エロ魔剣シリーズ4.5「風雷の里とユクレス村の女性が3人…おととい、続けて襲われたらしいの」 深刻そうな顔でアルディラが口火を切った。 ここは集いの泉。 太陽まだ残っている時間であるのに、護人たちの集うこの建物の中は、暗く重い空気に支配されていた。 「時間は真夜中から朝方にかけて。いずれも首を絞められて、一度気絶させられてから犯されていたわ」 淡々と、しかし苦い表情をしながら話すアルディラのまわりには3人の護人とアティ、そしてアズリア。 その誰もが、アルディラと同じように顔をゆがめている。 「事件が発覚したのは今朝。だから急に集まってもらうことになったけど…」 「この事件、なんだか変なんです」 どもってしまったアルディラにとってかわり、ファリエルが続ける。 煮え切らない彼女たちの態度に、アズリアが少しイラつきながら言った。 「変だと?どういうことだ」 「ええ…。被害者たちは事件の翌日―――つまり、昨日の朝にはほかの村民によって発見されていたんです。なのに…1日たった今日までなんの報告もなくて。ねえ、義姉さん」 「『集落でなにかあった場合には、すみやかに護人へ報告する』。こんなことが決まっているの。今まではそれが守られてきていたのに…おかしいのよ。被害者の子たちに事情を聞いても、『もういいの』の一点張りだし」 はぁ、アルディラは深いため息をついて、長い指を組んだ。 視線は足元へと、自然に落とされていく。 「アルディラ…犯人の心当たりはありますか?」 暗い空気の中で、アティがはじめて口を開いた。 「ないわけじゃないわ。現場にね…犯人のみたい、髪の毛が落ちてたの」 「髪の毛?」 「色は黒。長さはだいたい肩ぐらいで…」 そこまで言ってアルディラは、口を閉じた。 そしてゆっくりと、伏せた目をまっすぐ、一点に向けていく。 アルディラの瞳には、事態をつかみかねているアズリアが映っていた。 「…何が言いたい」 「肩まである真っ黒な髪。思い当たる節はないの?」 暗に弟を疑う挑戦的な言葉に、アズリアは思わず立ち上がっていた。 「イスラが…私の弟が犯人だと?!」 「アズリアっ…」 「感情的にならないでちょうだい。お姉さんの貴女が怒るのは無理ないわ…だけど、イスラが一番疑われる立場にいるのもまた、事実なのよ」 アティはアズリアをなだめようと声をかける。 けれどアルディラの一言が、彼女を逆に怒らせる結果となってしまった。 「…アティ、帰るぞ」 「え…」 「確証もないのに人を疑う奴らとなど、話していても意味がない。…いくぞ」 アズリアは低い声でそういって、アティの手をとり集いの泉から出て行ってしまった。 「…おいおい。いいのかよ、あんなんで」 何も言わずに一部始終を聞いていたヤッファが、あきれた声で言う。 目を閉じて何かを思っていたキュウマも、同じ考えのようだ。 「…きょうはこれで解散にしましょう。…頭を、冷やしてくるわ」 一人、すっと立ち上がってアルディラは帰ろうとする。 それを見たキュウマが彼女を追っていった。 「そろそろ夜が近くなってきますからね。女性一人では危険でしょう。お供いたします」 ラトリクスまでの林では、すでに夜を告げる虫たちが高い声で鳴いていた。 「…アズリアには、悪いことをしてしまったわね…」 「しかし、イスラが犯人である可能性は、高いわけですから」 数歩前を行くアルディラを追いながら、キュウマが返答する。 「そうね…でも、それが本当だったら恐ろしいことよ。イスラはキルスレスのもちぬしなのだし」 話している間にも夕闇は林を覆っていく。至近距離でも相手の顔を判別することが出来ないぐらいだ。 