サンデー・アニメ感想ページでキャーvキャーv騒ぐだけでなく、主人公@犬夜叉とその恋愛についてきちんとした言葉で記してみようかな〜と思いました。

一番大切なこと書くというのは難しいですね。稚拙な表現力がどうにもはがゆく、気持ちは言葉に置き換えるそばからすれ違ってしまう・・。時が経ち物語が進むにつれ、状況も思うところも流動的に変ってゆく・・・。

それでもめげずにその時点で感じたことを少しづつ、綴ってゆこうと思います。

今の自分は洞察力不足でもあるし、少ない語彙と非力な論理力ではどんなに言葉を尽しても、きちんと表すには足りない。とりあえずあと数年はかけて(笑)犬夜叉のことをしっかりと掴んで表せるよう、コツコツ精進していきたいです。

 


+++ 犬夜叉の魅力だと思えるもの〜 +++

犬夜叉はすべての登場人物の中で最もつらく重い業を背負っています。
そして内に抱える大きさなものを支える強さに、まだあどけない少年の容姿のいたいけさ。 勇壮さとうらはらの愛くるしい持ち味。 傷や苦悩を表に出さない無邪気な普段と、傷つき苦悩する心を垣間見せた時の落差。 少年と男を行き来する恋心。
両端を行き来するかのような豊かな多面性が彼の魅力を形作っています。

また非力な人間の力と残虐な悪鬼の行為。共に持ち、自ら苦しみ、人間、妖怪と対峙して双方の醜さを浮き彫りにしていく半妖。人間の「善と悪」を照らし出す鬼=夜叉。

犬夜叉が体現していくものは幾つかあり、相反する葛藤の中で逡巡しながら、いつかすべてを凌駕していく。
おそらくは物語全体としても存在するテーマをミニマムの形で託された主人公・・。

そんなところが魅力として浮かび上がります。
また読む人によって感情移入する部分は異なるでしょうし、膝をそろえて読み込んでつかむなり、物語が進むなりすれば、もっと見つかるのでしょう・・。きっと犬夜叉の魅力はまだまだ沢山あるのでしょう。

付け加えるなら、女性、女の子読者の気持ちを突いてくる、こと細かな魅力も、高橋先生が女性だからこそわかっておられるんだなあ・・・と思うこともしきりです。そしてこれらの事柄を全て、親しみやすい1人の身近な男の子の中に包んで魅せる。高橋先生の手腕はもの凄いです。

 


+++ 犬夜叉のここが好き +++

自分の単行本での犬夜叉の感じ方を。

サンデーを読むときには、一週分、新しい犬夜叉に会えたことで嬉しさがはじけてしまうのですが、それが単行本に収まってからの彼に抱く思いは異なります。

単行本ではひと続きの物語として意識しながら読むせいか、犬夜叉は、これまでに起こった様々な思いを内側に背負って今こうしている姿・・・・・として目に映ります。

彼の辛い生い立ちと、それによって欠けた部分。桔梗への想いと贖罪の念と宿命。

犬夜叉の心象風景を「陰」と「陽」に分けたとき、「陰」の方にあたる部分を想像すると・・・・胸が絞られるように、たまらなくなります。

人間を引き裂く妖怪達を憎みながら、忘我した途端、自分も喜んで同じことをしてしまう哀しみ。葛藤。ずっとなりたかった妖怪になれた時にわかったこの矛盾。人の命を慈しむようになり、それでも多くの命を殺めてしまったこと。そうして背負っているそれらの重い業・・。

そんなものを全く感じさせず、無心でひたむきに敵を追う姿や、何気ない普段の言動にさえ、きっと抱えているであろう内面の葛藤を透かし見てしまう・・。
単行本で見る犬夜叉には、重い存在感があり、胸が潰れそうな、たまらない思いがせきをきって溢れるのを止められない・・そんな感じです。

だから、普段の犬夜叉らしい明るくて元気でエラそうな態度や、無邪気な愛嬌のある様子もたまらなく愛しく可愛いく感じるのです。

 


