オーレル×エイナ白夜の施設内にあるオーレルの部屋の中、エイナは退屈そうに頬杖をついてオーレルの背中を見詰めている。 先ほどからずっと、オーレルは手元の本に夢中になっていて、これっぽっちも構ってくれない。 夢中になると周りが見えなくなるオーレルの性格は知っているが、そろそろ本に嫉妬しそうになってしまう。 エイナは退屈凌ぎとちょっとしたアピールも兼ねて、オーレルに悪戯してみようかと足音を立てずにその背後へ近付いていく。 こちらが話し掛けても気付かないオーレルだけあって、いとも簡単にその背後を取る事が出来た。 エイナは大きく振りかぶると、オーレルの尻尾に向かって手を伸ばす。 「オーレル!隙あり!!」 「アウ!?」 エイナの細腕とは言え、 デリケートな尻尾を掴まれた上に思いっきり引っ張られて、オーレルは痛みに悲鳴を上げた。 ピアにさえも引き摺られる非力な体は、容赦無くエイナの方向へ重心を移動していく。 そのズレた重心を立て直す反射神経も平衡感覚も、オーレルには欠如しているモノで、オーレルはなすすべも無くエイナの元に倒れ込んだ。 エイナの方も、ここまで簡単に事が進むとは思っていなかったらしく、とにかくオーレルを庇うように抱きすくめて、一緒に床へ倒れ込む。 ドサッという音と共に2人は地面にぶつかった。 「あいたたた………。なんですかエイナさん?」 オーレルは床で打った鼻面を擦りながら、エイナにそう聞いた。 しかし鼻面を痛めた所為で、その声はどこか普段とは違って聞こえた。 エイナは、同じく床にぶつけて痛めた後頭部を擦りながら、オーレルの言葉に耳を傾ける。 何かと聞かれれば、退屈だったからだとしか答えようが無いが、そんな答えではオーレルの神経を逆撫でするだけだ。 何かいい答えはないものかと考えながら、エイナはオーレルの顔を見詰めた。 そこで、エイナは驚いたような表情をした後、プッと吹き出した。 「オーレル、鼻血出てるよ。はいハンカチ」 そう言ってエイナは懐からハンカチを取り出してオーレルへ渡す。 自分の行動でオーレルが怪我をしたと思うと、胸がチクリと痛んだ。 しかしハンカチを差し出しても、オーレルは呆けた顔でエイナの差し出したハンカチを見詰めてるだけだ。 それに痺れを切らしたエイナは、オーレルの顔を掴むとハンカチで強引に拭き始める。 垂れた鼻血を広げるワケにはいかないので、オーレルの鼻にハンカチを押し当てて鼻血が止まるのを待つ。 オーレルも恥ずかしさから最初こそ抵抗したが、エイナに力で敵う事もなく、やがて女々しい抵抗もやめて身を任せる。 「・・・・ふがふが、ほうだいじょうふでふよ」 「ん、大丈夫なの?ごめんね。私の所為で怪我しちゃって」 しばらく経った後、血が止まってるのを感じたオーレルはエイナに訴えかける。 鼻と一緒に口まで塞がれている所為で呂律が回っていないが、それでもなんとかエイナには伝わったようだ。 エイナはオーレルに気を遣いつつ、ハンカチをオーレルの鼻から離してゆく。 固まった血が毛を引っ張ってオーレルは痛みを感じたが、なんとかその痛みを我慢してハンカチが完全に離れるのを待つ。 目尻に涙が浮かんでるのに気付き、エイナにはバレないように手で擦った。 「うん、ホントに止まってるね」 「まったくエイナさんは……、どうしてそう何も考えずに行動するんですか」 手を合わせてオーレルに謝るエイナだが、オーレルは不機嫌そうな表情でそれを相手にしようとしない。 立ち上がろうとして床に手をついて足を踏ん張ると、エイナを視界の中から追い出すようにソッポを向いて立ち上がる。 エイナはそんなオーレルの対応にむぅーと頬を膨らませてオーレルの背中を見詰めた。 しかし、よく観察するとオーレルの態度が照れ隠しなのがよく分かる。 尻尾が振れている上に、耳の先がほんのり赤く染まってるのが見えた。 「アハハ、オーレルって素直じゃないよねー」 「うわわっ!? え、エイナさん!」 エイナはそのオーレルの背中に飛び付くと、後ろから抱き付いてオーレルの背中に顔を埋める。 オーレルはそれをなんとか振り払おうとするが、オーレルではそれはできない。 