美醜~今の彼女達を呼ぶならどちらの言葉を用いる?~「…クラレット?」 夜の夕飯を済ませ、夜も半ばを決める頃、ハヤトはクラレットに二人で話したことがあると呼ばれて、今この状況にいたる。 場所はハヤトの個室、周りに聞き耳を立てても特に物音はなく、誰もいない二人きりの空間だということが分かる。 ハヤトは「無色の派閥の乱」という騒動に巻き込まれたのは、目の前にいる少女、クラレットに事故で呼び出されたことから始まった。 そして、その戦いが終わり、ハヤトはこの世界でまたいつもの様な生活をしながら、今という平和を味わい続けているのである。 無邪気に笑って、時には真剣な目つきになって、時には怒って、時には泣いて…そんな表情を豊かに表してこの世界を生きている。 そして、ハヤトは全く気付きもしていなかった、そんな少年にクラレット、そしてハヤトの生活地であるフラットの大黒柱のリプレは好意を抱いていることを。 そしてハヤト自身も気付かなくてその二人には好感を抱いて、時には共に散歩をするなどといったりして仲良くしているのである。 クラレットはおとなしやかで、時には自分を諌めてくれる、そして自分のパートナーを自任している、リプレは対照的な明るい性格で、フラットの切り盛りをする。 対照的な二人であって、そのどちらにも魅力的だった、しかしハヤトはどちらを選択するのかと言うことも全く考えもしていなかった、そしてハヤトは知らないことだろう ハヤトがどちらを選ぶなどと考えていなくても、二人はハヤトは自分のものだと言い張って譲ろうとしないのである。勿論本人はそんな事は知らない。 勿論彼女たちも毎回毎回口論をしているわけではない、そして仲が悪いわけでもない、ただハヤトのことになるとそうなってしまうだけなのである。…仲が悪いと言ってしまったらそうなるかもしれないが、そして彼女達もハヤトに対しては数え切れないくらいのアプローチと言ったことはいくらでもしてきているのある しかし、そういった行動もことごとく彼には通用しなかった、元々彼自身が鈍感だということで、全てをうまくかわされていったのである。 そういったアプローチが全く通用しない…そういったことでは全く持ってクラレットとリプレは頭を悩ませる以外に何もなかった。 確かに他にも試していないアプローチはたくさんある、それを実行すると言う手も確かにはあるのだ、もしかすれば、という希望を持ってみれば だが所詮「希望」と言う言葉、偶然と言う言葉が成り立つわけがなく、成功する可能性は全く持って皆無に近いだろう 実際、今までアプローチが全く通用していなかった時点でそれが掴み取れ、結局はその方法を断念して諦めるしかないのである。 そして次の手段、こうやって次々と考えていく作戦は鈍感に打ち勝つようなものが一つとしてなかったのだ。 となると、やはり残った手段は一つだけとなるのである、それは…………そう、「男性」と「女性」としての関わりである、 「好意」を抱くと言う意味では確かに男性と女性としての意識を持たずにはいられない、けれど最後の手段はそれを超えた関わりとなるのである。 そしてその行動を実際に先に実行したのはクラレットであった、だから今ハヤトは自分の自室にいた。 リプレだけには負けたくない、そんな感情だけが自分を突き動かしてハヤトの部屋にやってきたのである。そして人は誰もいない クラレットの決めた行為を実行するにはまさに丁度いい状況だったのだ、まぁそれを狙っていたのだから当然なのだけれども。 「あ、座っていいけど?」 ハヤトがベッドに腰掛けるのと同時にクラレットも腰掛ける、言葉上ではハヤトにはただの言葉にしか聞こえない、だがクラレットには重要地点となるのである。 話があると言う内容も何も知らずにハヤトはいまだ普通の態度を取っていた。 しかし、ハヤトの想像していた世界とは全く持って違う事実がまさに今ハヤトを襲った、男性としてそれなりにあった体重が負けて重力に従う。 クラレットが眼前にいる、目に意志をもった明らかに強い瞳を持ってして。その瞳に一瞬だけ悪寒を感じた、なぜかとも分からず。 「え…な、何、クラレッ、ト…?」 突然のこの状況下に置かれて動揺を隠し切ることが出来るわけがなかった、顔にそれを映して、クラレットに問う。 クラレットはというとそこから何も語ろうとはしなかった、ただただハヤトを押し倒した後のその表情は笑顔そのもの、可愛らしかった。 押し倒した体系のままクラレットはそのままさらにハヤトに体重を加えてハヤトに重みを加える、次第に顔そのものが近づいてきた、 「いっ!?く、クラレッ…!?」 