「はっ…んん…」 絡みつくような舌に弄ばれながら、俺は大佐を木陰の脇に押し倒した。 「ま、待て!鋼の!こんなとこで…」 「冗談!もう6年もあんたに触ってない。これ以上1秒たりとも我慢なんてできるものか!」 僅かに抵抗する大佐の手の甲にそっと口づけすると、襟を開いてシャツのボタンを外していく。 大佐はもう抵抗はしない。逆に俺の首に腕を回して自分に引き寄せる。 肌蹴た胸は相変わらず白い。赤い跡を付けるのが楽しみだ。 ジュゥ〜っと吸い付くと大佐の身体がピクッと震えだす。 反応がいいのも昔と変わらない。堪んないね〜 既に形を成している下腹部に手を添えると、布越しにそれを扱いてやる。 たちまち腕に力が増し、甘い声も一段と高くなっていった。 「んんっぐっ!?」 「悪い、これ咥えてて。」 俺は白い手袋を取り出して大佐の口の中に突っ込んだ。 ホールから外れているとはいえ、ここは迎賓館の中の中庭。誰が来るとも限らない。 それがスリルを増して、俺達の性欲を高めていくんだけどね。 カチャカチャとベルトのバックルを外し、少し乱暴に剥ぎ取った。 露になったそこはもう立派に成長してた。 「さすが、感度はいいねぇ。」 「うぅ…ぐんん。」 何か文句を言いたそうだったが、口に含ませた手袋がそれを阻む これ幸いに俺は大佐の陰茎にキスをして、そのまま口に含んだ。 「ふっんんん!!」 身体を反らして痙攣を繰り返す大佐に、俺は舌で丁寧に奉仕してやる。 6年ぶりだが…その感覚は身体が覚えている。 裏筋を舐め、カリの部分を舌先で突く。 鈴口に歯を立てるとたちまち透明の蜜を流しだす。 全然変わってねーな… 袋を右手で扱きながら、咥内の奥までそれを含ませ、俺にしか判らないポイントを刺激した。 ドクドク… 大きく脈打ち、大佐は俺の口の中で最初の精を放った。 ハァハァと息をつき、潤んだ瞳で見つめている。 綺麗だ…本当に…前にも増して綺麗になった。 指先を塗らして後孔を湿らせる。 ぐっと第2間接まで進入させると、萎えていた筈の大佐の陰茎はググッと頭を持ち上げる。 クリッと肉壁を擦れば、再び蜜を垂らし始める。 …何だか前より淫乱になったんじゃないのか? 一本、二本と指の進入を増やせば、俺の腕を掴む力が更に強く、今にも俺のシャツを引き裂きそうだ。 貸衣装何だからこれはやばい。 俺は早々に指を引き抜き、ズボンのチャックを下げて俺の自慢のモノを取り出した。 大佐が育てる必要もないくらい、大きく太く脈打っている俺自身。 後孔に先端を少しだけ侵入すると、大佐はぎゅっと眼を瞑って俺の首に巻きついてきた。 その仕草が可愛くて…俺の理性は吹っ飛んだ。 だってそうだろう。前は俺の髪にしがみ付くのが精一杯だったんだ。 それが今では俺の胸に頭を付けて快楽に耐えているんだ。 俺の腕の中で…あの人がすっぽり埋まっている… 最高の気分だぜ? 俺は夢中になって大佐の中へ己を突き入れた。 「ひぐぅんんん!!!」 「はっああ、いいよ!最高!あんたの中、最高に気持ちいい!」 グングンと奥まで突き上げ、一番感じる所に先端を突き刺していく。 勿論、大佐自身への奉仕も忘れない。 片手で腰を掴み、もう片方の手で大佐の陰茎を上下に擦りあげる。 以前なら機械鎧の手は腰に、生身の手をそれに、って暗黙の約束があったっけ。 機械の間接が皮を挟んで、とてつもない痛みを与えた時もあったな。 その痛みが快楽に変わるのに時間はかからなかったけど。 両の手が生身に戻った今、俺は何の遠慮もなく大佐の身体を撫で回した。 「んんっ!!」 「気持ちいい?大佐…俺として気持ちいい?」 耳元で甘く囁けば、大佐は眼を硬く閉じながら、首を上下に振ってくる。 もう限界が近づいているのかな? そろそろ開放してやるか。 足を大きく広げさせ、パンパンと音を立てて抽出を繰り返す。 リズミカルな動きに合わせ、大佐も腰を動かしている。 肉壁を擦るように奥まで突き上げれば、キュゥッと締め付け俺に「もっと」と催促する。 「んっんっ!!」 「もう限界。中に出してもいい?」 「!!??」 大きく首を横に振る大佐を尻目に俺は大佐の腰をぐっと引き寄せ、根元まで中に押し付けた。 同時に大佐の陰茎をぎゅっと絞るように擦りあげた。 「うっああああ!!」 「はっああ…」 口に含ませてた手袋を吐き出して、甲高い悲鳴を上げて尽き果てる。 大佐がイけば、中がぎゅっと締め付けられ、堪らず俺も欲望を注ぎ込んだ。 二人の動きが止まり、僅かに痙攣が走っている。 繋がっている余韻を楽しむように俺は少し腰を動かすと、大佐はうっと苦しげな表情を見せた。 あぁ・・・いいね…この表情。とても綺麗で色っぽい。 「大佐…愛してるよ。」 昔と変わらず愛してるよ… 大佐は俺の髪をすっとかき分け、頬に手を添えいきなり殴った。 「いってぇよ!何すんだ!?」 「煩い!こんな所で盛りおって!」 さっさと抜け!この万年発情期男め! 俺の胸をぐっと押しのけ、自ら俺を引き抜くと荒い息をしながら軍服の前をさっと隠した。 顔を真っ赤にしながら俺を見ている。 