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御家存続の危機   〜大人の時代劇から       




ハクロ代官の中庭。
そこにいる人影は3つ。


ハクロと…グランと…そして…
大きな木に括り付けられているロイ。


「グラン師範!あなたがここまで卑劣な奴だとは知りませんでしたよ!」
「何とでも言え!これで指南役の看板は戴きだ!」
「そう上手くいくとお思いか!!」

ロイは身動き出来ない中で必死に抵抗を見せていた。
だが、背後から迫るハクロにその勢いは失われていく。

「わしの配慮一つで貴様の家の存続などどうにでも出来るわ!」
「他の流派の家ならそうでしょうが、私の家は指南役。事は大総統閣下のお沙汰が必要かと。」
首筋に指を這わして触れてくるその感覚にぞっとしながらも、ロイは負けじと気力を振り絞っていた。
その指がロイの顎を掴み、グイッとハクロの方へと振り向かされた。

「確かにな。だがわしが一言マスタング流に難あり、と進言すればどうなるか。」

大総統閣下は指南役の再試合をされるやも知れん。そうなったら貴様の家は不利であろう?

ロイはぐっと言葉を詰まらせる。
確かに…今はエドが居ない。もし指南役決定を再試合されればこちらに勝ち目は無い。
だが、あの大総統閣下がこんなハクロ代官如きの言葉を鵜呑みにするとも考えられない。
でも万が一、聞き入れてしまったら…


ハクロはロイの顔を引き寄せ、その鼻筋に舌を這わせ始める。
要は黙っててやるから言う通りにしろ、と言う訳だ。


今は…エドの為にも御家の存続が大事。
あいつが帰ってきた時、この家が無かったらきっと自責の念に駆られるに違いない。


これ以上は手出しできない筈。そう…


今だけ…私さえ耐えればいい。



ロイは静かに眼を閉じ、ハクロのなすがままに身を委ねていく。
それを了承と受取ったハクロは、ロイの唇に己のそれで塞ぎ、中を抉じ開け貪り食った。

舌を絡め、唾液を注ぎ、厭らしい音を立てて強く吸い付く。
その行為に嫌悪感を抱きながら、求めに応じてロイも舌を絡めあう。

ようやく開放された時、ハクロはすっかり欲情し、いきり立った物をロイの腰に押し付けてきた。

「ほら、こんなになってしまったぞ。貴様の口は淫靡な物だ。責任を取って奉仕せよ。」
訳の判らない理由を捲くし立て、ハクロはロイの拘束をグランに命じて解かせる。
ロイを跪かせ、その口元にグロテスクな自分の陰茎を突き出した。

既に先走りが流れ出ているそれに、ロイは震える指で触れていく。
先端にそっとキスを落とすと、筋に沿って舌で舐めていく。

全体を舌で舐めるとハクロはロイの頭を掴み、グイッと咥内に突き入れた。

「うっぐ!」
「ほうれ、ちゃんと舐めんか。」
後頭部を押さえつけ、喉の奥底にまで含ませる。
むせ返る感覚に、ロイの目から涙が零れ落ちていく。

その仕草にグランも興奮してきたのか、ロイの背後に回りこみ袴の帯びに手をかけた。

「うぅぐっ!!」
「貴様も気持ち良くなりたいだろう?」
蔑む笑い声にロイの拳が握り締められる。
だがどうする事も出来ず、されるがままにロイの下半身は外気にさらされた。
ごつごつした指が双丘に触れてくる。

優しさも何も感じられないその手付きに、ロイの嫌悪感は増すばかりだった。
いきなりぐっと陰茎を掴まれ、ロイの身体がビクンと触れる。

「んんんっ!」
「既に半立ちだぞ?奉仕して興奮したか、淫乱な奴め。」
ハクロのモノを口に含み、自身を弄ばれ、ロイの感覚は次第に快楽へと反応していった。

「出すぞ。全て飲み干すのだ。」
ブルッとハクロの陰茎が震えると、ドクドクと苦汁が注がれていく。
苦渋の表情でそれらを飲み干すが,飲みきれなかったのか口端からたらりと零れていった。

