使い
※性的描写あります。




処刑人。

それはトシマの恐怖の対象。
取り締まりと称して気紛れにイグラ参加者を殺しては、
その悲鳴に酔いしれ、狂喜に感情を歪ませる。

だが、そんな彼らも敵わない相手がいた。


「ひゃはは!鳴け、わめけ!イッとけぇ!!」

「もっと啼いてみせろ、あぁ!?」


いつもの風景。いつものこと。いつもの処刑。
ギャラリーは誰一人として動かない…否、動けない。

処刑人の一人、グンジがその鉤爪を振りかざし、
処刑されている男の顔向けて振り下ろされようとした、
その瞬間だった。

ヒュン!

と空を切る音がして、ギャラリーの隙間を縫い、黒い光が
グンジの手を捕らえる。光といったのは、それが黒光りし、
かつもの凄い速度で飛んだからである。

それは、上質の皮でできた特殊な鞭だった。


「んがぁっ!」


振り下ろして血飛沫をあげさせることをできずに、グンジが
不機嫌な声を出す。が、自分の手に巻きついているものを
確認すると、力を緩めて大きな口に喜びを現した。


「あー!ちーん!」

「ちんって言うな…。」

「…やっぱぴょんの方がいいー?」

「…ぴょんって…蛙みたいだからちんでいいや…。」

「んだぁ?が出てくるなんざ珍しいじゃねえか…」


キリヲも心なしか嬉しそうな表情で、と呼ばれた
人物へ振り返った。鞭を構え、グンジの右腕を拘束する人物。

グンジとキリヲが唯一、純粋に「言うことを聞く」人間。

その鮮やかな狂犬たちの扱いの上手さから、尊敬と畏怖を籠めて
イグラ参加者達からは密かに、「猛獣使い」と呼ばれていた。


そんな物騒な称号を頂戴したわりには、当人はどこか眠たそうで
ぽけーっとした印象が残る。表情の所為か年齢も不詳だ。
だがその腕だけは確かで、鞭捌きと実力から、1年ほど前から
処刑人の一員として「ヴィスキオ」に雇われていた。


「グンジ、今顔潰そうとしただろ。」

「あー?あーあー…ちーっとコーフンしちゃってさー」

「駄ー目ー、それ、ビトロが好きそうな顔だしね。」

「そぉか?ビトロの趣味は俺らにゃわかんねえからなぁ…。」


を前に言い訳をしだす処刑人たち。
それが、ここ1年間の間でできた暗黙のルール、
「処刑が終了した」合図である。

それまで身動きの取れなかったギャラリーたちが、ちらほらと
逃げ出す中、残ったのは血まみれだが比較的顔に傷はなく、
その代わりに体中が血まみれの男と、処刑人たちだけになった。


「俺もビトロの趣味は理解したくないけどね。」

「けどちんが持って帰ったお土産、パパ喜ぶんだよなー」

が持って帰ってるから喜んでんじゃねぇか?」

「…うえー…そうだとしたら何かやだ…。」

「ははっちげぇねえ!!」


血まみれの男は幸か不幸か、最後のグンジの一撃の前に
気絶をしたようで鉄錆の匂いに混じってアンモニア臭がする。


「うわくっせ!こいつ漏らしやがった!!」

「俺そんなの持たないよ。」

「その鞭で両足括って引きずってけや。」

「やだ。汚れる。じゃこうしよ。じゃんけんで負けたのが持って帰る。」

「じゃんけんー?」

「お遊びでも負けねえぞ…」


そこで3人は仲良くじゃんけんを始める。

処刑人が子供のように「じゃーんけーん!」とやっている姿は
実に笑えるものなのだろうが、実際にそれを笑ってみせる猛者は
いない。笑えば、3人がかりで殺されるだろうからだ。










「ギャハハ!ジジの負けぇー!」

「ピヨてめぇ後出ししやがったな!」

「後出しでも何でも負けたのが悪い。キリヲが持って帰る。」

、てめーまでピヨの肩もちやがんのかぁ!?」

「だって俺キリヲよりグンジのが好きだもーん。」

「ヒャハ!つーわけだからよー邪魔な
 ジジはとっととお漏らし持って帰れー」

「…次は負けねえからなぁ!!」

「はいはいーいってらっしゃーい。」


結局、キリヲが負けて至極嫌そうに気絶した男の頭を掴み
そのままズルズルと引きずっていく。キリヲの姿が見えなくなるまで
とグンジは手をバイバイと振り続け、角を曲がって姿が
見えなくなったことを確認すると、どちらからともなく抱きつき、
唇を重ねる。


