光陰如矢夜も更け、闇を抱く空には数多の星が瞬いている 秋というにはもう寒さの厳しい時期ではあるものの、それ故にこそ星空の美しさは増すものだ。 ―だがそれとは一切関係無く、今日も今日とて盛んな一組の夫婦の姿があった。 「・・・まああれだよ、ミスミ。流石に俺としては縛りは承知できない」 「そうか・・・」 アルディラから色々と方法から道具に至るまでを学び、借りてきたミスミ様があからさまに落胆してみせる。彼女のそんな表情には多少胸が痛んだレックスではあったがいかなプレイの一環とはいうものの痛みを伴うような事を夫婦の営みに持ち込む気はさらさら無かった。・・・興味はあったが。 「別に他人の受け売りをする必要は無いじゃないか。結果的に気持ちよければ良いんだから、さ」 「それはそうじゃが・・・」 「仰々しい物を使わなくたって色々と方法はあるものさ。例えば・・・これかな?」 「む・・・?」 レックスが懐から取り出した物を見、ミスミ様の顔に疑問符が浮かぶ。それはどう見ても― 「ただの手拭いにしか見えぬのじゃが」 「そりゃあそうだよ、これは手拭いだからね。だけどこうして・・・」 「きゃっ・・・!?」 手拭いによって目隠しをされ、慌てるミスミ様。 「こっ・・・これでは何も見えぬではないか」 「ふふ、それが良いんだよ」 ずらした服の間からそっと手を忍ばせ、レックスは急にミスミ様の豊満な乳房を鷲掴みにする。 「ひっ!」 ぞわりとした感覚がミスミ様の背筋を上ってゆく。胸への愛撫など普段からされている事だが目隠しをされ、良人の動きが見えない為に彼が次にどう動くか分からないという不安が逆に彼女の感覚を研ぎ澄まさせ、快感に大して敏感にさせていた。 「どうだい?」 「ふああ・・・っは・・・」 聞くまでも無く、ミスミ様の口からは甘い吐息が漏れている。それに満足するとレックスはその手で感触を楽しむようにじっくりと胸を弄んでゆく。 「くん・・・っ、ところで・・・前々から一つ聞こうと思っておったのじゃが・・・」 「ん・・・? 何だい?」 「御主、こういう事には妙に手馴れておらんか?」 「・・・気のせいさ」 言われた途端にありありと浮かんできた学生時代の思い出を振り払い、努めて冷静な声で答えてみせるレックス。 そんな彼からは目が見えなくとも、ありありと動揺の気配が伝わってきたのだが今はこれ以上詰問すまいとミスミ様は胸から来る快感に身を任せる。 と、レックスの手と身体がミスミ様から離れた。 「む・・・どうしたのじゃ?」 つい名残惜しそうな声になってしまった事に気付きミスミ様は頬を紅潮させる。 問いかけにも返事が無い。気配を探ってみるが完全に殺しているらしく何処にいるのか皆目検討もつかなかった。 (最近は良くキュウマから忍びの技を覚えておったが・・・妙な所で使いおってからに) 一瞬目隠しを外そうかとも思ったが、何か考えがあるのだろうと思いとどまる。 そして軽い間を挟み、刺激は下の方からやって来た。 「はあ・・・ああああああっ!?」 ねっとりとした熱いものがミスミ様の秘部を撫であげる。レックスは体勢をずらし身を屈めると彼女の股の間へと自らの頭を潜り込ませていた。 (ああ・・・凄い・・・) ただ目隠しをしているだけでこうも違うものか、とミスミ様は快感の狭間で感心する。だがそれ以上に今は下半身を包む刺激に身をくねらせる。 「やあっ・・・あああっ・・・凄い・・・凄いぞっ・・・」 レックスの舌がミスミの充血し、ぷっくりと膨らんだ陰核をこねくり回す。 快感にミスミは彼の頭を離すまいと両の太腿に思い切り力を入れた。と・・・ ぼ き っ 「・・・あ?」 嫌な音がしたかと思うと、愛撫が急に止まった。 「・・・・・・」 何となく嫌な予感に躊躇しながらもおそるおそる手拭いを解いてみるミスミ様。 ・・・ ミスミ様の股間に、赤い毛が覗いている。 「だ、誰ぞおらぬかーっ!? 良人が、良人がーっ!?」 ぐったりとするレックスを抱え、自らの服が乱れていることも忘れたミスミ様の声は風雷の里中に響き渡ったという・・・ End 目次 |
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