ハヤトの制止の声も聞かすにそのままクラレットはハヤトの唇に自分の唇を寄せて重ね合わせた、それは一瞬で終わり、次第に首筋へと滑っていく、 普通、こういった首筋へのキスは男性から行う行為の様なものだ、それなのに今クラレットが行っている行為は全く正反対の立場から襲っていった。 しばらくしてクラレットはハヤトの首筋に唇を這わせた唇をハヤトから開放して、間の距離を作り出す、ハヤトはというと既に呼吸が荒くなってきている、 そんなハヤトが余りにも可愛らしくて、ついつい微笑を浮かべてしまう、そして微笑のままクラレットはハヤトに一言。 「ふふっ、気持ちよかったですかハヤト?…これからもっと気持ちよくしてあげますね?」 再びクラレットは微笑を浮かべると呼吸が整っていないハヤトに対して半ば無理矢理に唇を重ね合わせる、ここまでくるとどちらが男性でどちらが女性なのかも分からなくなって来る。 そんな事はどうでもいい、クラレットは重ねた唇を二つに割ってハヤトの体の中に舌を深く侵入させ始めてきた、 口内をくまなく優しく舐め回し、次第に激しさも増してくる、そしてキスをしている間にクラレットの手はハヤトの衣服に手を掛け始めていった。 ディープキスの感触、のしかかったクラレットのせいで抵抗もままならないハヤト、力も失ってしまい、うめくだけが精一杯の状況、 「んぅ…んん…んんんん…」 殆どクラレットのなすがままであった、無理に振りほどいても恐らくは直にでも続きをする為に襲い掛かってくることだろう。 彼女の淫らで、そして巧みな手つきによってハヤトは段々のその男性らしらを見せる裸体を晒されて行く。トランクスを抜かしてほぼ全ては脱ぎ取られていった、 声を上げて抵抗して、否定したくても何も出来なかった、クラレットはそのハヤトの姿を見ても尚微笑み続けている。 そこで一つ、救いと言えるべき可能性を持った出来事が二人を襲った、誰かがハヤトの部屋をノックしている、音が響いて二人の耳にも響いてくる。 その出来事にクラレットも素早く反応し、唇を離してノックされたドアの方へと視線を向ける、離れた唇からは二人の間で銀色に輝く橋が出来上がっていた。 「ハヤト?入るわよ?」 声の本人はリプレだった、拙い、この状況は非常に拙い、この状況を見られてしまうのは兎に角危険だ、荒れた息遣いをしながらでもそれはすぐにわかった。 とはいえ、わかっただけなら特に、いや全く問題はない、彼女が「入る」と言っている、今さらされているこの状況を目撃されてしまうと言うことなのだ。 止められるなら止めたかった、息が荒れてマトモに口が開けない。逃げようにもクラレットがのしかかっていてそれを許すはずがない。 しばらくしてからリプレはその扉を開いた、返事がないことに不安を抱いた為に間を空けてしまったのだろう、そして彼女がその部屋に侵入してくる。 「あのね、ちょっと…」 用事があってきたんだけど、と言う前にその場面を見てリプレは岩のごとく硬直してしまった、当然と言ってもいい事だろう、彼女にとっては非常事態なのだ。 クラレットがハヤトを押し倒して、ハヤトはすでにトランクス一丁の裸体姿、さらに息遣いもとってみれるように荒く扱っているのだ。 クラレットにとってハヤトが好意の対象であるのと同様にリプレもハヤトに好意を抱いている、つまりクラレットがのしかかっていると言うことは… 『ハヤト荒い息遣い+クラレットがのしかかっている+今目の前にある銀色の橋=クラレット』のハヤトに対して何か行動を起こしている公式が成り立つのである。 「くっ…ククククククククククククククククククククラレットぉ!!??貴女、ハヤトに何してるのよ!?」 銀色の橋はまだ繋がっている、絡めとる時間もなかった橋は重力によって再びハヤトの口の中へと流れてゆく。 繋がりが失われることを恐れたクラレットはリプレがいるのにも関わらず橋を絡めとって再びハヤトの口内へと侵入させる、 何度も何度もしつこく口内を舐め回し、今度はハヤトの舌を絡めとって舐めつくす、それはまさにリプレに見せ付けるかのようであった、 「この人は私のものだ、触れさせはしない」口で言わなくてもリプレにそう訴えているようであった、いやきっと訴えているのだろう。態度はまさにそれそのものであった。 リプレはというとしばし、その光景を呆然と眺めているだけであった、裸体に晒されたハヤト、そしてそのハヤトをひたすらに求め続け、貪り続けるクラレット、 「はふっ…ん…んんぅ…」 ハヤトからうめく声が聞こえてきたところでようやく自分の意識を取り戻して、顔を真っ赤に染め上げながらリプレは叫んだ。 勿論その真っ赤に染まった顔は照れや羞恥心といった感情ではなくただただクラレットへの完全な怒りの気持ち。 