それがまた性欲をそそる何ともいえない表情に,ハクロの陰茎はまた鎌をもたげ始める。

後ろではグランが既に準備万端で、ロイの後孔はグランの唾液で濡れそぼっていた。
緩んだ秘部にグランの太い指が進入していく。

「いっああ…」
「ハクロ代官様のお情けを頂くのだ。ちゃんと解しておかねばなるまい。」
2本3本と指を増やし、中でバラバラに動かしていく。
ロイはその刺激に耐え切れなくなり、がくんと前に倒れこんだ。

そう、グランに尻を突き出す格好になってしまったのだ。

「わはは。貴様は自ら尻を差し出すか。従順で良い子だ。」
その姿を目の当たりにしたハクロは、さも満足そうに高笑いをし、グランに変わってロイの後方に立つ。

そしてすっかり元気を取り戻した己をロイの秘部にあてがった。


「行くぞ。しっかり奉仕せよ。」


ズズッと進入していく異物に、ロイの肉壁は悲鳴をあげながら押し返そうと蠢いていく。
それと相反する様にハクロは奥へ奥へと突き入れていった。


「うあああ…」
「むっ、中々良い締め付けだ。長年貴様を狙っていた甲斐があったわ。」
一番奥へと到達したハクロは、今度はゆっくりと引き出していく。
ロイの肉壁は逆に、ハクロ自身を捕らえようと愛液を分泌しながら絡め取ろうと纏わり付いていく。

先端まで引き抜くと、そのまま一気にロイの中に突き入れた。


「ひああああ!!」
「ほうれ!しっかり腰を動かせ!」
ズンズンと動きを早め、挿抽を繰り返す。
あまりの衝撃に耐え切れず腕の力が抜けそうになった時、グランがロイの顎を掴みあげた。

「あっああ…」
「こっちの口が寂しかろう。」
漆黒の目から流れる涙をグランは乱暴に拭い去り、太い指でロイの口をこじ開けた。

揺れる舌を指で摘み、歪んだ顔を見て満足そうに笑う。

その間にもハクロ代官の動きは止まらず、夢中でロイの中を犯し続けていた。
捻りながら挿入すると、ロイの肉壁がキュウッと締め上げる。
引き抜こうとすれば肉襞が絡みついて離そうとしない。

「貴様は何て淫乱な奴だ。わしの物に喰らいついて離そうとはせぬぞ。」
「グラン!貴様もこやつを狂わせ、従順な猫にさせるのだ。」
はっと笑うと、グランは自慢の一物を取り出し、ロイの咥内に無理やり押し込んでいった。

「うぐっ!!」
「ちゃんとしゃぶれ!御家の為だぞ。」
ぐんと後方から突き上げられ、その勢いでロイの喉奥にグランのものが押し込まれる。
前と後ろからの刺激で、ロイの陰茎からも先走りが滴り落ちていた。

ハクロ代官がロイの陰茎を掴みあげ、そのまま上下に擦りあげた。

「うっんん!」
「貴様も乱れ、わしに泣きすがるが良い。」
クチュクチュと水音が響き、ロイは両手で耳を塞ぎたかった。
だが、前後を攻められ、その余裕はなくなっていた。

ズルリとグランが己の陰茎を抜き去り、そのままロイの頬へと放出する。
べちゃっと青臭い臭いが鼻につく。
堪らず顔をしかめると、グランが陰茎でその精液をロイの顔中に塗りたくる。