加えてエイナの柔らかい胸を背中にこれでもかと押し当てられ、オーレルは可哀相なぐらいに赤くなっている。 「ねえオーレル、好きって言って」 そんな中でエイナから発せられた言葉に、オーレルは口をあんぐりと開けたまま動きを止めた。 エイナと関係を持つようになってから、彼女の大胆な行動に途惑う事は何度もあったし、慣れている筈だった。 しかしそれでも、ここまでストレートに言われては受け答えに苦労してしまう。 「そそそそ、そんなこと言えませんよ!!」 「え~~! オーレルのケチ、いいじゃんか2人っきりだし」 ようやく口を開いても、オーレルの口から肯定の言葉は出てこない。 どうすればオーレルが照れ隠しをやめてくれるか、エイナは考えるが答えは中々思い浮かんでくれない。 エイナは渋々といった表情でジタバタともがくオーレルから離れた。 「まったくもう、そういうのは男の方からするものなんですよ。 それをエイナさんは積極的にも程が有ります。 大体もうちょっとお淑やかに出来ないのですか。 そんなアバウトでガサツな性格では、好きになってくれる相手なんて一生見付かりませんよ。 はぁ…、どうしてこう………ぶつぶつ……ぶつぶつ………!!」 またいつもの調子が始まったと、エイナはオーレルの様子を見て溜め息を吐いた。 オーレルはエイナを哀れみを帯びた視線で見詰めており、その視線がエイナの事を女らしくないと言っている。 それに少しだけ怒ったエイナは、もっとオーレルを慌てさせてしまえと、そんな意地悪心が芽生えてしまう。 そして、それに逆らうと言う気は全く無く、エイナはそのまま行動に移った。 「なっ……ッ…!?」 ブツブツと文句を言い続けているオーレルの唇を、自分のそれで塞ぐ。 オーレルはエイナの大胆な行動に呆気に取られ、動きを止めていた。 尻尾と耳をピンと立て、唇から伝わってくる柔らかい感触に途惑う。 何度となく経験しても、この感覚に慣れる事はまだ先のようで、今でもこうしてエイナから不意を突かれると、その感覚に心を奪われてしまう。 次第に頭も冷静になって、物事を考えるだけの余裕も出てくるが、その頃には別の感情が湧き起こり、経験の少ないオーレルにはそれを抑える事が出来なくなってしまう。 ぎこちない動きでエイナの背に腕をまわすと、おずおずとエイナの口内に舌を侵入させて行く。 ゆっくりと味わうように、少しずつ舌を動かし、エイナの舌に自分のそれを絡める。 そうするとエイナは頬が桃色に染まっていった。 オーレルはその顔をもっとよく見てみたいと思い、口付けを終えると顔を少し離す。 エイナは離れていくオーレルの唇に、淋しそうな表情をしたが、オーレルはそっと微笑んでエイナの頭を撫で、エイナのその表情を消させようとする。 「ほら、笑ってください。そっちの方が奇麗ですから」 エイナの桃色の髪の毛を撫でながら、余裕に満ちた表情でオーレルが言う。 さっきまであんなに慌てていたクセに、とエイナは少し悔しくなった。 最初こそ物凄く慌てるオーレルだが、慣れたらすぐ落ち着いてしまう。 時間が経つと、仕掛けたエイナよりも落ち着いて行動してきて、最初はエイナの方がリードしてたつもりだったのが、 いつの間にかオーレルの方に主導権を握られていたり。 まあ、男性の方からリードしてもらえるのは望んだ展開でもあるし、嬉しい事に間違いはないのだが。 「うん、分かってる。フフフ、オーレルにそう言ってもらえて幸せ」 こう言って笑みを見せてやると、途端にオーレルの白い毛並みが朱色を帯びる。 やはり何と言っても、オーレルは変なところで意地っ張りで、エイナからストレートにこんな事を言われると、簡単な言葉を返す事も出来ない。 オーレルは肝心な時に舌足らずな自分を呪いながら、もう一度エイナを抱き寄せて口付けた。 言葉が出ないときは行動で示せ。前に読んだ本にそんな事が書いてあった筈だ。 それに、口付けしてしまえば赤くなった顔をエイナに見られずに済む。 「……ッ…」 先ほどと同じようにお互いの舌を絡め、そっと抱き締める。 そしてそのまま、近くにあったソファに2人して倒れ込んだ。 大き目のベッドで、2人くらいなら一緒に寝られる大きさだ。 「ぅッ……!」 