「…俺も後出ししたのに、キリヲはいい人だねえ…。」


そういったの表情は、先ほどまでの呆けた表情とは
一転していた。瞳に妖しげな光を宿し、グンジの前髪の奥に
ある瞳に熱っぽく絡ませる。


「気付かねぇジジがわりーの。それよか、ヤんだろ?」

「もちろん…?」


そのために、示し合わせて後出しをしたのだ。
「猛獣使い」は、2つの方法で2人を意のままにしていた。

一つは華麗な鞭捌き。

もう一つは…体を繋げること。


「今日は、俺の番だっけぇー?」

「順番なんか無視して夜中襲ってくんの、誰さ?」


くすくすと笑い、悪戯のようにグンジの唇をその赤い舌でなぞる。


「んなのジジだって一緒じゃん、部屋からちんの声
 聞こえてこねえ時は、俺が襲う日っていつのまにかなってんのー」

「ああ、道理で毎晩入れ替わり立ち代り被らないでくるわけだ。」

「そー。やっぱさー2人相手だとー」


グンジがの腰に腕を巻きつける。黒い大きめのコートに
隠されて解らなかった体型が、グンジの手によって露になる。


「この細い腰、折れちゃいそうじゃん…?」

「そんなヤワには出来てないけど。…今度ためしてみる…?」


再びグンジの唇を舐めようとした舌は、唇の奥から差し出されてきた
グンジのそれに絡め取られ、誘われるままに口内へと入り込む。


「ん…ん・ふ…。」


の舌技を暫く堪能したあと、今度はグンジが深くあわせた唇を
押し返して、の口内を弄るかのように動き出す。

何度も角度を変え、飲み込みきれない唾液がの顎を伝う。

キスの合間にもれるの密かな甘い声に、グンジの雄は既に
反応して熱くなっていた。そしてそれは、も同様に。


「ん、は…やっぱ、キスはグンジのが上手い…腰にクる…」


縋りつくようにグンジのパーカーを握り締める手。
その手は白く、鞭が放つ威力からは想像も出来ないほどに華奢で。


「キスはーってなんだよ、俺の方がキモチイイだろ…?」

「でもデカさはキリヲにかなわないし。」

「んだよ、ジジのはデカイだけじゃん。」

「気持ちいいことには変わりない。ね、早く続きしヨ。」


布越しだが、雄同士をこすり付けられる。はグンジ、
そしてキリヲが己の欲望に忠実なことを良く知っている。

だからこそ、間接的なことは嫌い、刺激をするならば全身を使う。


「うわー…今のやべぇ、後で生でもっかいやってー。」

「いいからさぁ、適当なトコ入って、ヤろうよ…?」


「路上は、いやだ。」が妖艶な笑みを浮かべそういうと、
グンジはを抱き上げ、適当な廃屋の中へ入っていった。


















「…ん、あ…はぁっ…っ!!」

「…はっ、…。」


グンジの熱い吐息が耳に掛かる。
それすらも快感を呼び、の体を熱くする。

適当な廃屋を選ぶと、そこは運良く元居住地だったらしく。
耐性はどうかはしらないが、ほこりにまみれたベッドがあった。

その上に乱暴にを下ろすと、すぐさま覆いかぶさる。

盛大にほこりが舞うが、気にも留めずに再び深く唇を貪りあい
何かに急きたてられるように互いの服、ズボンを、抱き合ったまま
器用に脱がし。は外でやったことを、グンジの願い通り
何もまとわない状態で、お互いの雄の熱を確かめるように、
腰を揺さぶってこすりつけた。


「あ、あ…やっぱ、生でやるとクる…っ!!」

「マジ気持ちイイー…もうイっちゃいそー。」

「イクのは俺の中でって、いっつも言ってんじゃン…?」


熱に浮かされながらも、グンジの発言に唇を尖らせて
自身での愛撫をやめてしまう。それを少し残念そうにして、
だがすぐさまグンジは次の行動に出ようとした。


「やっぱさー、濡らさないと痛ぇ?」

「グンジが濡らすとか考えてくれるんだ?」

だけー」

「優しいことで。じゃあ、こうしよ…。」


は片手でグンジの肩を押し上げる。
普段ならばそんなことで退くこともないが、が何かをしようと
しているのだ、逆らう、理由がない。


「グンジ、下になって。」

「あぁ!?まさかちんがツッコ…!」

「アホピヨ!ンな訳ないじゃん!!」

「だよなーぁ。けどマジでびびった。」


ぶつぶつ言いながらも、グンジはに言われたとおりベッドへと
仰向けに転がる。それを見て、はあろうことかグンジの顔を
またぐという行動に出た。グンジの目の前に、の秘所が
惜しげもなく晒されている。


「うっわ…絶景…!!」

「グンジがそんな言葉知ってるとは思わなかった。」


くすくすと笑い、


「ちゃんと、濡らしてくれるんでしょ?俺は、グンジの濡らすから…」


言うが早いか、ためらうことなく勃ち上がりかけていたグンジの雄を
口内へと招きいれ、舌を使ってさらなる熱を呼び起こす。

それを感じて上機嫌になったグンジは、「じゃー俺もー」
と、眼前に広がるの蕾に遠慮なく舌を這わせた。


「ン…ふ…んんっ…ん、ンン…」

「はっやらしーぃ、腰動いちゃってんぜ?」

「ん、ク…んんっ!!」


グンジが舌を窄めて蕾をつつくと、そこは待ちわびているかのように
ヒクヒクと戦慄いた。指を舐めて濡らし、それを差し込むと
の体が大きく反応し、雄も先走りの蜜を垂らして
グンジをことさらに誘う。