+++ かごめの存在と『居場所』の意味 +++

「居場所」という言葉の意味を考える時にはいつも犬夜叉の生い立ちが浮かびます。幼くして両親を失い、寄る辺のなかった子供の埋めがたい、途方もなく大きな心の孤独。

妖怪からは卑しい下等の者とさげすまれ、
人間からは異形の者として差別され。

犬夜叉は生まれた時からそんな敵愾心にイヤというほどさらされてきたでしょう・・。今となっては、それを言われても顔色も変えないほど慣れっこになるくらい。
埋められない疎外感は身の一部のようになってしまったでしょう。

そんな子がほとんど「渇望」に近いくらい、求めてやまないもの・・・。
精神的な意味で、「居場所」とはHOME(ホーム)に近いと思います。

つまらない意地、子供っぽいわがままも、飾りなくさらけ出して、受け入れてもらえる場所。自分がありのままの自分でいられ、絶対の安息を得られる場所。
そして何物にも替え難く、あまりにも貴重で、決して失えない、全身全霊で死守したいもの、と思うのです。
犬夜叉にとっては遠い昔に失われたもの・・。

成長してからも、他人からの疎外や蔑視を受け流してきた。自分が肯定され、受け入れてもらえる場所を心の奥底ではどれだけ渇していたか・・

かごめに出逢わなければ、手に入れられなかった。かごめでなければ与えられなかった。かごめは犬夜叉にそれを与える・・。

なぜかごめにはそれが出来るのでしょう?
ひとつにはかごめの人間性が関係してくるのかもしれません。

彼女の性質として、表面にとらわれず、物事の本質をありのままの大きさでとらえるので、彼女の前では、変に作る必要 がないのでしょう。彼女自身も自分を作ってみせることなどしない、ありのままの子だと思います。そうゆう子を前にすると、人は肩の力が抜け、等身大でふる まえる。犬夜叉は最初からかごめの前では(うちとけない面はあったにせよ)子供っぽい部分も含め、地のままの自分で接したはずです。

そしてもうひとつはかごめのもつ愛情の形でしょう。彼女はもともと「相手を受け入れ、包み込む」という愛情の持ち主だと思います。(そしてのちに犬夜叉への気持ちを自覚した時に、生の喜びも含めて無償で与える形も伴なった)

そんなかごめの『全てを受け入れる母性愛的な愛情』が、複雑な境遇・内面の犬夜叉には功を奏したのかもしれません。

つけ加えれば、犬夜叉がヤキモチやきで(愛情に関して)いつになっても自分に自信をもてない理由も、幼くして親を失った生い立ちによるものです。
他人からの愛情を受け取るアンテナが充分に育たなかったこと。自分に対して肯定的なメッセージを肌で感じて成長してこなかったこと。「自分はかけがえのない貴重な存在」という意味の言葉を聞かされたことがあまりなかったのでしょう。
その証拠に、かごめに「会いたかった」と言われた時、「会いたかった・・・?おれに?」という信じられないような表情をみせます。かごめが泣いてくれた時も自分の為に誰かが泣くなんて想像もできなかった様子です。

自分の無事を涙をこぼして慈しんでくれる瞳。「死んじゃったかと思った」と強く抱きしめてくれる手。真に自分を思っ てくれる人との信頼関係。犬夜叉はかごめによって一人になってからの長い年月、欠けていた大きな部分が埋められ、満たされ、顔つきが変るほど癒されてゆき ます。  

犬夜叉にとってかごめが絶対無二のかけがえのない存在なのはこの点に尽きると言ってもいいのではないかと思うくらいです。

かごめが、犬夜叉のような生い立ち・境遇の者には最も得がたい場所『居場所=ホーム(HOME)(肯定と安息の場)』である故、常に身近に存在することが何よりも大切なのでしょう。
物語を通して二人の間で交わされる言葉。「そばにいてほしい」「そばにいてくれるんだな」「そばにいてあげるわよ」「そばにいる」。遠距離恋愛は不可能で ないかと思えるほど、このふたりにとっては側(かたわら)にいることがすべてで、それがどれほど大切かということがうかがえます。

そばにいて見つめていることの大切さ。悲しみや苦しみの理解。喜びの共有。その人を信じる心がその人を生かす力になってくれるよう願う。それがかごめが犬夜叉に与えたいと思うこと。