エイナとバナウスであるオーレルとでは、口の形が全く違う。 そのために、口付けの途中でもエイナの声が漏れ出てしまう。 そんな普段とは違う艶めかしいエイナの声を聞きながら、オーレルはエイナの服の中に片手を潜り込ませる。 尖った爪で傷付けないように気を付けながら、エイナの胸から腹部に掛けてを指先でつーっとなぞる。 「はっ……ぅ…!」 いつの間にか長い口付けは終わって、オーレルはエイナの首筋に舌をはわせている。 濡れた鼻をエイナの首にくっつけて、クンクンと匂いを嗅ぐ。 さっき鼻血を出してしまった所為で鼻の感度は下がっていたが、それでもほんのりと甘酸っぱい、女性の匂いをエイナから感じ取れた。 「オぉ…レルぅ……」 耳元にエイナの吐息と、切な気に自分の名を呼ぶ声が聞こえる。 こんな弱々しくて儚いエイナなど、普段の姿からは想像もつかない。 しかし間違いなく、今、オーレルの腕の中で震えているのはそのエイナで、こんなエイナにしているのはオーレル自身で。 「このまま、しちゃっても良いですか?」 エイナの耳元にそう囁いてから返事を待つと、エイナは無言でコクコクと頷いた。 オーレルはその仕草に目を細めると、エイナの着ている服の留め金に手を伸ばす。 片手でそれをパチン、パチン、と外してゆき、徐々に露わになるエイナの素肌に生唾を飲み込んだ。 下着も外してエイナの胸が丸見えになった辺りで、オーレル自身は服を着たまま脱いでいなかった事に気付く。 慌ててオーレルは自分の服を脱ぐが、無駄にゆったりとした服を着ている所為で、思ったよりも随分と時間が掛かってしまった。 「うわぁ、ムードが台無しだよ、オーレルー」 「し、仕方ないじゃないですか。僕はエイナさんが初めての相手でしたし、今だって片手で数えられるくらいの経験しか……ないんですから」 オーレルが自分の服を脱いでいる間に、 まだオーレルが脱がしてなかった下半身の下着まで脱いで、エイナがソファに腰掛けていた。 エイナはオーレルの慌ただしい様子を指差して、笑いながらそう言った。 それにオーレルはムッとした表情で返す。 確かに経験は少ないが、それでもオーレルなりに精一杯やってるつもりだったのだが。 「と、とにかく! そんな話しはいいですから続きをしましょう」 「わ~、オーレルのせっかち」 オーレルはエイナが腰掛けているソファへやってきて、エイナを抱き締めながら言った。 エイナはそのオーレルに、冗談交じりで応える。 しかしエイナの手もオーレルの背中に回されて、白い毛並みをゆっくりと撫でていた。 裸で抱き締められると少しチクチクする事があるが、それでも毛皮の感触は心地良い。 一方のオーレルの方も、裸でエイナの胸を直に押し付けられるのは、さっきのやりとりで萎え気味だった欲情を駆り立てるのに、充分すぎる効果を有していた。 「エイナさんは、良い匂いがしますね。……じゅ、ちゅ……はぁ…」」 「お、オーレル、そんな…吸わ、ないでよ…ッ」 オーレルはエイナの胸の谷間に顔を埋めて、深く息を吸い込む。 同時に甘い匂いが鼻孔の中を刺激して、体の中で何かが燃え上がる感覚を覚えた。 そのままエイナの胸を舐め上げて、ツンと立った突起を口に含んで舌の上で転がす。 もう片方の突起は片手で弄び、軽く爪を立てればエイナは面白い様に反応する。 少し力の加減を変えたり胸の突起を軽く吸うだけで、エイナは全身で反応してくれる。 非力な自分がエイナを好きにしていると言う事に、普段はまず充たされることの無い、支配欲が芽生えていくのを感じた。 女性であるエイナよりも、非力で頼り無い自分の腕。 好きな相手を守る事など出来る筈も無く、守られる事しか出来ない。 「エイナさん…ッ、こっちはもう、濡れ始めてますよ?」 「ひぁ…う…ッ!」 エイナの恥部に手を伸ばし、すでに湿っているそこを指で突付く。 触るだけの中途半端な刺激だが、それでも充分に熱を持ったエイナは、嬌声を上げてしまう。 今、エイナは間違いなくオーレルだけのもので、こんないやらしい姿を見せる相手など、オーレル以外には誰もいない。 今この場でだけ、エイナをオーレルの好きにする事が出来る。 絶対にエイナを放さない。一生自分の隣にいてもらう。