実物車両細部写真

宮崎交通・椎葉村営バス・西米良村営バス


広域交通事業者は宮崎交通のみですが、 実は山奥にはちゃんと自治体運営のバスが走っている宮崎県。 細部っていうよりも、とりあえず存在を知ってもらう、だけのページです。 平家落人集落として名高く日本三大秘境に数えられる椎葉村と その南に接する西米良村のバスを紹介します。
宮崎交通の日野RJです。
RJの側面からリアです。ちゃんと屋根肩部のライトグレーのラインもお忘れなく。
西米良村営バスです。元々、大正時代から国鉄湯前線と妻線は日肥線としてつながる予定が あったのですが、空白区間を結んでいたのが国鉄バスでした。昭和21年11月(10日に改正が 行われているのでこのときかと。燃料事情良くなかったけど、どうなんでしょ?)に開業。 96年7月16日をもってJR九州バスとしては廃止となり、西米良村営バスに引き継がれました。

昔は国道219号線の 横谷峠を越えていたのですが、昭和62年までにトンネルとバイパスが開通、近年には かりこぼトンネル(村のキャラクター“かりこぼうず”に由来)なども開通し、道路の改良が 進んでいます。(宮脇俊三の“時刻表2万キロ”の記述と沿線の様子を突き合わせると昭和52年当時、 横谷トンネルは開通しておらず、旧道経由のバスは1時間10分かけて湯前−村所を結んでいたようです。 現在、村営バスは同区間を37分で走ります。また、峠にある集落に“国鉄バス”の記述のある看板が 今も残っています。いつ、新道経由になったのかが、気になるところです)

現在、湯前〜村所はJR九州バスから車両ごと移管され、西米良村営バスと なっています。村所〜西都は宮崎交通の運行です。ちなみに1月1日は 村営バス、全便が運休します。

なお、JRバスから移管されたバス停のポールは アジサイ系のシールに貼りかえられている他、村で新設した路線については 特産の柚子?をかたどったポールになっています。(JRからは日肥線村所−湯前以外に R265の鶴瀬谷川沿いに鶴瀬−日向折戸の支線を引き継いでいますのでそれ以外。) 国道265号線をわずかに 椎葉村に越境しています。(写真は椎葉村に入ってすぐの終点大藪橋バス停)。

ちなみに、そこから椎葉村営バスの路線自体は接続しており、途中R265とR388の合流点である 大河内という集落での乗り継ぎで椎葉村の中心部、上椎葉まで ひむか神話街道経由(R388大河内峠→中山トンネルであってR265飯干峠経由ではありません)で 路線があるようにみえますが、椎葉村営バスの運行曜日が別々で、西米良村営バスとは まったく接続は取られていませんので1日で乗り継ぐことは不可能です。

ちなみに西米良村板谷付近(村所から少し南下した集落)の国道265号線沿いに 国鉄バスの廃車体がありましたが、2006年に撤去されています。

椎葉村営バス。日本三大秘境に数えられる椎葉ですが、村営バスが存在します。 ほとんどワゴン車みたいなクルマですがちゃんと料金箱もついています。 日向ロックタウンから宮崎交通の バスが乗り入れてきます(エルガミオなんかが走っています)。 2005年2月奥村橋バス停にて。(奥村橋って仲塔線なんだが...。運用変更?)
バスは路線毎の固定運用みたいです。つちのこ号って名前がすごいww。 2006年11月上椎葉バス停。
椎葉村の国道265号線で見られる廃車体。どこからもってきたのか不明。 というよりも、どうやって持ってきたのかも不明(それくらい道路事情がよろしくない)。 消息筋によると宮崎交通は古いバスをきちんと潰すので宮崎交通のクルマではないらしい...。 ついでにいうと国鉄コンテナなんかも近くにあります...。

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