家族愛でなくて、夫婦愛でなくて・・。家族から受けるのでもよくて、夫婦やパートナーから受けるのでもよい。人が人であるために、人の心が健やかに育まれるために最も基本的で、どうしても必要な愛。それが犬夜叉に与えられる場所。それが、かごめのそば。

かごめが側にいることにより、彼女の人間としての理想的な姿、偏りのない、自由敢達な精神、(かごめを通して描かれ る)人としての強さ、優しさ、尊厳に触れることと併せて、これらすべては犬夜叉の心を癒している。いえ、癒すというよりもその先の、心の解放までも感じさ せてゆくと思うのです。

かごめとの愛情と信頼を基に、埋められなかった心の隙間を埋め、豊かな心を育んでゆく犬夜叉。
いつかすべてのしがらみから解放されて、犬夜叉がかごめとの愛を成就させた時に彼はどんな姿を見せているのか。あるいは何を得、何を踏破して成就させるの か。成就させた未来に二人は何を見るのか。そしてそのとき読み手の私たちが味わう感慨は・・。想像しただけで、深い思いが胸を包むのです。

 


+++ かごめに願うこと +++

『楽しいことがあってもいい。いっぱい笑って欲しい』『私に何ができるかわからないけどー ずっとそばにいる』

かごめ・・どうかいつまでも、つないだ手を、その手を、離さずに・・・・ね・・。
犬夜叉が光の中に出られるまで、いつか犬夜叉が後ろを振り返らずに、深い痛みを憶えずに、安堵と心からの解放と、明るく満ち足りた笑顔を満面に浮かべられるよう・・
手をひいて犬夜叉を連れて行ってやってね・・。
ふたりで光のさす方向へ歩んで、ずっと肩を並べて、あたたかで、爽やかな風の吹く中を、歩いていって欲しい。

 


+++ 犬夜叉に与えたいこと +++

犬夜叉が戦って傷つくのは心が苦しいです・・。犬夜叉が殴られてるとこも、ボロボロになった姿も・・。(勇猛果敢に戦ってついた傷は、勲章のようでとても魅力的なのですが・・)

犬夜叉には、健やかな、満ち足りた光を。いっぱいの愛情がふりそそぐ空気を。あらゆる喜びの感情を。犬夜叉が幸福だと感じるすべての瞬間を。両腕をいっぱいに広げて、与えてあげたい。
「犬夜叉が大好きだよ。とても大切だよ。もうひとりじゃないんだよ。みんな犬夜叉が大好きなんだよ」って何度も繰り返し、伝えてあげたい。

 


+++ 犬夜叉とかごめはつきあっているの? +++

「犬夜叉とかごめは、つき合っていると思いますか?」ときかれて、驚きました。
その答えは自分の中で当然すぎて、考えてみたこともありませんでした。

人それぞれに違うと思うのですが・・
私の中のふたりは、つき合っていません。「つき合っている」とか「彼氏・彼女」の言葉に連想されるような形ではない・・のです。
犬夜叉とかごめは両想いで、深い絆で想い合っています。
しかし18巻でかごめが見てしまった犬夜叉と桔梗のやりとり。
そのあとの犬夜叉とかごめの心の交錯・・。
桔梗への手がかりがあると、飛び出して行ってしまう犬夜叉。
犬夜叉とかごめの心には以前として「桔梗のこと」がくさびとなっていて、「恋人としてつき合う」という一歩は踏み出さずにとどまってる・・ように感じています。

いつか、(おそらくは物語終盤で)「桔梗と犬夜叉」の想いが昇華され、終わったとき。そのときに初めて、犬夜叉とかごめは、心に憂いなく、名実ともに幸せな恋人同士として歩み出せるように思うのです・・。

なので、今の私の中の犬かごは、36巻のように崇高な絆で深く想い合っていても、"結ばれきれない哀しさがある"・・・として、切ない関係です。
犬夜叉とかごめが想いを深めれば深めるほど、(嬉しさと幸福を感じつつも)切ない気持ちも溢れてしまうのです。(T-T)。