何があろうと絶対に。 「ホラ、こんなに濡らして。……エイナさんはエッチですね」 そんな風に言葉責めをしてやれば、エイナの体が一瞬だけ固くなる。 だが続けて愛撫を行えば、すぐにその固さは取れて再びオーレルを求め始める。 焦らすように指での愛撫を続け、充分に恥部が濡れてもなお、それを止めない。 エイナの恥部が物欲しげにビクビクと脈打つが、それでもまだ挿入はしない。 「オー…レルッ、早くぅ…」 エイナが物欲しそうな声でオーレルにねだる。 何を求めているかオーレルにも分かるのだが、簡単には応じてやらない。 一旦愛撫をやめて、エイナの息が少しだけ落ち着くのを待ってから聞き返す。 「何が、早くして欲しいんですか?」 今この瞬間だけは、オーレルはエイナよりも圧倒的に優位に立てる。 下卑た支配欲かも知れないが、それでもこの感情を抑え付ける事はできない。 言おうか言わないか迷っているエイナを、微笑しつつ眺めて返答を待つ。 待ちながら、もう一度エイナの恥部を軽く刺激すると、エイナは耐え兼ねたのかおずおずと答える。 「そ、それ…を、ちょうだ…い…ッ」 エイナは、オーレルの股間にある脈打つ肉棒を指差して言った。 はちきれんばかりに膨張しているそれは、獣人だけあってそれなりの大きさがあった。 オーレルは「よく言えました」とばかりにエイナの頭を撫でると、エイナの唇に自分の唇を重ね、口付けを追えたあと、エイナの耳に囁く。 「でもその前に、僕のも濡らしておかないと、エイナさんも辛いですよ」 オーレルはそう言ってエイナの手を取ると、肉棒に触れさせる。 オーレルの肉棒を直に触って、エイナはその脈動を感じ取った。 それが自分の中に入ってくるのだと想像すると、何となく不思議な気分になる。 だが、その前にする事がある。オーレルの言ってる意味が分からないほど、エイナも馬鹿ではない。 「うん…。分かった……」 エイナは、オーレルの肉棒を掴む手を放さずに、姿勢を変えるとその肉棒に顔を近付ける。 「うっ……」 エイナの桃色の唇が、オーレルの肉棒をくわえ込んだ。 オーレルはその刺激に耐えようと、必死に沸き上がるモノを抑え込む。 始められた直後に達してしまえば、流石に格好がつかない。 しかし、エイナの舌が肉棒をなぞる度に例え様もない快感に襲われる。 気がつけばオーレルはエイナの頭を掴んで、更に深く肉棒をくわえ込ませていた。 「うッ、ケホッ、ケホッ……んぅ…!!!」 のどまで達するオーレルの肉棒に、エイナは噎せ返ってしまう。 しかし、オーレルの手で頭を押さえられているので、吐き出す事も出来ない。 オーレルはそのまま腰を動かして、エイナののどを何度も突く。 更にエイナは噎せ返るが、その時に出る咳も今のオーレルの耳には入らない。 腰の動きが性急なモノへと変わり、また根元までくわえ込ませたところで動きを止める。 「アウっ!!!」 「……んぅぅう!」 オーレルはエイナの口の中に精液を出した。 濃い獣臭を放つ粘っこい液体を口の中に出され、エイナはそれを吐き出しそうになるが、口を塞がれているのでそれもできず、無理矢理にそれを飲み込んだ。 しかし、それでも全部を一度に飲み込む事は出来ず、エイナの口から白濁色の液体が零れた。 「…うぅ…コホコホッ…!」 オーレルがエイナの口から肉棒を引き抜くと、咳と共に、口の中に残っていたオーレルの精液が零れた。 腕を使って口元を拭い、荒い息でオーレルを見詰める。 オーレルの方も、射精を終えて荒い息をしていたが、何とか息を落ち着かせようとしているところだった。 ようやく落ち着いたオーレルは、「良く出来ました」とばかりにエイナの頭を撫でる。 エイナがそれに微笑んで返していると、エイナの視界が反転する。 「じゃあ、これが欲しかったんですよね?」 漠然と、オーレルとその後ろに見える天井を見詰めていたエイナに、そう言った。 まだ頭が少しボーッとするが、その意味を察してエイナは目を伏せた。 しかし、オーレルはエイナの瞼にキスをすると、充分に濡れそぼった恥部へと肉棒を押し当てる。 先ほど射精したばかりでも、その大きさは衰えておらず、固さも変わらない。 徐々に膣口を広げて押し入ってくる肉棒に、エイナは歯を食い縛る。 