キュウマの存在を知る手がかりは足音だけとなっている。 その足音はいつもより随分乱暴な歩き方で、気遣いの得意な彼にしては、しゃべり返してもこない。 「キュウマ?」 異様な雰囲気にアルディラが立ち止まる。 すると突如、背後から――キュウマのいるあたりで鈍い音がした。ドゴッ… 「…何?!」 続いて、闇の中から二本の腕が伸びてくる。 「…ん…ぐっ…」 腕はアルディラの細い首をつかみ、徐々に力を加えてくる。 「くるし…っ…キュウ…マ…たすけて」 これが一昨日の強姦魔なのか。 首にかかる力は相当なもので、息をするのが苦しい。 じたばたともがいていると、首を絞める腕がささやいた。 その声はまだ幼さの残る少年のものだ。 「くすくす…あのお兄さんなら今、うしろでぐっすりおやすみだよ」 「…ッ」 「キミも眠ってしまいな?」 言葉だけ聴けば甘い睦言のような言い方をしながら、彼は腕の力をさらにつよめた。 そしてその言葉を合図に、アルディラの意識がだんだんと飛んでいく。 「……」 彼女の意識が完全になくなったことを知ると、彼は白い手を首から離した。 アルディラの体が地面に落ち、長い髪が四方に広がる。 それを見た彼は、黒い瞳を細くして、満面の笑みをうかべていた。 「ん…」 しばらくして意識を取り戻したアルディラは、状況の異様さに目を丸くした。 ぴったりとした洋服はすべて剥がれ、両手は頭の上で一つに縛られている。 そして目の前で自分の秘部を舐めまわす白髪の少年。抜剣覚歳したイスラだ。 「やっぱり…あなただったのね…」 無理やり押し広げられ舐められる秘部が気持ち悪い。 アルディラは気をそらすように、イスラに向かって吐き捨てた。 イスラは彼女の言葉を聞いて、にやりとする。 「なあんだ。君たちのような低脳でも、僕が犯人だって気付いたんだ。つまんないのっ」 「…ッ!!」 アルディラの表情が険しくなる。心の中は悔しさでいっぱいだ。 「あははっ♪悔しそうだね…そうそう、もっと苦しんでもらわないと♪」 言って、イスラは止めていたアルディラへの愛撫を再開する。今度は指でだ。 「なぜ…こんなことを……っあ!」 イスラの指がアルディラのクリトリスを弾いた。彼女の体を微電流が駆け抜ける。 「どうしてだって?…キルスレスが僕に囁くんだよ。女を犯せ、ってね!」 声を荒げたイスラが、いきなり二本の指を彼女の秘所へ突き刺した。 「っああ!!マスター…マスター、たすけて…!」 「おいおい、助けてだなんてやめてよ。それじゃあまるで僕が乱暴してるみたいじゃないか」 生暖かいアルディラのなかに埋めた指で、彼女をかき回す。 絶妙な圧迫感がイスラを高揚させる。楽しむように、ねちねちと弄り続けた。 「乱暴してるじゃないの…大概、女の子たちを脅したんでしょう?!誰にも言わないように、いったらただじゃすまないって」 「まさか。僕がそんな卑怯なまねをするわけないじゃないか。あの子たちにはね…雌の喜びを教えてあげただけなんだよ」 「雌の…喜び?」 「いまにわかるさ」 にぃ、とイスラは笑ってイチモツを取り出した。 アルディラの口元からか細い悲鳴が聞こえる。 しかしイスラはきかないフリをしてアルディラの入り口へと先端をあてた。 つぷ、少しずつイスラのイチモツが膣に吸い込まれていく。 「痛いっ…ああっ…抜いて、抜いて…!」 さほど濡らされていなかったアルディラの秘所は、異物の挿入に悲鳴を上げている。 しかしイスラは己を突き入れることをやめようとしない。むしろ急ぐように力を強めていった。 「痛いなんていっている割には、血も出てないし、ちゃんと入っているじゃないか」 「そんな、だってそれは」 「だっても何もないだろう。