花のあと





今日もアカデミーでは、忍びの雛たちが元気にさえずっている。

イルカはそんな雛たちに、授業を進めていた。

やんちゃなのは元気が良い証拠。

イルカも負けないように、大きな声で授業を行った。

巣立っていったナルトには、サスケやサクラがいる。

そして、はたけ上忍がついてるのだ。

自分はただ、ナルトの帰る場所になろう。

イルカはそう思った。




アカデミーでの仕事を終え、イルカは受付に向かった。

今日は日付が変わる時間までの勤務だった。

うまくすれば、ナルト達に会えるだろう。

そうだ。

はたけ上忍に、この前借りた手ぬぐいを返さなければ。

だがイルカが受付に入り、夕刻を迎えても姿を現さない。

夕方の混雑を終えて、イルカは休憩をとろうと席を立った。

すると突然騒がしい声と共に、ナルト達が入ってきた。


「あ、イルカ先生!」


ナルトは一直線にイルカのもとに走る。


「こら、ここでは騒ぐな。
みんな疲れて帰って来るんだから、迷惑だろ?」

「わかったってばよ。
イルカ先生、いきなりお説教って事は…アノ日なんだってばよ!」


な、ナルト…。

お前、意味分かって使ってないだろう!?

すかさず、サクラがナルトにビンタ付きで突っ込みをいれている。


「ウスラトンカチが…」


サスケの頬が微妙に赤い。

こっちはさすがに理解してるのか…。

ナルトらしいと言えば、ナルトらしい。

どうしたものか…

悩みつつ、イルカがカカシに目を向けると、カカシとバッチリ目が合った。

!!

イルカは慌てて、カカシの下に駆け寄った。

何故なら、カカシの顎から血が滴り落ちていたのだ。


「どこか怪我してるんですか!?」


イルカは自分の手ぬぐいを、カカシの顎にあてがった。


「はっ、いえ。
あ、手ぬぐいが…」


イルカの白い手ぬぐいが、どんどん血に染まっていく。


「気にしないでください。
これで抑えながら病院に行きましょう」


安心させるためイルカは笑顔で言うが、カカシは余計に慌てて

ドロンと消えてしまった。

本当に大丈夫なのだろうか?


「イルカ先生、あれ鼻血だから気にしなくて大丈夫ですよ。
カカシ先生って、意外と純情なんだ」


サクラがこともなげに言う。

だが妙に納得したイルカは、3人を見送り休憩室に向かった。

エリート忍なのに、少年のような人だなぁ。

イルカはカカシに好感を深めた。


END

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「鳥」にしょうと思って書いて、ボツにした話です。
埋もれていたのを発見;そしてUP(笑)

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