レックス×アルディラ



「特賞大当たり~♪」
「やった!」
運命の輪で見事大当たりを当てたレックス、景品は何かと胸を躍らせていた。
「はぁい、景品はコレ!大事に使ってね~」
「え?これ特賞なの?」
景品は服で色は黒と白でフリル付き、簡単に言えばメイド服を貰った。
「ん~何かご不満みたいねン」
メイメイはぷぅと顔を膨らませ、不満そうなレックスを見つめる
「そうじゃないですけど、他にありませんか?」
口では不満じゃないと言っているが、不満そうな顔をしているレックスを見かねメイメイはぽんっと手を叩き。
「じゃあコレはどう?名も無き世界からの一級品よ~♪」
「これは・・・・変った服ですね・・・」
新たに出された二着の服を見て、興味津々に手を取った。
一着目は水着のようだが色は紺色で、胸の辺りに文字を書けそうなところがあり、二着目は白い半袖で下は紺色のパンツ、いかにも動きやすそうな服だ。
「・・・・やっぱりさっきのメイド服でいいです。」
レックスはメイド服を貰いその場から去った。


「どうしよう・・・これ欲しい人いるかな?」
レックスはメイド服を手に持ち、どうしたものかと途方にくれひらめいた。
「そうだ!こういうのなら女性にあげた方がいいよな」
レックスはさっそく誰にあげるか考え出した。
まずは、アリーゼーとマルルゥ。
『・・・・どう見てもサイズ合わないから無理だよな・・』
次に、ソノラとファリエル。
『ソノラだと、こういうの似合わないし、好きじゃないかも・・』
『ファリエルなら似合いそうだけど幽霊だし、着られるのか?・・』
クノン、ミスミ様。
『・・・・着てもあまり変らないよな・・』
『おもしろがって着そうだけど、キュウマに怒られそうだ・・』
アズリア。
『・・・・・ダメだ、渡したとたんに「レックス貴様ー!!」と斬られそう・・』
色々考えたら、ある人物思い浮かべた。
『スカーレル・・・・・・うわぁ・・』
レックスは、スカーレルのメイド服姿を想像し、悪寒を感じた。
「・・・だめだ、なかなかいないなぁ・・・あ!」
レックスはがっくりとうなだれたが、ハッっと思いついた。
「忘れてた、一人似合いそうなのが!」
レックスはさっそくその似合いそうな女性に会いに行った。


ここは4界の集落の一つ機界集落ラトリクス。
その中央にある中央管理施設でレックスは彼女にメイド服を渡そうとする。
「ねぇ、アルディラこの服貰ってくれないかな?」
そうラトリスクの護人、融機人アルディラである。彼女は一度その服を見て、なにかの装置を弄りながら
「嫌よ、それメイド服じゃないの」
軽く一蹴された。レックスはそう言われるのを承知の上で再び説得を始めた。
「そんなこと言わないで。いつもと同じ服だし、たまには違う服を着てみてもいいじゃないか」
「嫌、貴方だって同じ服ばかり着ているじゃない貴方が着れば?」
今度は振り返らず再び一蹴されレックスは返答に困る。
めげずにレックスは男らしく堂々と説得を始めた。
「せっかくメイメイさんから貰ったんだから着てみてよ。絶対、似合うから」
「興味ないわ」
『ダメだ・・・』
レックスは色々と説得はしたものの、すべては無駄に終わった。
すっかり諦め、作業に熱中しているアルディラを見て
「わかったよ。ごめん、無理なこと言って。アルディラが着たら綺麗だと思ったんだけど嫌ならしかたないよな。」
レックスの一言でアルディラの手が一瞬止まった。レックスはそれに気づかず
「他の人が欲しいというかもしれないから探すことにするよ。この服ここに置かせてもらうね、汚れるといけないから」
レックスはメイド服を置き、その場から去った


レックスがいなくなった後アルディラは手を休め、メイド服を置いている所に向き小さい声で喋った。
「・・・・バカ、無理じゃないわよ・・」
アルディラにとって彼のからのプレゼントは嬉しいことであったがそのプレゼントがメイド服ということであまり良くは思えなかった。
メイド服に触れようとか触れまいか少し戸惑っていると、ふとレックスの言葉が脳裏に浮かんだ
・・・・アルディラが着たら綺麗だと思ったんだけど・・・・
今、クノンは丁度ヴァルゼルドのメンテナンスでいない、アルディラは思い切ってメイド服を手に取り着替え始めた。
メイド服に着替えたアルディラは、立体映像を映し出すカメラを使い自分の姿を映し出しそれを見つめ色々とポーズをとってみる。その姿はお世辞ではなく本当に綺麗なメイドが写っていた。
アルディラは再びカメラを見つめ
「お帰りなさいませご主人様♪」
満面な笑顔と同時に自動ドアの開く音がし、レックスと目が合いアルディラは硬直した。


「ア、アルディラ?」
「あ!・・・あの・・ここ・・これは・・・」
レックスは突然のことで目を丸くし、アルディラは赤面し、魚のように口をパクパクしていた。
「・・・・・・・・・落ち着いた?」
「・・・え、ええ」
とりあえず落ち着きを取戻したアルディラは赤面したまま俯いたままで、そのまま無言の状態が続きレックスが口を開いた。
「その・・似合っているよ。そのメイド服」
「ありがとう・・でも、人前では見せられないわ」
それなりにフォローを入れてみるもののアルディラはまだ赤面したままだ。
「そうかな?結構綺麗だったよ。特にお帰り・・・」
その先を言う瞬間、照れ隠しのつもりかアルディラはレックスの唇を唇でふさいだ。
不意をつかれて顔を赤くなり始めた


「・・・・忘れてよ」
「忘れないよ。あんないい笑顔のアルディラをなんて・・」
「・・バカ・・・」
お互いどことなくクスクスを笑い出しレックスは口を開いた
「あ、あのさ・・その服、結局貰う人いなくてさ。もし良かったら貰ってくれるかな?」
「いいわよ・・・・ただし貴方の前だけしか着ないから」
アルディラは顔を赤らめレックスの目線から離れた。
貴方の前だけしか・・・その時レックスはメイメイさんがあの時見せてもらった二着の服を思い出した。
「アルディラ、俺の前だけならいいって言ったよね?実は気になった服があるんだけど・・」
レックスはアルディラに例の服を説明した。
ひょっとしたらそれも着てくれるのではないかと淡い希望を持ち始めた。
「もしアルディラが興味あるのなら今度がんばっ・・・・?」
アルディラのさっきまでの様子が違う。肩を震わせ、手は拳を作りそして・・・
「・・・調子にのるな!」
「!!」
アルディラの拳はレックスの額をこづかれレックスは何で?と疑問を持ちながら額を押さえていた。
どうやらアルディラはその服の意味を知っていたようだ。
『でも、レックスがそういうの好きなら考えてもいいかも・・・』
っと思ったアルディラであった。


おわり

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