ああ、ほら、もう全部入っちゃったよ」 イスラの言うとおり、アルディラの秘所はイスラをすべて収めてしまった。 アルディラの膣内には熱を帯びた鈍い痛みが走る。 「うう…嫌……」 「さあ、ほら動くよ」 イスラは声を合図に、収まりきったばかりの肉棒を半分ほど引き抜いた。満面の笑みをうかべて。 ぎちぎちと狭く、ものが動くのを拒む彼女の内。 そこを今度は、一気に貫いた。ひだがいくつか、肉棒に巻き込まれる。 「あああっ…!」 「あははっ♪あったかくて気持ちいいなぁ。ねえ、だんだん感じてきてるでしょ?それともまだ?」 「気持ちよくなったりなんか…しないわ…っ…ああっ」 睨みつけるアルディラの声をさえぎるように、イスラは腰の動きを続ける。 ずっ、ずっ、ずっ、何度かピストンを繰り返すうちに、腰の動きがスムーズになってきた。 それはイスラ自身の体液のせいなのだろうか?それとも… 「っ…は…ぁぅ…」 少しずつではあるが、アルディラの喉から吐息まじりの甘い声が漏れ始めた。 心なしか、顔も上気してきている。 早くも、彼女の決意は流され始めているのだ。 「ちょっと前に強気なこと言ったばっかりなのにねぇ…虚勢だったの?濡れてきてるよ♪」 「そんな…あぁ…ぅ…ゃ…気持ちよくなんか…っ…くぅ…」 「くすくす…そんなに絶望することはないよ。誰だってそうなんだから。」 イスラの腰の動きは巧みに、アルディラを確実に追い詰める。 時には旋回運動を加えて。今は先ほどより腰の速度をはやめている。 「誰…だって…?」 「そうさ。誰だって気持ちいいことを我慢する必要はないのさ。アルディラ、キミもね」 イスラは口端をつりあげる。目は策士のようにずるく細めて。 「私も…気持ちよくなって…」 「そうだよ。身をゆだねて」 イスラは言うと、肉棒を深く突き刺した。 膣の奥がじんじんする。アルディラの口から高い声が漏れた。 「さあ、自分で動いてごらん?雌の本能を受け入れるんだ」 「雌の…本能…」 蕩けてしまった様な瞳でイスラの言葉を反復すると、アルディラは腰を動かしだした。 否、動かしたのではない。勝手に動き出してしまったのだ。 アルディラ自身の蜜とイスラの先走り液でぬるぬるになった膣で、イスラの肉棒を擦る。 強い締め付けがイスラには心地よかった。 「そう、それでいいんだよ、あはははっ。気持ちいいかい?」 「う…んっ…ぁあっ…はぅっ…む…ぁ」 恍惚とした表情のアルディラ。 イスラは彼女の腰の動きに合わせて、自身も彼女を突き出した。 リズムを合わせて貫いてやる。すると何度もアルディラの最奥がたたかれる。 否が応にも絶頂へと上り詰めていく二人。 先にアルディラが根を上げた。 「だめっ…私…わたし…もう…ぁっ…あっ」 「はははっ…いいよ、キミの中にいっぱい出してあげる…っ」 腰の動きがいっそう激しくなる。 肉棒がアルディラの子宮口を叩いた時、勢いよく白濁液がイスラから吐き出された。 「ああっ…ぁっ…でてるっ…あつい…あついっ…あぁああっ」 アルディラが背をそらせて喘ぐ。このときばかりはイスラも限界の表情だ。 白濁がアルディラの中を満たす。彼女の腰がパンパンになったころ、イスラが肉棒を引き抜いた。 肩で息をして、快楽の余韻を楽しむアルディラ。 彼女のほほに、頭を下げたイスラの肉棒が突きつけられた。 「ねえ、綺麗にしてよ」 「ん…」 ぐったりとしたアルディラがイスラの肉棒に舌を伸ばしていった。 おわり 前へ | 目次 |
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