ガブリオ×エアショックだった。魔刃が盗まれて、私だって悔しかった。すぐに取り返さなきゃと思った。だから、村のみんなも応援してくれると思った。あんな風に疑われるなんて思ってなかった。 だから、黒騎士の言っていることはわかる。私だって、疑われて傷ついて何でこんな風に村のために動いているのかわからない。私がゴウラの門を開けてしまったから、それだけじゃ確かじゃない。でも、村のみんなは私にとって掛け替えのない人だから戦える。 一太刀ごとに、そんな気持ちを込めて戦った。でも、戦うたびに黒騎士の言葉がよぎった。「そんな言葉ぐらいで」そう、そんな言葉ぐらいで村のみんなに拒まれてしまう。私は結局親もいなくて、親方の家に居候しているだけで、誰からも信頼なんてされていなかったんじゃないかって。 力で無理矢理押し切って、黒騎士の仮面が割った。ガブリオだった。毎日、夜に一緒に話してたガブリオ。ガブリオも、ずっと私のことを利用しただけだった。魔刃使いの私は、そういうものなのかもしれない。不安になる。 戦うしかない。戦うしかできないんだ。レキの前で言ったことが、全部消えてしまったような気がした。取り戻して戻るだけの信頼なんてあるのか、わからなくなった。それからのことは自分でもよく覚えていない。 私は多分、信じられないといった気がする。ガブリオがごめんなさいと何度も言っていた気がする。レキが止めようとして必死になっていた気がする。けれど、あまり覚えていない。本当に、全然。 「エア、信じて」 ガブリオの声が聞こえる。私は不安で仕方がない。何を信じればいいのかわからない。私が信頼されるようなことをしなければ。でも、しなければってことは義務?そんなのおかしい。 「エア」 ガブリオが剣を岩に立てかけて、私の服を脱がした。 キスをする。初めてのキスだ。私はちょっともったいなかったな、と思う。キスをするならもっといい場所でしたかった。こんな、石がごろごろしたところじゃなくて。 「エア、泣かないで」 もう一度唇が重なる。舌が前歯に当たって、ガブリオが少し恥ずかしそうに笑う。私も笑ってる。でも、何で笑ってるのかわからない。 「慰められるかな」 ガブリオが言うと、私は少しだけ首をかしげた。よく意味がわからなかった。 私は多分、信じられないといった気がする。ガブリオがごめんなさいと何度も言っていた気がする。レキが止めようとして必死になっていた気がする。けれど、あまり覚えていない。本当に、全然。 「エア、信じて」 ガブリオの声が聞こえる。私は不安で仕方がない。何を信じればいいのかわからない。私が信頼されるようなことをしなければ。でも、しなければってことは義務?そんなのおかしい。 「エア」 ガブリオが剣を岩に立てかけて、私の服を脱がした。 キスをする。初めてのキスだ。私はちょっともったいなかったな、と思う。 キスをするならもっといい場所でしたかった。こんな、石がごろごろしたところじゃなくて。 「エア、泣かないで」 もう一度唇が重なる。舌が前歯に当たって、ガブリオが少し恥ずかしそうに笑う。私も笑ってる。でも、何で笑ってるのかわからない。 「慰められるかな」 ガブリオが言うと、私は少しだけ首をかしげた。よく意味がわからなかった。 いつの間にか、ガブリオも服を脱いでいた。それから、胸を舐めたり、人に言えないようなところを触ったり、された。そういうとこを触るたびに水っぽい音がするのが、恥ずかしかった。でも、ほとんどやな感じはしなかった。 「エア」 「エア、泣かないで」 何度も、ガブリオが言ってくれたからかもしれない。私はガブリオが私と友達になってくれたんじゃなくて悲しかったけれど、慰めてくれるのは嬉しかった。そういう気持ちがあるのが。また、友達になれるのかもしれないと思った。 「エア」 何度も名前を呼びながら、ガブリオは濡れた場所の中に入ってきた。 すごく痛かった。 「痛いよ、ガブリオ・・・」 「ごめん、・・・どうしよう」 ガブリオが動きを止める。中で形が体感できる気がして、おかしな気分。痛いだけじゃなくて、ざわざわした感じがする。 「痛い・・・」 「ごめん、ごめんね、エア、」 ガブリオが繰り返し、頭を撫でる。肉球がふかふかで、気持ちいいけど少しやらしかった。 「・・・痛いよ」 私が泣いてしまってどうしようもなくなると、ガブリオはぎゅっと抱きしめてもう一度動き始めた。 「ひゃぁ、ゃ、ぁ、あ」 「エア、はぁ、気持ち、いい?」 「わ、わかんな、やぁっ」 「エア、エア、」 心臓がジェットコースターみたいにおかしくなって、にじんだガブリオが繰り返す名前だけが聞こえた。それから、全部なくなっちゃうぐらいの大きな波。 「ひ、ぁ、・・・ああっ、ん!」 そのあとはどうなったのかわからない。気がつくと私はいつもの服で洞窟の中にいて、周りには誰もいなかった。そのあとガブリオに会いに行っても、いつも通りの態度だった。多分夢だったんだ。私はひりひりとして、まだ何か入っているような気のするところを押さえて、そう決めた。 まだ私はしなきゃいけないことがあるから。魔刃を取り返すまで、これは夢なんだ。私は帰らずの森の入り口に立って、剣を持ち直した。 おわり 目次 |
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