オーレルの指で充分に馴らされた後だったので、比較的スムーズに挿入は進んでいるが、それでも少々の苦痛を伴って侵入してくる。 「大丈夫ですか? …ッ…痛かったりしませんよね?」 エイナが目を開けると、オーレルがその瞳を覗き込んでそう尋ねてきた。 “大丈夫”と返そうと思ったが、呂律が回らずに諦める。 精一杯の笑顔を作って頷くと、オーレルも微笑み返してくれた。 オーレルの方にもあまり余裕はないのに、精一杯平常を装っているのが可愛いと思った。 先ほどからオーレルの後ろに、物凄い勢いで振れている尻尾が見える。 それが無ければある程度は心情を隠せるのだろうが、 尻尾の所為でエイナには筒抜けだ。 「苦しいなら…、少し待ちますよ…ッ」 「いい…よ…。…ッオーレルの好きに、して…ッ」 エイナを気遣ってそう尋ねるオーレルだが、エイナはオーレルを強く抱き締めながらそう返した。 ようやくオーレルの全てを受け入れる事が出来たところなのだし、間はいらない。 「そう…ですか」 オーレルは、エイナが少し苦しそうにしているのを感じ取るが、エイナの気持を汲むのと、自分が我慢しきれなさそうなのがあって、すぐに腰を動かし始めた。 亀頭が見えるほど引いた後、また根元まで一気に突き入れる。 技術などは欠片も無いその繰り返しだが、繰り返す内にエイナの恥部も馴れ、抜き差しの動作もスムーズになっていく。 「はっ、あっ、やっ…あぁ!!」 オーレルが肉棒を突き入れる度に、エイナは嬌声を上げる。 声を出さないようにとの我慢など少しもせず、オーレルから与えられる快感に身を委ねた。 苦痛はもうほとんど無く、後は快感に染まって果てるだけ。 足の先から髪の毛一本まで、全てが快感の波に支配されて、もう相手の事以外は何も考えられなくなる。 「オーレルッ! オーレルぅ!わた…し、イクっ、イクぅう!!!」 「僕も、もうッ……」 エイナもオーレルも、限界が近付いている事が自分で分かった。 段々とせり上がってくる絶頂の波に飲まれないよう耐える。 少しでも長くこの時間を噛み締めていたくて、それが終わってしまうのが嫌だ。 しかし、それとは反対にオーレルの腰の動きは次第に激しいものへと変わってゆく。 オーレルの突き入れた肉棒の先が子宮口を刺激し、その度にエイナの恥部はオーレルの肉棒を締め上げた。 「オーレルっ、オーレルっ、オ―――ッ!!!」 その繰り返しに先に絶頂へ達したのはエイナの方で、オーレルの背に回してあった腕に精一杯力を込め、これまでで一番強くオーレルの肉棒を締め付けた。 こちらも絶頂に達しかかっていたというのにそれに耐えられる筈も無く、オーレルはエイナの膣内に精液を流し込んだ。 「エイナさんッ!…エイナッ…!」 精液全てを流し込むまで、ゆっくりとピストン運動は続けられた。 そして、射精の波が収まった後も、オーレルは肉棒を引きぬく事無く動きを止めた。 イッた拍子に力が抜けてダラリとしているエイナを両腕で包み込むと、エイナの顔が自分の胸に来る様にして、オーレルも力を抜いた。 やはり、体力が無いのは考え物で、2回だけの射精で完全燃焼している自分に気付く。 どうせならもっと長い間エイナと行為を続けていたいのだが。 今度から、体力を付けるための地道な運動をしようと、心に誓う。 「ん?」 そうしていると、胸の毛皮を引っ張られる感覚を覚えた。 気になって胸元のエイナを見ると、案の定オーレルの胸毛を引っ張っていた。 どうしたのかと尋ねてみると、エイナは微笑みながら言った。 「ねぇオーレル、好きって言って」 行為を始める前にされた質問を思い出した。 オーレルは“ふぅ…”と溜め息を吐くと、エイナの耳に口を近付けて言った。 「ええ、好きですよ。エイナさんが世界で一番、誰よりも大切です」 オーレルはエイナの額と瞼に口付けを落とし、そっと目を瞑った。 エイナは再度オーレルの胸に顔を埋め、自分も目を瞑る。 頼り無いはずのオーレルの腕の中が、世界で一番安心できる場所になっていた。 おわり 目次 |
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