塩尻の歴史
各地を回って売っていると、ちょうどこの近辺で塩が品切れになるために、塩尻という名前がついたと言われています。
また、日本海側と太平洋側からそれぞれ塩が運ばれて来たのですが、この辺りで両方の塩売りが合流することから塩の道の終点=塩尻という説もあったりします。
塩尻の伝説
玄蕃之丞伝説
梗ケ原は昔、人が住めない野原だったのですが、玄蕃之丞という狐が人を化かすという伝説が残っています。
●通りがかる人を化かした話
商いをしている旅人が、桔梗ケ原を通りかかったとき。
娘は馬のふんをほお張っている娘や、みみずをうどんのようにすする人に出会いました。
旅人は、昨日泊まった宿場で聞いた「桔梗ヶ原の玄蕃之丞というキツネが、人を化かす」という話を思い出しました。
心配になって荷をほどくと品物は無事でしたので、そこで商いを始めたところ、身なりのいい老人がやって来て、品物を全部買って行きました。
しかし宿に向かう途中、老人から受け取ったはずの銭は、木の葉っぱに変わっていたのでした。
●花嫁行列
玄蕃之丞自身に沢山の子分がいただけでなく、大がかりないたずらをする時、近くの親分狐・赤木山の新左衛門、
女親分狐・横手ケ崎のお夏を誘い大勢で化かすこともあったといいます。
村の庄屋の娘が隣村の金持ちの息子に嫁入りすることを知った玄蕃之丞は、一族・仲間を引き連れて桔梗ケ原で待ち伏せして、花嫁行列をたぶらかして原をぐるぐる回りさせている間、玄蕃之丞一行は、仲人・花嫁・お供の大行列に化けて嫁入り先に乗り込み、三々九度の盃を交わし、腹一杯ご馳走になった。しかし本物の花嫁一行が後から到着して、尾尻を出して逃げ帰ったという話。
●大名行列
玄蕃之丞は大名行列に化けることも多かった。子分一同で大名行列に化け、「下に下に」と言いながらやってくる。
不意の行列に宿々の皆があわてふためきながらもうやうやしく出迎えれば、狐の行列、ということが度々あり、ある時、毎度だまされる村人たちが、知らん顔をしていたところへ、本当の大名行列が来て、村人たちは、役人にこっぴどく怒られたとか。
それで策を講じ、贄川宿で鼠の天ぷらを細口の壷に入れて待った。
そこえやって来た大名に化けた玄蕃之丞は、天ぷらの匂いに釣られて、行列を抜け出て壷の中に飛び込み、天ぷらを腹一杯食べたが、腹がつかえ壷から出られず、人間に捕まり最期を遂げたという。
●幻の汽車運転
明治37年頃、鉄道が開通、この鉄道に対して玄蕃之丞のはるか子孫の狐がいたずらをしました。
線路上を汽車が走ると、突然、停車場を作って汽車を止める。
単線なのに、汽車に化けて対向車線を走ってくる。
驚いた機関士が列車をバックさせると相手もバックする。
このシーソー・ゲームを何回もやったすえ、煙の如く消えてしまったとか。
ある時、機関士が、煙を吐いた汽車が逆走してくるのを見て
「玄蕃之丞に違いない」と思い速度をゆるめず突っ込みました…。
線路の上に、大きな銀色のキツネが死んでいたそうです。
塩尻の温泉
崖の湯温泉、みどり湖温泉、天徳温泉、塩尻には三つの温泉があります。
■崖の湯温泉
http://www.mtlabs.co.jp/shinshu/onsen/gakenoyu.htm
「崖の湯」の名前は、鎌倉時代におきた崖崩れの断層から、温泉が湧いてきたたためと言われています。
■みどり湖温泉
http://www.mtlabs.co.jp/shinshu/onsen/midoriko.htm
みどり湖の近くにある温泉、別に湯が緑色なわけではないです。
■天徳温泉
http://w1.avis.ne.jp/~spa-nan/area/onsenchi/261.html
約400年前、武田信玄の掘削した金鉱坑道より沸きだしたとされる温泉。
泉質は単純酸性緑ばん泉(微かに緑色かかった湯)で、神経痛、五十肩、筋肉痛などに効能があります。
塩尻の自然を楽しむ
■みどり湖
http://www.city.shiojiri.nagano.jp/kbn/450082/450082.html
みどり湖は元はダムによって形成されるダム湖(人造湖、ため池)です。
夏には湖面でボート、冬は結氷した湖面でスケートが楽しめます。
みどり湖水芭蕉公園はいち早く水芭蕉を鑑賞できます。見ごろは4月上旬〜中旬にかけてです。
■平出遺跡公園
http://www.city.shiojiri.nagano.jp/kbn/410043/410043.html
復元された古代の住居・集落があり、体験学習が出来る。
■信州塩尻農業公園チロルの森
http://www.tirol.gr.jp/
動物とのふれあいや、体験教室、ゴーカートなどの乗り物など
お子様にもぴったりの総合テーマパークです。
■高ボッチ高原