だから、幸せな二人のラブシーンが見れると涙が出るほど幸福です。
真にふたりが結ばれる日を、心から請い願ってしまいます。

ふたりを見ていると…、切なさ、哀しさ。またそんな型通りの言葉では表せない、重くて深い想いが胸で爆発し埋没し。安っぽい涙など流してられないような、深い想い。心は無辺に広がってゆくのに、空(くう)に満ちるのは、深い切なさ。底に眠る痛み・・。
そんな気持ちにかられます。

 


+++ かごめと桔梗と犬夜叉の表すもの +++

生と生の喜び」を与えるかごめ。

「死と死の意味」をもたらす桔梗。

そ のふたりの狭間にいて(あるいはそれらを底辺とする三角形の頂点にいて)、かつてふたりから生と死(封印と復活)の両方をもたらされた犬夜叉。その存在が 何かの意味を顕すのではないか・・とも思えて・・。そんなこともあって、物語の終わりには、桔梗との最期、そしてかごめとの再生が思い浮かんでしてしまい ます・・。

 


+++ 犬夜叉の心象風景 +++

犬夜叉の心象風景を「陰」と「陽」に分けたとき、「陰」の方にあたる部分。
16巻で。妖怪化した犬夜叉の心を読んだ悟心鬼の言葉。『悲しみも、恐れも迷いも怒りすらない』。
つまり妖怪化する直前に読んだ犬夜叉の心には、それらの感情があったということ・・?
犬夜叉の悲しみ・・・恐れ・・・迷い・・・。
それらの感情がどこに起因するのかと考えると、ある種の感懐が胸をよぎります。犬夜叉は漫画として描かれない部分で色々な感情を秘めている・・。そう思うと犬夜叉という人物が一層深く感じられるのです。

 


+++ 犬夜叉の成長 +++

25巻で犬夜叉は初めて涙を見せました。それも仲間を思っての涙。

蜘蛛頭で。かごめが自分の命を案じて流した涙がわからなかった犬夜叉。
その彼が仲間の生還に安堵し泣いた。身をもって涙の意味を理解した。

物語冒頭で逆髪の結羅に殺された落ち武者を見た犬夜叉は、『運のわりーやつらだな』と事もなげにケロリと虫でも死んだような態度でした。しかし19巻蛾天丸戦では、目の前で虐殺されてゆく人々に対して何も出来ないやるせなさが、激怒と共に哀しいほど彼の心を焦がしました。今や彼は他人といえど人間を傷つける敵を捨て置いては行けない。

紫織編では自己の目的を忘れ、真に相手を思い他者の為に一心になった。

物語ではそこかしこに、旅の始まり頃とは変わってゆく犬夜叉の姿が見受けられます。

戦いの旅と、かごめと仲間との出会い、仲間を信じ頼り頼られ助け合い、信頼と親和を培って「命と人を慈しむ心」を育んでいる犬夜叉。

犬夜叉における成長、そのひとつに「人としての心を豊かに育むこと。」があるようです。

  

思い起せば、鉄砕牙に託しされた父の願いも、「人を守り慈しむ心を持つこと」でした。

犬夜叉は、忘我して虐殺をつくす妖怪の血を自らで抑えることが出来ません。

それを抑制する為に父は刀を与えた。言わば彼は父の力に守られています。
父の力に頼らずとも生きてゆけるためには、父の守り刀・鉄砕牙がなくても独り立ちできなくてはならない。

身のうちで暴れまくる妖怪の血を抑える方法・・。
妖怪と人間の両極に立つ彼にとってそれはとりもなおさず、「妖怪」であることのもうひとつの端、「人」であること。誰よりも「人としての心を育むこと」ではないでしょうか。
犬夜叉の培った「人の心」が、「妖怪の血」を凌駕する。そうしたら人を殺める暴走は抑えられる。

犬夜叉が甘えを捨てたり(竜骨精)、真に他者を思いやる気持ちを得た時(紫織)に、鉄砕牙は変化をみせる。彼の心が父の望む「人を守り慈しむ心」の形に成長するにつれ、刀も成長する。犬夜叉の心の成長に応えて力を増してゆき、いつか鉄砕牙は最強の形になるときが来る。

