイは眼から涙を流し、迫り来る快楽に必死で耐えていた。
もう・・・・・・・だめ・・・・だ・・・・
「エ・・ド・・・・」
突然自分の名前を呼ばれて、エドは指の動きを止め、ロイの顔を覗き込む。
「何?大佐・・気持ちよくない??」
「いい!!いいから、早く・・・」
「??早く・・・何??」
指なんかじゃなく、お前のモノを挿れて欲しい・・・・・・・・・
そう言いたかったが、最後に残された僅かなプライドがそれを拒んでいた。
「言わないんじゃ俺、わかんないよ・・・?」
そういって指の動きを再開する。
「んっはぁ!!!ああああ・・・」
その動きは、ロイの最後のプライドを粉々にした。
そう・・・誇り高き焔の錬金術師が、娼婦へと落ちた瞬間・・・
「もう!早く!お願いだから!」
「お前のモノを挿れてくれ!!」
「!!俺のが欲しいの??本当に?」
コクコクと頷き、ロイは涙を流してエドに懇願した。
「欲しい!!は、早く!!」
エドはブラッドレイのほうを見て、挿れていいのか目で訊ねた。
ブラッドレイはコクリと頷き、エドはにっこり笑って、ロイの両足を抱え込んだ。
「んっああああああ!!」
叫ぶような喘ぎ声を上げ、ロイは全身でエド自身を感じていた。
エドは自身をロイの最奥まで挿れると、淫らに悶えるロイの姿にうっとりしていた。
「大総統!突き上げもゆっくりした方がいい??」
「いやいや、それは激しくしていいよ。むしろ、そのほうが大佐は感じるだろう。」
「激しく、突き刺さるように大佐を愛してあげなさい。」
うん!と大きく頷いて、エドは腰を激しく前後に動かした。
「やぁっ!あああああ!!」
「いや?だったら止めるよ??」
そういって動きを止めようとすると、ロイは足をエドの腰に絡ませてきた。
「や・・・めない・・・で・・・」
そういって涙を流す・・・
エドは黒い笑みを浮かべ、更に奥へと突き上げていく。
「ああああああ!」
ロイは益々悶え、淫らな娼婦に変貌していく・・・
こんな大佐、見たことない・・・・・・
俺もこんなに気持ちいいのは初めてだ・・・・・
SEXってこんなにいいものだったなんて・・・・・・
先端まで引き抜き、一気に最奥まで入れる。
ロイはその度に身を反り返してエドを感じていた。
「エドワード君。大佐のモノを掴んで擦り上げてごらん。そうすることで・・・」
「わかる・・・さらに刺激が増して大佐が悶えてくれるんでしょ?」
「まぁ、そうなんだがね・・・ではやってみたまえ。」
エドはロイ自身を掴み、上下に擦り上げる。
ロイはもう何もかも捨て去り、エドが与える快楽に没頭していた。
「あぁぁぁ!エド!もっと・・・」
ロイの口からそんな言葉が次々と発せられ、エドは歓喜でいっぱいだった。
「ん・・・もう、イきそう・・・」
「大佐ももう限界だろうね。では、一緒にイクがいい。」
エドは腰を更に激しく動かし、ロイの中に己を突き上げる。
と、同時にロイ自身を擦り上げ、そのスピードを上げる。
二人の息が更に荒くなり、ロイは小刻みに痙攣していた。
「ふっ、んんっ!!」
「はぁっ、んんああ」
ほぼ同時にエドとロイは絶頂に達し、互いの精を互いの中に放った・・・
ロイはエドの手の中に・・・エドはロイの体の中に・・・
「大佐・・・」
エドはそっとロイの唇に触れ、深く優しいキスを交わす。
ロイはエドの顔を至福の笑顔で見ながら、そのまま意識を失ってしまった。
「大佐・・・悦んでくれたかな・・・」
「勿論だよ。君は本当に飲み込みが早い。私も教え甲斐があったよ。」
「でも、じゃなんで気を失っちゃったの??良くなかったから・・・?」
「とんでもない!その逆だ。あまりにも君が良かったから、大佐は気を失ったんだよ。」
エドはブラッドレイのその言葉を聞いて、眼を輝かせて無邪気に喜んでいた。
「そっか!よかった!これからはこんな風に抱いてあげればいいんだね!」
「ふふっ・・・エドワード君も大人のSEXを覚えたようだ。だがね・・・」
ブラッドレイの眼が妖しく光るのを、エドはまったく気がつかなかった。
「大人には、もっと素敵なSEXがあるんだよ・・・これからも教えてあげよう。」
「本当ですか!?」
「あぁ。今日のはまだ、『レッスン1』だ。しっかり覚えて、大佐を悦ばせて上げなさい。」
「ハイ!大総統!!」
エドはこれから知ることになる、大人の遊びを、早く習いたくて仕方がなかった・・・
それが二人にとって、更なる試練になる事は、まだ理解していない・・・・・・・・・
『楽しい玩具が二つ・・・手に入ったな・・・』
ブラッドレイは静かにそう呟いていた・・・
限りなく黒い笑顔を浮かべながら・・・
END