「クラレット!!ハヤトから離れなさい!!」 早歩きにつかつかと歩き出すと、未だに唇を貪っていたクラレットを引き剥がそうとする。なんせリプレはそんな光景を見に来る為にここにきたわけではなかったから。 無論、そんなことをすぐに簡単に了承するほどクラレットは甘くなかった。ハヤトから引き剥がすにはリプレでも時間を費やしてしまう。 時間を費やした、それはつまりクラレットをハヤトから引き剥がすことに成功したと言う意味である。橋は勢いよく二つに分かれて、一つはハヤトの体に落ちた。 不満そうにしてリプレを睨むような目付きで見るクラレット、リプレもそのクラレットに対して対抗するようにしてにらみ返している。 そんな状況の中で息を整えるのに一苦労でその二人を見る余裕などなかったハヤト、未だに肩で大きく呼吸をしている。 息を整える時間はリプレが乱入してきたその一瞬のみ、他に休む時間も与えられぬままにクラッレットに責められ続け、やっとのことで与えられたわずかな休息。 その好機を逃すまいと、ハヤトはひたすらに大きく息をすって、吐いてと何度も最大限に活用するかのように呼吸を繰り返していた。 しばしの沈黙、険悪な雰囲気がハヤトの部屋を支配して流れ続けて、良き雰囲気をかもし出すような音楽も遮られてしまいそうだ。 「リプレ…折角のいいところを邪魔しないでください」 先に口を開いたのはクラレットだった、彼女にとっては折角の好機、ハヤトをものにするチャンスであった。そして手に入れようとして行った好意はリプレに邪魔された。 それが許すことが出来なくて今にでも怒りを表しそうだった。どこまで自分の邪魔をすれば気が済むのだ、と腹を煮えたぎらせていく。 リプレもまた、そのクラレットの言葉に対してまた一つ新しく憤りを感じていた。それも今以上に。 好意を抱いた相手を相手は同じ、そして自分のものだと主張してやまない相手を責め続けていて、そしてこの言葉だったからである。 「な・に・が邪魔よ!!ハヤトを好き勝手に…」 そう一言いってから少しだけ横をちらちらと見つめる。トランクス一丁のハヤトが眼前に移る。クラレットがこうしたと言うことに怒りもあったが、少しだけ鼓動がなった。 クラレットもそうだが、リプレにとっても男性の裸を見るということはこれが生まれて初めてなのである。ハヤトを少しだけ男性として意識してしまった。 勿論意識したとはいえ、ハヤトのことを男性として見て好意を抱いている。しかしこうした姿を見るとやはり意識せざるを得なかった。 「くぁ…!!」 突如ハヤトの声で喘ぎの声が響いた、ついついハヤトに見惚れていたが、その声でハッとしたときは既にクラレットが別の行動を取ろうとしていた。 クラレットを見てみると既にリプレの隙を突いてハヤトの既に硬くなっていた股間を撫で始めている、 リプレに妖しく微笑んで、撫でていた手をそのままトランクスへと手を伸ばし始めながらリプレに対して言葉をつむぎ始めてくる。 「好き勝手…?私はただハヤトを気持ちよくさせたいだけなんですよ?」 今すぐにでもずり下げようとするその手、言葉を出した後には手を休めようとしなかった。あだ、その行為もリプレによって遮られていた。 「い…いい加減にしなさいよクラレット!!」 一気に怒りを見せて叫びだすリプレ、こういったことは滅多にあることではない、それは相当怒りを溜め込んでいたと言う感情の証拠。 「何が…気持ちよくさせたいよ…いくらハヤトにアピールしても気付いてくれなかったからってここまでするの…?」 声を暗くして、顔を俯かせてリプレはそういった、どこか悲しさも感じられるように聞こえたのはなぜだろうか。最も近い距離にいるクラレットからも表情は見えない。 すると俯かせた顔を勢いよく上げると、そこにはいつしかハヤトが見たクラレットのような強い意思を持った表情をリプレも持っていた。 「だったら…!!だったら…!!」 ハヤトに再び悪寒が迫る、そうあの表情を見せてクラレットが行ったことは…そしてその時の彼女の心情は… 「だったら!!あたしも同じ方法を取らせてもらおうじゃないの!!」 そう叫んだと思うと、そのまま掴んでいたクラレットの手を力強く振って凄い勢いでクラレットを振り払う、 「きゃ!?」 余りに強い勢いにクラレットはそのまま床にしりもちをついてしまう、そしてハヤトの上に覆いかぶさったのはクラレットではなくリプレであった。 恐怖だろうかそれとも別の何かだろうか、ハヤトを何かの感情が襲ってきた。拙い、このままでは兎に角拙い、本能がそう伝えてくる。 リプレはそのままクラレットが途中までずり下げたトランクスをそのまま勢いに任せてハヤトのそれをとうとう開放させる。 