http://www.tokimeguri.jp/looking/2009/09/13-200001.php
鉢伏山を主峰に二つ山、高ボッチ山のなだらかな起伏の、広大な草原が「高ボッチ高原」です。
昭和27年から開催されている草競馬が有名。
5月下旬〜6月にはレンゲツツジも見られます。
塩尻の美術館
■平出歴史博物館
http://www.city.shiojiri.nagano.jp/ctg/410999/410999.html
塩尻市・長野県内を中心とした主要遺跡の発掘調査報告書(閲覧のみ可)や考古学全般に関する書籍が置いてある。
体験学習も出来、平出遺跡公園ガイダンス棟(博物館から徒歩8分)にて、火越こし、勾玉づくり、弓矢飛ばし、土器づくり、ガラス玉づくりなど多様なメニューがあります。
■蝶の博物館
http://publicmap.jp/20620140
「道の駅小坂田公園」内にある蝶の博物館。
世界中から集められた蝶の標本を展示しています。
■塩尻短歌館
http://www.city.shiojiri.nagano.jp/kbn/525040/525040.html
塩尻生まれの歌人、太田水穂、若山喜志子、潮みどり、フランス文学者吉江喬松、
ゆかりの深い島木赤彦、若山牧水らの資料を展示公開しています。
塩尻でスポーツする
■ヘラ鮒釣り/みどり湖
http://www.city.shiojiri.nagano.jp/ctg/450082/450082.html
みどり湖はへら鮒釣りのメッカとしても有名。
みどり湖へら鮒釣り大会も開催されます。
■中央スポーツ公園
http://www.tokimeguri.jp/feeling/2009/08/27-103026.php
運動広場・サッカー場・テニスコート・バレー兼用コート・弓道場があり、バーベキューコーナーがあり、
観光というより、住んでいる方が楽しめる地域施設。
■いこいの森公園
http://www.tokimeguri.jp/looking/2009/08/27-004136.php
とんぼの池や蝶の丘を散策でき、バーベキュースポット、楽しく遊べる遊具などもあり。
世界の珍しい岩石や化石を展示し、宝石の加工体験ができる博物館「地球の宝石箱」もあります。
塩尻の祭り
■塩尻玄蕃まつり
http://www.gemba.jp/
“玄蕃の丞”伝説にちなみ、狐をモチーフに、広く市民に愛され受け継がれています。
塩尻玄蕃踊りや、GEMBAよさコン2010の開催、テント市で飲食物の販売など楽しめる。
■塩尻ワイナリーフェスタ
http://www.city.shiojiri.nagano.jp/ctg/C56/56.html
こちらの市役所の観光ページをチェックして今年の予定が出てくるのを待ってください^^
美しい漆ワイングラスを片手にワイナリーをめぐるお祭り、ワイン好きにはたまらない。
塩尻の特産品
特にメルローを使ったワインは、国内はもとより、世界のワイナリーが出品する「国際ワインコンクール」で 常に入選を果たし、塩尻桔梗ケ原ブランドとして名が知られるようになりました。
塩尻の神社仏閣
■阿礼神社
http://www.city.shiojiri.nagano.jp/kbn/450124/450124.html
毎年7月の上旬に阿禮神社例大祭が開催されます。
■矢彦神社
http://nagatabi.hariko.com/tatuno/yahiko.html
ご祭神は大己貴命と事代主命、建御名方命と八坂刀賣命。古くから皇室の崇敬が厚い。
■三嶽神社
http://jinjajin.jp/modules/newdb/detail.php?id=4019
ご祭神は、猿田彦神(交通安全の神様)
■槻井泉神社
http://www.omiyasan.com/center/shiojiri/post-263.php
「つきいいずみじんじゃ」と読みます
ご祭神、誉田別神・猿田彦命・大山祗命・水波売命・若宮八幡
■床尾神社
http://5.pro.tok2.com/~tetsuyosie/nagano/siojirisi/yukao/yukao.html
祭には市指定無形文化財のお神楽が舞われるとか。
社殿の脇と裏側から東南隅に、珍しいアサダ(カバノキ科の陽樹)の大木が見られます。
■長興寺
http://www.mapbinder.com/Map/Japan/Nagano/Shiojirishi/Chokoji/Chokoji.html
江戸時代には徳川家の下で学問寺として栄えましたが、明治41年に火災で、本堂を除き全てを焼失しました。
大正時代に再興されて現在に至ります。
庭園が見事です。