キハ183系1000番台特急型気動車(ゆふDX)

車内

先頭部展望室車内

走行線区

キハ183系1000番台 ゆふDX
長崎県佐世保市にあるテーマパーク、オランダ村への観光列車として登場した形式で 昭和63年に3両が製作されました。従来、気動車(ディーゼル)と電車ではパワーや 制御方式が違うために連結できませんでしたが、電車の運転席から出す指令を読み替えて エンジンの回転数やブレーキを調節する方式(動力協調装置)を世界で最初に開発し、 搭載した車両です。この方式は、大部分が電化されていて末端部のわずかな区間が非電化の 路線などに、行先の違う電車と連結して乗り換え無しで直通できる点で注目されましたが、 その後、気動車の性能向上以上に電車の性能が上がってしまい、電車が性能をフルに 発揮できないので北海道を除いて採用されていません。
この装置を駆使して門司港‐鳥栖では特急有明と連結して、門司港‐佐世保で運転をはじめました。
オランダの国旗を模した3色で登場しましたが、平成3年3月に ハウステンボス最寄にハウステンボス駅が開業し、大村線早岐‐ハウステンボスが 電化されると電車特急ハウステンボス号が走り出し、4両1本しかないこの形式は 不要となりました。一方、由布院の観光は自治体やJRの努力で好調な伸びを見せ、 リゾート特急ゆふいんの森も増発でもう1編成が必要になりました。
そこで、余ったこの形式が改造され、緑色に塗り替えられて”ゆふいんの森2世”として 平成4年7月から11年1月まで活躍しました。ミニギャラリーなどが置かれた車内は 好評だったようです。しかし”ゆふいんの森”のイメージを統一したものにするために キハ72(ゆふいんの森3世)が製造されることになり、またまた余剰となりました。 バスとの競合にさらされている大村線のイメージアップにつなげるために 特急が設定されることになり、この車両が長崎‐佐世保の特急シーボルトとして 再起することになり、シーボルトはドイツ人なのにもかかわらず、オランダ国旗を模した 3色に塗りなおされました。2003年春に大村線からは撤退。1年後、 新幹線の屋根と同じ古代漆色に塗り替えられてゆふデラックスとして 生まれ変わります。この編成は九州新幹線開業と同時に鹿児島地区に 登場した気動車車両と同じく、木の椅子を使用したパブリックスペースを 配置したことが特徴です。ただし展望車両は1+2の3列座席となり これは指定席となっています。

主要諸元表

形式
キハ183-1001 キハ182-1001 キハ183-1002
乗車定員 52 48 52
寸法
最大長 21500mm 21300mm 21500mm
車体各部長
20800mm

2900mm
高さ
4090mm
車体
普通鋼
機関形式
出力
DML30HSJ
500PS/2000rpm × 1
DMF13HS
250PS/2000rpm×1
DML30HSL
550PS/2000rpm × 1
液体変速機
DW12×1
DW13×1
DW12×1
連結器
両用/密着式小型
密着式小型×2
両用/密着式小型
空調 冷房装置 AU79: 28000kcal×1
暖房装置 電気式
ブレーキ方式
CLE(電磁直通)ダイナミックブレーキ付き
電磁直通ブレーキ・機関ブレーキ(抑速)
台車
形式 DT54Q/TR239Q
DT53Q/TR239Q
DT54Q/TR239Q
方式 ボルタレス・空気バネ 固定軸距2.1m
車輪径
860mm
許容最高速度
120km/h
電源装置
機関
-
DMF13HSG
-
発電機
-
DM82A
-
方式・電圧
-
回転界磁交流励磁機付
440V
-
制御電源
充電発電機
2.5KVA×1
回路電圧 直流24V
燃料タンク容量 900L 600/400L 900L
水タンク容量 500L 350L 500L

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