いままで蹂躙させられていた分、ハヤトのそれは猛っていて、大きく膨れ上がっていた。 リプレはそれをしばし見て、それが全てクラレットによる行為だということを思い出して悔しさが込みあがってきた、その感情はそのまま一気に走らせることになる。 「それじゃ…行くわよ?ハヤト?」 「え゛…ちょ、待ってって…リプ…!?」 ハヤトの静止の声の願いも無駄に終わり、リプレはそのままハヤトのそれを柔らかな舌で舐め始めた。 先端から迫ってきた快楽、そしてねっとりとしたつば液がそれを濡らし、更にそれは大きくなっていく。明らかにハヤトがそれに反応している証拠だ。 「う…ぁ…!り、リプ…!?」 先端から全体へと舌を這わせてリプレの口内に溜まったつば液に濡らしてもリプレは責めを止めず、そのままそれを口内へと含み、咥え込む。 ハヤトから言ってしまえば先程のクラレットもそうだったけれどもリプレまでもがまるで別人のように思えてきた。そのまま咥えた口の中で更に撫ではじめる。 その度にハヤトのそれは過敏に反応してしまう、ハヤトにとってそれは今まで―――そしてこれからも体験することはないと思っていたフェラチオだった。 「んちゅ…………ん……」 そのまま咥えたものは更に奥深くへと入れ込んで、それから大分時間が経過した。もはやその経過時間はハヤトに耐え切れるようなものではなかった。 「り…リプレ…!!それ以上…は…で、リプ…!!で、出るって……リプ…!!」 結局ハヤトはそれを最後までまで言い終えることは出来なかった。その前にハヤトの先端からは液体が放出され、リプレを襲う。 勢いよく襲ってきた未知の液体にリプレは一瞬だけ少々の驚きを見せたが、そのまま喉を大きく鳴らしながら飲み干していく、勿論、最後までは飲み干せなかったが。 その時に出てしまった最後の液体がリプレの口から少々だけ零れ落ちてくる、それはそのままハヤトのベッドへと染み込み、濡れていった。 「ふふっ、気持ちよかった、ハヤト?」 得体の知れないものを飲んできた後だと言うのににも関わらず、笑みを浮かべてくるリプレ、その表情はまさに妖しくて、そしてまた可愛らしかった。 こうやって見てみるとクラレットの笑い方とリプレの笑い方は似ているんだな、少しだけハヤトの脳内でフラッシュバックした二人の笑顔が思い浮かぶ。 普段にも浮かべてくるその表情に一瞬だけ忘れてしまったが、今目の前の少女に自分はあの行為をされたのだ、あまりに日常的な表情を見せた為に忘れかけていた、今起きたことなのに。 その一瞬もすぐさまに終わりがやってきた、ハヤトの傍でまた、妙に嫌な予感を走らせるような気が迫ってきたからであった。 「折角のが…まさかそれがリプレに取られてしまうなんて…」 クラレットだ、明らかにその表情は何かを言いたげである。そういえば初めはこのクラレットにも責められていたと言うことも忘れていた。 それがリプレによって妨害された…それが理由として、これもまたクラレットの心の中で怒りを爆発させるのには十分であった。顔は笑っていても凍るような笑みである。 そして、今自分を責めてきたリプレもまた、クラレットに笑いかける、……やはりその顔は凍りつきそうなくらいに怖い表情であった。 クラレットは少しだけため息をつくと、その顔のままハヤトへと視線を向ける、ハヤトはというと青白く冷や汗を掻いていた。 「でもまぁ…最後が残っていますし…」 クラレットの言葉、まだこれ以上あるって言うのか、と本当に突っ込みたくなった、しかしそんな場合ではない、兎に角逃げ出したい。 ハヤトはリプレに一瞬だけ助けを求めるが… 「そうよね…これでハヤトは私だけのものになるのね…」 「何を言っているんですかリプレ?…私のになるんですよ…?」 険悪な雰囲気がまた流れ出す、これで一体何度目の状況だろうか、それはもはや数え切れるようなものではなかった。…少なくともハヤトには数える余裕すらなかった。 分かってないんですか、そこで話を打ち切らせると二人はハヤトに笑顔を浮かべて次第に二人で距離を詰めてゆく。 「それじゃあ…」 笑顔を浮かべながら仲良く二人はハヤトへと段々と接近してくる。 「嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 彼女達が主催の宴はまだまだ当分終わりそうにもなさそうである。 この日最後になるハヤトの叫び声は空しくフラットの中を響かせていった。 おわり 目次 |
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