最強になる程までに心を鍛え、人を思う心が勝った時に、暴走は抑えらえ、鉄砕牙は与えられたひとつの役目を終える。

鉄砕牙を使いこなした時に鉄砕牙はいらなくなり、(いらなくなるというのは比喩ですが)、いらなくなった時に、刀に託された父の願いが成就される。あるいはそんな風にも思えるのです。

 


+++ 桔梗と犬夜叉はどんな関係だったか +++

50年前の桔梗と犬夜叉。「ともに生きる」と約束したふたりがどんな関係だったかに思いをめぐらすと・・・

恋人同士のような行動はとらなかったけれど、精神的にはかなり強い想いを抱いていたのではないかなあと思います。 互いの心はしっかりと結ばれていたのでしょう。

「ともに生きる」という言葉には、無意識だけど将来の約束みたいなものが存在した・・。

(「ともに生きる」はこの作品においては「プロポーズ」の役割を果たすと思われます)

二人は「まさにこれから始まる関係」だったのだと思います。
しかしそこから紡ぎ出される二人の関係は、奈落によって、始まる前に終わってしまった・・・。

 

(ただ、奈落の策略のあと、確かめもせずに憎んでしまうあたり、やはり二人にはもっと一緒の時間が必要だったということでしょうか。)

 


+++ 桔梗と犬夜叉の雰囲気 +++

桔梗と犬夜叉は持っている傷の痛みが同じ者同士です。
同類のように感じられ、自然と心安らぐものがあったかもしれません。
この二人における癒しとは、互いを見つめあい、互いの傷をいたわりあい癒してゆくようなものになったのではないでしょうか。
他者との関わり方も、外へ外へと広がってゆく関係性ではなく、二人だけの世界を大切にしていくような、そんな世界を築いたのではないかと思います。

ふたりはいつも寄り添ってふたりだけのために生きた。
互いが互いのために在る。

もしも、この二人が共に生きたら、そんな雰囲気を保ったように思います。

 


+++ 桔梗といるときの犬夜叉 +++

桔梗といるときの犬夜叉は大人っぽく男っぽい感じですが、別に意識してやっていることでもないのでしょう。
桔梗という人が犬夜叉の中のそうゆう面を引き出すのです。

かごめの愛情の形は「ありのままを包み込む母性的愛」ですが、
桔梗の愛情がもたらすのは「犬夜叉の、男性としての成長をうながす愛」だったと思います。

 


+++ なぜ桔梗は犬夜叉のあとを追ったのか +++

これは個人的な感覚ですが、桔梗が犬夜叉と一緒に死んだ気持ちも自分なりに共感します。
もし自分が桔梗の立場だったら、やはり一緒に逝ってしまうでしょう・・・。(そのつもりで手にかけるでしょう。)
犬夜叉の中のまばゆい"陽"の部分を思い浮かべ、それを自ら摘まねばならぬなら、それを慈しむあまり「自分も一緒に逝きたい、逝ってあげたい・・!!」という思いが途方もなく、胸を突く。どうしてもそうしたいと思う。
犬夜叉という少年はそうゆうモノを持ってる・・。そう感じます。(ホント、個人的な感覚ですが)

 


+++ 犬夜叉と桔梗が惹かれあったわけ・・ +++

50年前のふたりが惹かれあったキッカケ。『やっぱり・・私らしくないか・・・』と見せた桔梗の素顔。それを見た犬夜叉の心情・・『生まれて初めて悪いことをしたような気分になって、桔梗のことばかり考えるようになってた・・・』を読み解いてみます。

自分の想像した桔梗という人は・・・冷静で誇り高くありますが、抑えられたものの下に熱い激情も秘めている人・・と思っています。

桔梗はおそらく生まれながらに巫女とされ、若干18歳にして村人の心を支え導く、ある意味指導者的な役割を受け持っていたと感じます。向き合う相手が村人・人間だと、おのずとその役割を果たすための高潔な自制が自然と出来上がっていたのではないでしょうか。

でも桔梗とて、どこかで、糸をゆるめた人間らしい自分でいることを許されたいと思うことがあったでしょう。
(そうでなければ『やっぱり・・私らしくないか・・』と言った時にさみしそうな表情は見せませんよね。)

