等価交換の名の下に〜試練編〜 13
「はっああっ…」
「もうこんなになってる。そんなに待ちきれなかった…?」
ロイ自身の先端から滴り落ちる液をエドは舌で絡み取っていく。
シーツを握り締め、その愛撫に耐えていると、エドはロイの足を更に大きく開かせる。
先走りの液がつぅっと流れ、ひくついている秘所を潤していった。
それを円滑剤にし、エドはロイの中に指を入れ丁寧に解していく。
「あっああっ、エド…」
背中を反らしその刺激に反応こそするが、指だけでは到底物足りない。
エドもそれを充分判っているから、あえて指2本で中をかき回していった。
「んっはぁああ…は…やく…」
「もうちょっと。まだきつそうだし。」
それより俺のを育ててよ。
ぬちゃっと指を引き抜くと、ロイがブルッと身震いし、薄っすらと瞳を開け迫り来るエド自身を見つめていた。
上半身を起こし、軽く頭を持ち上げてるエド自身の先にそっとキスをし、そのまま咥内へと招き入れた。
頬をそばめてエド自身をすすると、エドがうっと呻きながらロイの後頭部を掴んだ。
そのままグッと奥まで押し込み、出し入れを繰り返す。
その度にロイは舌を巧みに使って、エド自身を大きく育てていく。
そのままロイの咥内でイっても良かったが、エドは早く繋がりたくて、ズルっと己を引き出した。
グリッとロイをひっくり返し、エドはその腰を掴み引き寄せた。
「あっ、エド…ま…て…」
「ダメ。もう我慢できない。大丈夫、充分湿ってるから。」
だから一つになろうよ。
耳元で囁きながらロイの秘所を押し広げ、己の分身をゆっくり押し込んでいく。
ハッアァァ…
深く息を吐きながら、ロイは拳を握り締めてエドを身体の中へ受け入れた。
根元まですっぽり咥え込むとロイの腰が自然に揺れて、エドを誘う。
「あぁ、待ってな。すぐに気持ちよくさせてあげるから。」
ぐんと腰を押し付け、完全に押し込めると、ロイの陰茎をぎゅっと掴んだ。
「ひっあああ!!」
「ほら、もうべとべと。そんなに嬉しい?俺と一つになれて。」
コクコクと頷きながら息も荒く、ロイは腰を高く掲げてエドを更に奥まで誘導する。
たまんねーな…全く。経験豊富な姉さん女房は。
ふっと笑いながら抽挿を繰り返し始めると、たちまちロイの喘ぎ声が部屋中を埋め尽くした。
「あっ、あっ!エド!!!」
「んっ、大佐っ、きつっ…もっと緩めて。」
力を抜け、と言ってもロイはもう無我夢中で腰を振り快楽を引き出そうとしていた。
エドは苦笑交じりで腕を伸ばし、ロイの陰茎を優しく擦りあげる。
「ふぁああ…」
「そう…力抜いて、俺をちゃんと受け止めて。」
ズッ、ズッと音を立て肉棒を突き上げながら、ロイに快楽を与える様に優しくポイントを攻めあげる。
「やっ…エド…もう…」
「イク?俺もイキそうだけど、何でやだなの?」
少し意地悪く問い詰めると、ロイが身体をひねってエドの頬に手を添えた。
「顔が…見えない…」
愛しいお前の顔を見ながらイキたい…
うっとりする様なその表情に、エドの鼓動は更に高まっていく。
「…ったく。そんな顔するなよ。止まんなくなっちまうぞ。」
繋がったままでロイの上半身を抱き起こし、顔を捻らせその唇を奪う。
ぴちゃぴちゃと互いの舌をもさぼり喰う様にキスを交わすと、そのままロイを仰向けの体勢に寝かせ、
片足を高く抱え込んだ。
ぐんと前に進むと、ロイの背中がたちまち反り返り、振り乱れる髪からは汗の雫が飛び散った。
「はっああああ!!エド!エド!!」
「はっ、大佐!!もう限界!!」
ロイがエドの肩を掴み、自分に引き寄せ口付けを交わす。
その間もエドは腰を推し進める事を怠らず、ロイが小刻みに震え出したのを全身で感じ取った。
「んっ!!!」
最後の一突きを押し込むと、ロイはビクビクと痙攣し、そのままぐったりと力尽きる。
エドも同時に放出し、ロイの中にたっぷりと愛情を注ぎ込んだ。
「ハァハァ…まだまだ足んねー。」
「…私も満足には程遠いな…」
妻を喜ばせるのは夫の役目。
夫の欲望を解消させるのは妻の役目。
互いにその意見を主張しあうと、顔を見合わせクスッと笑いあった。
どちらとも無く唇を合わせ、再びその性欲を高めていく。
二人がようやく眠りに付いたのは東の空が薄っすらと明るくなった頃だった。
広く大きな窓から朝日が注ぎ込み、エドはゆっくりと眼を開けた。
「…もう朝…か…」
気だるい身体に鞭打って身体を起こすと、隣の気配に気が付いた。
静かに寝息を立てる新妻。
ロイが寝返りを打つと漆黒の黒髪がはらりと落ち、その姿にエドの下半身がまた疼いてくる。
ハァ…これじゃ幾ら体力があっても持たねーぜ。
その額にそっと唇を落とすと、ロイも静かに眼を覚ました。
「…お早う、大佐…」
「なんだ…もう起きてたのか。」
前髪をかき分けながら上半身を起こし、大きく溜め息をつく。
「…シャワー浴びる…」
「あ、じゃぁ俺も!」
今度こそ一緒にお風呂を!!!
「馬鹿者!サービス期間は昨日までだ!」
ばふっ!と枕をエドに押し付け、ロイはバスローブをさっと身に付け一人バスルームへと向かってしまった。
エドは慌てて飛び起き、素っ裸でその後を追う。
「何でだよ!!!俺達新婚だろ!もっといちゃいちゃしたっていいじゃないか!」
「煩い!常識と言うものを考えろ!全く何回やれば気が済むんだ!この絶倫男が!」
お蔭で腰は痛いわ、腹の中はぐるぐる鳴ってるわ、気持ち悪くて堪らん!
エドはロイが力尽きるまで何度も攻め立て、その全てをロイの中に放出させたのだ。
「あ〜悪かったって。今までの鬱憤を全て晴らしたくてつい…」
エドはバスルームを開けようと試みたが、ロイが中から鍵をかけてしまい、開ける事が出来ない。
ドアに頭をコツンと押し付け、エドは情に訴える作戦に出る。
「…俺達…今日旅に出る…だから…もうちょっと一緒にいようよ…」
ザーと水が流れる音がぴたっと止まり、カチャッと鍵が開く音が聞こえてきた。
ゆっくりドアが開き、ロイが顔を覗かせた。
「……入るだけだぞ。もうするなよ…」
私はこれから中央司令部での仕事が残っているんだからな。
エドはにっこり笑って「判ってるって!」といそいそとバスルームに入っていった。
そして甘い声がバスルーム中を覆い尽くしていく。
二人がチェックアウトをしたのはそれから4時間後だった。
To be continues.
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