大学1年の去年、妹ができた。
と言っても妹は同じ学部の同級生。
浪人生活の長かった俺に3歳年下の真琴は仲良くなってすぐに
『私のお兄ちゃんになって』と言った。
酒も入っていたしふざけていると思っていたのだがその時以来、
大学の帰りなど二人きりになるたびに真琴は俺を
『お兄ちゃん』と呼ぶようになっていった・・
当時、真琴には好きな男がいて
その相手が俺の友人だったこともあり
何度も相談を受けていた。
しかしある時、フラれて俺の部屋で泣く真琴を慰めていると
『お兄ちゃん私って魅力無いのかな・・』
と涙目で彼女は尋ねた。
そんなことはないと打ち消した俺の言葉に嘘は無かった。
実際、真琴は男達から人気があったし、
俺自身も知り合う以前から可愛いと思っていた。
甘い言葉の一つも吐いて
からだの関係に持ち込むことも
可能だったのかもしれないが
俺にその選択肢は無かった。
仮の姿とはいえ数ヶ月もの間、
兄をしてきた俺にとって目前の真琴はもはや、
同級生でもSEX対象の女でもなく妹だったからだ。
真琴もそう考えていると思っていた。
しかし、そうではなかった・・
『じゃあ、お兄ちゃんは私を抱ける?』
『それは・・』
『やっぱり・・』
『違うよ。お前に魅力が無いとかそういう意味じゃない。
ただ俺にとってお前は、もう妹なんだ』
『私だってお兄ちゃんを兄として見てるけど
お兄ちゃんと寝るのに抵抗なんかないもん・・
やっぱり私に魅力が無いんだ・・いいよ。もう帰る』
『あ、おい・・わかったよ・・
でもな、今コンドームが無いんだ。
だから・・キスでいいか?』
『うん!』
嬉しそうな声に聞こえたのは
俺の自惚れかもしれないが俺はその日、
妹という存在に初めてキスをした。
他のどんな女よりドキドキし・・
気持ち良かった・・
それ以来、真琴とそういう関係になることは一度も無いが、
俺は妹関連のスレを毎日片っ端から覗くようになってしまった・・
(Herbさん 作)