「わはは!いい様だ。マスタング流の師範代がここまで落ちるとはのう!」
侮蔑の言葉ももはやロイには届かない。

背後のハクロは、一度出しているので中々達せず、しつこくロイの中を犯し続けている。
同時にロイの陰茎を弄ぶのも忘れない。

「グラン、マスタングの向きを変えろ。」
そう命令すると、グランはロイの両肩を掴み、ぐるりと回転させた。
繋がったままだったので、ロイの中で回転され、それが刺激になってロイの陰茎がドクンと脈打つ。

正常位の形になると、ハクロはグランにロイの両手を押さえさせ、自分はロイの両膝を抱えぐっと拡げさせた。
その行為にロイの孔は広がり、ハクロの陰茎を更に奥まで招き入れてしまった。

ハクロは体重をかけ、ズン、と突き上げる。

「いやっああああ!!!」
「いい眺めだ、マスタングよ。言ってみろ、ん?」
何を、と言う表情で顔を歪めると、ニヤリと笑って腰を引く。


「代官様、お情けを下さい、と言ってみよ!」
陰茎の先っぽで孔の入り口をぐりぐり押し付ける。
中途半端な刺激が、ロイの思考を麻痺させ、早くイかせて欲しいと本気で思うようになっていく。


「あぁ…代官様…あなたのお情けを…」


プライドも何もかも投げ捨て、ただイかせて欲しくて懇願する。
その姿にグランもハクロ代官も高らかに笑いあった。

「ふはは!そうかそうか、そんなにイかせて欲しいか。」
ハクロはロイの腰を引き寄せ、勢いをつけて奥へと貫いていった。


「あああああ!!!」
挿入と同時にロイは達してしまい、まるでトコロテンのように吐精した。
だがハクロの動きは止まらず、敏感になったロイの中を更にぐちゃぐちゃに攻め立てた。

「あっああ!代官様!もう!!」
「まだだ。年のせいか2度目は遅くてな。もっと奉仕せんと開放してやらんぞ。」
唇を噛み締め、身体を捻らせ、その責苦に耐え続ける。


何度となくイかされ、身体中に所有印を付けられ、日が沈みかける頃ようやくロイは開放された。



ぐったりする身体に鞭打ち、ロイは起き上がって衣服を整える。
マスタング流派の師範代としての誇りはまだ失われたわけではなかった。

卑怯な手で身体を犯されても、その錬金術で負けた訳ではない。
所詮貴様らには正々堂々と奪う事など出来ないのだから。


誰でもない、大総統、キング・ブラッドレイ閣下が認めている以上、わが指南役の看板に手を触れる事など出来ないのだから。


「用件は御済でしょうか…」
きりっとした態度でハクロ代官の前に立ち、その整然とした姿に、ハクロもグランも次の言葉を出す事が出来ない。

「う、うむ。今日の事はわしの胸の中に納めておこう。」
「はっ、ありがたき幸せ。」
「これからも我が国の錬金術指南役に精を出すよう心がけよ。」
「はっ!」

白々しい会話が交わされ、ロイは深々と平伏した後、ハクロ代官の屋敷を後にした。



これで終わるはずはない…
また何らかの難癖をつけてくるに違いない。


「まずはエドの代わりになる一番弟子を育てなければな。」
エド…早く帰ってきてくれ…


何よりもお前の顔が見れないのは寂しい…


お前に触れる事の出来ない夜は辛い…



時折ふらつく足に活を入れながら、ロイは最後の力を振り絞り家路を急いだ。


To be Web拍手5話…



拍手SSの4話と5話の間の話です!

本当は皆様の想像にお任せの予定でしたが、「え〜〜!?」と言う声を聞きまして…
なので裏にその様子を詳しく書いた訳です。(黒笑)
時代劇設定なので、通常の鋼ワールドとはちょっと違います。(笑)
ネタ元は水戸黄門から。いや〜〜色々時代劇からは良いネタ貰います。

あの時代は女性が蔑視されていたので、女性をロイに変換するとかな〜りいいネタがあるんですよ!

さぁ、あなたも今日から時代劇ファン!(わはは)




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