ユエル様がみてるミニスさんへ こんにちは、お元気ですか? ご主人さまに字の書き方を教えてもらいました 字が汚くて読めないところがあったらごめんなさい ユエルさんも字を教えてもらっていますがまだあまり進んでないようです 今、ボクとご主人さまはアメルさんの故郷のレルム村で暮らしています そして村の復興のお手伝いをしています 良かったらこんど遊びに来ませんか? ユエルさんもミニスさんと久しぶりに会いたいそうです 遠いところなので大変かもしれませんが… ミニスさんはボクとユエルさんの家に空きがあって泊まることができますので安心してください 注・ユエルさんとはなんでもなくて、ただ家の数の都合で一緒に住んでいるだけです 本当になにもありません お返事お待ちしています レシィ そんな手紙を出して一週間がたった。 返事の手紙はまだ返ってこない。 でも、そのかわりにミニスさんが来てくれた。 トントントン… レシィはたまねぎやじゃがいもを包丁で均等に切っていく。 ミニスさんとユエルさんはずっと食卓で楽しそうにしゃべっている。 ミニスさんが来たのは4日前、 なにも連絡なしで急にやってきたのでボクもユエルさんもご主人さまもびっくりした。 仲間と力を合わせてメルギトスと戦ったあの日から数年、ミニスさんは少しボクより成長しているような気がした。 ボクはどっちかというとあんまり変わっていない気がする。 毎日みんなの料理を作って、畑を耕して、温かい布団で眠る。 メイトルパにいた時と同じ平穏。 ただ、一つを除いては―― 「レシィ、シチューはまだ?」 ユエルさんが後ろから声を弾ませてボクに話しかける。 ユエルさんは毎日、ボクの料理を楽しみにしてくれる。 だから、こうやって毎日せかしにくる。 「今から野菜を煮込んだりしますから…10分ぐらいかかりますね」 ボクは後半を申し訳なさそうに言った。 だってユエルさんが待ってくれてるんだもの! 「ミニスーっ、まだまだかかるって!」 ユエルさんが大声でボクのいる台所から食卓の方に叫んだ。 どうやらミニスさんも待ちきれずにユエルさんにあとどのくらいでできるかを尋ねたようだ。 それでユエルさんが来たと… 大丈夫、今日のシチューはかなりの自信作ですから二人の期待を裏切りません。 ボクはご主人さまに買ってもらった包丁を握って、また野菜を均等に切り出した。 ん? 少し気にかかることが… なぜユエルさんはボクの『10分ぐらいかかる』という言葉をミニスさんに『まだまだかかる』と換えて伝えたんだろう…? その時、ボクの敏感な部分に刺激が走って思わず腰を引いた。 「うわっ…ユ、ユエルさん??」 ユエルさんが後ろから手を回してボクの股の間の部分を手で撫でている。 「どこ触ってるんですかぁー!?」 ボクはあんまり大きくない声でユエルさんに言った。 「ねぇ、レシィ…いいでしょ?」 ユエルさんの息は荒く、顔も赤くなっている。 そのままユエルさんはしゃがんでボクのしっぽにすりすりと頬を這わせる。 「ミニスがいるのは嬉しいけど、4日間もガマンできないよぉ…」 そしてボクのしっぽをぺろりと舐めたり毛をはむはむと咥えたり…さらにズボンの中にも手を入れてボクの男である部分を掴もうとしてくる。 「だっ、だめですよぉ、ミニスさんがいるのにぃ…」 ユエルさんの手の温かさが下腹部に伝わり、ボクのがだんだんと… 「えへへ、レシィの…もう大きくなってる」 ユエルさんがぎゅっとボクのを掴んだ。 「くっ、ふ…」 ボクから思わず情けない声が漏れます。 それに羞恥心で顔も真っ赤になっていると思う。 ユエルさんは今、ボクになにをするつもりだろう? これ以上されるとミニスさんに全てがバレてしまう…それだけは…それだけは… 「!!」 ボクの下半身に後ろから取りついていたユエルさんがばっと立ち上がった。 「ユエル、何してるの?」 ミニスさんが台所に来た、そしてボクたちに目をやる。 「レシィの料理を手伝ってたんだよっ♪」 屈託のない笑顔でユエルさんは言った。 「そう、ユエルも料理ができるようになったのね」 「うん♪レシィが教えてくれたのっ」 ユエルはミニスを押して食卓に戻って行った。 「……」 ボクはズボンの紐を締めなおしてまた包丁を取った。 あんまり今のことは考えないように考えないように、ミニスさんに悟らせないように…レシィは均等にする『はずだった』野菜をまた切って、同じ大きさに直した。 夜、性別上の都合でボクだけは別の部屋で寝ます。 ミニスさんとユエルさんは同じ部屋で寝ていいって言ってましたけど、女の子二人といっしょの部屋で寝るなんてボクにはできないので… 今日、干しておいた布団はとてもふかふかになっていて気持ちいいです。 そしてボクがすーっと眠り入ろうとしたそのときでした。 ヒタ…ヒタ…ヒタヒタ… 「ひっ…!?」 なにか扉の前にいます。 思わずボクは情けない声を上げた。 ボクは布団にもぐってガチガチと震えた。 キィ、と扉が空いたと思うとなにかが…ボクの上に…ドサッて… 「う、わあぁ…っぐ?」 「ユエルだよ、ユエル」 スゴイ力で無理矢理口を塞いだのはユエルさんだった。 ユエルさんはボクがある程度、呼吸を整えて落ち着いたのを確認すると 「大人しくしててね?」 意味深なことを言った後、布団をベッドから落としてバリッとボクのパジャマを剥ぎ取った。 「いやぁ…やめてくださいぃ」 ユエルさんはボクの必死の抵抗の言葉を『かわいい』とだけ言ってボクにキスをした。 ボクは最初は歯を食いしばって抵抗しましたが力も体格もユエルさんの方が上、抵抗するとなにをされるかわからないので仕方なくユエルさんの舌を受け入れました。 「んぅ…うぅ…」 ボクは情けない声を上げてしまいました。 僕の口内が蹂躙されている間、ユエルさんは僕の太腿に股間を擦り付けて上下させる。 こうすると女の子は気持ちいいんだとか…。 口を離すとボクとユエルさんの唾液が糸を引く。 「ユエルはもう準備OKだよぉ」 ユエルさんはボクのズボンをゆっくりとずりさげてきた。 「わーーーっ!!」 「わっ!?」 ボクは隙を突いてユエルさんを突き飛ばし、部屋をとびだした。 逃げて、逃げて、逃げました。 「うふふ、ユエルから逃げることなんかできないのに…」 ユエルさんはボクの知らないところでクスクスと笑った。 終 目次 |
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