可愛いねぇ〜〜昔のままだ。 「大佐が俺を避け続けるからだ。」 「私はもう大佐ではない、鋼の。」 「俺ももう鋼の二つ名は返上したけど。」 「もう昔と違うと言う事だ…エドワード…」 そういった大佐の顔はとても悲しそうで… 俺は思わずこの人を抱き締めていた。 「変わらない。俺はあんたへの思いは昔と何ら変わらない。」 「…私は・・お前の足を引っ張りたくなかった…」 お前が3年ぶりに姿を見せた時、私はどう会っていいのか皆目判らず… 意を決して会おうと思った時、お前は軍に所属し少佐の地位を得ていた。 静かに語る大佐に、俺はとりあえず黙って聞いていた。 「その当時の軍もまだ正常に機能していなくてな。お前を良く思っていない上官は沢山いたんだ。」 大総統とも親しいし、何と言っても国家錬金術師だ。将来性はかなり有望視されていた。 「お前を追い落とそうとしていた上官達はお前のスキャンダルを探そうと躍起になっていた。」 そうだったんだ。全然知らなかったぜ? と言うより俺は大佐の事しか考えていなかったから、軍の内情なんて気にも留めなかった。 「私には…黒い噂が耐えなかった。前大総統を暗殺したのではないかと言う噂がね。」 それは事実なんだろ?だったら別に気にすることもないんじゃないか? 「そんな私がお前と密会していたら、お前はたちまち上官達に失脚させられていただろう。」 別に俺はそんな事どうでもよかったんだが…? 「お前が軍内部で実力を着け、不動の地位を確約したら、私はお前に会うつもりでいたんだ。」 ・・・…?????だから俺は別に軍部で実力をつけるつもりなんて… 「そして更に3年経ち、私の噂も消えかかり、お前も少佐として大分定着して来た。私は会う決意を固めたんだ。」 ・・・…俺はその頃軍にいても話が出来ないと退役を考えていたんだぞ…? 「そうしたらお前は軍を退役。そして下院議員に立候補ときた。私はお前が必ず受かると信じていたよ。」 …何となく判ってきたぞ…あんたが俺を避けてた理由。 「私はお前がこの国の将来を目指して上に進む足を引っ張りたくなかった…」 私の事は忘れて…政治家としてこの国の未来を担ってくれれば… 「だから私は決してお前に会うまいと心に決め、このパーティーが終わったら軍を退役し田舎に帰ろうと思っていた。」 全てはお前の将来の為…お前の輝かしい未来の為… 「ばっかじゃねーの!?」 一言そう吐き捨てて、俺は大佐を突き飛ばす。 きょとんとしている大佐の肩を掴んで、もう一度草むらの上に押し倒した。 「俺はこの国がどうなろうと知ったこっちゃない。俺はあんたの事しか頭になかった。」 昔も今も。考える事はどうやってあんたとSEXする事かってだけ。 軍に入ったのも上官命令を振りかざしたかっただけ。 政治家になったのもあんたを権威と権力で抑えたかっただけ。 でなければ逃げて行きそうだったから。 二度と手に入らないかと思ったから。 驚くその唇を塞ぎ、肌蹴たままのその身体に俺の身体の体重を乗せる。 重い!と文句を言う口をもう一度塞ぎ、その咥内を激しく攻めた。 長いディープキスを終えると、大佐が俺の髪に指を絡めて微笑んだ。 「お前は変わらないな…」 「皆そうだぜ?俺もアルも、ハボックもフュリーも・・・」 そうだな…変わっていたのは私だけだった… 過去に拘り…柵に囚われ… 愚かな私はお前に会うまいと避け続け… 「もういいさ。おれはあんたを捕まえたんだから。」 漆黒の瞳に俺を映す事が出来たんだから。 大佐はにっこりと微笑んで、俺の首に腕を絡める。 俺の下半身はすぐに反応。そのまま首筋に唇を落とした。 いい具合に喘ぎ始めた時、がさがさと草むらから音がした。 ちっ、誰だ?今いい所なんだ。 「は、鋼の!誰か来…」 それ以上言わせない為に唇を塞ぐ。 ばたつく足を大人しくさせるには、内股を指でなぞればいい。 「ふっああ…」 「気にするな。もう俺とあんたは周知の仲なんだから。」 誰が来るなんて気にせず続きを続行。 大佐はまだ諦めずに抵抗してる。 がさっと草を掻き分ける音がすると、ぬぅっと大きな影が俺達を覆った。 「むぅ!?」 「よ、少佐。あ、いや元少佐。何か用?」 突然現れたアームストロングと、俺と大佐の眼が合った。 暫く3人は固まって… アームストロングは慌てて後ろを向く。 「出席者の女性達がエルリック議員殿を探しておいでですぞ?」 「貴殿の性癖を私が治すんだ!と数人の女性が息巻いております。」 は???? 「それから、その手の男性陣も議員を探しておいでです。エルリック議員の愛人にして貰えば…と言う狙いなのでしょう。」 はああ??? 「…なるべく早く済ませて下され。すぐにここから退出しませんと。」 「了解。10分で終わるから。」 冗談じゃない!と言う表情で更に抵抗を見せる大佐を俺は無視。 なぁに、大佐を大人しくさせる腕はまだ鈍っちゃいないさ。 それから10分間。 迎賓館の中庭には甘い声が響き渡った。 To be continues.
良かったら表の方をお読みになって見て下さいませ〜(平に)