そして犬夜叉との出会い。
桔梗にとって犬夜叉は導いたり支えたりする役割・責任の範疇にない、無垢な存在として最初は目に映ったでしょう。
同時に桔梗は犬夜叉の中に自分と同じものを見た。
周りから普通の人間として受け入れられず、妖怪としても認められぬ。
(桔梗自身、幼い頃、成長する過程にでも、自分の持つ人間ばなれした力を思い悩んだことも皆無ではないかもしれません。自分は人間なのか、人間であってはならないのか、自問したこともあったかもしれません。
どちらにしろ、自問も含めて人間らしい迷い、弱みは封じてこなければならなかった。)

妖怪でもあり、人間でもあり、そのどちらでもない犬夜叉。
人間であって、人間でない、それ以外でもない桔梗。
桔梗にとって無垢な存在の犬夜叉は、自分と同種の孤独と痛みを持つ・・。

そして、桔梗は犬夜叉に、糸をゆるめた封印してきた心を見せた。『やっぱり・・私らしくないか・・・』と寂しそうに、哀しそうに微笑む桔梗。
人間らしい自分であってはならないことへの、心の奥底に秘めた哀しみと孤独・・・。

犬夜叉は、
桔梗の隠された本心・・秘めた哀しみの繊細なゆらぎ・・・に触れ、忘れられないほど惹かれてゆく・・。

 

そして桔梗は・・。

犬夜叉に、糸をゆるめた封印してきた部分を見せ、
その結果、犬夜叉はただひとり、そんな桔梗を受け入れたのです。
「ありのままの自分でいることを許され、受け入れてもらえる場所」…。
桔梗が犬夜叉と共に在りたいと願ったとしても不思議はないかもしれません。

 

儚い哀切・・。それでいて熱い芯をもった抒情感。しっとりした情緒と、惹かれあう心の繊細なゆらめき。寂静感。瞳と吐息で会話を交わすような秘めた激しい想い・・・。切なさ。
そんな情景が、自分が「犬夜叉と桔梗」に抱いてるイメージです。

 


+++ 桔梗に恋をしていた犬夜叉の姿 +++

50年前。犬夜叉がどんな風に桔梗を想っていたか…。手がかりになるひとつの台詞から、想像を広げてみます。
6巻11pで。裏陶によって桔梗が復活し組み合った際、犬夜叉が桔梗に言った台詞。

『いまさらおめえに好かれようなんざ思っちゃいねえけどよ』

・・・つまり、恋をしていたとき、犬夜叉が秘めていた想いは・・・。

「桔梗に好かれたい・・・。」

(はーーーっ。(アタマがっくし。)犬夜叉ってこんなに純で一途でいじらしい想い方してた男のコなんですね・・。)

し かもそう思っていても、照れがあったり、硬派だし、意地っぱりだし(それに桔梗といると自然と落ち着いた男っぽい面が引き出されるから)なかなか態度には 出なかったでしょう・・。 でも心の中では桔梗に好かれたいって想いを締め付けられるように胸一杯に感じてた。(もう、なみだ・・・。くう〜・・。)

(自分だけの想像ですが・・・)。

5巻131pで。『桔梗に似てるから嫌いなの!?』『そんなんじゃ・・』って手を握って言ったあの場面の瞳。誰もいないひとりの時にはあの瞳を浮かべて桔梗のことを考えていたと思います。
18巻120p『それでも・・魂は桔梗のものだ。』と思った場面の横顔。あの横顔が、その日その日で桔梗の姿が見れるまでに浮かべていた横顔だと思います。

桔梗と犬夜叉は、あえて、自分の気持ちを言葉にして告白することはせずに、互いに想い合っていたのではないでしょうか・・。
『人間になる』、『人間になって、ともに生きる』。これが、ふたりが初めて、想いを露わした言葉だったのではないでしょうか・・。
(「ともに生きる」は「生涯を・・」というニュアンスをかすかに含んでいたことでしょう)

そしてここから、寄り添いあう犬夜叉と桔梗の姿が見られるはずだった・・・。
(奈落によってふたりの関係は、始まる前に摘み取られてしまいましたが・・)。

 