ぐちゅぐちゅと水音が響き、グンジの舌が、指が、
蕾をほぐす。同じように水音を立てて、がグンジの雄を
攻め立てる。


「っンあ、ぅ…」


すると突然グンジの指と舌が離れ、名残惜しそうな嬌声が上がった。


「ンな色ッポイ声だして誘わなくっても、もいーっての、
 もういいぜー下になれよ、指よりももっとイイモンで、奥まで
 突きまくってあげるからさぁ…?」

「ン、わっ…・た…」


もはや快感に脳の隋まで蕩けたのか、ろれつの回らない返事をして
再びがベッドへと沈み込む。グンジも再び覆いかぶさり、
の膝裏に手を差し込んで、体を二つ折りにする勢いで
持ち上げる。


「いーか?」

「ん、早く…」


待ち望んだ瞬間に、欲情に濡れた瞳は揺れる。

見つめていると吸い込まれそうな深遠なる瞳。

その魅力に取り憑かれそうになり少しかぶりをふって、
グンジは己の雄を、一気にの蕾に押し込んだ。


「いっあ、ああぁあっ!!」


折り曲げられた体の真上から、最奥まで猛った雄を穿たれ、
はあまりの快感に一層大きく甘く啼いた。


「んあぁあっ…グンジ、グン…ジ…!!」

ん中、あったけぇ、マジ最高…っ!」

「あっあ、あ・あ…あっあぁあっ!!」


全てを収めきった余韻を味わうこともなく、激しく腰を叩きつける。
その律動にあわせて、が甘く啼く。艶かしく身をよじる。

その声に、雄を締めつける体躯に、グンジは興奮を掻き立てられる。


「1回、イっとくか…なぁ…っ?」

「んっイイ、何回で・も…ひ、あ、ぁあっ!!」


すでにの口淫で、とどめにこの締め付けで。
グンジは思い切り奥までねじ込むと、そこで熱を開放した。

同時に、腹の奥に熱を感じて、の肉壁が蠢き、
もグンジと同じく、自身が顔の真上に来る様な
体勢で達した為に自らの白濁で顔を汚すこととなった。

その表情は、酷く扇情的。


、今お前最高にヤラシイ…。」

「ン・ふ…グンジだって、エロイ…。ねえまだ…」

「あたりまえだっつの。」


1度達した後も、の中で再び熱を持ち始めるグンジの雄。
それを喜ぶように締め付け、さらなる勃起を促し、行為は止むことがない。

その後、の蕾からはグンジの放ったものが溢れるまで
中で何度も熱を放たれ、体勢を変えてはそのまま何度も
も達し、廃屋の中には雄のむせ返る匂いがたちこめる。

2人ともそういう意味では絶倫らしく、飽きることなく交わされる情事は、
が「も、無理!」とかすれた声でいうまで続けられた。


「無理って、ちん嘘つきぃー」

「バカピヨ。どうせ今晩もどっちかが来るんだろ…」

「ああー。今日は3人でやっちゃうー?」

「…だから、今はこれでおしまい!」


3人で。それを既に予測していたのだろう。

は普段ならもう少しいけるのだが、夜のために体力を温存して
おこうと思ったらしい。グンジも3人で、というのを否定されなかった為、
おとなしくの蕾から自身を引き抜いた。


「ン…ちゃん、と、出してヨ…」

「わーってるって、そのまんまにしてたらジジがうっせーからな。」


引き抜くと同時にあふれ出す残滓。だが、の胎内にはまだ
グンジの放ったものが残っている。それを指でかき出すのだが、
それも結構腰にキてしまうもので。


結局、その日の夜は珍しくが気絶してしまい、3人で、
というものも、いつもの半分も楽しめないまま終わってしまった。


「ピヨが昼間に無理させたんだろが!責任取れや!」

「どーやって責任とんだよ!ジジの咥えるなんてぜってぇゴメンだ!」

「俺だってテメェに咥えられるなんざ御免だなぁ!!
 明日と明後日は昼も夜も俺の番ってことだ。」

「んなっ!!フざけんなジジィ!」

「自業自得だな、なんならに直接聞いてみるかぁ?」

「ぬぐぅ…!!」


両方を平等に扱うならば、キリヲの条件を呑むはずだ。
こんな2人を平等に扱えるからこその「猛獣使い」の称号。

そしてキリヲの言った通り、明日明後日とグンジは禁欲生活となってしまう。

1日、最低でも1回はを抱けたというのに、2日も何も出来ない。




その日から2日間、トシマはグンジによってやつあたりの
無差別殺戮が繰り広げられたとか…。

もちろん、には内緒で。












+アトガキ+

初エロドリー夢。でもギャグテイスト。
書き手のギャグ細胞が疼くんです。フガフガ


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