最初に計画書を見た時、会って見たいと思った… 会ったら今度はその技術が欲しいと思った… そして海馬コーポレーションをほぼ手中に収めたら、今度は彼そのものが欲しくなった。 だから魂を奪って手元に置いた。 「人間の欲望と言うのは次から次へと湧き出てくるものなのですね…」 ミレニアムアイを持つ銀髪の青年は、無表情の人形の髪を優しく撫でる。 青い瞳は自分を見る訳でもなく…ただその光を失い、眼の前の主人の意のままに動くだけ。 ペガサスはくいっとその顎を持ち上げると、微動だにしない唇にそっとキスを落とす。 反応はなく…瞳を閉じる事もなく… そのままベッドに押し倒しても、その人形はされるがままに身体を投げ出していった。 『ペガサス様、そろそろ人形を地下牢へ戻さないと…』 インターフォン越しに執事のクロフォードが問いかけると、ペガサスはゆっくりと身体を起こし、 ガウンを纏いインターフォンのスイッチを押した。 「もう少し…ここにいさせる。」 『明日は大事な決勝戦が控えております。お身体にも触ります。』 「私が負けるとでも?」 『いえ、そんな事は…』 判っている…クロフォードも私の心の変化に気づいているのだろう… これ以上この人形に心を奪われるのは後々危険だと… だからこそ…手に入れたいのだよ… 「終わった時にこちらから連絡する。」 『…はっ。』 インターフォンがぷつんと切れると、ペガサスは徐にデスクへと向かい、一枚のカードを取り出した。 そこには海馬瀬人の魂が封じ込められている、「魂の牢獄」。 私は一体何をしているのだろうか… ペガサスはべっどに全裸で横たわる瀬人の両手を掴むと、ガウンの紐で縛り上げ、天蓋の支柱にくくりつけた。 その間も瀬人は無表情で、声をあげる事もない。 首筋から身体の線をなぞるように、ペガサスは瀬人の白い肌に触れていく。 その刺激に反応もなく…喘ぎ声も聞こえてはこない。 ペガサスはふっと小さく微笑むと、左目を隠してる髪をかき上げ、そこに埋め込まれている ミレニアムアイを作動させた。 パァッと光がまるで昼間のように部屋中を包み込む。 それが収まった時、ペガサスの下で瀬人が低く呻き声を上げた。 「んっ…こ…こは…」 まだ虚ろな瞳は自体が把握できていないようで、ゆっくりと辺りを見回している。 起き上がろうとして両手が動かせない事に気がつくと、一気に現実が蘇ってきた。 「なっ!!これは何だ!俺はどうして!!」 「眼が…覚めましたか…?海馬ボーイ。」 小ばかにしたような口調で瀬人の身体を撫で回すペガサスに、瀬人は怒りの眼をキッと向けた。 下腹部に伸びる手を振り払おうと、身体をよじり、足をばたつかせて暴れだす。 そんな姿に満足するかのように、ペガサスは瀬人の上に覆いかぶさる様に身体を押さえつけた。 「くそっ!!離せ!」 「何を今更。YOUは既に私に犯されているのですよ?」 「なっ!!!」 ペガサスは瀬人の右足をグッと抱えると、その秘部に指をはわし、いきなりグッと押し込んだ。 「はっあっ!!」 突然の刺激に背中を反らして逃げようとするが、両手の拘束とペガサスの左手に押さえられ指は 更に奥まで進入していく。 「はっンン…」 その声にはっきりと喘ぎを感じ取るとペガサスは指をグリッと捻り、中にあった塊をぬちゃっと取り出した。 湿った指を瀬人の口元に持っていき、荒く息を吐くその唇に擦り付けた。 屈辱と嫌悪感に溢れる瀬人の表情にペガサスは心から酔いしれていた。 「どうです…?あなたの中に注がれた私の味は。美味しそうにしっかり咥え込んでいましたよ?」 「くっ…貴様っ!!」 あなたは既に私の物。淫らに喘ぎその姿を晒したのです。 首筋に唇を落とし、瀬人が感じる所を吸い付きながら下腹部に移動していく。 胸の突起を舌で転がし、右手の指を瀬人自身に添え、その快楽を高めていく。 瀬人は首を振ってただその愛撫に耐えるしか術はない。 「あっ…や…だ…はな…せ…」 「離せばあなたは抵抗するでしょう?私から逃れようと。」 当たり前だと叫ぼうとしたその時、ペガサスは瀬人の両足を抱えて思いっきり前進した。 ズンと奥まで突き上げると、瀬人は大きく身体を反らし、ビクビクと痙攣しながら悲鳴に似た喘ぎ声をあげる。 「やぁっあああ!!」 「逃げる事は許しませんよ。あなたはもう私から逃げられない。」 「私から離れていくのは許さない…」 もう…二度と…失わせない… 抽挿を繰り返し瀬人自身も掴んでリズムよく擦りあげる。 嫌悪感で歪む顔から、涙が零れ、その行為にすら屈辱を味わう。 嫌だ!もう!こんな事…二度としたくなかったのに!! 心で拒絶しても、身体は素直に快楽に溺れていく。 