+++ 高橋留美子先生への思い +++

犬夜叉の魅力に魅せられて数年たちます。
犬夜叉が大好きで、大好きで・・

夢中になった当初から、しばらくは自分でこのHPを立ち上げ
高橋先生へと作品への想いを綴ってきたのですが、
それでも「犬夜叉」の途方もない魅力に気持ちが溢れておさえきれなくて・・。

やはりこの想いを言葉という形でまとめてみたくて、
あらためて、「高橋先生へお伝えしたい言葉」と「作品への想い」を書いてみます。

 

えーと・・私が好きなのは言う間でもなく主人公の犬夜叉です。
本物の男の子に恋したように、本当に、とても・・好きです。
毎週、サンデーを読むと、
また一週分、高橋先生が生み出された新しい犬夜叉に
会えた喜びで、嬉しくて涙が出ます。

主人公・犬夜叉の魅力は止めどもなくあって、
とても一度には書ききれないです・・・

このページにつづった、犬夜叉の魅力。これは総体的に感じることで・・。
犬夜叉の魅力は、たったこれだけの言葉で括れる感じではなくて
毎週ごとのサンデーにこぼれるように溢れていて・・
それを読んでどれだけ感激したかということを、
出来るだけ沢山 高橋先生にお伝えしたいと思っています・・。

「犬夜叉」に会って私の生活は変りました。
漫画生活は長い方なのですが、
こんなにも好きになった作品・キャラクターは初めてで・・
犬夜叉に関することに触れるのはとても嬉しくて・・
また、HPに抑えきれない嬉しさや感想を記すこと・・
そのHPを、犬夜叉を好きな他のファンの方にも楽しんでいただけること・・
他のファンの方々と交流を持って、「犬夜叉」という作品の良さを話し合えること・・

「犬夜叉」から色々な喜びと楽しさを頂いています。
その大好きな「犬夜叉」を生み出されている高橋先生に
感謝と、何か恩返しをしたいと思っても・・。
自分のできることといったら、感想を書いて励ましのおたよりに変えることぐらいしかなくて。

高橋先生がインターネットをご覧にならないことは知っています。
それでも、このHPは、一サイトまるごと、高橋先生へのファンレターのつもりで作っています。
励ましのお便りのつもりで・・心を込めて、作っています。

今週のサンデーの感想とか・・先生の原画を見た感想とか・・
犬夜叉の魅力についてや先生のサインを手にしたときの感激や・・
その他のコンテンツも・・・("高橋先生へ"という形式こそとっていませんが)
全部先生へお伝えしたい気持ちでいっぱいで書いてます・・。

お手紙やメールではとても伝えきれない量なので
(印刷してお送りしようと思っていたのですけど、印刷しきれないほど
文字の量が多くなってしまったので・・)(涙)
それにHPの形で書いておけば、今は先生に見るおつもりがなくても
いつか、先生がインターネットをご覧になる気分になったときは
何かの間違いででも、(笑)ご覧になっていただけたら・・・と願っています。
(最後まで見てもらえなかった時のことは、あまりに切なすぎて考えていません・・。)

昔から大勢のファンが先生を支えておられて、
今更励ましはいらないかもしれませんが・・。
いつか・・・
サンデー(とアニメ)の感想を読んでくださることを願っています。
(というか、ぜひ読んでくださいっ。)(><)

それから・・・
WEBサンデーのインタビューや「奥義皆伝」で先生が犬夜叉の疑問に答えてくださっていること、
大喜びです!
高橋先生が「犬夜叉」という作品について何か語ってくださるのを
長い間どんなに・・どんなに願っていたか・・・!!!(*≧〜≦)
もの凄く嬉しいですっ!!

・・・で。私の持つ疑問です(^-^)

(最も知りたかった年齢についてはお教えくださったので・・)

1 犬夜叉の顔のよこ(普通の人の耳のある位置)はどうなっているのでしょう?
2 殺生丸は何を食べて生きているのでしょう?
3 殺生丸のお母さんは何妖怪なのでしょう?
4 犬夜叉は桔梗と出会う前(楓の村に来る前)どこで何をしていたのでしょう?