過去に刻まれた傷はどんなに洗い流しても消える事はない。 それを思い知らされた瀬人は全てを諦めた様に眼を閉じ、されるがままにペガサスを受け入れた。 最奥の一番感じる所に先端が当たると、瀬人はもう耐え切れず、自ら足を絡めてペガサスを誘導していく。 半開きになった唇からは、赤い舌がチロチロと誘い、ペガサスの身体を熱くしていった。 「…ようやくその気になりましたか。」 ふっと笑って誘われるままにその唇を塞ぐと、待っていたかのように瀬人が舌を絡めて行く。 腰の動きは止めず、瀬人の咥内をも舌で犯す。 角度を変えながら陰茎を押し込めば、悩ましいくらいの喘ぎ声を出して見事に反応する瀬人に、 ペガサスは心から酔いしれていた。 素敵ですよ…セト。あなたは本当に…最高の人だ… だから手に入れたかった…傍に置いておきたかった… つつっと背と自身を指でなぞると、もっと刺激が欲しいのかフルフルと震えて蜜を垂らす。 あまりの素直な反応にペガサスは苦笑しながらもその求めに応じ、瀬人自身を掴みあげた。 「んっあああ!ペ…ガサス…」 今…私の名を…? 「セト…?」 「くっ…やるならさっさとやれ!」 恍惚な表情から一転して苦悩の表情に変わり、伸ばした手をシーツに埋め、顔を横にそらす。 「その言葉、後悔しないで下さい。」 ペガサスは瀬人の片足を高く抱え、大きく開かれた秘部に烈しく己を打ち付ける。 瀬人は悲鳴をあげながらも身体は熱く燃えていき、陰茎の先端からはひっきりなしに密が滴り落ちていった。 喘ぎ、叫び、腕を回してキスを強請る。足を絡めて更に奥まで誘い込む。 だが瀬人は最後まで再びペガサスの名前を呼ぶ事はなかった。 全ての行為が終わり、瀬人は両手の拘束を解かれていた。 だが起きて逃げる体力はすでになく、ぐったりとベッドの上で横たわっていた。 ペガサスはガウンに身を包み、二つのグラスにワインを注いでいる。 「…デュエルは…どうなった…?」 ポツリと放った瀬人の言葉に、ペガサスは少し驚きながら冷静を保ち、ワインを持って瀬人に近づいていく。 グラスを差し出しても瀬人は起き上がろうともせず、ただぼんやりと天井を見つめているだけだった。 そんな瀬人の態度に苦笑しながら、ペガサスは自分のグラスのワインを一気に飲み干す。 「デュエルは明日決勝戦です。4人の内誰が私との挑戦権を得られるか…気になりますか?」 「…遊戯だろう。」 「何故、そう思えます?」 「…さぁな。だがそう願っている自分がいる…それだけだ。」 それは遊戯が負ければ海馬コーポレーションがペガサスの元に渡ってしまう。 ビック5とペガサスが交わした条件。だがそれだけではない… 何かが…もう一人の誰かが遊戯を信じろと叫んでいる…俺はそれを信じたまで… 「たとえ遊戯ボーイが挑戦権を得たとしても私に勝つことは出来ません。」 「遊戯ボーイは無様に負け、海馬コーポレーションは私の物に。」 そしてセト…あなたも… 静かに瀬人の顔を引き寄せ、唇を塞ぐ。 強制ではなく…拗ねる子供をあやす様に。 瀬人は眼を閉じペガサスのそれを受け入れる。 そしてそっと呟いた。 「俺は誰の物にもならない…会社も…俺自身も…お前は何も手に入れることは出来ない。」 「たとえ魂を封印されても…その魂は永遠にお前は手に入れる事は出来ない。」 「こんな風に俺を抱いても…俺の心は手に入れる事は出来ない…」 真直ぐに見つめる青い瞳に、ペガサスは思わず眼を反らし、べっど脇のテーブルに手を伸ばす。 それは何も描かれていないただのカード。 「私は必ず手に入れますよ。会社も…あなたも…」 左目が妖しく光り、瀬人の身体を貫いていく… 強い輝きを帯びていたその瞳は、光を失い、再び意思のない人形へと戻される。 ペガサスはゆっくり近づきその頬を撫で、そっとキスを落とした。 「人間の欲望は際限ないものなのですね…」 最初は会うだけ。そして技術が欲しくなり、その人物そのものが欲しくなり… 「今はあなたの愛が欲しくなりました…セト…」 どうすればあなたは私を愛してくれますか…? どうすれば私の名前を呼んで貰えるのでしょうか…? 「セト…愛しい人よ…」 私は必ずあなたを手に入れる…
キングダム編でペガサスに魂を奪われた夜の話です。
決勝戦まで一晩ある。もうペガサス様絶対瀬人を犯ってるよね!!
魂の抜け殻を拘束して動けなくするのは容易いもの。
で、魂を戻してその反応を楽しむ……アァ、素敵!(鬼畜スキー)
この後の話もありますので…
いっぱいこれからも増やしますので宜しくお付き合いの程お願い致します!
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