1の犬夜叉の顔の横は・・・。私は、髪の房をめくると
耳の位置にピンクのデイジーのお花が咲いていると思っています。

2は、殺生丸は花びらと、かすみを食べて生きていると思います。

3は、私は思いつかなかったのですが、ある人が「どくどく妖怪だ」と
言っていたので・・・当たってると思っています。(笑)

4については、もう知りたくて・・知りたくて・・!!!!
でも先生は、真に語るべき筋に必要でないエピソードは描かれませんよね・・。
母のぬくもりと子供の頃のお話、居場所を探した少年の頃のお話、
桔梗とめぐり会うまで。そして恋をしてた時・・・。
犬夜叉の生まれてからこれまでの全てがとっても、とってもーーーーーー知りたいです。

また それと同じくらい知りたいのは「犬夜叉の内面」です。。。。!!!(><)

地念児のラストのように、語らない心の奥の部分を
犬夜叉自らが明かしてくれるのを、心から・・・待っているのですが・・
辛かったことも、悲しかったことも
本当に涙が出るくらい「犬夜叉の内面」を知りたいのですが・・・。(涙)

先生には深いお考えがあって、描くべきことと、読者に委ねられることとを
分けて進めてらっしゃるんでしょうね。

犬夜叉キャラクターは、だれもが主人公になれるくらい
素晴らしい人物設定ですよね。
「犬夜叉」の物語が始まるまでを描くだけで20冊はいくんじゃないかというくらい。

各人の生まれてからの生い立ち。
父や母。とその触れ合い、愛情、あるいは確執、別れ。
旅。生きる術を培うこと。苦悩と達観。今の精神の強さを培うまで・・などなど。
(ちょっと浅はかですが自分が考えられるのはこの程度で・・)

他の漫画家さんがよだれを垂らすような(笑)魅力的な人物像を何人もお作りになり、
でも一切、そこには触れられない。
決められた「枠」以外の道には寄らず描くべき筋のみを描かれる。
それもまた大変なことなのだろうなーと思います。
「うる星」には「うる星」の枠を。「らんま」は「らんま」の枠を。「犬夜叉」は「犬夜叉」の枠を。
何年もの長編連載で守って律していかれる。
それが先生の凄いところなのだろうなーと思います。

それがわかっているので、「休息」が読めたときどんなに、嬉しかったか・・・!!!
(泣!!!!)(><)

原作での大きな進展といえば、
とうとう弥勒が珊瑚に求婚しました!!
息を呑んで見守りました。
純粋で、明るく希望のある告白の言葉。
弥勒の境遇から出たいつもとは逆説のこの言葉には感動しました。

そして同時に、別の意味で悲しく思いました。

本当に大詰め。最終章ということなのでしょうね・・

私は「犬夜叉」が終わってほしくないので、
とうとう終盤と思うと胸が絞られるように辛いです…っ(><) 

「犬夜叉」で読みたいお話は山ほどあります。
先に書いた犬夜叉の内面や、過去にかかわることや、
日常のあらゆるシチュエーションにおかれた犬夜叉が
どんな表情やどんな態度をするのか・・なんて細かいことまで…(泣)
でももう「対奈落」の本筋にかかわるお話ししか読めないのかと思うと
悲しくて切なくて、本当に…涙が出てきます。(/_;)o

高橋先生の手腕なら、深いお話しも、楽しいお話しも
高い作品性を保ったまま、ずっと長きに渡り、綴られることがお出来になるように思っています。
こんなに大詰めになってしまいましたが、
(そして先生は余計なエピソードは描かれないとは思いますが)それでも
「犬夜叉」が出来るだけ長く長く・・続くことを、切に願っています。

「犬夜叉」は読む人それぞれの思いを行間に投影させ、
読んだ人の数だけ「犬夜叉」という物語ができあがります。
研ぎ澄まされた台詞、表現の中に、
深い哀切とテーマをたたえた「犬夜叉」という物語が、本当に大好きです。

・・・・やはり、犬夜叉について先生にお伝えしたいお話を書き出すと
永遠に止まりませんね (x x *)ゞ
感想、魅力、知りたいこと、希望、考察、出来事・・3日3晩書き続けても尽きないです。

高橋先生が、犬夜叉を描くにつれ、充実した日々をおすごしくださることを願っています。
お身体をいたわって、なによりも健康を優先されますよう
これからもずっと、ずっと犬夜叉を応援しています。


                     遥澄

 


 

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